2022年9月16日 20時56分 北朝鮮が拉致を認めた日朝首脳会談から17日で20年となるのを前に、支援団体「救う会」が16日、東京都文京区で特別集会を開き、すべての拉致被害者の即時一括帰国を求めた。 集会には横田めぐみさん(拉致当時13)の母、早紀江さん(86)や弟で家族会代表の拓也さん(54)ら拉致被害者の家族6人が出席した。 拓也さんは被害者の親たちが肉親と再会できないまま亡くなっていることに触れ、「時間が限られている。親世代が元気なうちに拉致被害者と日本で再会できなくては本来の解決にはならない」と語った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会信者の自民市議「祝電だけで抹殺はおかしい」 証言と決意
「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と自民党の関係は、地方にも広がっていた。安倍晋三元首相の銃撃事件を受けて党本部が「決別」を宣言するなか、ある自民市議が朝日新聞の取材に信者だと認め、教団の理念実現のため自民と連携してきたと証言した。 美馬(みま)秀夫・徳島市議(73)は1995年に無所属で初当選し、2015年以降は自民公認で当選した6期目のベテランだ。 東京の大学を出て大阪の商社で働いていた時、地下鉄のポスターで知った「市民大学講座」に参加した。 議席を取って「教団の願いを……」 国会では母の訴えも 共産主義をどう思うか。国際政治をどうするか。そんな話題が次々に出た。政治・経済だけでなく、宗教の思想によって世界を変える。そんなスケールの大きさに「感動した」という。教団の会合と知って1974年に入信し、大学に入り直して政治史や宗教史を学んだ。 記事後半では、市議とのやりとりを一問一答で伝えます 当初は信者が共同生活をする「ホーム」で暮らし、献金はいまも続ける。ただ勧誘は「向いてなかった」という。「自分の使命は議席を取って『人類統一』『世界平和』という教団の願いをかなえること」で、「伝統的家族観に基づく政策を実現させることだった」と話す。 心配した美馬氏の母親が「助けてほしい」と国会議員に陳情し、苦しむ信者の母の声として77年の衆院法務委員会で紹介されたこともある。やりとりは国会の議事録に載っている。 息子を取り返して(経営する… この記事は有料記事です。残り2287文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
角川会長、賄賂と事前に認識か 社内から「支払いにはリスク」と報告
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、出版大手「KADOKAWA」の五輪担当室長だった馬庭教二容疑者(63)が、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)の知人の会社に支払う資金について、KADOKAWA会長・角川歴彦(つぐひこ)容疑者(79)らに「理事に利益供与があった場合は贈収賄になる」という認識があったと、社内の法務部門に説明していたことが、関係者への取材で分かった。 馬庭元室長と部下の社員が角川会長に「支払いにはリスクがある」と報告していたほか、馬庭元室長が自らの贈賄容疑は認めたことも判明。東京地検特捜部は、法務部門で共有されたメールや、元室長の部下が作成したメモを押収し、角川会長が賄賂性を認識していたとみて調べている。 関係者によると、スポンサーに選定してほしいと依頼された高橋元理事と知人の深見和政容疑者(73)=いずれも受託収賄容疑で逮捕=は2016年、馬庭元室長に対し、組織委へのスポンサー料が2億8千万円、深見代表のコンサルタント会社「コモンズ2」に支払う「手数料」が7千万円と提案した。 馬庭元室長と部下の社員の2人は、コモンズ2とのコンサル契約に先立つ17年12月ごろ、角川会長に「支払いにはリスクがある」と報告した。部下は問題点などをメモに残し、特捜部の聴取にも経緯を説明しているという。 18年9月ごろには、法務部… この記事は有料記事です。残り579文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ全数把握見直し向け、軽症者のサポートセンター設置 北海道
政府が新型コロナウイルス患者の「全数把握」を全国一律で見直すのに伴い、北海道の鈴木直道知事は16日、軽症患者の相談に24時間あたる「陽性者健康サポートセンター」を設置することを明らかにした。道議会の代表質問で答えた。発生届の対象外となる患者の容体急変などに対応するのが目的だ。 政府の見直しでは、医療機関からの感染者の発生届は26日から65歳以上などに限定される。対象外の軽症患者は保健所による健康観察がなくなるため、政府は各都道府県に「健康フォローアップセンター」の整備を求めている。 医療機関の負担軽減のため… この記事は有料記事です。残り352文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「神谷バー」創業者たどる企画展 没後100年に故郷で功績語り継ぐ
柏樹利弘2022年9月16日 21時00分 東京・浅草に日本最初のバーとなる神谷バーを創業し、「日本のワイン王」とも呼ばれた明治の実業家、神谷伝兵衛。晩年はふるさと愛知県三河地方の産業発展に貢献した。今年が没後100年となるのに合わせ、その功績を伝える企画展が刈谷市中央図書館で開かれている。 神谷は1856年に現在の西尾市に生まれた。ブランデーベースのカクテル「電気ブラン」で知られる神谷バーや、日本初の本格的なワイン醸造施設「シャトーカミヤ」(茨城県牛久市)を創設したことで知られる。生涯で60社もの会社を創設した。 晩年、倒産の危機にあった三河鉄道(現・名鉄三河線)の社長に就任。猿投(現豊田市)まで延伸させるとともに、ここで採れる良質な粘土を活用するため、刈谷に耐火れんが工場を設立。経営を立て直した後、1922年に66歳で死去した。 東海道線と三河鉄道が交わる交通の要衝として存在感を増した刈谷にはその後、豊田紡織や豊田自動織機製作所などが進出。自動車産業の街として発展していくことになる。 地元には、市民でつくる「傳兵衛(でんべえ)クラブ刈谷」が神谷の功績を語り継ぐ活動をしている。2年前に立ち上げたのは、神谷の歩みを研究する前副市長の川口孝嗣さん(69)。没後100年に合わせて三河鉄道の写真やワイン瓶など、ゆかりの品を集めた企画展を開く。9月25日まで。生涯をまとめた漫画も制作した。 その一環で、川口さんが18日午後2時から、市中央図書館で刈谷の発展史をテーマに講演する。「刈谷だけでなく三河の発展に大きく貢献した偉人がいたことを、地域に知ってもらいたい」と意気込む。先着100人で入場無料。問い合わせは傳兵衛クラブ刈谷(村井さん、080・6910・6911)。(柏樹利弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪の老人ホームで火災、8人けが 入居の男性「火をつけた」
2022年9月17日 1時35分 16日午後10時30分ごろ、大阪府藤井寺市沢田2丁目の有料老人ホーム「ベストライフ藤井寺」の施設関係者から「4階のトイレから出火し、煙が充満している」と119番通報があった。入居者8人がけがをしたという。柏原羽曳野藤井寺消防組合によると、4階居室内2・2平方メートルを焼き、職員が消火した。出火原因を調べているという。 羽曳野署によると、入居者の男性が「火をつけた」と話しており、署が事情をきいている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡の住宅街にイノシシ親子出没 車や人に衝突、水遊びをする姿も
福岡県筑紫野市の住宅街に16日午後、計5頭のイノシシが出没した。成獣1頭と幼獣4頭とみられる。車や人に衝突するなどし、1人が軽いけがを負った。 筑紫野署によると、最初に目撃されたのは同日午後3時50分ごろ。同市原田5丁目で、「イノシシが車に衝突して走り去った」と通行人から110番通報があった。約1時間後には、近くの病院から出てきた男性(24)にイノシシが正面から突っ込んだ。男性は足を2カ所かまれ、軽いけがをした。 約1時間のあいだに計8件の… この記事は有料記事です。残り87文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
台風14号が九州直撃へ 3連休なのに…ホテルはキャンセル相次ぐ
大型で非常に強い台風14号は17日からの3連休中に九州を直撃する見通しだ。各地の観光地は秋の観光シーズンに期待を高めていたが、対応に追われている。 長崎市の観光名所、グラバー園は台風の接近を前に、営業時間の変更を決めた。18日は正午で営業を終え、19日についても午前中は休園の予定だ。北川啓太郎副園長(46)によると、連休中は普段の倍以上となる1日3千人の来場を想定していた。「9月最初の連休で、出ばなをくじかれた感はある。周辺の商店街にも影響が出てダメージは大きいが、最小限の被害で収まってほしい」と話した。 名物の砂蒸し風呂が楽しめる鹿児島県指宿市の砂むし会館「砂楽(さらく)」も17、18日の休館を決めた。担当者は「書き入れ時だが、海岸からほど近くて危険を伴う状況なので、仕方がない」。 18日午後6時までに予想される24時間降水量が最大600ミリと、とくに豪雨が予想される宮崎県。宮崎市の「ガーデンテラス宮崎ホテル&リゾート」は3連休中の予約は満室だったが、15日ごろからキャンセルが相次ぎ、半分ほどの部屋が空いたという。 福岡市の中洲地区で17~1… この記事は有料記事です。残り553文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
台風14号、列島縦断へ 3連休は九州に最接近 早めに備えを
宮野拓也2022年9月16日 23時14分 大型で非常に強い台風14号は16日午後、発達しながら日本の南を北上した。19日ごろにかけて九州地方周辺を北に進んだ後、東に進路を変えて日本列島を縦断する見通し。 17日から19日ごろにかけて西日本や東日本の太平洋側を中心に非常に激しい雨が予想されている。気象庁は台風が大型で、離れた地域でも風・波・雨が強まるとして、厳重に警戒するとともに早めの備えを呼びかけている。 同庁によると、16日午後10時時点で、台風は時速約15キロの速さで北西に進んでいる。中心気圧は925ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は50メートルで最大瞬間風速は70メートル。中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いている。 17日午後6時までに予想される24時間降水量はそれぞれ多い所で、九州南部、東海で200ミリ▽沖縄で180ミリ▽奄美、四国、近畿で150ミリ。18日午後6時までの24時間では、九州南部で400ミリから600ミリ▽九州北部で300ミリから400ミリ▽奄美、四国、近畿、東海で200ミリから300ミリ▽関東甲信で100ミリから200ミリ。 国土交通省は、台風の接近に伴いダムの水位を下げるための事前放流を16日午前8時時点で、広島、徳島、高知、宮崎、熊本の各県にある計25ダムで実施していると発表した。雨が降っていなくても放流に伴う川の水位の上昇に注意するよう呼びかけた。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「経験、次世代に」 紛争地撮ったジャーナリスト、地元・釧路で特集
世界の紛争地や辺境の地で生きる人々の姿を撮り続けているフォトジャーナリスト長倉洋海さん(69)=北海道釧路市出身=の写真集や著作を集めた特集コーナーが、釧路市中央図書館に開設されている。9月29日まで。 長倉さんは通信社のカメラマンを経てフリーになり、エルサルバドルやアフガニスタン、コソボなど世界各地で取材してきた。中でも1983年、アフガニスタンで出会った若き指導者マスードとは単なる取材対象を超え、2001年にマスードが自爆テロで暗殺されるまで交流し、その後は息子とも付き合いが続いている。 「自らの経験を次世代に伝え… この記事は有料記事です。残り209文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル