関西電力元役員による金品受領や報酬の減額補塡(ほてん)などの問題を巡り、大阪地検特捜部が、会社法の特別背任などの疑いで告発され、不起訴(嫌疑不十分)とした元役員らの再聴取を始めたことが関係者への取材で分かった。聴取内容などを踏まえ、改めて起訴すべきかどうかを判断する。 元役員らが告発されているのは、原発が立地する福井県高浜町の元助役(故人)から金品を受領したとされる収賄容疑や、経営悪化を受けた役員報酬の減額を補塡したとされる会社法の特別背任の容疑など。 特捜部は昨年11月、元役員… この記事は有料記事です。残り166文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デマが独り歩きする…ネット中傷が急増 法改正で加害者を早期特定へ
ネット上での誹謗(ひぼう)中傷被害が増えている。 総務省の違法・有害情報相談センターには2021年度、6329件の相談があり、10年前のおよそ4倍だ。 また法務省によると、21年のネット上の人権侵害は1736件で、10年前の2.7倍に増えた。 このうち、誹謗中傷にあたる「プライバシー侵害」と「名誉毀損(きそん)」は1208件で、約7割を占める。 ただ、これはプロバイダー事業者に投稿の削除を要請した件数を集計したデータで、被害全体の一部に過ぎない。 特に著名人を標的とした中傷は、数が増えやすく、被害も深刻だ。 共著「清く楽しく美しい推し活」などがあり、芸能活動にまつわる法的問題に詳しい河西邦剛弁護士は「芸能人、特にアイドルに関するネガティブな情報は、臆測とうわさが加わり、ネット上で雪だるま式に膨れ上がるのが特徴だ」と指摘する。 「ゆがんだ正義感」が長期化をまねく SNSに上がった情報が、い… この記事は有料記事です。残り1572文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎知事、国葬への参加見送り 台風被害の復旧に専念
国葬 2022年9月22日 20時42分 宮崎県の河野(こうの)俊嗣知事は22日、予定していた27日の安倍晋三元首相の国葬への参加を見送ると表明した。台風14号によって甚大な被害を受けた県内の復旧に専念するためだという。 参加は日帰りを予定していた。河野知事は報道陣に「多くの県民が被害に苦しみ、早期の復旧をめざしているなか、(参加すれば)丸1日県を離れることになる」と説明。「国葬の日は私なりに哀悼の誠を捧げたい」と述べた。 宮崎県によると台風14号による被害は22日現在、死者3人、重軽傷者24人、住宅の被害は床上・床下浸水を含む約1600棟に及んでいる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
町が市に「弁護士費用」1200万円求める 工事禁止の仮処分めぐり
福岡県小竹町の水害対策用ゲート(水門)新設工事に絡んだ宮若市の工事禁止の仮処分申し立てに関連し、町は22日、約1200万円を支払うよう市に求めていることを明らかにした。申し立てはすでに取り下げられたが、裁判所での審尋など、町が対応にかかった弁護士費用としている。 仮処分は、工事現場(排水路)の所有権は市にあるなどとして、昨年12月に申請された。 町によると、福岡地裁直方支部で審尋が開かれ、町が国からの譲渡契約書を提出し、所有権は町にあることが確認されたという。 町は「根拠のない申し立てで… この記事は有料記事です。残り504文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
27年間で14億円 三菱電機、未納の下水道料金を尼崎市に支払いへ
田中奏子2022年9月22日 18時35分 三菱電機は22日、兵庫県尼崎市にある伊丹製作所などで下水道料金の未払いが見つかり、約14億2600万円を追加で同市に納付すると発表した。1994年4月~2021年12月の約27年間にわたり、下水道への排水量について、計測を誤ったり、申告が漏れたりしていた。30日までに納付するという。 同製作所では1994年4月以降、使用した水が蒸発するなどして下水道に排出されない場合に適用される市の減免制度を使い、蒸発分を差し引いた使用量を申告していた。しかし、設備の更新などで蒸発量が変わった後も使用量を見直していなかった。昨年秋に同社の担当者が気づき、市に報告していた。 同社には94年以降の設備更新の記録が残っていなかったため、尼崎市と相談し、制度によって減量されていた全額の約11億1400万円を支払うことで両者が合意した。地下水を使用して下水道に排出していた際の申告も漏れていたため、今回、その未払い分もあわせて支払う。 同社は「公共の水道インフラの維持や更新の財源となる下水道使用料の一部を長期にわたってお支払いできておらず、尼崎市と市民の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」としている。(田中奏子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネットバンキング不正送金被害、8月から急増 偽サイト誘導に注意を
インターネットバンキングの口座から不正に送金される被害が8月以降、急増している。金融機関の偽のサイトに誘導して情報を抜き取る「フィッシング」の手口が多いとみられ、警察庁と日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は22日、緊急に注意を呼びかけた。 警察庁によると、全国の警察が把握したネットバンキングの不正送金の被害は2019年以降、減少傾向が続いていた。今年も7月までは比較的少なく、同月は30件、被害額は約1億600万円だったが、8月は70件、約2億1300万円に増加。特に8月下旬以降の増加が目立つといい、9月は15日までの半月で184件、約1億6900万円にのぼっている。 8月ごろから、銀行や信用金庫などの金融機関を装った偽のサイトに誘導するフィッシングが同じく急増しているといい、警察庁は不正送金被害の多くはフィッシングの手口によるものとみている。 フィッシングは実在する金融… この記事は有料記事です。残り218文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
台風14号で東西線の線路冠水 東京メトロ「工事の不備が原因」
小川崇2022年9月22日 19時07分 東京メトロは、台風14号の影響で18日に東西線が冠水したトラブルについて、周辺で行われていた工事の不備で雨水が線路に流れ込んだことが原因だったと22日発表した。これにより信号トラブルが発生し、高田馬場―日本橋間で約8時間運転を見合わせ、約13万9千人に影響が出た。 東京メトロによると、18日午後1時15分ごろ、飯田橋駅付近の工事現場から雨水が大量に流入し、神楽坂―九段下間で約430メートルにわたって冠水した。資機材を運ぶための搬入口に、ふたを設けていたが、金具で固定されていなかったことが主な原因という。 飯田橋駅付近では、東西線の混雑緩和のため、折り返し設備の改良工事が進められていた。東京メトロの担当者は「荒天が想定される場合、雨水流入の可能性のある箇所について、工事取引先と点検作業を徹底する」と説明している。(小川崇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あの夜、迎えに来なかった父へ 約束の全日本吹奏楽コンでサックスを
ホールの客席に父の姿はなかった。 8月20日、熊本市で開かれた九州吹奏楽コンクール。奄美大島(鹿児島県)の名瀬中学校(名中(なちゅう))は大会最少の13人で舞台に立った。サックス担当の三原千音(かずね)君(2年)は父・秀樹さんを思った。 「今ここにいるのは、父のお陰かもしれない」 12分間の本番は折り返し、自由曲「ドラゴンの年」が始まる。先生が指揮の手を振ると、スネアドラムの鋭いリズムが曲間の静寂を打ち破った――。 吹奏楽は昨年、中学に入って始めた。五つ上の兄の影響だ。全国大会常連の高校でフルートのソロを堂々と披露する姿に憧れた。 そのときは鹿児島市の街中の中学に通っていたが、その後、「名中で音楽がしたい」と思うようになったのには別の理由があった。 小学生の頃、車の中でよく流れていた曲がある。 1977年の課題曲C「ディスコ・キッド」。 ハンドルを握る父は「中学生のとき全国大会で吹いたんだ」と、少し得意げに言った。吹奏楽の甲子園と呼ばれる「普門館」。奄美出身の父は当時、名中の吹奏楽部員として、その舞台に立ったらしい。 「本当に普門館に行ったの?」と、最初は信じられない気もしたが、父は長年、教師として吹奏楽の指導に携わっていた。千音という名前も、「音楽に長く向き合ってほしい」という願いからと聞いていた。 吹部(すいぶ)に入れと言われたことはない。ただ、中学に上がった兄が入部を迷っていた頃、話の流れで「千音も吹いてみて」と愛用のフルートを渡された記憶がある。 今思えば、父は自分にも吹部に入ってほしかったのかもしれない。 かつて普門館の舞台に立った父と、背中を追うように吹部に入った息子。しかし、島での日々は一転します。6月の夜のことでした。記事後半には、演奏に励む千音君の動画もあります。 昨年の春、父は名中の校長になり奄美へ単身赴任した。そのとき、「名中の吹部に入るか」と聞いてきた。冗談だったかもしれないが、どんなところかは気になっていた。 転機は、数カ月後の夏のコンクール県大会だった。 父の誘いもあり、名中の演奏… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4630万円誤入金の阿武町、田口被告と和解 被告が陳謝・解決金
4630万円を誤入金した山口県阿武町が、住民の田口翔被告(24)=電子計算機使用詐欺罪で起訴=に返還や弁護士費用などを求めた民事訴訟は22日、山口地裁萩支部で和解が成立した。田口被告が陳謝し、解決金を支払うなどの内容。 和解条項は、田口被告が町と町民に迷惑をかけたことを陳謝する▽解決金として約347万円を払う▽解決金は誤入金された4630万円の残額の弁済を含む――など9項目。 町は、誤入金額に弁護士費用などを加えた約5116万円の支払いを求めて5月12日に提訴。その後、4630万円のほぼ全額を独自に回収したとして、弁護士費用など約486万円の支払いを求め、協議が続いていた。約347万円は、被告が口座からカード決済で出金した分について法務局に弁済供託していた。 阿武町の花田憲彦町長は「和… この記事は有料記事です。残り288文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
有罪判決の翌々日には覚醒剤使用か 元アイドル田中聖被告
有料記事 近藤咲子、上保晃平2022年9月22日 15時30分 千葉県柏市内で覚醒剤を所持、使用したとして、覚醒剤取締法違反(所持・使用)の罪に問われたアイドルグループ「KAT―TUN」の元メンバーで動画編集業、田中聖(こうき)被告(36)=柏市大井=の初公判が22日、千葉地裁松戸支部(本間敏広裁判官)であった。田中被告は起訴内容を認めた。 田中被告、起訴内容「間違いありません」 84席の傍聴席は満席 午前11時、101号法廷に田中被告が黒スーツに黒縁メガネ姿で入廷した。同支部で傍聴席が最も多い84席ある法廷で、20代から40代とみられる女性も目立ち、席が埋まった。 起訴状などによると、田中被告は6月29日午後10時半ごろ、柏市内で覚醒剤0・062グラムを所持。その前日の28日ごろには、覚醒剤のフエニルメチルアミノプロパンの塩類若干量を加熱し、気化させて吸引したとされる。 田中被告は、罪状認否で、「間違いありません」とはっきりした口調で答え、起訴内容を認めた。 判決後の1週間で2~3回使用か 検察側は冒頭陳述で、田中被告が今年6月20日に名古屋地裁で覚醒剤取締法違反(所持、使用)などの罪で懲役1年8カ月執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決を受けた後、翌々日の22日ごろから覚醒剤を使用したと指摘。28日までの間に2~3回使ったとした。 検察側の証拠調べによると… この記事は有料記事です。残り392文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル