2022年9月5日 15時17分 9月27日に行われる安倍晋三元首相の国葬に反対する市民グループなどが5日、記者会見し、国葬の中止を求める署名が40万4258筆集まったことを明らかにした。内閣府に提出するのを前に、市民グループのメンバーは「日に日に国葬反対の声が大きくなっている」と語った。 署名を提出するのは、上野千鶴子・東京大名誉教授、中島岳志・東京工業大教授、ルポライターの鎌田慧さん、評論家の佐高信さんら17人が呼びかけ人となったグループや自由法曹団など4者。いずれもオンライン署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で7~8月、「安倍元首相の『国葬』中止を求めます」などのタイトルで署名を募っていた。 事務局の「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」によると、各地で反対運動やデモなどと呼応して署名が急激に増えたという。 東京・永田町の衆院議員会館で会見した上野氏は「『自分たちの怒りの声の受け皿を作ってくれた』との声が寄せられている」と明らかにし、「(安倍氏が)不慮の死を遂げたからといって失政がチャラになるわけではない。国論を割って対立をあおるような国葬に反対したい」と語った。 鎌田氏は、一般的な署名運動でも100万筆集めるには半年はかかるとして、「この短期間で40万筆が集まり、国民の中にいかに不満が渦巻いているのかを証明している」と指摘。「強引で拙速に力任せにやることは認められないという民主的な感覚が日本の根っこにあるということが表れた」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍元首相の国葬 差し止め申し立てを却下 さいたま地裁
有料記事 森下友貴、仁村秀一2022年9月5日 15時26分 27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬をめぐり、さいたま地裁(倉沢守春裁判長)は5日、国葬を実施するとした閣議決定の取り消しと、予算執行の差し止めを求めた仮処分の申し立てを却下する決定を出した。申し立てをした市民団体側が取材に明らかにした。申し立ては東京地裁でもあり、8月2日に却下され、東京高裁への抗告も同29日に棄却されていた。 決定は、判断の理由について「重大な損害を避けるため緊急の必要があるということはできない」などとし、申し立ては不適法と結論づけた。 さいたま地裁の決定書を受け… この記事は有料記事です。残り187文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型の台風11号が接近、九州の鉄道・航空に影響 計画運休も
2022年9月5日 12時21分 大型で強い台風11号の接近に伴い、5日は九州全域で交通機関に影響が出ている。 JR九州は台風に備え、4日に「計画運休」の実施を決定。5日夕から、特急列車や普通列車で段階的に運休の対応に入る。 特急列車は「ソニック」(博多―大分)や「かもめ」(博多―佐賀・長崎)、「にちりん」(宮崎空港―大分)が夕方以降に運休。普通列車も鹿児島線や佐世保線、日南線など13路線で夕方から夜にかけて運転を取りやめる。九州新幹線(博多―鹿児島中央)は、平常通り運転する予定。 空の便では、九州南部・沖縄の発着便を中心に欠航が決まっている。日本航空は5日午前11時現在、鹿児島発奄美大島行きなど65便が欠航。全日空も4日夕方の時点で3便の欠航を決めている。 また福岡市と北九州市の教育委員会は5日、子どもの安全確保のため、6日はすべての市立学校で臨時休校にすると決めた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校のスクールバスと軽乗用車が正面衝突 運転手死亡 茨城・桜川
2022年9月5日 10時56分(2022年9月5日 12時23分更新) 5日午前7時45分ごろ、茨城県桜川市真壁町源法寺の県道で、同市の私立岩瀬日大高校のスクールバスと軽乗用車が正面衝突した。桜川署や筑西広域市町村圏事務組合消防本部によると、軽乗用車を運転していた男性が死亡。スクールバスに乗っていた高校生3人が軽いけがを負った。スクールバスには、運転手を含めて17人が乗っていたという。 同署によると、現場は片側1車線の直線道路だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フランス料理で多様性を実現 大阪の名店のシェフ、原点の参観日
わたくし、社会人37年目。高級で居住まいを正さなくてはならないという壁があって、フランス料理店は遠い存在でした。黒岩功さん(55)がオーナーシェフをする「ル・クロ」の店を訪れ、壁が低くなった気がしております。 ――厨房(ちゅうぼう)でホールで、身体や知的に障がいがある若者が働いていました。そんなん出来るんですね。 「グループのスタッフ70人のうち50人が障がい者です。フランス料理は多様性、ユニバーサル(万人共通)に適していて、食材の仕込みは多様性があってもできます。料理をお客様に出すスタッフに障がいがあっても、味は変わりません」 ――なるほど、至極名言。シェフへのすごろくを振って下さい。 「体が弱く、小学生のとき、かけっこはビリ、勉強もからっきし。すべてに自信がなく、クラスのみんなと自分を比較して劣等感から半ば引きこもり状態でした」 「4年生の参観日でした。先… この記事は有料記事です。残り2045文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「へいわって?」ウクライナの子へ思い託し 日本の絵本、翻訳広がる
日本の絵本「へいわって どんなこと?」(浜田桂子作、童心社)がウクライナ語とロシア語に翻訳され、読み聞かせ動画がユーチューブで公開されている。「平和」の定義を絵と文で表現しており、ロシアによるウクライナ侵攻から半年になる中、各国で翻訳が進む。絵本に込められた思いをたどった。 「きっとね、へいわって こんなこと」。ページをめくると、子どもの目から見た答えが次々と現れる。「せんそうをしない」「あさまで ぐっすり ねむれる」「おもいっきり あそべる」――。 翻訳を企画したのは滋賀大の客員教授近兼敏(ちかかねさとし)さん(68)だ。2年前に学生らがポーランド語訳の動画を制作しており、今年2月、ウクライナからの避難民の子ども用に再配信した。その後、ウクライナの国立ドニプロ大と滋賀大の学生らが、作者の浜田桂子さん(74)を交えたオンライン会議を開き、ウクライナ語訳に取り組んだ。 5月にウクライナ語訳が完成し、配信が始まった。ウクライナからはアンナ・プチェロヴォドヴァさん(21)、カテリーナ・イグナトバさん(21)らが参加。2人は7月、戦火を逃れ、滋賀大に留学してきた。ウクライナ国内のロシア語圏の子に向け、近兼さんは、8月にロシア語訳も完成させ、公開した。 この絵本はもともと日・中・韓3カ国の作家12人による「平和絵本」シリーズとして、2011年に出版された。 最近、難民キャンプのボランティア団体や英語教室の子どもたちが訳した英語やスペイン語、ポルトガル語の音声版や動画が、浜田さんの元に届く。中には自分たちで新しく絵を描いたものもある。 浜田さんは「ロシアのウクライナ侵攻後、平和のために何かしたいという人々の思いが、この本に託されているのかもしれない」と話す。 原本では自転車やおもちゃ… この記事は有料記事です。残り958文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍氏国葬に膨らんだ違和感 自民に投票、でも…国会前に立った女性
デモに参加するなんて想像もしていなかった。自分でも少し驚いていた。 8月31日夜、東京・永田町の国会議事堂前。 横浜市の女性(46)は、安倍晋三元首相の国葬に反対するデモの列に加わっていた。 生まれて初めてのデモ。「過激で怖いイメージ」だった。行くかどうか直前まで迷い、開始3時間前に決めた。 どんな格好で参加すればいいか分からなかったから、とりあえず両手が自由になるリュックを背負い、身軽に動けるようランニングシューズをはいて自宅を出た。 悼む気持ち、揺らいだ首相会見 周囲がやるようなプラカード… この記事は有料記事です。残り1380文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鯉と愛、広島カープの「ド派手ユニ」が人気 刺繡店に来たあの人
「恋は恋でも鯉(こい)が好き」「鯉に捧げた我が生涯、一片の悔いなし」 広島カープのユニホームに踊る、きらびやかな文字や絵柄の刺繡(ししゅう)。ファンに人気のデコレーションユニホームをつくるのは、広島市中区宝町の畝(うね)刺繡店だ。畝幹雄さん(70)は、店主として製作に携わる。 岡山県出身で、幼い頃は阪神ファン。高校卒業後に広島市内の刺繡店に就職し、結婚を機に独立した。当初は、企業の制服にワッペンを縫い付ける業務が中心だった。 しかし2002年ごろ、阪神ファンが着るユニホームのド派手な刺繡に対抗心を燃やしたカープファンに言われた。「うちも負けてられん」 以来、多い年で1千着ほど製… この記事は有料記事です。残り593文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナで激減の日本人留学生、V字回復なるか 高校生への支援強化へ
新型コロナウイルスの影響で激減した日本人留学生について、文部科学省は5年後の2027年までに、コロナ禍前の10万人規模の水準に回復させる目標を掲げた。22年度までの予定だった官民による留学支援事業を27年度まで継続。高校生段階からの支援に力を入れ、底上げを図るという。 「留学に行くことを諦めないで。留学は自分を成長させてくれ、一生ものの価値がある」「コロナ禍の世界を見たかった。コロナ禍に留学した希少価値を生かせると思った」 8月5日、文科省が開いた留学啓発イベント。ニュージーランドとカナダに留学中の高校生3人が現地からオンラインで留学生活について、集まった中高生約300人に報告した。 イベントには、06年から4年半、アメリカの大学などに通った芸人「なかやまきんに君」も登場。ギャグを交えながら会場の質問に答え、「留学中は自分1人でやらなきゃいけない状況になる。大変だったけど、乗り越えたときに自信がついた」などと、海外で学ぶ意義を強調した。 オーストラリアの大学へ進学を希望する横浜国際高校2年の松永珠緒さん(17)は「コロナだけでなく、円安も重なって金銭的な不安もあるけど、体験を聞け、モチベーションが上がった」と話した。 コロナの影響で、日本人留学生の減少は深刻だ。 文科省によると、留学する大… この記事は有料記事です。残り1201文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広告大手大広から1400万円 元理事、五輪スポンサー獲得で便宜か
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で逮捕=が、広告大手「大広」(大阪市)が大会スポンサーの獲得業務の一部を担う協力店に選ばれるように働きかけた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。大広から元理事の知人のコンサルタント会社には計約1400万円が支払われたという。 東京地検特捜部は高橋元理事への賄賂にあたる可能性があるとみて、大広の担当者から事情を聴くなどして捜査。スポンサー選定をめぐる紳士服大手「AOKIホールディングス」、出版大手「KADOKAWA」の問題に続き、新たな疑惑が浮上した。 大広社長、具体的には「申し上げられない」 組織委は広告最大手「電通」… この記事は有料記事です。残り603文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル