松永和彦2022年9月2日 18時30分 近畿日本鉄道の初乗り運賃が、来年4月から20円高い180円になる。国土交通省が2日、近鉄から申請があった運賃改定を認可したと発表した。 近鉄によると、通勤定期は平均18・3%、通学定期は平均9・2%の値上げになる。特急料金は据え置く。ケーブルカーは対象外。コロナ禍で運輸収入がピークの半分以下に減ったことなどが理由。値上げで年間約156億円の増収を見込み、車両や設備の更新、バリアフリー整備などに充てるという。 今年4月の値上げ申請時には、沿線の奈良の荒井正吾知事が、納得がいく説明が必要だとして反発。7月の国交省運輸審議会の公聴会で、「サービスの向上がないまま負担だけを求めるのであれば、県民の理解は得られない」などの意見を述べる異例の展開となった。 国交省は認可にあたり、審議会の答申を踏まえて来年度から3年間、近鉄の経営実績を確認することを条件とした。荒井知事は「公聴会で述べた意見を踏まえたものと考え、一定の評価をしたい」とコメントを出した。 近鉄の担当者は「安心安全な輸送サービスをこれからも継続し、将来にわたり公共交通機関の使命を果たしていく」と話した。(松永和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
馬毛島基地建設の手続き、地元市長「適切に対応したい」 賛否は留保
具志堅直、松山尚幹2022年9月2日 18時58分 馬毛島(鹿児島県西之表市)への米軍機訓練移転に伴う自衛隊基地建設について、八板俊輔市長は2日に開会した市議会定例会で「市民の不安解消にはいたっておらず、同意、不同意が言える状況にはない」としつつ、基地建設を前提にした国との協議を継続していく意思を明確にした。 八板氏は防衛省とのこれまでの協議を踏まえ、安心安全に関する諸課題や環境保全の措置について「今後の注視が必要」との現状認識を説明。そのうえで「今後、国による馬毛島基地整備の進展により、市に求められる行政手続きがあれば適切に対応したい」と、受け入れにもつながる踏み込んだ発言をした。 八板氏は昨年1月の市長選で「基地整備は失うものが大きい」と表明し、反対派市民の支持も得て再選。ただ、建設に反対する自治体に米軍再編交付金は支給されないなどの防衛省の方針もあり、定例会を前に「一定の方向性を示さなければならない厳しい局面にある」としていた。 八板氏の発言について、防衛省の青木健至報道官は記者会見で「公式に、馬毛島の施設整備に関する必要な手続きについて法令に従って進めていくとの考えを述べたと理解しており、大変意義深く、重たいものと考えている」と前向きに評価した。(具志堅直、松山尚幹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
浜松市の馬込川が氾濫 約40万人に「緊急安全確保」
2022年9月2日 14時10分 2日午後1時20分ごろ、大雨の影響で、浜松市浜北区平口の矢矧(やはぎ)橋付近で馬込川が氾濫(はんらん)した。市は、中区、南区、東区、浜北区の17万2698世帯40万8933人に対し、避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」を出し、安全な場所への避難を呼びかけている。 気象庁によると、浜松市浜北では、同日午後1時までの1時間で118ミリの猛烈な雨を観測した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旭川いじめ問題の最終報告書案、提示は一部のみ 遺族は全文求め反発
北海道旭川市で昨年3月に凍死体で見つかった市立中学2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)がいじめを受けていた問題で、第三者委員会(辻本純成委員長)が8月31日、広瀬さんの遺族側に示した最終報告書案は全文ではなく、一部のみだったと関係者が明らかにした。関係者によると、全文の開示を求めていた遺族側が反発しているという。 第三者委に調査を委嘱した市教育委員会は、遺族側に示されなかった分の報告書案の提示時期は未定としている。報告書案は遺族側に確認してもらい、その後、第三者委が市教委へ最終報告として答申する予定だ。 市教委は、答申後に最終報告… この記事は有料記事です。残り260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サントリー、香川照之さんの新CM起用を見送り 「総合的に判断」
サントリーは2日、女性の体を触ったなどと週刊誌で報じられた俳優の香川照之さん(56)について、新しく放映するビールのテレビCMへの起用を見送ると明らかにした。見送りの理由については「総合的に判断した」などと説明している。 サントリーは「糖質ゼロ」を… この記事は有料記事です。残り262文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
晩夏だけの「幻の味」 口に吸い付く食感がたまらない 市場に長い列
赤身の魚なのに、モチモチと吸い付くような食感。晩夏のこの時期にだけ、高知で話題を集める魚がある。 メジカ。濃厚なだしが出る宗田節(カツオ節)の原料となる「マルソウダガツオ」の別名だ。両目が口先に近く寄っていて「目近」から「メジカ」と呼ばれるらしい。 鮮度落ちるのが早い 特に、生後1年未満の幼魚は「新子(しんこ)」と呼ばれ、珍重される。口に含むと吸い付くほどの弾力が、魚の味にはうるさい土佐っ子をうならせてきた。 メジカにありつけるのは、お盆前後から9月末ごろまで。しかし、鮮度が落ちるのが早く、市場に出回ることはあまりない。刺し身を味わえるのは、高知県内でも一部の港町だけという「幻の味」なのだ。 「やっと出始めましたよ!」 8月20日過ぎ、高知県中土佐町で明治期から続く「久礼大正町市場」の久竹庸代さんの声が弾んでいた。今年は出回るのが遅く、心配していた。 「明日、行きますね」 昼までに食べろ 記者の声も弾んだ。 朝9時50分。久礼港に漁船… この記事は有料記事です。残り1382文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中華の五十嵐美幸シェフが作るまかないカレー 甘さととろみの秘密
記事の後半でレシピをご覧いただけます 中華料理店のオーナーシェフ、五十嵐美幸さん(48)は子どもの頃から実家の中華料理店を支えましたが、30歳を過ぎた頃、家を出る決意をします。背中を押したのは、知り合いの料亭のおかみの言葉でした。 「人の幸せを考える前に、あなたがまず幸せになりなさい」 涙があふれました。その時は心も体も限界だったからです。 テレビ番組「料理の鉄人」の出演がきっかけで、店は一躍有名になりました。仕込みや調理、経理までこなし、睡眠時間は2、3時間。家族や客の期待に応えたいとがむしゃらに働き、中華鍋をふって痛めた肩にはアイシングをしていました。 胃にも負担がかかっていました。「中華はおいしいけど、油が多く、調味料の味も強い。毎日味見を繰り返すと体が疲れてくるんです」 油が少なめの中華を作りたいと父に提案しても、受け入れられませんでした。揚げ物や炒め物に使われる油は、いわば中華の醍醐(だいご)味。意見は合わず、心も疲れていきました。 実家を出て友達にお金を借り、出張料理の仕事でやりくりしました。 そのときから追求し始めたの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
0歳児親子に1年間伴走 あるママの「しんどい」経験が生んだ交流場
「子育てに同期をつくろう」を合言葉に、生まれた時期が近い0歳児とその保護者たちが、1年間一緒に参加できる親子教室がある。全国どこでもオンラインで受講できる「おやこ0歳教室」。産後すぐから始まる「しんどい」を経験した女性が、「こんな講座があったらよかったな」という思いを結実させた。 7月初め、大阪市内のマンションの一室に「ちぐママ」こと松尾ちぐささん(38)の姿があった。机には、離乳食中期に役立つ食材や、炊飯器に入れるとおかゆがたけるガラス製の容器などが並んでいる。 午前10時。パソコンの画面越しに話しかける。「皆さんの所も暑いですか? 離乳食の中期講座、始めます」。熊本や静岡に住む生後7カ月前後の子を持つ母親4人が聴き入る。豆腐や野菜をどれくらいあげたらいいかや2回食への移行の仕方などを説明。上手に離乳食が作れない、食べないなどの相談にも応じる。 最後の30分は松尾さんが画面から抜け、参加者だけの交流タイム。何げないおしゃべりが、ストレス解消につながるからだ。 講座は月1回の年間プログラ… この記事は有料記事です。残り1188文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Hiroto Saiki pitches Tigers to win over Carp
Nishinomiya, Hyogo Pref. – Hiroto Saiki delivered another strong performance in his comeback from Tommy John surgery with six innings in the Hanshin Tigers’ 8-0 win over the Hiroshima Carp in a game shortened to six innings by rain on Thursday. The win at Hanshin’s Koshien Stadium outside Osaka moved […]
家畜のふん尿、脱・二酸化炭素ガスに 地産地消へ、北海道で試み
北海道を脱炭素・循環型社会の先進地にしようと、古河電気工業と北海道大学、鹿追町がタッグを組んだ。カギを握るのが、酪農王国ならではの家畜のふんや尿。これらの有機性廃棄物を「地域元素資源」と名づけ、新技術でグリーンエネルギーへと変換する。目指すのは地域内で循環させる「エネルギーの地産地消」だ。 「新しい技術を開発して社会課題の解決に役立つ。ビジョンが共鳴しました」 古河電工の小林敬一社長は8月18日、北大で開いた記者会見でこう語った。同大大学院工学研究院に、地域元素資源の利活用を研究する寄付講座開設を発表する場だった。 両者は6年前から、家畜のふんや尿を発酵させて得られるバイオガスを、新たに二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーンLPガス」へと変換する触媒技術を共同開発している。新講座は、この技術の向上や有機性廃棄物の有効活用を研究する。 都市ガスの整備が遅れている… この記事は有料記事です。残り590文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル