1日に亡くなったアントニオ猪木さんは、約15年前から大阪市福島区の飲食店「手料理 右近」を訪れていた。店主の岩本張男さん(55)によると、猪木さんは笑顔でギャグを言って周りを楽しませ、「みんなに元気を与え、自分自身もパワーをもらっているようだった」という。 猪木さんから「いろんな人からもらうけど、自分で食べるおせちは君のところのだよ」と言われ、年末によく、おせち料理を贈っていた。油性ペンで「闘魂」と書いた器を送り返してもらったこともあるという。 昨年9月には、病気療養中だ… この記事は有料記事です。残り205文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
両陛下、栃木国体に出席 笑顔で手を振る皇后雅子さま
多田晃子2022年10月1日 18時50分 天皇、皇后両陛下は1日、宇都宮市で開かれた第77回国民体育大会の総合開会式に出席した。両陛下の地方訪問は2020年1月以来で、新型コロナの感染拡大後初めて。 天皇陛下は「おことば」で、国体が新型コロナの影響で、3年ぶりの開催になったことについて触れ、「日頃の練習の成果を十分に発揮されるとともに、改めてスポーツのすばらしさを実感しつつ、お互いの友情を育み、地元栃木県の皆さんとの一期一会を大切にして、すばらしい思い出を作ってください」と述べた。今年の夏の大雨や台風による被害にも言及し、「被災され、様々な苦労をされている多くの方々のことを案じております」と語った。 この日の陛下は水色のネクタイを着け、皇后さまは上下青色のスーツ姿。炬火(きょか)台への点火や、ダンスパフォーマンスなどを見て、盛んに拍手を送っていた。 今回の訪問では、新型コロナの感染拡大を防ぐため、両陛下は皇居から車を使い、栃木県を訪れた。県によると、開会式の会場近くの沿道などで出迎えた人は約5千人。両陛下は車の速度を落とし、応えた。 国体は、両陛下の定例地方訪問「四大行幸啓」の一つ。今回の訪問は、新型コロナの感染状況などから日帰りとなり、競技の観戦や国体関係者との交流などは行われなかった。 開会式後、両陛下は鹿沼市で福田富一知事から県勢概要を聞いた。福田知事によると、陛下はコロナ禍での国体開催について「感染防止対策に相当気を使って今日の開会式を迎えたんでしょうね」と話したという。県の特産物のイチゴも話題になり、皇后さまは、長女愛子さまが「イチゴが大好きなんです」と語ったという。福田知事は、沿道で多くの県民が両陛下の出迎えや見送りをしたことに「お喜び頂けたのかなと感じた」「心に響くものがあったと思う」と話した。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「かっぱ寿司」社長の不正容疑事件、鍵は知る人ぞ知る「パスワード」
回転ずし大手「かっぱ寿司」運営会社社長の田辺公己容疑者(46)らが競合大手「はま寿司」の仕入れ情報が記録されたデータを持ち出した容疑などで逮捕された事件で、このデータを閲覧するには限られた社員だけが持つパスワードが必要だった。警視庁はこうした状況などから、持ち出された情報が不正競争防止法が保護する「営業秘密」にあたると判断、同法違反容疑での逮捕に踏み切ったという。 捜査関係者によると、田辺社長が持ち出したとされるデータは二つのファイルに収められていた。一つには定番商品や検討中のフェア商品についての食材やその仕入れ価格が記録。もう一つには、はま寿司が過去に扱った食材の取引先や価格情報が載っていた。 田辺社長はこのデータを、はま寿司の親会社「ゼンショーホールディングス」グループ内で勤務していた2020年9月30日ごろに入手。カッパ社に移籍後の同年11月9日ごろ、同社商品企画部長の大友英昭容疑者(42)にメールで送ったと警視庁はみている。 ただ、このデータの閲覧には、ゼンショー内の限られた社員にしか共有されていないパスワードが必要だった。そこで田辺社長は、はま寿司経営企画部長(当時)の湯浅宜孝容疑者(43)からパスワードを教えてもらい、データを閲覧できるようにしたとされる。 切り替わった捜査方針 不正競争防止法は、①閲覧に… この記事は有料記事です。残り399文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ラリーカーが名古屋の官庁街を疾走 「迫力あった」
小林圭2022年10月1日 20時30分 【動画】名古屋市の官庁街を疾走するラリーカーやクラシックカー=小林圭撮影 世界ラリー選手権(WRC)日本大会「ラリージャパン2022」が愛知、岐阜の両県で11月10~13日に開催されるのを前に1日、名古屋市中区の官庁街の公道をラリーカーが走るイベントがあった。 イベントは県庁や周辺で開かれた。公道を区切ったコースをラリーカー2台が疾走し、スピンや蛇行運転、旋回などを披露した。ほかにラリーカー6台がパレードし、沿道に集まった観客は写真や動画を撮って楽しんだ。 名古屋市南区の会社員清水康司さん(49)はクラシックカーが好きで訪れたといい、「車との距離が結構近くて、迫力があった」と話した。 イベントは入場無料。2日にも同じ場所で午前10時45分~午後6時に開催される。ラリーカーのデモ走行やパレードのほか、ドライバーのトークショーなどがある。(小林圭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
思わぬトラブル発生も「これがスタート」 只見線再開に地元わきたつ
【動画】JR只見線が11年ぶりに全線運転再開=吉田耕一郎、熊倉隆広撮影 只見線はこの日、不通が続いていた会津川口(福島県金山町)―只見(同県只見町)間の27・6キロで列車の運行が再開し、全長135・2キロがつながった。 午前5時36分、上り一番列車が小出駅(新潟県魚沼市)を出発。午前7時11分には只見駅を通過し、11年ぶりに不通区間を乗客を乗せた列車が走った。沿線の撮影スポットでは全国からの鉄道ファンらがカメラを構え、地元住民らは全線再開を祝福する横断幕を掲げ、通過していく列車に手を振った。 一番列車は、午前8時過ぎに会津川口駅に到着。ホームでは地元住民が「おかえり只見線」の横断幕を掲げ、小旗を振って歓迎した。8歳の孫と出迎えた金山町の目黒敏子さん(73)は目に涙をため、「この日を待ち望んでいた。只見線は地域の宝。乗って応援したい」と話した。 一方、思わぬトラブルもあった。午前6時8分に会津若松駅を出発した下り一番列車は、午前7時ごろ塔寺(会津坂下町)―会津坂本(同)間で緊急停止。JR東日本によると、非常ブレーキが作動したという。 このため会津若松―会津川口間で一時運転を見合わせたが、午前11時過ぎに再開した。一番列車は運休となり、約210人の乗客は会津若松と只見方面に向かう代替バスに乗り換えた。 午後2時20分過ぎ、只見駅には全線再開を記念した臨時列車「再会、只見線号」が到着。駅周辺はカメラを持った鉄道ファンや地元住民らでごった返した。 只見町で美容院を営む羽染達子さん(74)は「只見駅がこんなににぎわうのは本当に久しぶり。今日からは町民も只見線を支えていくことになる。活用に知恵をしぼりたい」と話した。 「飲み鉄」として知られる俳優の六角精児さんらが出席した福島県主催のイベントの様子を紹介します。 只見町であった県主催の記念… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎県で震度5弱 愛媛県などでも震度3 津波の心配なし
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元寇船の木製いかり、時を超え浮上 長崎沖 CF参加者も見守る
元寇(げんこう)の舞台として知られる長崎県の鷹島沖で、地元の松浦市は1日、13世紀の日本に侵攻したモンゴル軍船の木製いかりを引き揚げた。 鷹島沖では鎌倉時代、集結したモンゴル軍船の多くが暴風を受けて沈み、その一部が確認されている。 いかりの残存部分は1・7メートルほど。空気の浮力を利用して約20メートルの海底から浮上させ、クレーンで地上に引き揚げた。 歴史的な沈没船の部材が、保… この記事は有料記事です。残り197文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
すべて忘れてしまった時、心に残るものは… 1冊の絵本から教わった
今から6年前、中川ちひろさん(40)は出版社を退職して、フリーの編集者になった。 写真家やデザイナーの本など、これまで手がけた本は70冊以上。 「横尾忠則全装幀(そうてい)集」(パイ インターナショナル)を出版したときは、美術家である横尾さんのアトリエに通いつめた。 掲載する約900点の装丁すべてにコメントがほしいと求め、あまりの量に断られても、毎日のように詰め寄って「中川さんって、クレージーだよね」と笑われた。 昨年、長男を出産する2時間前に横尾さんから送られてきた「しっかり、元気な赤ちゃんを産んで下さい。そのあとに本を産んで下さい」というメールは、今も大切に保存している。 そんな中川さんが、あえて手がけてこなかったのが絵本だった。理由は「子どもは一番怖い読者」だから。 まっさらな心に届いたものが、その後の人生を大きく左右するかもしれないという不安。 「読者の気持ちが想像できないものは作れない」とも思っていた。 でも、出産を経て、毎日のように子どもに読み聞かせをするようになると、違った思いが芽生えた。 「今なら作れるし、今しかない」 そんな気持ちが、あっという間に大きくなった。 ふいに訪れた出会い 昨年11月、小学館の編集者らとのオンライン会議に参加していて、出会いが訪れた。 海外の作家や出版社に取り次いでくれるエージェント会社とのミーティングだった。画面に映ったカタログの中から、1冊の絵本に目がとまった。 タイトルは「I Remem… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】秘境の鉄路を空から地上から 11年ぶり再開への道
川村直子2022年10月1日 22時00分 2011年の豪雨災害から11年ぶりに全線再開したJR只見線(福島県会津若松市―新潟県魚沼市)。只見線は1971年に全線が開通し、深い山あいを走る「秘境路線」として知られています。 きょう一日とこれまでの道のりを写真で振り返ります。(川村直子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「この本に旅をさせて」17年間人から人へ 星野道夫さん名著の軌跡
北極海に浮かぶ氷原の上を、ブリザードが何日も吹き荒れていた。 テントの中にいても、氷がぶつかりあう音が聞こえてきた。 2012年3月、荻田泰永さん(45)は「無補給単独徒歩による北極点到達」に挑んでいた。 時には零下50度に冷え込む中でソリをひき、氷の上を進む。 だが、視界が真っ白になるほどの強い風雪に襲われ、テントの中で身動きがとれなくなっていた。 寝袋を出て、一冊の文庫本を手にした。紙の柔らかい手触りが、温かく、心地良かった。 文春文庫の「旅をする木」。カバーはなく、黄ばみ、角はとれて丸みを帯びている。 タイトルの「木」には「一」が書き足され、「旅をする本」となっていた。 この本に旅をさせてやってください 表紙の裏に、黒いペンでそう書かれている。 アラスカに根ざして活動した写真家の星野道夫さんが書いた「旅をする木」。その文庫本が旅をする人から人の手に渡り、約17年にわたって世界を巡っています。「最後の旅」の行き先も決まったそうです。「旅をする本」の軌跡を追いました。 著者は、写真家の星野道夫さん(1952~96)。アラスカで旅を続け、風景、生き物、人々の生と死を見つめた33編の文章が収められている。 荻田さんは、何度も繰り返し… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル