有料記事 平岡春人、石垣明真2022年10月3日 4時34分 3日午前0時半ごろ、札幌市中央区北3条西6丁目の国の重要文化財・北海道庁旧本庁舎(通称・赤れんが)付近から煙が出ているのを住民が見つけ、119番通報した。道警や札幌市消防本部によると、旧本庁舎前に整備中の仮設見学施設から出火し、約470平方メートルのうち約300平方メートルが焼け、午前3時前に鎮火した。負傷者はいないという。 旧本庁舎は現在、改修工事中。今年8月、中央部分にある八角塔屋根(高さ約6・5メートル、幅約8メートル)を切り離し、庁舎前に移設。八角塔屋根を展示する3階建ての仮設見学施設を造っていた。 道警によると、同施設の3階部分から火が出たという。1~2階は八角塔屋根の展示スペース、3階は旧本庁舎の歴史と改修内容の展示スペースになることになっていた。10月上旬のオープン予定だった。 旧本庁舎は現在、建物の上に… この記事は有料記事です。残り355文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
未接種なのにワクチン接種と届け出か 詐欺容疑で医師を再逮捕へ
高嶋将之、山口啓太2022年10月3日 5時00分 札幌市の女性ら3人に新型コロナウイルスワクチンを接種したと偽り自治体から接種委託料を詐取したとして逮捕、起訴された「王子北口内科クリニック」(東京都北区)院長の船木威徳被告(51)が、別の患者に関しても同様に偽って委託料をだまし取ったとして、警視庁は船木院長を3日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、船木院長は昨年10~12月、同クリニックを訪れた愛知県稲沢市に住む患者計3人について、ワクチン接種をしたとする虚偽の予診票(接種記録)を作成し、同市から接種委託料計約1万4千円を詐取した疑いがある。 ワクチンは住民票を置く市区町村で接種を受けるのが原則だが、同クリニックでは昨年7~12月末に13都道府県の計約230人に接種しており、大半が区外の住民だった。同庁は、ワクチンを接種しないで接種済証がほしい人たちの要望に応える形で、接種の偽装を繰り返したとみている。 船木院長はこれまでの調べに「ワクチンは危険だと思っていた」と接種に否定的な供述をしており、ワクチン接種を希望する患者に対しても「生理食塩水を打ったことがある」と話しているという。(高嶋将之、山口啓太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
予期せぬ妊娠、虐待死…医師が問う「変われない日本の性教育」
予期せぬ妊娠や、赤ちゃんが置き去りにされる事件の背景には何があるのか。妊娠相談や性教育の実践者らによる日本財団の有識者会議は今年8月、人権教育を基本にした「包括的性教育」の必要性を指摘し、学習指導要領の見直しなどを求める提言書を発表した。会議の座長を務め、一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク代表理事で医師の佐藤拓代さんに、会議での議論を通じて感じた日本の性教育の課題を聞いた。 「炭酸水をあてたら…」 偏る性知識 ――提言のきっかけを教えてください。 長年、妊娠に関する相談業務に携わってきた関係で、日本財団から声がかかりました。日本における虐待死亡事例(心中を除く)の約半数は0歳児で、背景には若年者を中心とした予期せぬ妊娠が指摘されています。私も妊娠などの相談を受けるなかで、性教育の必要性は日々痛感していました。 今の子どもたちの性の知識は… この記事は有料記事です。残り2960文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・品川区長選、再選挙へ 立候補6人、法定得票届かず
東京都品川区長選が2日に投開票され、立候補した新顔6人のうち、当選に必要な法定得票(有効投票総数の4分の1)に達した候補がおらず、区選挙管理委員会が再選挙の実施を決めた。同区長選で再選挙となるのは初めて。 4期務めた現職の浜野健氏が引退を表明し、同区長選としては公選制が復活した1975年以降で最多の6人が立候補。前都議や自民党推薦の前区議らが争った。当日有権者数は33万516人、投票率は35・22%(前回32・71%)。有効投票数は11万3395票で、最多得票の前都議は約589票足りなかった。 公職選挙法は、地方自治体の首長選の場合、有効投票総数の4分の1の票を得た候補者がいなければ当選者なしとなり、再選挙が行われることになる。 今回の区長選に立候補したのは、元銀行員の山本康行氏(46)、元大学教授の村川浩一氏(75)=共産党推薦=、元区議の大西光広氏(65)、前区議の石田秀男氏(63)=自民党推薦=、前都議の森沢恭子氏(43)、前区議の西本貴子氏(61)。諸派の大西氏以外は、いずれも無所属。開票の結果、森沢氏が最多得票だったが、有効投票数(11万3395票)の4分の1に達しなかった。 森沢氏は2日深夜、報道陣に対し、「(再選挙は)想定していなかった。気持ちを切り替えて再挑戦する決意だ」と語った。2番手だった石田氏も同日夜、事務所で「勝ちきれなかったが、新たな挑戦が始まるので、みなさんに支援いただきたい」と話した。他の4人を含めて再選挙に向けた動向が注目される。 選挙戦は明確な対立軸が見えづらい争いとなった。 山本氏は、地元選出の松原仁衆院議員(立憲民主党)から支援を受け、民間の経験を生かすなどと主張した。村川氏は「現区政を根本的に転換する」とし、羽田空港新飛行ルートの撤回を訴えた。政治団体代表の大西氏は新庁舎計画について「民間活用で財政負担ゼロに」と主張した。 区議会最大会派の自民党区議だった石田氏は同党国会議員らの支援を受け、区議6期の実績を強調。2期目だった都議を辞職した森沢氏は第2子以降の保育料無料化などを掲げた。西本氏は羽田空港新飛行ルートについて「国に撤回を求める」などと訴えた。 区議補選(被選挙数3)も2日に投開票された。(細沢礼輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
改修工事中の北海道庁旧本庁舎付近から出火 国の重要文化財
2022年10月3日 1時49分 3日午前0時すぎ、札幌市中央区北3条西6丁目の北海道庁旧本庁舎(通称・赤れんが)付近から出火した。午前1時現在、火が出ており、消防隊が消火作業に当たっている。旧本庁舎は現在、改修工事中。 旧本庁舎は明治政府が1888(明治21)年、米国風ネオ・バロック様式の建物を建てたが、1909年に火災で焼失し、ゴシック様式で再建された。北海道命名100年記念事業として創建時に近い外観で復元することになり、約250万個のれんがを使って68年に完成。翌年には国の重要文化財に指定された。改修工事は2025年2月までの予定だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島市の住宅街で火災 3人の遺体発見、小学生の男児は避難
加治隼人2022年10月3日 3時02分 2日午後11時5分ごろ、鹿児島市谷山中央4丁目の会社員、中崎幸男さん(56)宅で「2階建ての家が燃えている」などと近隣住民から119番通報があった。中崎さん宅は家族4人暮らしで、この家から3人の遺体が見つかった。 市消防局と鹿児島南署によると、出火当時は家族4人全員が家におり、小学生の男児が避難したが、残る3人とは連絡がとれていない。警察が遺体の身元の確認を急いでいる。 現場はJR鹿児島中央駅から南へ約8キロ離れた、住宅街。火の手は隣接する住宅2棟に延焼した。(加治隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
刀剣乱舞、「島コス」で満喫 太鼓鐘貞宗が日本海で山姥切国広に会う
刀剣乱舞の太鼓鐘貞宗と加州清光、小夜左文字が日本海に浮かぶ小島で山姥切国広に会った――? 山形県唯一の離島で、人口約180人の飛島(酒田市)で1~2日、「おそらく島史上初」というコスプレ合宿が開かれた。外周10・2キロの島で、海水浴場や巨木の森、神社、集落をめぐって撮影していた。海岸の岩場では釣り人たちが、不思議そうにその様子を見つめる姿もあった。 合宿には島外からきたコスプレイヤー7人を含む計13人が参加した。1日は島内各地で、ポーズをつけては互いに写真を撮ったり、自撮りをしたり。参加者はほぼ全員が初顔合わせだったが、撮影会が始まると、お互いをキャラクター名で呼び合ったり、キャラのセリフをいいあったりして、あっという間に意気投合していた。 2日は撮影会の前にまず、海… この記事は有料記事です。残り455文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
服が破れ、傷だらけで帰ってきた友人 抗議3千日、17歳の記憶胸に
日米の長年の懸案となっている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画は、移設阻止を掲げた玉城デニー知事が再選された翌日以降も、変わらず工事が進む。政府の強硬姿勢にあきらめが広がったともいわれるが、市民らの抗議の座り込みは先日、3千日を超えた。現場を訪ね、改めて聞いた。なぜ、続けるのか。 浜田靖一防衛相が就任後初めて辺野古入りした9月29日も、通称ゲート前には座り込む人がいた。「新基地断念まで」「不屈」。そんな看板近くにいた赤嶺智江さん(69)=うるま市=に話しかけると、「基地が生活の中にある、というのがどういうことかわかっているから」。そんな答えが返ってきた。 ゲートとは、辺野古沿岸部に広がる米海兵隊キャンプ・シュワブの門。米軍関係者や移設工事車両が出入りするその門前で、赤嶺さんら数十人が身を寄せ合って座り、機動隊員に囲まれながらも「工事をやめて」と声を上げる。 座り込みが始まったのは、政府が移設事業に着手した6日後の2014年7月7日。工事がある平日の日中を中心に各地から数十人が集まる。節目や週末には数千人規模の集会も開かれ、台風やコロナ禍の中断期間も含め、知事選翌週の先月22日で3千日。10月2日で3010日を数えるが、玉城知事が再選された後も、県民投票で7割が反対した後と同じように、工事車両の出入りが続く。 「民意ってこんなに軽いのかなって、悲しくなる。でも、声が届くまで絶対諦めちゃだめ」。自分に言い聞かせるようにそう話す赤嶺さんの胸には、高校時代の記憶があった。時々、言葉を詰まらせながらも少しずつ話を聞かせてくれた。 17歳。米軍統治下から日本に復帰する2年前だった。離島の実家から進学のため沖縄本島に出て、寮生活を送っていた。学校がある沖縄本島中部は基地が集中し、街には米兵たちがあふれていた。 いつも一緒に帰る友だちがい… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最終戦で大逆転V PV会場の京セラドームのオリファンの目には涙
浪間新太2022年10月2日 22時36分 プロ野球オリックスの本拠地・京セラドーム大阪(大阪市西区)では2日、パブリックビューイングがあり、約5千人のファンが集まった。最終戦で2年連続の優勝が決まった瞬間、割れんばかりの拍手が球場を包んだ。 午後9時半ごろ。オリックスの勝利後、大型ビジョンは首位ソフトバンクの試合に切り替わり、その敗北を伝えた。大阪市西成区の会社員、野元真澄さん(50)は「優勝の瞬間は『うそやろ?』って思った。夢みたい」と声を弾ませた。 チームはシーズン中盤に長く5位に沈んでいた。車いすで球場に訪れた大阪府八尾市の会社員、塩見海斗さん(26)は「派手さはないけど、選手たちの最後まであきらめないプレーや負けた試合後の悔し涙を見て、応援してきた」と話す。小中学校で9年間野球をしていたが、病気の影響で足の筋肉が弱り、高校では続けられなかった。「苦しい時もあきらめず、優勝を決めたオリックスに勇気づけられた。自分も前向きにがんばろうって思える」と笑顔を見せた。 子どもの頃からのファンという大阪市大正区の会社員、戸田太平さん(33)は、涙を流して喜んだ。「感無量です。ずっと応援してきてよかった。この勢いでクライマックスシリーズ、日本シリーズを勝ち抜き、日本一になってほしい」とエールを送った。 関西経済連合会の松本正義会長は「選手、監督、そして、全てのチーム関係者が力を合わせ、シーズン最終戦までもつれ込む熾烈(しれつ)な争いを制したことに敬意を表したい。特に「全員で勝つ」というスローガンを掲げ、適材適所の起用により、選手の持てる力を存分に発揮させ、優勝へと導いた中嶋聡監督はじめ首脳陣のマネジメント力を讃(たた)えたい。クライマックスシリーズでの活躍も期待している」とコメントした。(浪間新太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東北から全国に計8団体出場へ 小学生バンドフェス、マーチング
第41回全日本小学生バンドフェスティバルと第35回全日本マーチングコンテストの東北大会(東北吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が2日、岩手県の奥州市総合体育館であり、小学生4団体と中学2団体、高校2団体が全国大会へ進む。 東北各県の代表16団体が出場した小学生バンドはいわき市立錦(福島)、山形市立千歳、山形市立滝山、仙台市立北仙台が11月19日に大阪城ホールで開かれる全国大会の東北代表に選ばれた。マーチングの中学校の部は5団体が出場し、仙台市立錦ケ丘と仙台市立東仙台が、高校以上の部は9団体が出場し、帝京安積高(福島)と聖ウルスラ学院英智高(宮城)が11月20日に同ホールで開かれる全国大会の東北代表に推薦された。マーチングのビギナーの部には仙台向山高が出場した。 結果は次の通り。(演奏順、◎は東北代表) ◇小学生バンド 【金賞】◎いわき市立錦(福島)、二戸市立石切所(岩手)、◎山形市立千歳、涌谷町立涌谷一(宮城)、◎山形市立滝山、いわき市立平三(福島)、加美町立広原(宮城)、福島市立平野、◎仙台市立北仙台 【銀賞】滝沢市立鵜飼(岩手)、新城ジュニア吹奏楽団(青森)、長井市立長井(山形)、大仙市立太田南・太田東(秋田)、仙台市立原町、南相馬市立原町三(福島)、城東小ブラスバンド(青森) ◇マーチング・ビギナー 【金賞】仙台向山高 ◇マーチング・中学校 【金賞】◎仙台市立錦ケ丘、◎仙台市立東仙台、大和町立大和(宮城) 【銀賞】田村市立船引(福島) 【銅賞】秋田市立河辺 ◇マーチング・高校以上 【金賞】◎帝京安積高(福島)、多賀城高(宮城)、◎聖ウルスラ学院英智高(宮城) 【銀賞】弘前実業高(青森)、常盤木学園高(宮城)、仙台青陵中等教育 【銅賞】鶴岡東高(山形)、大館国際情報学院中高(秋田)、弘前学院聖愛中高(青森) 全国大会、ライブ配信します 全日本小学生バンドフェスティバル、全日本マーチングコンテストのすべての演奏は表彰式を含め、有料でライブ配信されます。詳細は特設サイト(http://t.asahi.com/clive)で。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル