有料記事 太田原奈都乃、大藤道矢2022年10月5日 21時00分 山口県阿武町が誤って入金した4630万円の大半を決済代行業者の口座に振り替えたとして、電子計算機使用詐欺罪に問われている住民の田口翔被告(24)の初公判が5日、山口地裁(小松本卓裁判官)であった。田口被告は「振り込み操作をしたことに間違いない」と事実関係を認めた一方、弁護人は別の口座に振り替える際に同罪の要件にあたる「虚偽情報」の入力はなかったとして「罪の成立について争う」と訴え、無罪を主張した。 検察側は冒頭陳述などで、田口被告が4月8~18日、自分名義の銀行口座に町から入金された4630万円を、34回にわたって携帯電話でほぼ全額を出金。利用したことのあるオンラインカジノの賭け金として使った、と主張した。4630万円は、コロナ禍で影響を受けた住民税非課税世帯などを対象とした、1世帯10万円の給付金の463世帯分にあたる。 町による誤った多額の入金と、そのほぼ全額を出金したとされる被告。異例の事件の経緯を記事後半で詳しく紹介しています。 動機については「(返還手続きを求める)町に不満とストレスを感じていた。ギャンブルをやっている間は何も考えなくてすむと供述している」と説明した。 電子計算機使用詐欺罪は、電… この記事は有料記事です。残り848文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阿武町4630万円誤入金巡る裁判 「争点は『虚偽の情報』の解釈」
半年前の山口県阿武町の誤入金に端を発し、全国の注目を集めた事件の初公判。電子計算機使用詐欺の罪に問われた田口翔被告(24)は事実関係を認めて謝罪する一方で、無罪を主張した。地裁には傍聴券を求める人が列をつくった。 謝罪した被告 語った動機は 午後3時開廷の15分ほど前、田口被告は弁護士らに付き添われて地裁に徒歩で到着した。長い髪を後ろで束ね、黒いスーツ姿。集まった報道陣の問いかけに答えずに裁判所に入った。 阿武町から入金された4630万円が誤りによるものと知りながら、オンラインカジノの決済代行業者の口座に出金したとの起訴内容について、田口被告は「事実は間違いないです」と認め、「大変申し訳ないことをしたと思っている」と謝罪した。 被告人質問で動機についてこ… この記事は有料記事です。残り1079文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4700万円を脱税した疑い 大阪国税局が不動産会社を告発
長谷川健2022年10月6日 3時00分 架空の経費を計上するなどして約4700万円を脱税したとして、大阪国税局が、不動産売買・賃貸会社「スターハウジング」(大阪府豊中市)と同社の小野仁士社長(63)を法人税法違反などの疑いで大阪地検に告発したことがわかった。 関係者によると、同社は土地やマンションの売却の際、知人の会社を介して販売したかのように装って売却益を減らしたほか、コンサルタント料などの架空の経費を計上。2019年4月からの2年間で約1億8800万円の所得を隠し、法人税など約4700万円を脱税した疑いがある。 追徴税額は約6400万円。すでに修正申告し、大半は納付済みという。不正に得た資金は小野社長の口座などで管理されていたという。 小野社長は取材に対し、「二度とこのようなことがないよう、適切な税務処理をしたい」と話した。(長谷川健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡県警元巡査部長、虚偽の保険運用話を持ちかけ690万円詐取疑い
有料記事 西岡矩毅、古畑航希2022年10月5日 23時16分 同僚に虚偽の保険運用のもうけ話を持ちかけ、690万円をだまし取ったとして、福岡県警は5日、元八幡西署地域課巡査部長の田代竜一容疑者(46)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 捜査2課によると、田代容疑者は、2020年3月ごろ、現職だった当時、同僚の警察官(40)に「保険金を増額すれば、金を増やすことができる」などと持ちかけ、4月ごろには「増資分が足りない」などといい、計290万円をだましとった疑いがある。 また、同僚が退職した後の21年9月には、虚偽の保険金振り込み手続きの説明をして400万円をだまし取ったとされる。 田代容疑者は、元同僚の警察… この記事は有料記事です。残り393文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視庁の腕章盗んだ疑い 偽議員バッジで外務省侵入容疑者を再逮捕へ
2022年10月6日 0時00分 警視庁の捜査部門が入る建物に侵入して捜査員用の腕章を盗んだとして、同庁は、東京都品川区の無職、藤本叶人容疑者(22)=別の建造物侵入容疑で逮捕=を窃盗と建造物侵入の疑いで6日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、藤本容疑者は今年5~7月、東京都千代田区の警視庁丸の内庁舎に侵入し、捜査員が事件現場などで着用する腕章2枚を更衣室から盗んだ疑いがある。 同庁舎には当時、窃盗事件の捜査を担当する捜査3課や指名手配の業務を担う捜査共助課などの捜査部門の部屋があり、1階には来客対応の受付があった。同庁は、藤本容疑者が受付を素通りして庁舎内に入ったとみている。 藤本容疑者は偽の国会議員バッジを付けて厚生労働省などが入る庁舎や外務省に侵入したとして逮捕されていた。同庁が藤本容疑者の自宅などを家宅捜索した際に腕章が見つかり、入手経路を調べていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺体発見「まだ何とも言えない」 松戸の不明女児の家族がコメント
近藤咲子2022年10月6日 0時24分 千葉県市川市の江戸川付近で推定7歳前後の女児の遺体が見つかったことを受け、行方不明になっている松戸市の小学1年、南朝芽(さや)さん(7)の家族が5日夜、コメントを出した。 「きょうは自宅でずっと警察からの連絡をひたすら待っていました。(見つかった遺体について)まだ身元が明らかになっていないので何とも言えませんが、近日中に、これまで朝芽に関心を寄せてくれた人たち、色々と力を貸してくれた人たちに対して、感謝の気持ちを伝えたいと思っています」としている。 江戸川付近で見つかった遺体については、千葉県警が5日、司法解剖をした結果、死因は溺死(できし)の可能性があると発表。県警はDNA型鑑定をするなど、身元の特定を進める。 県警によると、遺体は推定7歳前後の女児で死後1~2週間とみられ、骨折や目立った外傷は無かった。身長は約117センチで、淡い赤色の袖なしシャツに紺色の七分丈のズボン姿で裸足だった。遺体の背丈や服装などが朝芽さんと似ていることから、県警は関連を調べている。 朝芽さんは9月23日午前11時半ごろ、自宅を1人で出て行方不明になっている。遺体発見現場から約14キロ上流の江戸川河川敷では、朝芽さんの両足の靴や靴下が見つかった。(近藤咲子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「贈賄と評価されうる」「説明つかない」 KADOKAWA調査報告
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、前会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)らが贈賄罪で起訴された出版大手「KADOKAWA」の夏野剛社長らが5日、会見した。同席した外部調査チームの弁護士は「贈賄と評価されうる極めて不適切な行為」と指摘。夏野社長は、角川前会長が今後も取締役として経営に関与すると明らかにする一方、「ガバナンス検証委員会」を設置して再発防止などに努めると説明した。 KADOKAWA側は、角川前会長のほか、元専務・芳原世幸(64)、元五輪担当室長・馬庭教二(63)両被告が起訴された。 東京地検特捜部によると、3人は大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄罪で起訴、再逮捕=にスポンサーへの選定などを依頼。スポンサー就任後に元理事の知人の深見和政容疑者(73)=同=が経営するコンサル会社「コモンズ2」と契約を結んで計約7600万円を送金しており、特捜部はこれを賄賂と認定した。 KADOKAWAは、8月上旬に会社関係者が特捜部の聴取を受けると、3人の外部弁護士からなる調査チームを設置した。調査チームは二十数人からの聞き取りや約17万件のメールなどの解析を行い、この日の会見で中間結果を報告した。 委員長の国広正弁護士による… この記事は有料記事です。残り556文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
江戸川の遺体は推定7歳前後の女児、死後1~2週間 死因は溺死か
近藤咲子2022年10月5日 21時48分 千葉県市川市河原の江戸川付近で見つかった女の子とみられる遺体について、千葉県警は5日、司法解剖をした結果、死因は溺死(できし)の可能性があると発表した。県警はDNA型鑑定をするなど、身元の特定を進める。 県警によると、遺体は推定7歳前後の女児で死後1~2週間とみられ、骨折や目立った外傷は無かった。身長は約117センチで、淡い赤色の袖なしシャツに紺色の七分丈のズボン姿で裸足だった。 遺体が見つかった現場の上流付近では9月23日午前11時半ごろ、松戸市の小学1年、南朝芽(さや)さん(7)が自宅を1人で出て行方不明になっている。遺体発見現場から約14キロ上流の江戸川河川敷では、朝芽さんの両足の靴や靴下が見つかった。県警は、遺体の背丈や服装などが朝芽さんと似ていることから、関連を調べている。(近藤咲子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水俣病互助会会長の上村好男さん死去 胎児性患者・智子さんの父
2022年10月5日 23時00分 胎児性水俣病患者の上村智子さん(1977年に21歳で死去)の父で、水俣病第1次訴訟の原告家族らでつくる水俣病互助会会長の上村好男(かみむら・よしお)さんが5日、熊本県水俣市の病院で死去した。88歳だった。 鹿児島県伊佐市出身。53年に水俣市に移り、運送会社で働いた。水俣病が公式確認された56年に生まれた長女・智子さんは目も見えず、歩けなかった。智子さんが母親と入浴している様子を撮った米国の写真家ユージン・スミスの写真は世界に衝撃を与えた。 好男さんは、原因企業チッソの賠償責任を確定させた水俣病第1次訴訟(69~73年)の原告として、「この子の悔しさを知らしめたい」と、智子さんと法廷に向かうなど運動の先頭に立ってきた。近年は体調を崩し、入退院を繰り返していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「八甲田300年の森に迫る危機」 風力発電考える講演会 青森で
2022年10月5日 19時40分 講演会「八甲田300年の森に迫る危機~自然保護と風力発電を考える」が10日、青森市のアピオあおもりで開催される。 八甲田山で計画中の国内最大級の陸上風力発電事業をめぐり、環境とエネルギーについて考えようと市民団体「Protect Hakkoda」が主催、日本自然保護協会と「東北の山の今と未来を考える実行委員会」が後援する。温暖化防止で再生可能エネルギー導入が急がれる中、地球環境から地域の自然まで、いかに守るかを議論する。 初任地が青森で、極地を取材する朝日新聞の中山由美記者は「北極・南極からみえる地球異変」、日本自然保護協会の若松伸彦博士は八甲田山の希少な植生と各地で進む風発事業の自然破壊について、織朱實・上智大学院教授は「再生エネルギーと環境アセスメント」のテーマでそれぞれ講演し、意見交換する。 午後1時半~3時半、参加無料、予約不要。問い合わせは電話(080・1856・2070)へ。オンラインでも配信される予定で、詳しくはツイッター(@ProtectHakkoda)へ。 同団体は、大規模な森林伐採と自然破壊を伴う風発事業に反対し、八甲田山の自然を守ろうと署名を「Change.org」のサイトで募り、クラウドファンディング「READYFOR(https://readyfor.jp/projects/protecthakkoda)」で支援を求めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル