大平要2022年10月28日 20時15分 通信販売事業を展開する「スクロール」(浜松市)では今年の春夏シーズン、キャンプなどアウトドア用品の販売に急ブレーキがかかった。コロナ禍によってブームになったアウトドアだが、新規参入が相次ぎ、価格競争が激化したためという。 同社が28日発表した2022年9月中間決算では、アウトドア用品を扱うサイトを運営する子会社のナチュラム(大阪市)でテントやバーベキューセットなどの在庫がかさみ、2億5700万円の評価損を出した。 杉本泰宣・取締役経営統括部長は「『おひとり様キャンプ』など、コロナ禍でアウトドアの市場は急激に広がった。ブームは衰えていないが、競争相手が増え、値引きがすごくて厳しい」と述べた。今後は、独自商品の開発に力を入れ、建て直しを図るという。 通販では、カタログ用紙のコスト増や円安による仕入れ価格の上昇の影響も受けている。先行きは、節約志向の高まりも心配だ。 9月中間期の売上高は409億円(前年同期比2.1%減)、純利益は23億円(同27.8%減)。来年3月期の業績予想は、売上高790億円(前期比2.9%減)、純利益31億円(同44.5%減)に引き下げた。(大平要) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会側と「政策協定」、山田外務副大臣も 政務三役で2人目
2022年10月28日 20時20分 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が国政選挙で自民党の国会議員に事実上の「政策協定」を求めていた問題で、同党の山田賢司外務副大臣が28日、友好団体から提示された文書に署名していたことを明らかにした。「世界平和連合」の「推薦確認書」に昨年9月に署名したという。 岸田政権の政務三役が「協定」を結んでいたと認めたのは、大串正樹デジタル兼内閣府(消費者など担当)副大臣に次いで2人目。 山田氏の事務所によると、昨秋の衆院選直前に団体側から文書を提示され、署名したという。山田氏は「選挙直前の慌ただしい中とはいえ、内容をよく確認せず署名したことは軽率だった」「政治活動への影響は一切ございません」と釈明。文書の具体的な内容については「すぐにはわからない」(山田氏の秘書)という。 山田氏は、朝日新聞が8、9月に全国会議員を対象に実施した教団側の関係をたずねるアンケートで「献金を受けたりパーティー券を買ってもらったりしたか」との問いに「はい」と答え、接点を認めていた。自民党が公表した教団との関係をめぐる点検調査でも、「関連団体の会合への出席」が確認されていた。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手がかりはカメラに映った光 8年後、捜査員は空き部屋に集められた
その知らせに、捜査本部は色めきたった。 「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の社長だった大東(おおひがし)隆行さん(当時72)が凶弾に倒れてから、1年半近く経った2015年のことだ。 京都府警は事件直後、現場の本社前の駐車場付近に落ちていた複数のたばこの吸い殻を収集。従業員や取引先らのDNA型と照合し、誰とも一致しないものが1本だけ残っていた。 それが、福岡を拠点とする特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)=殺人容疑で逮捕=のDNA型と一致したのだ。 「銃を使うプロが現場に吸い殻を残すなんて思えへんやろ。だから、ホンマか?と」。当時の府警幹部はこう振り返る。 犯人は逃走し、目撃者はなし。事件の構図を推測する「筋読み」さえままならない状況が、一挙に打開したかにみえた。 ◇ 【緊急連載】王将社長射殺事件 「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さんの射殺事件で、暴力団幹部の男が殺人容疑で逮捕されました。事件から9年を前にした急展開。捜査の裏側や事件の背景を探ります。 突き止めたバイク、ハンドルからは… 田中容疑者の存在は、実はそ… この記事は有料記事です。残り1067文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「透明性と公正さを」 旧統一教会への対応めぐり宗教研究者が会見
2022年10月28日 20時43分 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる解散命令請求を視野に入れた政府の対応について、宗教研究者の島薗進・東京大学名誉教授と桜井義秀・北海道大大学院教授は28日、東京都内で記者会見を開き、「宗教法人法にのっとり、透明性と公正さを求めたい」と訴えた。 2人は会見で、教団がこれまで40年にわたって霊感商法や高額献金による被害を招き、多くの裁判を抱えてきたと指摘。「宗教法人として妥当なものではない」「逸脱例だ」と教団に批判的な見解を示した。 そのうえで、岸田文雄首相が解散命令を裁判所に請求する際の要件をめぐり、国会答弁を1日で変更するなどしている現状について、桜井氏は「政治的な決断が、特定の団体や個人に対して向けられたときに十分な審議が尽くされずに(解散命令の請求を)やるというのは問題ではないかと思う」。島薗氏も質問権行使などについて「(他の宗教団体に)乱用されないよう、注意深く取り組むべきだ」と求めた。 島薗、桜井両氏を含む宗教研究者の有志25人は今月24日、教団への解散命令請求を含む「宗務行政の適切な対応」を文化庁などに求める声明を発表している。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
六本木で男性連れ去りか 複数の男が車に押し込む 警視庁が捜査
2022年10月28日 22時46分 28日午後7時20分ごろ、東京都港区六本木7丁目の路上で「人が無理やり車に連れ込まれた」と通行人から110番通報があった。警視庁によると、成人男性が複数の男によってワンボックスカーに押し込まれ、車はその場から立ち去ったという。連れ去られたのは2人いるとの目撃情報もあり、麻布署が逮捕監禁や略取事件の可能性があるとみて、車の行方を追っている。 現場は、東京メトロ千代田線乃木坂駅の南東約180メートルで、マンションや雑居ビルが立ち並ぶエリア。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
王将社長射殺事件、捜査のポイントは 「間接証拠でいかに立証」
田中幸雄容疑者(56)は、別の事件で有罪判決が確定しており、福岡刑務所(福岡県宇美町)で服役していた。28日昼過ぎ。京都ナンバーの捜査車両など5台が列をなし、報道陣30人ほどが詰めかけた刑務所に入った。 約3時間後、刑務所の扉が開き、5台が次々と出てきた。3台目には、田中容疑者を乗せた黒色の四輪駆動車。スキンヘッドの田中容疑者は眼鏡にマスクを着け、後部座席の中央に座り、前を向いていた。 関係者によると、田中容疑者は東京都内の大学を中退後、旅行会社などで勤務していたという。 その後、工藤会の傘下組織を紹介され、構成員になったとされる。事件当時は、工藤会で主要組織の幹部だったという。北九州市に拠点を置く工藤会は12年、市民や企業を危険にさらす可能性があるとして、全国で初めて「特定危険指定暴力団」に指定された。 田中容疑者は08年、福岡市内で大手ゼネコン大林組の従業員ら3人が乗った車にむかって自動式拳銃で弾丸4発を発射し、フロントバンパーなどを壊したとして、銃刀法違反などの罪で懲役10年の判決を受けた。 判決によれば、田中容疑者は… この記事は有料記事です。残り531文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マイクロバスと車が衝突 1人死亡、ほか12人搬送 愛知・豊橋
2022年10月28日 22時50分 28日午後6時ごろ、愛知県豊橋市野黒町の市道交差点で、乗用車とマイクロバスが衝突し、バスが横転した。乗客のインドネシア国籍の男性派遣社員エラン・セピアワンさん(28)が死亡した。消防によると、このほか12人が救急搬送された。1人が頭を打ち、11人は軽傷とみられる。 豊橋署によると、バスには日本人の運転手と外国籍を含む乗客計18人が乗っていたという。乗用車は市内の無職女性(51)が運転していた。交差点に信号はなく、乗用車が一方通行の道を逆走していたとみられる。現場は豊橋駅の南約400メートルの住宅街の一角。 近くに住む80代女性は夕食の準備中に衝突音を聞いた。「ガッシャーンというものすごい音で驚いた。バスが横倒しになって、乗用車も前の部品が吹っ飛んでいた」と話す。 現場から30メートルほど離れた事務所兼自宅にいた男性(72)は、鉄骨を落としたような大きな衝撃音を聞き、外に飛び出した。「2~3カ月に1回ぐらい事故がある場所だが、まさかマイクロバスが横倒しになっているなんて」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教諭に肩押された男子生徒が足骨折 愛知の特別支援学校
愛知県教育委員会は28日、三河地方の県立特別支援学校で、男性教諭から肩を押された男子生徒が足の骨を折る事故があったと発表した。 県教委によると、26日の授業中、30代の男性教諭が、知的障害のある高等部1年の男子生徒に、隣の教室に色鉛筆を取りに行くよう指示。5分経っても戻らなかったため様子を見に行くと、生徒が顔を教諭に接触するほどの距離まで近づけてきたという。教諭が生徒の右肩を押して突き放したところ、バランスを崩して転倒し、左足を骨折したという。 生徒はこれまでも、この教諭… この記事は有料記事です。残り62文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市長個人に2億5千万円の支払いは求めず、でも給料は1年分減額
東京都日野市の違法なごみ搬入路を巡る問題で、同市議会は28日、整備を決めた責任から大坪冬彦市長個人に賠償を求めよとされた約2億5千万円について、請求しないとする市提出の議案を可決した。大坪市長は支払いを免除されたが、「身を切る覚悟」を示すなどとして給料1年分に相当する額を今後、給料から減額するとの条例案を提出、市議会は可決した。 28日の本会議では、24日の市議会特別委員会で出た「市長への債権は放棄すべきだ」との審査結果が報告された。その後の質疑では、議員から市長に対し「賠償に対する自らの責任の取り方を示した上で、全額放棄を示すのが筋だ」などの意見が出た。大坪市長は「本来ならば違法判決を受け、自分自身の責任の取り方と併せ、債権放棄の議案提起をするべきだった。1年分の報酬を削減することで自分自身の身を切る覚悟を示し、この問題に立ち向かっていきたい」と説明。その後、採決があり、債権放棄を全会一致で可決した。 この後、大坪市長は11月から任期満了の2025年4月まで、給料を毎月35%減らすことなどで、1年分の給料額に当たる計約1630万円を受け取らないとする条例案を出した。荻原弘次副市長についても6カ月間、給料月額の30%を減らすとした。この条例案も市議会は可決。大坪市長は「都市計画法違反や私自身の責任が否定されるものでは決してない。改めてその事実、責任を非常に重く受け止めている」などとするコメントを出した。 一方、議員らはこの問題を巡… この記事は有料記事です。残り278文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「幸せになるために音楽と…」 作曲家・土田豊貴さんから合唱部員へ
有料記事 聞き手・松村康史2022年10月28日 19時00分 10月29、30日に青森市で開かれる第75回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)の中学校・高校部門では、6校が作曲家・土田豊貴さんの作品を取り上げます。「曲の世界観に合った気持ち作りを大切に」。人気の若手作曲家から、出演者や合唱部員たちへのメッセージをもらいました。 つちだ・とよたか 1981年、東京都生まれ。桐朋学園大カレッジディプロマ作曲科修了。2010年、女声合唱とピアノのための「夢のうちそと」で第21回朝日作曲賞を受賞。 「詩は好奇心や探究心をくすぐる」 実は中高生時代、合唱部の経験はまったくありません。ゲームが好きで、将来はゲーム音楽を書きたいと思っていました。 それが音大で作曲を学び、鈴木輝昭先生に師事してから、圧倒的に合唱との関わりが深まりました。いまでは作品の9割が合唱曲で、特に中高生のための作品を作曲する機会が多くなりました。 今年の3年生は入部からずっ… この記事は有料記事です。残り646文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル