山本智之2022年10月31日 5時00分 韓国・ソウル市内の繁華街「梨泰院(イテウォン)」で大勢の人が折り重なるように倒れて150人以上が犠牲になった事故では、日本人女性も命を落とした。 亡くなった冨川芽生さん(26)の父親の歩さん(60)=北海道根室市=は30日夜、朝日新聞の取材に「事故を知って、『危ないぞ』と伝えようと思い、電話したが出なかった。まだ寝ているのかと思ったが、まさか現場に行っていたなんて」と声を落とした。 しばらく電話をかけ続けると、現地の警察官が電話に出たという。芽生さんの携帯電話は事故現場に落ちていたといい、歩さんは「それで初めて娘が(事故に)巻き込まれたとわかった」と話す。 歩さんによると、芽生さんは、6月から韓国・ソウル市内に語学留学していたという。歩さんは「本当に韓国が好きで、楽しんでいたと思う。本人が一番残念に思っているはずだ」と話した。芽生さんは韓国で多くの友達ができたようで、事故前に「フランス人の友達と一緒に出かける」とLINEで連絡があったという。(山本智之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡の知人から車を借り、数カ月以上前から計画か 王将社長射殺事件
「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東(おおひがし)隆行さん(当時72)が2013年12月に射殺された事件の前、逃走用オートバイの調達に使われたとみられる軽乗用車を、特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)=殺人などの容疑で逮捕=が福岡の知人から借りていたことが、捜査関係者への取材でわかった。 軽乗用車は事件前後に福岡・京都間を行き来していたことが判明している。京都府警は13年10月ごろまでに借りたとみており、数カ月以上前から事件を計画していた可能性がある。 府警は14年4月、現場から… この記事は有料記事です。残り264文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハロウィーンの夜狙った京王線刺傷事件から1年 心と体の傷、今も
ハロウィーンの夜に東京都調布市を走る京王線の特急電車内が放火され、乗客がナイフで刺された事件から31日で1年。逃げ場のない「密室」で無差別に狙われ、今も心身に深い傷を負った乗客がいる。そんな被害者の支援を警察官が続けてきた。 事件は2021年10月31日午後8時ごろに発生。映画「バットマン」の悪役「ジョーカー」の格好をした服部恭太被告(25)が、乗客をナイフで刺して車内にライターオイルをまき、放火した。服部被告は「人が多いハロウィーンを狙った」と供述したとされる。 警視庁犯罪被害者支援室は、事件直後から被害に遭った約10人に治療費の支援やカウンセリングの案内をしてきた。 佐藤幸介警部補(41)は事件当日の昨年10月31日夜、発生の連絡を受け、自宅から調布署に設置された特別捜査本部に向かった。 1年前に発生した京王線の事件は、多くの乗客に深い傷痕を残しました。記事の後半では、事件の被害に遭ったときに受けられる警察や国の支援についても紹介します。 走行中の車両内はパニック状… この記事は有料記事です。残り1123文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
R1王者あべこうじが明かすMC術 自分がいる場をハッピーに10年
有料記事 聞き手・伊藤唯行2022年10月30日 19時00分 ひとり芸を競う「R―1ぐらんぷり」の王者で、お笑いタレントのあべこうじさん(47)が、青森朝日放送(ABA)の情報番組「ハッピィ」(土曜午前9時35分~10時35分)のMCを続けて10年になる。漫談スタイルの軽妙な語りで、全国区の人気を誇るあべさんがなぜ、東京から離れた北の地に毎週通い続けるのか。 ――土曜朝の生放送のために、10年間通ってきた感想を聞かせてください 本当にあっという間でした。今も最初にお話をもらった1年目のような新鮮な気持ちで収録に臨んでいます。こんな答え、真面目すぎて使えない?(笑) ――縁のない青森でのMCを打診されたとき、どんな気持ちでしたか R1王者のあべこうじさんが、10周年を記念した特別番組(11月2日午後7時~8時)を前に、これまで印象に残った番組エピソードやMC術を明かしました。 驚いたけれど、僕は場所を選… この記事は有料記事です。残り1968文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ラーメン店長刺され死亡 容疑の元店員逮捕 群馬県太田市
2022年10月30日 19時01分 30日午後0時10分ごろ、群馬県太田市のラーメン店「ばりきや太田店」の客から「店長が刃物で刺されている」と110番通報があった。警察官が同店に駆けつけたところ、店長の真下陽介さん(42)=同県桐生市=が首や胸などから血を流して倒れていた。県警は、店内にいた太田市の無職藤井翔平容疑者(31)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 県警によると、真下さんは約2時間後、搬送先の病院で死亡が確認された。県警は今後、殺人容疑に切り替えて捜査する方針。 調べによると、藤井容疑者は同日午後0時10分ごろ、店内で包丁のような刃物で真下さんの首や胸などを刺した疑いがある。同容疑者はかつて、同店でアルバイトとして働いていたという。 当時、店は満席状態で約30人の客がいた。店員5人も含めて全員、店外に避難したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パートナーシップ導入自治体、人口換算で全国6割超に 東京も開始へ
性的マイノリティーのカップルを公的に認める「パートナーシップ制度」が、11月1日から東京都でも始まる。導入自治体の数は全国の1割強だが、人口で換算すると6割を超す。スタートから7年。制度の広がりは社会をどう変え、どう変わっていないのか。 パートナーシップ制度は、2015年11月に東京都渋谷区と世田谷区で始まった。性的マイノリティーの権利を守る活動をする認定NPO法人「虹色ダイバーシティ」(大阪市)と渋谷区の共同調査によると、導入している自治体は青森、秋田、茨城、群馬、栃木、三重、大阪、佐賀、福岡の9府県を含めて239(10月11日時点)。該当地域を人口でみると全国の55・6%を占める。 東京都の開始により、導入済みの都内16自治体を除く人口(約885万人)が加算されて6割を超すのは確実だ。都は都内在勤・在学者も対象としているため、さらに増える。「大切なのは当事者の方々の困りごとの軽減。そして、多様な性への理解を都民の皆さんにも広げる」と小池百合子都知事は28日の記者会見で制度の意義を語った。 同法人によると、今年9月末までに全国で3456組が認定された。調査を始めた17年の96組(6自治体)の約36倍だ。同法人の広報担当者は「都道府県レベルで初めて19年に茨城県が導入し、他も続いたのが大きかった。同時期に各地で同性婚を認めないのは違憲とする訴訟が相次ぎ、世論の高まりもあったのではないでしょうか」と話す。都は10月11日に受け付けを始めており、28日午前9時までに137組の申請があったという。 制度は多様な性への理解を促… この記事は有料記事です。残り943文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ耐え培った新しい「カラー」 全日本に戻ってきた赤ジャケット
トレードマークの赤いジャケットが戻ってきた。でも演奏したのは「こういうのもやるんだ」という曲。宮城県の名取交響吹奏楽団は3年ぶりの全国の舞台で、この間に培った新しい「カラー」を披露した。 40年ほど前に結成され、全日本コンクール出場は20回を超える。 身にまとう赤いジャケットは今や楽団のトレードマーク。イメージは「元気に明るく」だ。 だが、ここ数年は新型コロナウイルスに泣かされた。外部から招いていた指揮者は呼べなくなり、職場の事情などで長らく練習や活動から遠ざかる団員もいた。 昨年も東北支部代表に選ばれ… この記事は有料記事です。残り614文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
憧れのバンドとの大舞台 作曲家日景さん、全国大会で指揮者デビュー
30日、フレッシュな指揮者が全日本吹奏楽コンクールにデビューした。コンクールの課題曲の作曲者として、ファンにはおなじみの日景貴文さん(32)。コンクール出場25回目となる川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団を21回目の金賞に導いた。 北九州市で30日に開かれた全日本吹奏楽コンクール。日景さんはすっと背を伸ばして指揮台に上がると、「お願いします」とでもいうように軽く頭を下げ、指揮棒をかまえた。 「もしかしたら、と聞いてはいたのですが、まさか本当に振ることになるとは」。日景さんは笑う。 越川博団長から全国大会での指揮を頼まれたのは、約1カ月前。西関東大会まで指揮をしていた常任指揮者の福本信太郎さんが、全国大会では別の団体の指揮をすることになったのだ。 職場・一般の部では、同一人… この記事は有料記事です。残り806文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「サヨナラ弾が流れ変えた」 オリックス日本一、吉田正尚選手の恩師
プロ野球オリックスが30日、26年ぶりの日本一に輝いた。オリックスファンが集まる大阪・道頓堀のすし店「おの冨久(ふく)」では、日本一が決まった瞬間、テレビを見つめていた客が立ち上がって歓声を上げた。 店主の小野雄一郎さん(52)は「もう感無量。そのひと言に尽きる。今日は優勝を決めると確信していた。初球ホームランに五回に4点の追加点の流れは完璧だったが、最後に追い上げられてすんなり勝たせてもらえないところが、オリックス・バファローズらしかった」と喜んだ。先代の父、利雄さん(82)が熱烈な近鉄バファローズファン。1970年に創業し、近鉄ファンが集まる店として有名だった。 2004年に近鉄とオリックスが統合。店もバファローズの名前を引き継いだオリックスを応援してきた。「生まれてからずっと近鉄を応援してきたので、統合には複雑な思いがあった。今は仲間のファンもたくさんいて、『僕はオリックス・バファローズファン』と胸を張って言える。近鉄魂も残っているので、バファローズとして初めて日本一になったことも嬉しい」 第5戦でサヨナラ本塁打を放つなど、4番として日本一に貢献した吉田正尚選手の地元・福井県でも、かつての指導者らから喜びの声が上がった。 吉田選手が中学の時に所属した鯖江ボーイズの佐々木昭弘監督(56)は「サヨナラホームランがチームの流れを変えた。昔からチャンスに強い子だったので、やってくれると思っていた」。 中学時代にコーチとして指導したが、「とにかくまじめで練習で手を抜くことがなかった」。身長173センチとプロの選手としては小柄な吉田選手。中学生当時も体格はごく普通だったが、「大きい人には負けたくないという気持ちを感じた。フルスイングで、打球の速さ、飛距離とも段違いだった」と振り返った。 練習していたグラウンドは両翼91メートルだが、あまりに場外への打球が多いため、ライトフェンス奥にネットが増設されたという。 「これからも自分の夢を追っていってもらいたい」 敦賀気比高校野球部時代の監督だった林博美さん(64)も「シリーズ通じて存在感があった。ホームランはすばらしいというしかない」と喜んだ。 吉田選手は1年生の春から4番に定着。「スイング、当たった時の音が全然違った。2、3年生も彼には劣っていた」 3年の時は調子を落としていたといい、林さんは「指名されても上位では取ってもらえなかっただろう」と話す。 同校から青山学院大に進学し、ドラフト会議でオリックスに1位指名された。「大学に行ったことは大正解だった。広角に打てるバッターにさらに成長していってもらいたい」(柳川迅、向井光真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Buffaloes end Japan Series title drought with victory over Swallows in Game 7
The Orix Buffaloes came so close last year, channeling the frustration of last-place finishes in 2019 and 2020 into a surprising run to Game 6 of the Japan Series. The Buffaloes, however, came up short against the Tokyo Yakult Swallows on that chilly night in Kobe a year ago. They […]