有料記事 西岡矩毅、古畑航希2022年10月5日 23時16分 同僚に虚偽の保険運用のもうけ話を持ちかけ、690万円をだまし取ったとして、福岡県警は5日、元八幡西署地域課巡査部長の田代竜一容疑者(46)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 捜査2課によると、田代容疑者は、2020年3月ごろ、現職だった当時、同僚の警察官(40)に「保険金を増額すれば、金を増やすことができる」などと持ちかけ、4月ごろには「増資分が足りない」などといい、計290万円をだましとった疑いがある。 また、同僚が退職した後の21年9月には、虚偽の保険金振り込み手続きの説明をして400万円をだまし取ったとされる。 田代容疑者は、元同僚の警察… この記事は有料記事です。残り393文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視庁の腕章盗んだ疑い 偽議員バッジで外務省侵入容疑者を再逮捕へ
2022年10月6日 0時00分 警視庁の捜査部門が入る建物に侵入して捜査員用の腕章を盗んだとして、同庁は、東京都品川区の無職、藤本叶人容疑者(22)=別の建造物侵入容疑で逮捕=を窃盗と建造物侵入の疑いで6日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、藤本容疑者は今年5~7月、東京都千代田区の警視庁丸の内庁舎に侵入し、捜査員が事件現場などで着用する腕章2枚を更衣室から盗んだ疑いがある。 同庁舎には当時、窃盗事件の捜査を担当する捜査3課や指名手配の業務を担う捜査共助課などの捜査部門の部屋があり、1階には来客対応の受付があった。同庁は、藤本容疑者が受付を素通りして庁舎内に入ったとみている。 藤本容疑者は偽の国会議員バッジを付けて厚生労働省などが入る庁舎や外務省に侵入したとして逮捕されていた。同庁が藤本容疑者の自宅などを家宅捜索した際に腕章が見つかり、入手経路を調べていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺体発見「まだ何とも言えない」 松戸の不明女児の家族がコメント
近藤咲子2022年10月6日 0時24分 千葉県市川市の江戸川付近で推定7歳前後の女児の遺体が見つかったことを受け、行方不明になっている松戸市の小学1年、南朝芽(さや)さん(7)の家族が5日夜、コメントを出した。 「きょうは自宅でずっと警察からの連絡をひたすら待っていました。(見つかった遺体について)まだ身元が明らかになっていないので何とも言えませんが、近日中に、これまで朝芽に関心を寄せてくれた人たち、色々と力を貸してくれた人たちに対して、感謝の気持ちを伝えたいと思っています」としている。 江戸川付近で見つかった遺体については、千葉県警が5日、司法解剖をした結果、死因は溺死(できし)の可能性があると発表。県警はDNA型鑑定をするなど、身元の特定を進める。 県警によると、遺体は推定7歳前後の女児で死後1~2週間とみられ、骨折や目立った外傷は無かった。身長は約117センチで、淡い赤色の袖なしシャツに紺色の七分丈のズボン姿で裸足だった。遺体の背丈や服装などが朝芽さんと似ていることから、県警は関連を調べている。 朝芽さんは9月23日午前11時半ごろ、自宅を1人で出て行方不明になっている。遺体発見現場から約14キロ上流の江戸川河川敷では、朝芽さんの両足の靴や靴下が見つかった。(近藤咲子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「贈賄と評価されうる」「説明つかない」 KADOKAWA調査報告
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、前会長・角川歴彦(つぐひこ)被告(79)らが贈賄罪で起訴された出版大手「KADOKAWA」の夏野剛社長らが5日、会見した。同席した外部調査チームの弁護士は「贈賄と評価されうる極めて不適切な行為」と指摘。夏野社長は、角川前会長が今後も取締役として経営に関与すると明らかにする一方、「ガバナンス検証委員会」を設置して再発防止などに努めると説明した。 KADOKAWA側は、角川前会長のほか、元専務・芳原世幸(64)、元五輪担当室長・馬庭教二(63)両被告が起訴された。 東京地検特捜部によると、3人は大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄罪で起訴、再逮捕=にスポンサーへの選定などを依頼。スポンサー就任後に元理事の知人の深見和政容疑者(73)=同=が経営するコンサル会社「コモンズ2」と契約を結んで計約7600万円を送金しており、特捜部はこれを賄賂と認定した。 KADOKAWAは、8月上旬に会社関係者が特捜部の聴取を受けると、3人の外部弁護士からなる調査チームを設置した。調査チームは二十数人からの聞き取りや約17万件のメールなどの解析を行い、この日の会見で中間結果を報告した。 委員長の国広正弁護士による… この記事は有料記事です。残り556文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
江戸川の遺体は推定7歳前後の女児、死後1~2週間 死因は溺死か
近藤咲子2022年10月5日 21時48分 千葉県市川市河原の江戸川付近で見つかった女の子とみられる遺体について、千葉県警は5日、司法解剖をした結果、死因は溺死(できし)の可能性があると発表した。県警はDNA型鑑定をするなど、身元の特定を進める。 県警によると、遺体は推定7歳前後の女児で死後1~2週間とみられ、骨折や目立った外傷は無かった。身長は約117センチで、淡い赤色の袖なしシャツに紺色の七分丈のズボン姿で裸足だった。 遺体が見つかった現場の上流付近では9月23日午前11時半ごろ、松戸市の小学1年、南朝芽(さや)さん(7)が自宅を1人で出て行方不明になっている。遺体発見現場から約14キロ上流の江戸川河川敷では、朝芽さんの両足の靴や靴下が見つかった。県警は、遺体の背丈や服装などが朝芽さんと似ていることから、関連を調べている。(近藤咲子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水俣病互助会会長の上村好男さん死去 胎児性患者・智子さんの父
2022年10月5日 23時00分 胎児性水俣病患者の上村智子さん(1977年に21歳で死去)の父で、水俣病第1次訴訟の原告家族らでつくる水俣病互助会会長の上村好男(かみむら・よしお)さんが5日、熊本県水俣市の病院で死去した。88歳だった。 鹿児島県伊佐市出身。53年に水俣市に移り、運送会社で働いた。水俣病が公式確認された56年に生まれた長女・智子さんは目も見えず、歩けなかった。智子さんが母親と入浴している様子を撮った米国の写真家ユージン・スミスの写真は世界に衝撃を与えた。 好男さんは、原因企業チッソの賠償責任を確定させた水俣病第1次訴訟(69~73年)の原告として、「この子の悔しさを知らしめたい」と、智子さんと法廷に向かうなど運動の先頭に立ってきた。近年は体調を崩し、入退院を繰り返していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「八甲田300年の森に迫る危機」 風力発電考える講演会 青森で
2022年10月5日 19時40分 講演会「八甲田300年の森に迫る危機~自然保護と風力発電を考える」が10日、青森市のアピオあおもりで開催される。 八甲田山で計画中の国内最大級の陸上風力発電事業をめぐり、環境とエネルギーについて考えようと市民団体「Protect Hakkoda」が主催、日本自然保護協会と「東北の山の今と未来を考える実行委員会」が後援する。温暖化防止で再生可能エネルギー導入が急がれる中、地球環境から地域の自然まで、いかに守るかを議論する。 初任地が青森で、極地を取材する朝日新聞の中山由美記者は「北極・南極からみえる地球異変」、日本自然保護協会の若松伸彦博士は八甲田山の希少な植生と各地で進む風発事業の自然破壊について、織朱實・上智大学院教授は「再生エネルギーと環境アセスメント」のテーマでそれぞれ講演し、意見交換する。 午後1時半~3時半、参加無料、予約不要。問い合わせは電話(080・1856・2070)へ。オンラインでも配信される予定で、詳しくはツイッター(@ProtectHakkoda)へ。 同団体は、大規模な森林伐採と自然破壊を伴う風発事業に反対し、八甲田山の自然を守ろうと署名を「Change.org」のサイトで募り、クラウドファンディング「READYFOR(https://readyfor.jp/projects/protecthakkoda)」で支援を求めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
留学生受け入れ認める決定 鎖で拘束問題の日本語学校に福岡地裁
中山直樹2022年10月5日 19時43分 職員が鎖や南京錠でベトナム人留学生を拘束したことを理由に、国が「西日本国際教育学院」(福岡市)の留学生受け入れを5年間認めない処分を出したことを巡り、福岡地裁の林史高裁判長は、学院の運営法人「宮田学園」の申し立てに基づき、処分の効力を停止し、留学生の受け入れを認める決定をした。宮田学園側が明らかにした。決定は9月30日付。 出入国在留管理庁は9月7日、一連の行為が悪質な人権侵害にあたるとし、留学生の受け入れを認める学校一覧から学院を抹消していた。 これに対し、宮田学園の代理人は「職員の個人的な行動で、組織として実施していない」と主張。処分の取り消しを求める訴訟を起こすとともに、執行停止を求める仮処分を地裁に申し立てていた。学院は今回の決定で、訴訟の判決までの間、留学生を受け入れられる。 入管庁は「決定の内容を精査して、適切に対応する」とコメントした。 職員は50代の男性で学院をやめており、福岡県警は逮捕監禁容疑で書類送検している。(中山直樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死亡の東京の少年、殺人未遂容疑などで書類送検へ 北九州・母娘刺傷
2022年10月5日 20時00分 北九州市小倉北区の住宅で8月、高校生の女子生徒(15)と母親(37)が刺された事件で、近くで列車にはねられて死亡した東京都葛飾区の少年(当時17)が事件前、市内で生徒と会っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。 少年はその頃までには生徒の住所を把握していたといい、生徒らが帰宅前に侵入し、犯行に及んだとみられる。福岡県警は6日にも、少年を容疑者死亡のまま殺人未遂の疑いなどで書類送検する。 捜査関係者によると、少年はSNSを通じて生徒と知り合った。少年は生徒に位置情報を共有するアプリを使うよう勧めたこともあったが、生徒は連絡を絶っていたという。県警は、交際をめぐるトラブルがあったとみている。 生徒と母親は8月13日夜に刺され、重傷を負った。現場に残された血痕のDNA型が少年のものと一致したことなどから、県警は少年を容疑者と断定した。 少年は事件直後、現場から約650メートル離れたJR南小倉駅付近で、列車にはねられて死亡した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本最古級の現役水車ピンチ 農家の維持費増 大工の技術継承問題も
日本最古級の現役水車「三連水車」の存続が危うくなっている。福岡県朝倉市の観光シンボルだが、管理しているのは農家たちで、負担が膨らんでいるからだ。独自の技をもつ水車大工の後継者もいない。もう電気ポンプにするしかないか――。そんな声が出ている。 堀川用水に並ぶ三つの水車が勢いよく回り、水をくんでは樋(とい)にざあざあ注ぐ。川より高い田に水の力だけで水を送る、江戸時代にできた水車だ。近くの二連水車ふたつと合わせて国史跡に指定されている。「疎水百選」や「世界かんがい施設遺産」にも選ばれ、市の観光パンフの表紙を飾る。次々と人が訪れては写真を撮っていく。 その横で山田堰土地改良区の古賀敏雄理事長(70)がつぶやいた。「古き良きものをなくしたくないけど、農家の負担が重すぎる」 水車の所有者は周辺の農家約1千戸でつくる改良区だ。農家から集めた賦課金で水車を回している。 補修や組み立てにかかる経費は年150万円ほど。行政の支援は年50万円の市文化財補助金のみ。木の水車はすり減るため5年ごとに造り替え、二連と合わせて1千万円近くかかる。農林水産省などの補助はあるが、3割は改良区がもつ。 こうした経費が年々膨らんでいる。部材となるスギやアカマツ、カシはかつて地元で入手できたが、今は県外まで行かないと良いものを調達できない。人材難で人件費も高騰している。ウッドショックも重なり、2年後の更新時の見積額は1500万円ほど。3割で450万円の負担となる。 壊れた時の修理なら文化庁の補助が出るが、5年ごとの更新は「日常的な維持管理」とされ、対象にならない。 一帯は穀倉地帯で、米価が高… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル