記者解説 社会部・古城博隆 土砂崩れが近年、全国で起きている。なかには林業の成長産業化や脱炭素社会の実現といった国の政策が影響したとみられる事例もある。木々をまとめて切る「皆伐(かいばつ)」を後押ししているためだ。 2020年7月の熊本豪雨から2年余り経ったこの夏、球磨川流域を訪ねた。バリカンで刈り上げたような山肌にあちこちで出くわした。皆伐された森林の跡地だ。近くに住宅があるところもあった。 森林と災害が専門の東大大学院の蔵治(くらじ)光一郎教授は、熊本豪雨後に現地で繰り返し調査。皆伐跡地における土砂崩れを多数確認したという。九州のほかにも北海道や東北などでここ数年、皆伐が広がっているとして懸念を強める。 木が取り除かれた斜面は保水力が低下する。残された切り株は、当面は土壌を支える「杭」の役割をするが10~20年ほど経てば腐る。蔵治氏は「この先10年ほどが最も危険な時期になる」と語る。 実際に木を切っているのは森… この記事は有料記事です。残り802文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
松本白鸚さん「役者は一生修業」 文化勲章親授式、受章者ら喜び
多田晃子2022年11月3日 15時15分 文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿であった。受章者6人のうち、歌舞伎俳優の松本白鸚(はくおう)さん(80)=本名・藤間昭暁=、日本画家の上村淳之(あつし)さん(89)=本名・上村淳=ら4人が出席し、天皇陛下から勲章が贈られた。 出席者はほかに箏曲家の山勢(やませ)松韻(しょういん)さん(89)=本名・木原司都子=、発酵学の別府輝彦・東京大名誉教授(88)。親授式後、陛下は「長年努力を重ね、大きな業績を収められ、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とねぎらった。 その後の記者会見で、松本さんは自身が出演した舞台「アマデウス」について、「(陛下が)よく覚えて下さって、その陛下からちょうだいしたということで感無量」と語った。3歳で歌舞伎の世界に入ったといい、「役者は一生が修行でございますから、これからも頑張っていきたいと、芸をお見せしたいと思います。命ある限り」と述べた。親子3代で受章した上村さんは「まだやらんならんことはぎょうさんある。やるべきこと、やれそうなこともまだまだたくさんある。そんな気がしています」と話した。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡山・倉敷で新たに鳥インフルエンザの疑い 簡易検査で陽性
神崎卓征2022年11月4日 6時00分 岡山県は3日、倉敷市の養鶏場で新たに鳥インフルエンザの感染が疑われる事例が確認されたと発表した。養鶏場は約51万羽の採卵鶏を飼育しており、今後、遺伝子検査でも陽性が確認されれば、殺処分などを行う。岡山県内では先月下旬、倉敷市の別の養鶏場で感染が確認されている。 県によると、同日午前、養鶏場から「鶏が死んでいる」と通報があった。簡易検査で26羽のうち24羽の陽性を確認したという。 農林水産省によると、家畜の鳥インフル感染は今季、倉敷市のほか、北海道と香川県で確認されているという(3日現在)。(神崎卓征) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Jアラート、新幹線の運転見合わせも 「対応を考えなければ」
有料記事 柴田秀並、小川崇、古城博隆2022年11月3日 15時41分 北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとの情報を受け、政府は3日朝、宮城、山形、新潟の3県を対象に、全国瞬時警報システム(Jアラート)を出した。建物の中や地下への避難を呼びかけたが、飛翔(ひしょう)体は日本列島を越えず、日本海上空でレーダーから消失。大きな混乱はみられなかったが、東北・上越・北陸の各新幹線の運転を一時見合わせるといった影響が出た。 宮城県大崎市の温泉宿「東多賀の湯」では、宿泊客15人ほどが食堂で朝食を取っていた時に、防災行政無線がJアラートを知らせた。 おかみの遊佐由起子さん(72)は「おどろおどろしい音でびっくりした」と言う。 「ロシアによるウクライナ侵攻もあって、日本も戦争にならないか心配。話し合いで解決してほしい。政治力に期待している」 宮城県石巻市の塗装業、窪田勝幸さん(63)は仕事に向かう途中、車の中でJアラートの通知を受け取った。 今回はそのまま仕事に向かったが、地元の消防団長も務めており、「同じような事態が頻発するようなら、避難誘導など消防団で可能なことを何か考えないといけない」と話す。 「すでに遅いのでは」 山形県小国町で民宿を営む長… この記事は有料記事です。残り636文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寮費支払いにおびえ、ティッシュは半分裂いて…憧れの留学を円安直撃
時間があくと、スマホで為替をチェックする。スーパーで飲み物を買う時は、1ミリリットルあたりの値段を計算して安い方を選ぶ。 米シアトルの4年制大学に通う佐藤愛莉さん(19)は、いつの間にか、そういうくせがついた。 8月、交換留学生として渡米した。予定では来年の5月まで。授業料負担はないが、寮費や生活費は、両親が負担する。両親は「お金の心配はしなくていい」と言うが、高校3年の弟は大学受験が控える。進む円安に「申し訳ない」と感じる日々だ。 一時、1ドル=150円を超えた円安。海外に留学する学生らは為替相場の動向にやきもきしています。記事後半では、大学図書館で起きている影響についても触れています。 気になるのは寮費。学期ごとの支払いで、約5700ドル。9月に払った時は日本円で約80万円だったが、次の支払いとなる12月末ごろには何円になっているのか――。 せっかくの留学なので、現地… この記事は有料記事です。残り2412文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
焼失した首里城正殿跡地で起工式 復帰50年にあわせ復元本格化
火災で焼失した首里城(那覇市)の正殿の復元工事が本格的に始まる。3日、正殿跡地で起工式があり、政府や地元関係者約240人が出席。沖縄県の玉城デニー知事は「復元を願う県民、国内外のたくさんの皆様の思いの結実に向けた大きな一歩」と語り、成功を願った。防火対策を強化した正殿の復元は2026年秋の完成予定。 首里城は琉球王国(1429~1879)の政治や文化の中心だった。焼失と再建を繰り返し、太平洋戦争末期の沖縄戦でも破壊された。戦後、沖縄が米軍統治下から日本に復帰して20年の年に正殿が復元されたが、2019年10月31日未明の火災で、正殿や南殿・番所など6棟約4千平方メートルが全焼。30年ぶりとなる今回の復元工事は、復帰50年にあわせて本格化する。 内閣府によると、正殿の復元事業費は約120億円。スプリンクラーなど従来なかった防災対策を施し、県産資材も多用する。伝統技術の継承をめざし、作業場をガラス張りにして見学者通路を設置。「見せる復興」をテーマに掲げる。県によると、国内外からは総額55億8989万8413円(9月末現在)の寄付金が寄せられた。正殿の瓦や装飾費用に充てられる。 正殿へと続く守礼門前の道で… この記事は有料記事です。残り1137文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「鎌倉殿」小栗旬さんと坂口健太郎さんが父子トーク ゆかりの地で
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公の2代執権・北条義時とその長男泰時をそれぞれ演じる俳優の小栗旬さん、坂口健太郎さんを招いたトークショーが3日、愛知県一宮市であった。2人は約1500人が詰めかけた会場で、約1年5カ月に及んだという撮影を和やかに振り返った。 歴史書「吾妻鏡」などによると、北条義時を後鳥羽上皇が追討しようとした「承久の乱」(1221年)で、泰時率いる幕府軍はいまの一宮市中心部にある真清田(ますみだ)神社付近で軍議を開いたとされる。 トークショーはその縁で実現し、一宮市とNHK名古屋放送局が開いた。小栗さんは撮影を振り返りながら、「北条義時役になるというより、実生活を含めて義時という人物を生きているような時間を過ごしていた気がする」と話した。 ■9歳違いの父子に「違和感な… この記事は有料記事です。残り554文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北朝鮮がまた弾道ミサイル、3発発射か 午前と合わせて1日6発
2022年11月3日 22時27分 防衛省は3日、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと同日午後9時40分ごろ発表した。落下地点の確認を急いでいる。海上保安庁は同50分、すでに落下したとみられると発表。船舶に対し、落下物に近づかないよう注意を呼びかけている。 韓国軍合同参謀本部によると、3発が発射されたとみられるという。 北朝鮮からは同日午前にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)と推定されるミサイルを含む計3発が発射された。1日に6発が発射されたことになる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
六本木交差点で自転車の違反取り締まり 電動キックも「安全運転を」
山口啓太2022年11月3日 23時30分 自転車や電動キックボードの運転ルールを周知しようと、警視庁麻布署は3日、東京都港区六本木で、「無灯火」など交通違反の取り締まりを実施した。署の担当者は「運転マナーを守り、法令順守で安全運転をしてほしい」と呼びかける。 この日未明、署員らが六本木交差点で自転車の利用者に交通ルールを説明するチラシを配布。違反があった計7台に警告を出した。 警視庁は、交通事故の半数近くが自転車がらみであるため、先月末以来、自転車の「一時不停止」「信号無視」など四つの違反の取り締まりを強化した。 電動キックボードをめぐっても、9月に全国初となる死亡事故が東京都中央区で発生しており、飲酒運転などには厳しい姿勢で臨んでいる。(山口啓太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
En mer de Chine, à bord d’un avion patrouilleur français dans une « zone complexe »
Vue depuis un avion de surveillance Falcon 200 Guardian de la marine française, le 2 novembre 2021, lors d’une mission de balayage de la surface de l’océan en mer Jaune, entre la Corée et la Chine. MATHIAS CENA / AFP « A 5 heures, deux nautiques, je me demande si ce n’est pas un […]