東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で東京地検特捜部は、公式マスコットのぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」の社長と顧問について、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=に対する贈賄罪で在宅起訴する方針を固めた。元理事への資金の受け皿とされた休眠会社の元代表は、「身分なき共犯」として受託収賄罪で在宅起訴する。 高橋元理事はサン・アローと広告大手「ADKホールディングス」の2ルートで10月に4回目の逮捕となり、勾留期限の9日にも起訴される。一連の捜査は一区切りするとみられ、5ルートで計3人が受託収賄罪、計12人が贈賄罪で起訴される見通しとなった。 高橋元理事はサン・アローをめぐり、親子である社長と顧問から、大会マスコット「ミライトワ」「ソメイティ」のぬいぐるみを製造・販売するライセンス契約を円滑に締結してほしいなどと依頼を受け、2018年10月~21年4月に11回で計約700万円の賄賂を受け取った疑いが持たれている。 特捜部はサン・アローの親子については逮捕せずに調べていたが、贈賄罪の公訴時効(3年)の範囲内で在宅起訴する。 また、約700万円は元理事のゴルフ仲間が代表だった休眠会社に送金されていた。特捜部は休眠会社の元代表も在宅で調べてきたが、「みなし公務員」である元理事と共謀関係にあると判断し、受託収賄罪で在宅起訴する。 ADKルートでも この休眠会社は、約4700… この記事は有料記事です。残り164文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校の情報科教員、17%が情報の正規免許なし 改善迫る文科省
全国の公立高校で、教科「情報」の正規免許を持たずに情報の授業を担当している教員の数が、今年5月1日時点で計796人だったことが8日、文部科学省の調査でわかった。情報担当教員全体の17%にあたる。情報は専門の教員が配置できていない地域があり、教える態勢の格差が指摘されてきた。文科省は、態勢強化に向けた策を続々と打ち出している。 高校の新学習指導要領(今年度の高1から適用)に基づき、情報はプログラミングやデータ活用などを学ぶ「情報Ⅰ」(全員が履修する科目)と発展的な「情報Ⅱ」(選択科目)に再編され、情報Ⅰの授業が始まっている高校もある。また、いまの高1が高3になって臨む2025年の大学入学共通テストでは、初めて情報Ⅰが出題されることが決まっている。 こうしたなか、文科省は都道府県と政令指定都市を対象に、公立高での情報担当教員の配置状況を調査。その結果、担当教員計4756人のうち、情報の正規免許を持たず別の教科の免許を持つ人が教える「免許外教科担任」は560人、正規免許を持つ教員を採用できないときに期限付きで発行される「臨時免許状」を持つ教員は236人。合わせて796人が情報の正規免許のない教員だった。 20年度実施の前回調査では全体(5072人)の24%を占めたが、今回は17%。「免許外」が20年度比417人減、「臨時免許状」は同20人減となった。 情報Ⅰが初めて出題される25年の共通テストまで2年余り。学校によっては既に情報Ⅰの授業がスタートしており、来年度からは発展的な選択科目の情報Ⅱも始まる。だが、一部の自治体は情報の正規免許を持つ教員を十分に確保できておらず、文科省は改善を自治体に迫っている。 なかでも強い措置だったのが… この記事は有料記事です。残り1050文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
酒造り、農業、観光… 豪雪地帯でマルチワークを可能にしたのは
新潟県に県境を接した山あいにある山形県小国町。ここで、ある日は部品工場で、ある日はストーブ店で働くなど、複数の仕事に携わってくらす移住者がいる。マルチワークを可能にしているのは、町の事業者が設立した事業協同組合だ。 石村瑠理さん(30)は同町の部品製造業「荒川興業」の工場で週3日働く。 「作業に没頭してこつこつ進められるところが、自分に合っています」 町内のストーブ店では週2日、展示イベントの手伝いやペレット燃料の発送準備をしている。 石村さんは、二つの事業所に直接雇用されているわけではない。「おぐにマルチワーク事業協同組合」(おぐマル)の職員で、組合から各事業所に派遣されている。 2021年11月、おぐマルの取り組みを知り、町に移住した。現在の職場で働く前には、ガソリンスタンドの店員や酒造会社で日本酒仕込みの補助をしたことも。「一つではない世界が見られて、色んな経験ができる。毎日が新鮮です」 小国町は全国有数の豪雪地帯。愛媛県出身の石村さんは、初めての冬には雪の多さに驚いた。 一方、おかずや農作物を近所で分かち合うお裾分け文化があり、温かさを感じるという。 「町外から来た人もたくさんいて、町の人との関わりも深い。マルチワークをしながら、色んな人と関わって、小国らしい文化に触れたい」と話す。 おぐマルは、IターンやUターン者と雇用契約を結び、組合員からの仕事を複数組み合わせて、1年を通じて働けるようコーディネートしている。 本人の希望に合わせて仕事や… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府立高の部活、土日は複数校で合同練習 来年度から教委が検討
大阪府教育委員会は、来年度から複数の府立高校が土日や夏休みなどに合同で部活動をする案を、8日の府総合教育会議で示した。少子化による部員不足への対応と教員の長時間労働を改善するのが狙い。スポーツ庁の担当者は「都道府県規模で進める合同部活動の取り組みは珍しい」と話す。 部活動を巡っては来年度からスポーツ庁の主導で、公立中学校の休日の運動部活動を、民間クラブなどへ段階的に「地域移行」させる試みが本格的に始まる。 府教委の案では、全ての全日制府立高校で一緒に部活動をする高校のペアを検討する。自転車で15分以内の場所にある高校同士が対象。単独で部員数が多い高校は除く。来年度は約80校40ペアの成立を見込んでいるという。 競技経験のある1人の教員が複数校の部活動を担当することで、教員の負担を減らしつつ、部員も専門的な指導を受けられる利点があるという。特定の教員の負担増にならないように約150人の外部指導員も確保する方針だ。ペアが成立しない場合は、高校間の距離にこだわらず、学校単位ではなく部活動単位で合同練習をする。土日などの活動であるため運動部活動が主な対象となるが、文化部も可能な範囲でオンラインなどで合同で活動する。 吉村知事「1校1クラブは固定概念」 将来的には、複数校による1チームで公式大会に出場できる制度も視野に入れている。大半の競技では現状、合同チームで府大会に出場できるのは、部員不足で単独チームが組めない高校同士のみだ。近畿・全国大会への出場はほぼ認められていない。こうした状況について吉村洋文知事は「1校1クラブ制度は固定概念になっている。(改革を)やろうと思えば絶対、反対意見は出てくるが、生徒のために進めていこう」と話した。 府教委によると、単独で部員数が試合人数に満たない部活動の割合は、ラグビー部(男子)で69・0%、女子ソフトボール部で53・4%、サッカー部(男子)で18・4%、硬式野球部(男子)で16・5%など。 年間の時間外労働が360時間を超す教員の割合は全体の5割近くで、そのうち720時間を超す教員も全体の14・3%いる。(宮崎亮) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染再拡大で大阪モデル「黄信号」に インフル同時流行への備え強化
川田惇史2022年11月8日 19時30分 大阪府は8日、新型コロナウイルスの対策本部会議で、独自基準「大阪モデル」について、現在の緑信号から警戒を呼びかける「黄信号」に引き上げることを決めた。黄信号になるのは10月10日以来、約1カ月ぶり。万博記念公園(同府吹田市)の太陽の塔が感染対策を呼びかけるため黄色にライトアップされた。 大阪府を含めた47都道府県でも7日時点の直近7日間の新規感染者が前週を上回っており、全国で再拡大の兆候がみられている。 府内では6日と7日時点の病床使用率が、黄信号の目安である「20%」に達した。会議では「第8波」に入ったと判断はしなかったが、インフルエンザとの同時流行に備え、対応を強化していくことを確認した。 その上で、発熱外来の逼迫(ひっぱく)を避けるため、事前準備として府民に検査キットや解熱剤など薬の備蓄を呼びかける方針。府はすでに、9歳以下の子どもがいる家庭に対し、検査キットを無償配布する事業を始めている。 吉村洋文知事は「行動制限は求めない。ウイルスと共存していくのも重要で、自分の身を守るためのワクチン接種をお願いしたい」と呼びかけた。(川田惇史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安倍氏銃撃の手製銃、刑が重い発射容疑を適用できるか 殺傷能力確認
有料記事 渡辺七海、浅田朋範2022年11月8日 20時28分 安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良県警が殺人容疑で送検した山上徹也容疑者(42)の手製銃を鑑定したところ、殺傷能力が確認された。県警は大勢の人がいる中で銃が発射された事態を重視し、銃刀法違反の発射容疑の適用を視野に入れている。 銃刀法は銃砲の所持を禁じ、拳銃など一部の銃砲については公共の場での発射を禁じている。今回の手製銃が発射容疑の適用対象になるのか県警は慎重に検討するが、専門家は「既製銃を前提にしている銃刀法の改正議論を進めるべき時だ」と指摘する。 山上容疑者は7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、選挙応援中の安倍氏に発砲したとして現行犯逮捕された。県警などによると、山上容疑者は背後約7メートルの距離から1発目を、約5・3メートルの距離から2発目を発砲。安倍氏は2発目の弾が当たり、左上腕と首の2カ所に弾が入った痕があった。 研究所で鑑定、弾は複数枚の板を貫く 県警などによると、手製銃は… この記事は有料記事です。残り1289文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
佳子さま、蒔絵の特別展を鑑賞 工芸や日本文化に関心
秋篠宮家の次女佳子さまは8日、東京・日本橋の三井記念美術館で開催中の特別展「大蒔絵(まきえ)展―漆と金の千年物語」(朝日新聞社など主催)を鑑賞した。 佳子さまはこの日、ジャケットの縁取りやスカートがツイード地の、秋らしい装いで訪れた。 大輪の八重菊や柄(え)の長いひしゃくが描かれた重要文化財の「菊慈童蒔絵手箱」の前では説明に耳を傾け、のぞき込むようにして鑑賞した。 豊臣秀吉が犬山城に入城した… この記事は有料記事です。残り519文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
SNSで知り合った15歳の少女を誘拐容疑 愛知県の男を逮捕
2022年11月8日 21時36分 大阪府内に住む10代の少女を連れ去って誘拐したとして、大阪府警高槻署は8日、愛知県豊川市東曙町の会社員、柳沢雄紀(ゆうき)容疑者(33)を未成年者誘拐の疑いで逮捕し、発表した。「未成年者と知りながら親の許可を得ずに自宅から連れ出し、私の家まで誘拐しました」と容疑を認めているという。 署によると、柳沢容疑者は3日、SNSを通じて知り合った少女(15)に「家出するなら俺のところ来いって」などとメッセージを送り、7日午前9時20分ごろ、乗用車で自宅に連れ去った疑いがある。 少女の両親が7日、署に「娘が家出をしました」と届け出た。署が防犯カメラなどを調べ、8日午前9時35分ごろに柳沢容疑者の自宅にいた少女を発見したという。 署によると、柳沢容疑者と少女は数カ月前に知り合い、府内で数回会ったことがあったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】次は322年後、皆既月食と惑星食 各地の様子は
2022年11月8日 23時38分 満月がすっぽりと地球の影に隠れる「皆既月食」が8日夜、東の空で見られました。皆既月食中の天王星食も観測できました。月が惑星の手前を通る「惑星食」とのコラボを次に日本で見られるのは322年後です。 各地の様子を写真でお伝えします。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】佳子さまこの1年 多くの公務に 愛子さまと雅楽も
2022年11月8日 19時30分 秋篠宮家の次女佳子さまは8日、東京・日本橋の三井記念美術館で開かれている「大蒔絵(まきえ)展 漆と金の千年物語」を訪れ、重要文化財の「菊慈童蒔絵手箱」などを鑑賞しました。 今月5日には、天皇、皇后両陛下の長女愛子さまと皇居内の宮内庁楽部を訪れ、秋季雅楽演奏会を鑑賞。お二人は大きくうなずきながら説明を聞き、質問していました。 佳子さまは9月、鳥取県倉吉市で開かれた「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」に3年ぶりに出席し、開会式では手話を交えてあいさつしました。 6月には、昨年10月まで姉の小室眞子さんが務めていた日本工芸会の総裁に就任。今年9月に開かれた「第69回日本伝統工芸展」の授賞式に出席しました。 今年1月以降の佳子さまのさまざまな活動を写真で振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル