2022年11月9日 20時30分 名古屋市中川区の西部児童相談所で7日夜、一時保護されていた市内の無職女性(15)が窓から転落し、8日未明に死亡した。橋本好司所長は同日会見し、「子どもの命や安全を守る児相として大変重く受け止めている」と述べ、検証と対策を進めるとした。 市によると、女性は7日午後10時10分ごろ、警察官に付き添われて児相に到着。直後に「トイレに行きたい」と話し、男性職員が3階建ての建物の3階にあるトイレに連れて行った。数分経っても出てこなかったため、女性職員がトイレを確認すると、個室の内外に面した窓(縦145センチ、横77センチ)が開いていて、約10メートル下の駐車場に女性が倒れていたという。 西部児相では、一時保護した子どもが生活するスペースや一部の面接室の窓には全開しないストッパーや音が鳴るセンサーを設置しているが、3階のトイレにはないという。 女性は家庭内トラブルで3月、児相が一時保護。9月に解除され、施設に入所した。今月3日に保護者が自宅に引き取ったが、翌日行方が分からなくなり、行方不明届が出されていた。7日夕、愛知県内で県警が保護し、西部児相に引き渡した。市は「(保護者が引き取る際にも)面接したが、自宅にいたくないという話はなかった」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
霊感商法の取り消し権、時効5年から10年に 消費者契約法改正案
壺(つぼ)や印鑑などを法外な値段で売りつける霊感商法の対策として政府が今国会に提出する消費者契約法改正案の概要が政府関係者への取材でわかった。契約の取り消し権の時効を、締結時から10年(現行5年)に延ばすことなどが柱だ。今国会での成立を目指す。 霊感商法は1980年代に社会問題化し、2000年代には現在の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連会社などが相次いで警察の摘発を受けた。18年の消費者契約法改正で、不当な勧誘を受けて契約してしまった場合に契約を取り消せる類型に霊感商法も加わった。ただ、マインドコントロール状態にある人は被害に気付きにくいため、時効が短いといった問題点が指摘されていた。 改正案では、もう一つの時効… この記事は有料記事です。残り265文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
腕が11本のイカ発見 干物にしようとした釣り人「なんだこりゃ?」
清野貴幸2022年11月9日 21時00分 腕が10本のはずのアオリイカで、11本あるものが松江市沖の日本海で見つかった。鳥取県が9日、発表した。持ち込まれた県水産試験場は、県内での採集例が確認できなかったことなどから専門家に相談。非常に珍しいと分かった。1本多い原因は分かっていない。 胴体の長さは19・5センチ。鳥取県米子市の小林彩香さん(33)が4日に釣り上げ、干物を作ろうとして腕が1本多いことに気づいた。「なんだこりゃ?」。同行した友人に写真を送ると貴重な個体の可能性があると知らされ、県水産試験場に7日に連絡した。 小林さんはアオリイカ釣りが好きで、釣果を初めて一夜干しで食べようと思いつき、自宅でまな板にイカの腕を広げていて「異変」に気づいた。 「四つ葉のクローバーを見つけた感じというか、1本多く食べられてラッキーと思いました」とそのときの心境を振り返った。 結局、獲物は口に入らず、「もったいないなと半分思ったけど、貴重なものを多くの人に見てもらえるなら」。 試験場によると、11本目と考えられる腕にも通常と同じ吸盤が2列あり、腕の機能を持つと考えられるという。今後の調査や研究に向け、一夜干しならぬ冷凍保存となった。(清野貴幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東大合格発表、キャンパスではなくサイトで 出願も郵送からウェブへ
東京大は9日、2023年2月に実施する一般選抜前期日程で出願受け付けや合格発表、入学手続きなどをインターネット上で行うと発表した。 これまで、受験生が提出する入学志願票や、大学側が発行する受験票、成績通知などは郵送でやりとりしていた。出願は「ウェブ出願システム」で、合格者の入学手続きも公式サイトで行う。 合格者の番号一覧も23年3月はキャンパスで掲示せず、公式サイトに載せる。ただ、次年度以降の合格者発表に関しては未定。 一方、出願登録完了画面を印刷した出願確認票や、高校の調査書、大学入学共通テストの成績請求票などは従来通り、書留速達郵便で受け付ける。 東京大は導入理由として「入… この記事は有料記事です。残り247文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部活動は「労働時間」 私立校が認め、運動部顧問に解決金185万円
長崎県の私立高校の50代女性職員が、顧問を務める運動部の指導時間に対する時間外賃金などとして、高校を運営する学校法人に計約1600万円の支払いを求めた訴訟が長崎地裁であり、学校側が部活指導を労働時間と認めて8日、和解が成立した。女性の代理人弁護士が9日、明らかにした。 和解条項は、部活動での練習指導や大会の引率など、顧問としての活動時間が労働時間にあたると学校側が認め、2018~19年度の時間外賃金を算定した額に相当する185万円の解決金を支払う内容。また、今後は労働時間が法定労働時間を超えた場合に割増賃金を支払うとも約束した。 訴状によると、女性は1995~2000年に運動部の顧問を務め、いったん退職後、15年に同校と労働契約を結び運動部顧問になった。所定の就業時間は午前8時25分~午後5時5分となっていたが、平日は午前7時半ごろから朝練に参加。放課後は午後6~7時ごろまで練習を指導していた。 女性は休日も指導し、私生活の時間をほとんど持てないにもかかわらず、超勤手当が月約1万4千円しか払われていないと主張。18~19年度分の時間外の未払い賃金905万円と制裁金として付加金674万円の支払いを求め、20年9月に提訴した。 訴訟で女性側は、「学校は部活動強化で特色を出していた」と主張。離島など遠方の選手を特待生として勧誘し、寮を完備しない学校に代わって自宅で選手を下宿させており、このことについて学校側の承諾を得ていたが、経済的支援がなかったと訴えた。 一方の学校側は、女性が長時間活動していたとしても、部活動は自主的、自発的な活動であり、公立校に準じた手当を支給しているなどと反論していた。 記者会見した女性の弁護士によると、今年6月に裁判官が和解協議を提案。「学校の部活動への力の入れ方や、女性の業務内容からすると、部活の指導時間は労働時間に当たる」との考え方を示したという。 成立した和解条項では、学校側は労働時間を適正に把握してこなかったことに遺憾の意を表明し、労働時間を把握するための具体的な措置を早急に講じるとしている。学校法人の担当者は取材に対し「この機会に全教職員の勤務管理を見直し、働きやすい職場作りのため、誠意をもって対応していきたい」と話した。(寺島笑花) 「過去に例のない画期的な和解」内田良教授 「ブラック部活動」の著書が… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「死刑のはんこ押す時だけニュースになる地味な役職」 葉梨法相発言
2022年11月9日 23時16分 葉梨康弘法相は9日にあった自民党議員の会合で、法相の役割に触れて「死刑のはんこを押し、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職」と発言した。死刑執行を命じる法相の不用意な発言として批判が集まりそうだ。 死刑は古川禎久前法相時の今年7月、秋葉原無差別殺傷事件を起こした加藤智大(ともひろ)死刑囚(当時39)に執行された。葉梨氏が法相になってからは執行されていない。 葉梨氏は発言について、朝日新聞の取材に「地味な役所だからといって大切じゃない役所ではない。大切でないと言っていることではない」と説明した。 また葉梨氏は会合で「旧統一教会の問題に抱きつかれてしまって、一生懸命解決に取り組まないといけないということで、私の顔もいくらかテレビに出るようになった」などとも述べた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会は「基準に合致」、文科省が質問権行使へ 月内にも諮問
2022年11月9日 21時30分 文部科学省は、文化庁の有識者会議がまとめた宗教法人への「報告徴収・質問権」行使の基準に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が合致するとの判断を固めた。永岡桂子文科相が週内に行使の方針を表明し、月内にも教団への質問内容などを宗教法人審議会に諮問する見通しだ。オウム真理教による事件をきっかけに、1995年の宗教法人法改正で盛り込まれたこの権限が、初めて行使される方向となった。 有識者会議が8日にまとめた基準によると、宗教法人や所属する人物の行為について民事・刑事を問わず公的機関が法的責任や法令違反を認めた判断があり、法令違反の行為が繰り返されるなどの場合、この権限に基づく調査の対象になる。 文科省は、旧統一教会をめぐり、組織的な不法行為を認めた民事判決が2件、使用者責任が認められた民事判決が少なくとも20件あることなどから、基準に合致すると判断した。 教団をめぐっては岸田文雄首相が10月17日の衆院予算委員会で、報告徴収・質問権を行使して実態解明を目指す考えを表明。文科省は教団への調査で集まった材料を踏まえて、宗教法人法に基づく解散命令を裁判所に請求するか判断する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
川崎港から「水素パイプライン」構想 小池都知事、COP会合で表明
小池百合子・東京都知事は8日、エジプトで開催されている国連の気候変動会議(COP27)の会合に参加し、水素エネルギーを活用するため、都内にパイプラインなどの供給網をつくる構想を明らかにした。 小池氏は再生可能エネルギー由来で環境負荷が小さい「グリーン水素」をテーマにした会合に出席。「東京都はグリーン水素を脱炭素社会実現のための柱と位置づけていく」と述べた上で、「世界中で作られたグリーン水素を受け入れるため、基幹パイプラインを含めた供給体制を構築する考えがある」と発言した。 オリパラ選手村でも水素活用 都によると、海外から神奈川県の川崎港に運んできた水素を、臨海副都心までパイプラインを敷設して都内に供給するという構想。都はまず、2023年度予算に計画の調査費を盛り込むことを検討している。 臨海部の晴海地区(中央区)… この記事は有料記事です。残り378文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
受験生の負担が増え続けていないか 共通テスト、東大院教授の疑問
現在の高校1年生が受けることになる、2025年1月実施の大学入学共通テストの試作問題が9日、公表された。新学習指導要領を反映し、受験科目も変わる。試作問題をどう捉えたか、受験に詳しい東京大大学院の中村高康教授(教育社会学)に聞いた。 問題を見た印象としては、新学習指導要領で重視している「主体的・対話的で深い学び」を意識した問題になっている。全体的に、探究活動の授業に即して、学習場面を想定したりデータを読ませたりする問題が多い。 科目によってはこういった問… この記事は有料記事です。残り542文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
皇居で大綬章親授式 元NTT会長の三浦惺さんらに
2022年11月9日 18時45分 秋の叙勲の大綬章親授式が9日、皇居・宮殿「松の間」であった。旭日大綬章の元NTT会長・三浦惺(さとし)さん(78)や元最高裁判事・宮崎裕子さん(71)、瑞宝大綬章の前宮内庁長官・山本信一郎さん(72)ら受章者16人が出席し、天皇陛下から勲章を受け取った。陛下は「長年、それぞれの務めに励まれ、国や社会のために、また、人々のために尽くしてこられたことに深く感謝いたします」とねぎらった。重光章の伝達式も同日、皇居・宮殿で行われた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル