JR上野駅(東京都台東区)の公園口改札を出ると、ワクワクした気分になる。美術館、動物園、神社仏閣……。「上野の山」と呼ばれる上野公園には文化や歴史、娯楽もあり、いつ来ても新鮮な気持ちがする。 そんな中、「上野の山文化ゾーンフェスティバル」のポスターを見つけた。区と周辺施設などが連携して魅力を発信する「芸術の秋」の恒例行事だ。今年は30周年記念で、通常非公開の場所が特別公開されるなど企画が目白押しという。 これは行かねば。事務局の区文化振興課に申し込んだ。 参加したのは区観光ボランティアの会による「近現代建築物を巡る」ガイドツアー。9月下旬の晴れ空の下、まずは「美の殿堂」国立西洋美術館へ。外観を見ながら、同会の辛島久典さん(71)が「この春にリニューアルし、開館当時の姿がよみがえりました」と教えてくれた。 設計したのはモダニズム建築… この記事は有料記事です。残り1483文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】上野公園「非公開エリア」の魅力 廃駅、社殿、霊廟…
2022年11月15日 4時00分 多くの人でにぎわう上野公園(東京都台東区)周辺には、実は多くの「非公開エリア」があります。 廃止されたまま残る「旧博物館動物園駅」。金色殿とも呼ばれる上野東照宮の社殿内部。寛永寺の将軍御霊廟(れいびょう)や徳川慶喜が謹慎した「葵(あおい)の間」……。 通常非公開のこれらのエリアが、この秋、特別公開されました。 歴史を感じさせるそれぞれの場所を、数々の写真で紹介します。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
なぜカリスマ経営者の言葉は無敵なのか 最近の自己啓発本との違いは
有料記事 聞き手・田中聡子2022年11月15日 5時00分 松下幸之助、本田宗一郎、稲盛和夫――。「カリスマ経営者」とされる人たちの言葉が、長く読まれ続けています。時代も、置かれている環境も異なる人たちの言葉が、なぜ響くのか。自己啓発書を研究対象とする、社会学者の牧野智和さんに話を聞きました。 一度は底を打ったように見えたが ――「カリスマ経営者」の人生訓や生き様などが流通するようになったのは、いつごろからなのでしょうか。 「『カリスマの言葉』がありがたがられるのは、長く続いていることです。日本における自己啓発書の草分けと言える明治初期の『西国立志編』でも、ニュートンやナポレオン、ワシントンなどの歴史上の『格言』やエピソードが紹介されています。実業家と言われる人の格言も、近代以降、ずっと読まれてきたはずです」 記事後半では、「自己啓発は自己責任化を招くのではないか」という問いにも牧野智和さんが答えています。 「しかし、今日読まれている… この記事は有料記事です。残り2493文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校生の「タイマン」で「殺せ」とそそのかした疑い 34歳男を逮捕
2022年11月14日 20時18分 けんかをしている高校生に対し、相手を殺害するようそそのかしたとして、大阪府警は14日、自称会社員の男(34)=大阪市都島区大東町2丁目=を殺人未遂教唆の疑いで逮捕し、発表した。「(殺害をそそのかすような言葉は)ひと言も言っていない」と容疑を否認しているという。 東住吉署によると、男は10月24日午前3時半ごろ、大阪市東住吉区の大和川河川敷で、大阪市住吉区の男子高校生(17)=殺人未遂容疑で逮捕=に対して、けんか相手の男子高校生(16)について「殺してしまえ」「死ぬまでやれ」などと声をかけた疑いがある。 高校生らは府警に対し、「タイマンするために河川敷に移った」と説明しているという。男は逮捕された高校生を人を介して知っており、けんかの間、近くにいたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石川・珠洲市で最大震度4、能登地方が震源 津波の心配はなし
2022年11月14日 22時55分 14日午後10時27分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、珠洲市で最大震度4を観測した。 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4・2と推定される。この地震による津波の心配はないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
令状なしでラブホ入室「プライバシーを大きく侵害」 一部無罪判決
松浦祥子2022年11月14日 23時24分 男性被告(49)が滞在していたラブホテルの一室に令状なしで立ち入り、長時間滞在したのは「プライバシーを大きく侵害する重大な違法行為」――。大阪地裁(佐藤弘規裁判長)はそんな判断を示し、覚醒剤取締法違反などの罪に問われた男性被告に14日、一部無罪を言い渡した。 被告は、大阪府寝屋川市内のラブホテルで昨年8月、覚醒剤や大麻を所持したなどとして起訴された。 検察側は、被告の尿や押収した覚醒剤の鑑定書などを証拠として採用するよう地裁に求めた。一方、弁護側は、違法に収集されたもので証拠能力はないとして、無罪を主張していた。 地裁は9月9日付の決定で、大阪府警寝屋川署の警察官は捜索差し押さえ令状を裁判所から得ないまま、被告が滞在していたラブホテルの一室に約9時間、とどまっていたと認定。ラブホテルは、宿泊していること自体が人に知られたくないプライバシー情報といえる▽被告は当時、警察官の入室を積極的に受け入れていなかった▽覚醒剤の所持・使用の疑いが相当高かったとはいえない――などと判断し、証拠として認めなかった。 この日の判決は、起訴内容は認めるに足りる証拠はなく、犯罪の証明がないと結論づけた。一方、別の機会に被告が覚醒剤を使用した起訴内容は認め、懲役1年6カ月執行猶予5年を言い渡した。 被告の弁護人は取材に対し「裁判所がラブホテルのプライバシー性を重視した点が特徴的だ」と評価した。大阪地検の小弓場文彦次席検事は「判決内容を検討したうえで、適切に対応したい」とコメントした。(松浦祥子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3年ぶりに平等院・鳳凰堂をライトアップ 色づくモミジも荘厳な光景
小西良昭2022年11月14日 21時00分 世界遺産の平等院(京都府宇治市)は14日、庭園のライトアップを報道向けに公開した。コロナ禍で、夜間特別拝観は3年ぶりの実施になる。鳳凰堂と金色の本尊・阿弥陀如来が鏡のような池に映り、色づき始めたモミジ約200本もLEDに照らされ、荘厳な光景が浮かび上がった。 平安時代に藤原頼通が平等院を開いて今年で970年。神居文彰住職は「歴史に触れ、仏からの光を感じてほしい」と話した。コロナ禍で、この2年間は開催を見送っていた。問い合わせが多く、ゆっくり見てもらえるように事前申込制とした。 夜間拝観は、19日から12月4日までの土日と祝日のみで、午後6時~8時半(受け付けは午後8時15分まで)。定員は各日1千人。中学生以上1千円、小学生以下は無料。昼間の拝観とは入れ替え制で、寺のホームページ(https://www.byodoin.or.jp/)で事前に申し込む。(小西良昭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「毒蝮三太夫からのお願いです」 目黒区内で流れる放送、詐欺防ぐ
山口啓太2022年11月14日 21時00分 毒蝮三太夫(どくまむしさんだゆう)からの心からのお願いです――。そんなセリフから始まる音声放送が、特殊詐欺の被害防止に役立っているとして、警視庁目黒署は14日、声の主でタレントの毒蝮三太夫さん(86)に感謝状を贈った。「詐欺らしき電話がかかってきたが、毒蝮さんの声を聞いていたので切ることができた」。署にはそんな感謝の声も届いているという。 音声放送は署が毒蝮さんに依頼して制作。3パターンあり、代表的な手口に当たる①預貯金詐欺②還付金詐欺③オレオレ詐欺のそれぞれに注意を促す。例えば②の場合だと、毒蝮さんが「保険金、医療費、還付金、給付金などの言葉が出たらそれは詐欺」などと呼びかけている。 署は7月以降、所管する東京都目黒区内を走る警察車両や、駅構内、商店街のスピーカーを使い、この放送を毎日繰り返し流してきた。8~10月の同署管内の被害件数は、昨年が14件だったのに対し、今年は6件にとどまっているという。 毒蝮さんはユーモアのある毒舌が高齢者を中心に人気だ。感謝状を受け取った毒蝮さんは「ジジイ、ババア、くたばり損ない、オレオレ詐欺に気をつけろ! ジジイからの切なる願いです」と改めて住民らに言葉を贈った。(山口啓太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
渋谷の公道、1300人が駆ける 「北渋マイル」田中希実選手も参加
東京都渋谷区の公道を舞台にした約1・6キロのマイルレース「北渋マイル」が13日、開かれた。リレー形式のレースなども含めたイベント全体で約1300人が参加し、普段は走れない都会の車道を駆け抜けた。 レースは、新国立劇場(渋谷区本町1丁目)に面する「オペラ通り」をスタートし、甲州街道と並行して走る「水道道路」(都道431号)がメインコース。1マイルのロードレースは海外で人気の種目だが、日本ではまだなじみがなかったことから、渋谷区などが地域の活性化を図ろうと開いた。 8歳の娘と一緒に参加した東京都中野区の会社員島内太郎さん(43)は「道が広くて坂もなく、走りやすかった。子どもとの思い出にもなったので、次回もまた参加したい」と話した。 会場では、昨年の東京五輪女… この記事は有料記事です。残り236文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
少女の頃「生理が止まる」とだけ 強制不妊、女性が法廷で意見陳述
「私は少女の頃に、生理が止まるという説明だけで子宮摘出手術を受けてしまいました」。旧優生保護法の下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして国を訴えた訴訟で、原告となった西スミ子さん(76)=東京都日野市=が14日、法廷で訴訟を起こした思いを語った。 西さんは生後6カ月ではしかにかかり、脳性まひで手足に障害が残った。この日は車いすで、第1回口頭弁論が開かれた東京地裁を訪れ、ヘルパーに付き添われて証言台の前で意見陳述した。 「多くの被害者の道しるべに」 手術を受けたいきさつなど、1枚の紙にまとめた内容を、10分ほどかけてゆっくりと読み上げた。 大人になってから、手術で子どもを産めない体になってしまったことを知った。希望を捨てきれず、手術を受けた病院に2度足を運んだが、状況は変わらなかった。言葉を詰まらせながら、自らの体験を語り、「頭では理解しても心は到底ついていかず、苦しみをどこにぶつけたらいいのか分からなかった」と述べた。 2019年、救済法が成立して一時金320万円を受け取ったが、国から十分な謝罪を受けたとは思えなかった。 「手術は国が作った法律のもとで行われたということを認め、私の思いを受け止めて謝罪してほしい」。法廷で、語気を強めた。 「この裁判が多くの被害者の道しるべになればと思う」とも述べた。 一方、国側はこの日、請求棄却を求めた。 高裁判決に背中押され 旧優生保護法による強制不妊手術をめぐっては、これまでに控訴審を含めて7件の判決が旧法を違憲と判断している。 不法行為から20年で賠償請求権が消える「除斥期間」が壁となり、賠償までは認めない例が多いが、2~3月に大阪高裁と東京高裁が国の賠償責任を認める判決を出し、国が上告している。 西さんは、この二つの高裁判決に背中を押され、実名で顔を出して提訴することを決めた。(村上友里) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル