バタバタバタ――。 静岡市中心部から北へ10キロほどの山あいにある旅館「油山苑(ゆやまえん)」。9月24日未明、新人戦に参加するため、離れの1階に宿泊していた飛龍高校水泳部(静岡県沼津市)の生徒計23人は、旅館の職員が廊下を走り回る音で目が覚めた。 「すぐに逃げて下さい」 職員が慌てた様子で、懐中電灯を持ち部屋に駆け込んできた。 台風15号の影響で、記録的な雨が降っていた。 近くの油山川が氾濫(はんら… この記事は有料記事です。残り1114文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【詳報】不発弾処理に成功「安全化宣言」 大阪のキャンパス予定地
有料記事 川田惇史、添田樹紀2022年11月6日 12時30分 大阪城にほど近い、大阪公立大学森之宮キャンパスの建設予定地(大阪市城東区)で見つかった不発弾1個について、自衛隊による撤去作業が6日、始まりました。作業では、半径約300メートル以内を警戒区域として道路を通行止めに。区域内の住民約2200世帯、約3750人に避難を呼びかけます。現地の動きをリアルタイムでお伝えします。 11:05 不発弾処理隊長「スムーズに終了」 現地では陸上自衛隊の生田博和・不発弾処理隊長が報道陣に対し、不発弾から信管を除去した作業手順などについて説明した。 不発弾は米国製2千ポンド普通爆弾(1トン爆弾)で、長さ1・8メートル、直径0・6メートル。現地では、陸自中部方面後方支援隊第103不発弾処理隊(桂駐屯地)の「不発弾処理のスペシャリスト」の4人が作業した。作業開始から完了まで30分程度で終わったことについて、生田隊長は「色んなものと比較してスムーズに終わった」と述べた。理由について、信管が弾頭に一つだけだった点と、信管のついていたねじ山に大きな変形がなかった点を挙げた。 説明後、不発弾はトラックで現場から運び出され、桂駐屯地に向かった。 10:38 対策本部長が「安全化宣言」 不発弾の処理現場に対策本部長が到着。陸上自衛隊の説明を受けて、爆発の恐れがないことを確認したことから、「安全化宣言」を出した。 10:24 「信管除去が成功」現地対策本部に連絡 対策本部に陸上自衛隊から「現地から信管離脱成功の連絡」と報告があった。対策本部長の大東辰起・城東区長らがこれから警戒区域内に向かい、安全を確認する。安全が確認されれば、「安全化宣言」を出し、住民の避難や交通規制を解除する予定だ。 ■現地に繰り返し指示 自衛隊… この記事は有料記事です。残り1511文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
記者が走った日本海535キロ 痛みは走って治して、お月様追いかけ
青森から下関まで日本海側の国道7、8、9号をランニングで走破する「本州縦断フットレース(スポーツエイド・ジャパン主催)」が4~10月に開催された。総距離1550キロ。今年は往復を2人、片道を7人が走破し、3分割した各ステージでは計41人が完走した。52歳の記者は新潟から京都・舞鶴までのR8(535キロ)を108時間31分で走り切った。 レースは都合のよい時にスタートできる。制限時間720時間で1550キロ(青森~下関)を縦断する種目のほか、R7(青森~新潟、433キロ)、R8(新潟~舞鶴、535キロ)、R9(舞鶴~下関、582キロ)などがある。 今回挑戦したのは制限時間240時間のR8だ。 昨年は8月にR7(制限時間216時間)を99時間57分で完走。最後は疲労と寝不足、暑さで街路樹が人間に見え、幻聴も初めて体験したが、全区間制覇を目指し第2弾に行くことにした。 地図を頼りにコースを進み、チェックポイント通過時に専用フォームで連絡する仕組み。コロナ対策としてワクチン接種やPCR検査についての規定もある。 天気は変わり、通行止めなどアクシデントもあり、体調の変化も。危険回避や休む場所の確保など頭も体も使う。それが魅力でもある。 52歳の記者は新潟から京都・舞鶴まで535キロを走り切りました。その体験を記事後半で詳しく紹介します。 10月8日午後2時、JR新… この記事は有料記事です。残り1915文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
天皇陛下、MRI検査受ける 日帰りで実施
多田晃子2022年11月6日 13時09分 天皇陛下は6日、東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で、前立腺に疾患がないかどうかを調べるためのMRI検査を受けた。 陛下は同日午後、同病院を出た際、集まった報道陣に対し、会釈をして応じた。 宮内庁によると、MRI検査の結果を踏まえ、今後さらに詳しい検査をするかどうかを判断する。陛下に特段の自覚症状はなく、体調に変化もないという。 陛下はこれまでに受けた検診の血液検査で、PSA(前立腺特異抗原)の数値が正常より少し高く、やや懸念される傾向が見られたという。 PSAは前立腺でつくられるたんぱく質の一種。前立腺の組織ががん細胞などによって傷つくと血液中にしみ出す量が増えるため、前立腺がんの腫瘍(しゅよう)マーカーとして使われる。ただ、がんでなくても、前立腺肥大症や前立腺炎でも、PSAは上昇することがある。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Astros defeat Phillies to win second World Series crown
Yordan Alvarez smashed a three-run homer and the Houston Astros captured their second World Series in six seasons on Saturday with a 4-1 victory over Philadelphia. The Cuban slugger’s sixth-inning blast off Phillies relief pitcher Jose Alvarado gave Houston the lead for good as the Astros took Major League Baseball’s […]
Munetaka Murakami homers as Japan’s WBC team edges Fighters
Triple Crown winner Munetaka Murakami hit one of the three home runs belted by Japan’s World Baseball Classic team in its 5-4 win over the Hokkaido Nippon Ham Fighters in an exhibition game Saturday. Slugging catcher Tomoya Mori turned a 3-2 deficit into a 4-3 lead for Japan with a […]
「キャンプ場作っています」とSNSに投稿 夫婦を支えた人の縁
3年前、長野市内の小高い丘の上に1組の家族が移住してきた。元々、県内でホテル経営をしていたので、新しい場所でも宿泊業などを検討していた。 しかし、新型コロナの感染拡大の影響で断念。悩んだ末に決めた次の仕事についてSNSにこう投稿した。「キャンプ場作っています」。 まだ竹やススキで荒れ放題だった整備前の敷地の写真も添えた。しばらくすると「手伝いに行きたい」というメッセージを寄せる人たちが現れた。実際に集まってきた人たちには共通した思いがあった。 キャンプ場の開設を計画したのは前田宗之さん、教恵(のりえ)さん夫妻。元々、愛知出身の宗之さんは40代後半の頃に北アルプス山麓(さんろく)にある長野県小谷村に移住。スキーやトレッキングが楽しめる栂池(つがいけ)高原にあるホテルで約20年間、経営に携わった。 そこで教恵さんと出会い結婚。繁忙期は寝る時間がほとんどないほど忙しかった。 「興味がある」「手伝います」相次ぐメッセージ 子どもの進学先の関係で長野駅近くに新居を探すことになった。2019年の夏、空き家バンクを通じて見つかったのが中心市街地から車で30分ほどの場所にある豊野町。約2800坪ある土地の周辺はリンゴやブドウ畑、民家が点在していた。 2匹の愛犬がいる前田さんは… この記事は有料記事です。残り1442文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
繰り返される「指導死」なくすために必要なこと 子を失った親の訴え
福岡市の私立博多高校で2020年、当時15歳だった剣道部の女子部員が自殺したことをめぐり、学校側が顧問からの暴言や暴力が原因だったと認め、遺族との和解が成立した。教員の不適切な指導による子どもの自殺が後を絶たないのはなぜか。息子が学校で指導を受けた直後に自殺し、一般社団法人「ここから未来」を立ち上げて学校での体罰やいじめなどについて調査・研究を続ける大貫隆志さん(65)に聞いた。 「また、学校での指導が原因で子どもの命が失われてしまった。悲惨な前例がいくつもあるのに、いまだに自分事としてとらえていない学校が少なくない」 大貫さんは今回の件についての報道を受け、無念さをにじませた。 00年、中学2年生だった大貫さんの次男、陵平さん(当時13)が自殺した。学校でお菓子を食べたことを教師にとがめられ、1時間半にわたって叱られた翌日だった。 亡くなった博多高校の女子生徒は顧問から繰り返し暴言を浴びていたほか、他の部員の前で地面に倒すといった暴力を受けていた。 大貫さんは「明らかに通常の指導を逸脱しており、刑事事件として扱われてもおかしくない」と語る。 教員に叱られたり、体罰を受けたりして子どもが自殺に至る事態は「指導死」とも呼ばれ、全国で繰り返されてきた。 学級内や部活内など状況に違いはあるが、背景にある構造は共通していると大貫さんは指摘する。 「学校の管理職が責任をもって指導死を防ごうという体制になっていない」。悪質な場合には顧問や管理職の刑事責任を問うことも必要だと訴える。 また、管理職は不適切な指導… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪華、優美…「琳派」の新発見が続々 なぜ東京・千住で出てくるのか
金箔(きんぱく)を使用した彩色や高いデザイン性が特徴的な日本美術の流派の一つ「琳派(りんぱ)」。その系譜が東京都足立区・千住地域でも花開いたことをご存じだろうか。新発見が相次いだ区の調査の成果を「千住の琳派」として紹介する特別展が、区立郷土博物館で開催中だ。 琳派は俵屋宗達や尾形光琳らにより、桃山時代から江戸中期に京都で花開いた美意識の系譜。その約100年後の江戸では、酒井抱一(ほういつ)と弟子の鈴木其一(きいつ)が優美で瀟洒(しょうしゃ)な画風を生み出し、江戸琳派を確立した。 その流れは、日光街道最初の宿場である千住にも継承されていた。 其一に絵を学んだ村越其栄(… この記事は有料記事です。残り491文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
会社員からプロの指揮者へ 音楽大学に進学しなかったわけは
有料記事 聞き手・山本知佳2022年11月6日 7時00分 プロの指揮者になるには、まず音楽大学へ――。そんな業界の「常識」を打ち破って活躍する若手指揮者がいます。日本フィルハーモニー交響楽団や仙台フィルハーモニー管弦楽団など、数々のプロオーケストラで客演する坂入健司郎さん(34)に、指揮者になるまでを聞きました。 指揮者という存在を認識したのは、6歳の頃です。誕生日のプレゼントとして、指揮者やオーケストラが異なるドボルザークの「新世界より」のCDを数枚もらいました。それぞれ聞いてみると、同じ曲なのに表現の仕方が違っていたのがおもしろかった。自分だったらここのフレーズはこういう風にしたい、と考えるようになり、指揮者という存在にひかれました。 指揮者に片っ端から連絡 あの人からリハへの誘いが 中学や高校では音楽系の部活… この記事は有料記事です。残り1033文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル