10年の時を経て、北海道内最古のパイプオルガンの響きがよみがえった――。札幌市の北星学園大で半世紀近く活躍し、惜しまれながら引退した音色が戻ってきた。復活後は北星学園女子中学高校で礼拝やイベントに使われ、学園生活に華を添えている。 独社製のオルガンは、1965年に世界的なオルガン建造家、辻宏により組み立てられ、北星学園大に設置された。道内で最も古いもののひとつ。同大のチャペルで47年間、日々の礼拝などで演奏されていた。 2012年の北星学園大開学50周年を機に、現役を引退。東京のオルガン業者の元で大切に保管されていたが、学園内の惜しむ声に押されるように、今年8月に10年ぶりに札幌に戻った。現在は北星学園女子中学高校のエバンスホールに置かれている。 素朴な音色は学外の多くの人々も魅了した。 その一人がパリ在住の哲学者… この記事は有料記事です。残り355文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車から転落の女性死亡事故 後続車の運転手、ひき逃げ容疑で逮捕
札幌市白石区の幹線道路で2日早朝、女性が走行中の車から転落し、後続車にひかれて死亡した事件で、北海道警札幌白石署は4日、女性をひいた後続車を運転していた会社役員、石塚孝司容疑者(61)=同市厚別区青葉町7丁目=を、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕し、発表した。石塚容疑者は「人だとは思わなかった」などと、容疑を否認しているという。 署によると、石塚容疑者は2日午前5時5分ごろ、同市白石区東札幌2条3丁目の路上に転倒していた職業不詳、森ひかるさん(23)=同市豊平区豊平3条9丁目=をはねて死亡させる事故を起こした後、救護も警察への届け出もせずに逃走した疑いがもたれている。 森さんの死因は全身を強く打ったことによる外傷性ショック。署が現場付近の防犯カメラの映像などから逃走車を割り出し、石塚容疑者を特定したという。 事件をめぐっては、署は森さ… この記事は有料記事です。残り435文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市街地ラリーへ「クルマのまち」が加速 まず競技エリア1キロを整備
「クルマのまち」の愛知県豊田市が、公道を走るラリーの競技エリアを市中心部に整備する。20日の国内大会に向けて河川敷の公園を改修してまず約1キロのコースに。来年は市が運営主体となる世界ラリー選手権(WRC)の開催が見込まれ、全長を約3キロまで延ばす計画だ。 ラリーは、市販車をベースにした車が公道を走る。競技エリアは「スペシャルステージ(SS)」と呼ばれ、舗装路も悪路もある。国内ではSSが都市部からは遠い中山間地に設けられることが多い。 そこで、豊田市はファンや観光客が訪れやすく、多くの市民の目に留まるよう市街地にSSを設けることにした。選んだのが、2019年にラグビー・ワールドカップを開いた豊田スタジアムから矢作川をはさんで対岸の「白浜公園」だ。最寄りの駅から約1キロとアクセスが良い。入門者向けの国内大会「TGRラリーチャレンジ2022」のSSとして、競技団体の国際自動車連盟(FIA)、大会主催者のトヨタ自動車、市の3者で8月までに合意した。 園内にある未舗装のサイクリングロードや散策路を改修。お披露目となる20日の大会では観客席を設け、1台ずつ約1キロの距離を走る。ほかのSSとの合計タイムで順位を競う。 このSSをさらに矢作川沿い… この記事は有料記事です。残り381文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
業者に水道管工事の予定価格を漏らした疑い 前橋市の前副市長を逮捕
吉村駿2022年11月4日 18時50分 前橋市が発注した水道管工事の予定価格を業者に漏らしたとして、群馬県警は4日、前橋市の前副市長の戸塚良明容疑者(72)と、市内の「上武工業」代表取締役の山崎正容疑者(62)を、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 逮捕容疑は、両容疑者が共謀のうえ、2020年6月に行われた水道管改良工事の指名競争入札に関して、当時副市長だった戸塚容疑者が秘密事項である予定価格(税込み2305万6千円)を山崎容疑者に漏らし、上武工業に2050万円(税抜き)で落札させたというもの。 同市では昨年、公共工事をめぐる官製談合・贈収賄事件が発覚。戸塚容疑者は、再発防止策を検討する調査委員会で委員長を務めていた。今年10月31日、「一身上の都合」を理由に副市長を退任した。(吉村駿) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
はや年の瀬の準備、浅草で「酉の市」 縁起物の熊手を求めてにぎわう
石平道典2022年11月4日 19時00分 東京・浅草の鷲(おおとり)神社(台東区千束)で4日、開運や商売繁盛を祈願する「酉(とり)の市」があり、縁起物の熊手を求める人で境内はにぎわった。招き猫や鯛(たい)などの飾りがついた熊手が売れるたびに、「繁盛、繁盛」と威勢のいいかけ声とともに手締めの音が響いた。 毎年11月の酉の日に開かれる江戸時代からの恒例行事で、この日は一の酉。今年は16日(二の酉)、28日(三の酉)にも行われる。千葉県船橋市で飲食店を経営する川口浩之さん(43)は「コロナも落ち着いてきた。お店に福を呼び込みたい」と話した。(石平道典) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
容疑者に逮捕予定日漏らした疑い 警視庁、新宿署警部補を書類送検
家宅捜索や逮捕の予定日を捜査対象者に漏らしたとして、警視庁は4日、新宿署組織犯罪対策課の男性警部補(44)を地方公務員法違反(守秘義務違反)容疑で書類送検し、減給100分の10(1カ月)の懲戒処分としたと発表した。警部補は同日、依願退職した。 人事1課によると、警部補は今年4~5月、自身が担当した大麻取締法違反事件で、容疑者の30代男性に電話し、日にちを指定した上で「自宅の中を確認するよ」「家に行くからいてね」などと伝えて家宅捜索や逮捕の予定を暗示し、職務上知り得た秘密を漏らした疑いがある。 警部補は調べに「空振りしたくなかった。手間を省いて要領よく処理することを優先した」と説明しているという。同課は、警部補と容疑者の間で金品の授受はなく、情報漏洩(ろうえい)による捜査への影響はなかった、としている。 同庁の大嶌(おおしま)正洋・警務部参事官は「業務管理を徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。(中野浩至) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「いじめが自殺の主要因」と第三者委指摘 認めない高校を遺族が提訴
長崎市の私立海星高2年の男子生徒(当時16)が2017年4月に自殺したのは、学校がいじめ防止対策推進法に基づく対策を怠ったのが原因などとして、遺族が4日、学校側に約3200万円の損害賠償を求めて長崎地裁に提訴した。 生徒の自殺後、学校側が設置した第三者委員会は18年11月、「さんざんdisられた(けなされた)」などと記された手記などを元に、空腹時のおなかの音をからかうなどの「同級生によるいじめ」を自殺の主な要因に挙げ、教師による理不尽な指導や学習に対する悩みや焦りが重なったと指摘した。 一方、学校側は「論理的な飛躍がある」として不服の姿勢を示し、報告書の受け入れを拒んでいる。 訴状で遺族側は、学校側が教員のいじめ研修や生徒のいじめ教育をしなかったことや、調査結果を受け入れなかったこと、遺族に対して誠実に対応しなかったことなどが、いじめ防止法に違反すると主張。学校側に損害賠償とホームページへの謝罪文の掲載を求めている。 報告書の受け取り拒否、遺族が抱える思い この日記者会見した母親(5… この記事は有料記事です。残り1023文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子1人に3万円分の商品券配布へ コロナや物価高対策で東京・台東区
東京都台東区は4日、コロナ禍や物価高をふまえて子育て世帯を支援しようと、区独自で子ども1人あたり3万円分の「こども商品券」を配布すると発表した。この日の臨時議会で、関連費用計6億3500万円を盛り込んだ補正予算案が可決された。 給付対象は区内の0歳~中学3年生の約2万人で、親の所得制限は設けない。こども商品券はトイカード(本社・同区)が発行するもので、全国の加盟店で玩具や服などの購入に利用できる。11月下旬から簡易書留で郵送する予定。 財源は国と都の補助金計約2… この記事は有料記事です。残り102文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
剣道部顧問の暴言・暴力で生徒自殺 福岡の高校が責任認め遺族に謝罪
福岡市東区の私立博多高校で2020年、剣道部の高校1年の女子部員が自殺したことをめぐり、学校側が顧問からの暴言や暴力が原因だったと認め、遺族に謝罪して和解した。遺族が4日、記者会見で明らかにした。 遺族の弁護士らによると、亡くなったのは侑夏(ゆうな)さん(当時15、姓は非公表)。特待生として20年4月に入学し、剣道部に入った。しかし、入部の直後から練習中などに男性顧問2人から「貴様、やる気あんのか」などの暴言を吐かれ、地面に何度も倒された。 6月、侑夏さんは母親に「先生の暴言が嫌だ」「学校に行きたくない」と訴え、部活動を休むこともあった。練習に復帰しても、顧問から「特待生としての責任がある」と責められ、何度も体当たりをされたり、竹刀で首に「突き」をされたりしたという。 侑夏さんは亡くなる8月29日、SNSに「部活ていう存在が死にたい原因なのにね」「心が弱い私が多分悪いです 迷惑かけてわがままばっかでごめんなさい」などと記していた。 遺族が今年3月、学校に提訴の意向を伝えたところ、学校から和解の提案があったという。学校とは合意書を取り交わし、学校は顧問の不適切な指導が侑夏さんの自殺につながったことを全面的に認め、賠償金の支払いを了承した。 さらに再発防止策として、事… この記事は有料記事です。残り1042文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良税務署副署長が女性税理士に暴力や「殺すぞ」と暴言、減給処分
長谷川健2022年11月4日 20時00分 奈良税務署副署長の50代の男性職員が9月、懇親会で女性税理士に暴力を振るったとして、大阪国税局は4日、副署長を同局総務部付に異動させ、同日付で減給10分の2(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。 同局などによると、懇親会は近畿税理士会奈良支部内の確定申告相談会をめぐる意見交換会の後、奈良市内で開かれた。税務署から副署長ら4人、同支部から14人が参加した。副署長は懇親会で酒に酔い、女性税理士に「殺すぞ」「あほと違うか」などの暴言を吐き、背中や肩を平手で複数回たたいたという。 同局の聞き取りに対し、副署長は「酒に酔っていて記憶にないが、出席者がそう言っているならば認めるしかない。被害者におわびする」と話したという。同局は署長についても口頭による厳重注意とした。(長谷川健) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル