2022年12月2日 19時30分 2日午前3時40分ごろ、鹿児島市の桜島の南岳山頂火口で爆発的な噴火が起き、火口付近が明るく見える「火映」が観測された。福岡管区気象台によると、噴煙が高さ3200メートルまで上がり、大きな噴石が800~1100メートルまで飛んだ。 気象台は「火口から2キロの範囲では大きな噴石と火砕流に警戒を」と呼びかけている。地下深くにマグマが長期にわたって蓄積していると見られ、火山ガスの放出量も多いことから、現在の噴火警戒レベル3(入山規制)を継続するとしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「子ども、いなくてもいい」と言う28歳の娘 この葛藤をどうすれば
ウチのお悩み相談室 相談者(50代 女性) 現在28歳の娘は、8歳年上の男性と結婚して3年目。夫婦の仲はむつまじく、穏やかに生活している様子です。共働きで娘も残業ありのフルタイム勤務をしているのでそれなりに忙しく、夫婦で家事を分担しているとのこと。夫(55)は幼い頃から娘を溺愛(できあい)しており、娘が結婚した当初から「孫は相当可愛いんだろうなぁ」と口にしていました。早く孫の顔が見たいのでしょうが、そのことを娘夫婦に言ったりほのめかしたりするようなことはしません。 子育ての悩み、お寄せください→ 子育て世代から寄せられた親子や夫婦の悩みに、内田也哉子さん、木村草太さん、北斗晶さんに毎月交代で答えていただきます。投稿の方法はリンクから 私も夫と同感で、娘から子どもの話が一切出ないことが気にかかり、デリケートなことと承知しながらもそれとなく聞いてみました。娘は、「(子どもは)いてもいなくても、どっちでもいい」「特に考えたことはない」と話していて、正直モヤモヤしました。2人とも同じ考えとのこと。友達の子どもを見ているとかわいいなぁと思うそうですが、自分が産み育てるというのとは別問題だそう。 世代も違い、人それぞれの選択があり、我が子と言えどその考えを否定するつもりはありませんが、親としては複雑な気持ちで葛藤しています。夫にもそれを告げることができず、悩んでいます。 回答者 木村草太さん 孫のいる幸せを想像してしま… この記事は有料記事です。残り898文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学受験後、子どもへの影響は 公立との差を分析「思い込み捨てて」
中学受験をするか、しないか。悩む人も多いと思いますが、実際の進学後、子どもにどんな影響があるのでしょうか。中学受験の厳密な「効果」について、教育社会学者の森いづみさんが、追跡調査データに基づいて分析しました。 「不安」の正体は何? ――なぜ、中学受験の効果を研究しようと思ったのですか。 国立・私立中学や公立中高一貫校への進学率は近年、緩やかに上がっています。周囲でも中学受験への関心を耳にすることが多いです。 民間調査の分析結果からは、公立中学への不安感も、中学受験を選ぶ要因になっている様子もうかがえます。 このような「不安」の正体は一体何なのか。どの程度実態に基づいていて、どの程度がうわさレベルのものであるのか、中学受験をして国立・私立・公立中高一貫へ進学すると実際に何が変わるのか、データで検証したいと思いました。 見かけ上ではなく実際の効果は ――中学受験をするかどうかの選択には、親の個人的な経験や周囲の親子の影響も大きいように感じます。 どうしても教育分野は、客観的なデータよりも主観的な経験によって語られてしまう部分が多くあります。 また、これまでの学術研究では中学受験をする子の親や家庭などの「背景」は明らかにされてきましたが、実際に進学することが本人の学びや成長に及ぼす「影響」についても、学術的に明らかにする必要があると考えました。 先行研究が示す通り、私立中に進学する生徒は、もともと学力や親の学歴、収入も高い傾向にあります。 私立中などへの進学が生徒の知識やスキルを高めているとも言われる一方で、元々そうした生徒が集まりがちなために、見かけ上効果が出ている可能性もあるのです。 実際の効果を測るために、それぞれの生徒個人が進学によってどう変わったのかを分析しました。 ――結果としてわかったプラスの効果とマイナスの効果をそれぞれ教えてください。 いま論文にまとめている最新… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
送迎バス置き去りが大阪で5年間19件 府独自調査で傾向が明らかに
川田惇史2022年12月2日 19時30分 静岡県牧之原市の認定こども園のバスで、置き去りにされた3歳の女児が亡くなった事件を受け、大阪府が保育施設や幼稚園などを対象に送迎バスでの置き去り事案を独自に調べたところ、過去5年間で19件起きていた。府が2日発表した。最長で1時間半置き去りの事案もあったが、いずれも健康被害はなかった。 調査は2017年4月~今年11月を対象に、府内の保育施設、幼稚園、障がい児通所支援事業、放課後児童クラブ、府立支援学校の計4267施設で実施した。 19件はすべて異なる施設で、置き去り時間は、10分未満が10件▽10~20分が7件▽30分程度が1件▽1時間半が1件だった。 1時間半の事案は、21年11月に認定こども園で起きた。バス内での確認が漏れるとともに、職員が推測で出欠状況を判断していた。催しに出発する際、置き去りに気づいたという。そのほか18件は、朝の出欠確認で判明したほか、運転手が給油先や車庫で発見するなどしていた。 府では、寝ている子どもがいる場合の見落としや、普段と異なる状況下で、職員間の引き継ぎが不十分になりやすいことが課題と指摘している。 調査結果を受けて、吉村洋文知事は「人間のやることなのでエラーは起きる。ほとんどの事案で出欠確認をすることで短い時間で気づけていた。リスクを共有することで発生も防いでいきたい」と述べた。府では今後、置き去り事案が発生した場合、短時間のものであっても府に報告を求め、事案の概要をホームページで公表することにしている。(川田惇史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京都府副知事が「セクハラ発言」 府に質問状、知事は「早急に回答」
原田達矢2022年12月2日 21時00分 東京都内の一般社団法人の代表理事を務める女性が、山下晃正副知事からセクハラ発言を受けたとして、府に事実関係の確認や今後の対応を求める公開質問状を送っていたことがわかった。西脇隆俊知事は2日の記者会見で、「早急に事実確認を進め、回答する」と述べた。 質問状によると、女性は11月15日、16日にスペイン・バルセロナで開かれた国際会議の出展ブースなどで、山下副知事から面と向かって「俺はセクハラの塊みたいなもん」「また違う男を連れ回しているね」と発言されたという。女性は後日、府の相談窓口にメールを送り、SNSで問題を指摘。府から回答はなかったが、26日から29日にかけて複数回、山下副知事から釈明する内容のメールが届いたという。 質問状では、山下副知事の発言や、直接被害者に連絡を取る行為から「被害を回復できるよう配慮する態度が見られない」と指摘。府に対し、事実関係の確認や直接連絡を取ることを容認した理由、性暴力や差別の撲滅に向けどう対応するのか、回答を求めている。 西脇知事は会見で、山下副知事から、セクハラ発言をしたと指摘を受けていることや、「発言にそういった意図はなかった」などの報告を受けていると明かした。直接メールをした事実についても認めているとし、「被害者ご本人が苦痛を感じられたのならば、軽率だったと思う」と話した。ただ、副知事の処分については言及しなかった。(原田達矢) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
化学物質PFOSで国が有識者会議設置へ 米軍基地周辺で検出
各地の米軍基地周辺などで検出が続く有機フッ素化合物「PFOS(ピーフォス)」について、西村明宏環境相は2日の記者会見で、年明けに有識者会議を設置し、健康影響や水質管理の目標値について議論すると明らかにした。PFOSは泡消火剤などに含まれ、発がん性が疑われる。沖縄県は米軍由来の可能性が大きいとみているが、汚染源との因果関係の調査は「想定していない」(環境省水・大気環境局)という。 沖縄県では米軍の嘉手納、普天間両基地周辺のわき水などから高濃度の検出報告が続き、県は基地内に汚染源がある可能性が大きいとみている。県は県や関係市町村による基地内への立ち入り検査を求めているが、日米地位協定の問題があり実現していない。 泡消火剤を管理する米軍基地や空港周辺など143地点を対象にした2020年度の同省調査では、12都府県21地点で暫定目標値(PFOSなどで1リットルあたり計50ナノグラム)を超える値を検出している。 市民団体が6~7月に沖縄県… この記事は有料記事です。残り217文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中1自殺、小学時代の担任を懲戒免職 遺族「被害大きく当然の結果」
有料記事 堀越理菜、大貫聡子2022年12月2日 21時03分 2019年に熊本市立中学1年の男子生徒が自殺した問題で、熊本市教育委員会は2日、この生徒を含む複数の児童らへの体罰や暴言を繰り返したとして、小学6年生のときの担任で、現在は別の小学校に勤める吉野浩一教諭(60)を懲戒免職処分にし、発表した。 教諭をめぐっては、市の第三者調査委員会が今年10月、不適切な指導が男子生徒の精神的な変調につながった可能性が高いと指摘し、自殺との関連性も認めていた。 市教委は1日夜に開いた臨時の教育委員会で、14~18年度にかけて複数の児童や教職員への体罰や暴言など不適切な言動が計42件あったことを確認し、全会一致で処分を決めた。児童の胸ぐらをつかんだり、頭をたたいたりしており、教諭の指導を怖がって登校できなくなった児童もいたという。処分は2日付。 男子生徒の遺族は処分発表を受け、「被害の重大さや、被害を受けた子どもの人数を考えると当然の結果だと思う」と話す一方、亡くなってから処分までの3年半は「とくに長かった」と振り返り、「市教委は受け止めが甘い。体罰が子どもたちに与える影響について考えてほしい」と要望した。 市教委によると、教諭は42件について「自分が悪い」と認めている行為もあれば、「やったはずがない」「覚えていない」としている行為もあるといい、亡くなった男子生徒については「一日も忘れたことはない」と話しているという。 教諭は男子生徒が通っていた… この記事は有料記事です。残り279文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トリエンナーレ訴訟、二審も名古屋市敗訴 市長怒り「とんでもない」
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会(会長・大村秀章愛知県知事)が名古屋市に未払いの負担金の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が2日、名古屋高裁であった。松村徹裁判長は市に未払い分約3380万円の支払いを命じた一審判決を支持し、市側の控訴を棄却。市長の不払いの判断は違法と認定した。 芸術祭は県や市などでつくる実行委が主催。市は開催前、負担金約1億7100万円の交付を決めたが、企画展「表現の不自由展・その後」の作品などを問題視し、約1億3700万円の交付にとどめた。実行委は20年に差額分の支払いを求めて提訴し、今年5月、一審・名古屋地裁は支払いを命じる判決を下した。 市側は控訴審で、一審と同様に不自由展の一部展示品は「日本人へのハラスメントにあたり、政治的中立に反する」と主張。その上で、こうした企画展に公金を支出するのは「市民の信頼を失う危険性があり、不払いとした市長判断には合理的な根拠がある」などと主張した。 だが、二審判決は「芸術は鑑賞者に不快感を生じさせるのもやむを得ない」との一審判決を支持。展示品の内容を理由に公益性に反するとして未払い分の交付を拒んだ市長の判断について「裁量権の範囲を逸脱している」と結論づけた。(高橋俊成、仲川明里) この日の判決は一審を支持。名古屋市の主張を全面的に退け、行政トップが自分の価値観をもとに市民の鑑賞の場を奪うことは法的に認められないと警鐘を鳴らす内容となった。 河村たかし市長が「鑑賞者に… この記事は有料記事です。残り696文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市長選めぐり自民党系会派が再分裂 2人が別候補推し新会派 北九州
城真弓2022年12月2日 21時30分 来年2月投開票の北九州市長選をめぐり、市議会自民党系会派が擁立した候補者とは別の候補者を応援するため、若手2人がこの会派を抜け、別の自民党系会派を新しく結成した。自民党系会派は二つあったのが9月に合流したばかりで、再分裂となった。 2人は三原朝利議員(2期)と大石仁人議員(1期)。2日、市長選に立候補する武内和久氏と記者会見し、新会派結成と武内氏支援を表明した。会派名は「自民党・市民が市長をつくる北九州未来市議団」で、代表となる三原氏は「人口減少、経済停滞、財政悪化に歯止めがかかっていないにもかかわらず、現(市長の)政権を継承しようという(会派の)考え方に賛同できない」と語った。2人が所属していた自民党系会派は、旧民主党系会派と元国土交通省官僚の津森洋介氏(47)を擁立。ただ、その選び方や、他会派などとの連携にも賛同できなかったという。 市長選には、広告デザイン会社長の清水宏晃氏(38)、共産党県委員会常任委員の永田浩一氏(57)も立候補を表明している。(城真弓) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生後7カ月の乳児死亡「窒息死と即断できない」 父に無罪判決
松浦祥子2022年12月2日 19時37分 堺市で2019年5月、生後7カ月の長女に暴行を加えて窒息死させたとして傷害致死罪に問われた父の篠原遼被告(27)の裁判員裁判で、大阪地裁は2日、無罪(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。西川篤志裁判長は「死因を窒息死とは即断できず、有罪を認定するのに十分な立証がされていない」と述べた。 被告は19年5月、堺市北区の自宅の浴室で、生後7カ月の長女の首を手で圧迫するなど何らかの暴行を加えて窒息死させたとして、20年3月に起訴された。弁護側は「心臓突然死の可能性が否定できない」として無罪を主張し、長女の死因が暴行による窒息死かどうかが主な争点となった。 判決は、司法解剖で窒息死と矛盾しない所見は認められたが「心臓突然死ではなく、窒息死だったことを示す積極的な所見がない」と指摘。長女の遺伝子検査で、心臓突然死などとの関連が指摘される「遺伝子の変異」が2種類確認され、その影響で死亡した可能性は否定できず、「窒息死以外の可能性を除外できたとは言えない」とした。 そのうえで、長女の母の証言などから「被告は普段から、入浴だけでなく、離乳食を与えるなど長女を慈しんでいた」とし、窒息するほどの暴行を加えなければならないような動機もまったくないと指摘。被告の言動や当時の状況などを踏まえても、被告の暴行による窒息死とは認められないと結論づけた。 判決後、被告の弁護人が記者会見し「窒息死の根拠が乏しく、起訴自体が間違いだった」と述べた。「3年間、本当に長くつらい日々でした。やっと、娘の供養を家族と一緒にできる日が来た」とする被告のコメントも読み上げた。 大阪地検の小弓場文彦次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とのコメントを出した。(松浦祥子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル