100年以上前に民家の壁に設置されたとみられる木製の町名表示板が、東京都内で見つかった。関東大震災や空襲をくぐり抜けた末に忘れられていたが、奇跡的に再び見いだされたのは、「ひげの男性」のおかげだった。 見つかったのは文京区。根津神社の近くの路地にたたずむ民家の、雨戸の戸袋に取り付けられていた。 雨風や日光に長年さらされ、町名を読み取るのは少し難しくなっていたが、黒い字でこう書かれていた。 「根津須賀町四番地」 その上には「本郷區」と記されていた。 根津須賀町は1869(明治2)年にできた町名で、1965(昭和40)年に根津1丁目に編入され、今は存在しない。また、本郷区は1878(明治11)年にできた区で、1947(昭和22)年に小石川区と合併して文京区になった。 つまり、今回の町名表示板が設置されたのは、本郷区が存在した1878年から1947年までの間だ。 現地を訪れて確認したのは、京都市内を拠点に活動する市民団体「京都仁丹樂會(がっかい)」(立花滋代表)のメンバーたち。 京都の人たちが、なぜ東京で? 9万枚のなかの「奇跡の1枚」 その理由は団体名の仁丹にある。 順を追って説明しよう… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
PCR無料検査は「知事の要請」必要? 滋賀県、指摘受け申込書修正
PCR無料検査を受けるのに「知事の要請」が必要?――。新型コロナウイルスの感染に不安を持つ無症状の住民を対象とするPCR無料検査について、滋賀県は11月下旬に検査申込書を修正した。「検査目的」の項目に「都道府県知事から要請を受けて」とあり、戸惑う利用者がいるとの指摘を受けたためだ。 「検査目的」の欄には「本日の検査目的について、下記より1つ選択」とあり、「1.都道県知事から要請を受けて、感染不安があるため」と「2.その他→無料検査事業をご利用いただけません」から選ぶことになっていた。無料検査は「都道府県対策本部長(知事)の要請」とする特措法に基づくため、こうした表現になったという。 この表現について、黄野瀬明子県議(共産)が11月16日、三日月大造知事との政策協議の場で「誰でも受けられる制度なのに、ハードルになっているのではないか」と指摘した。県は翌17日付で修正。「感染不安を感じる県民の皆様に対して……特措法に基づき検査受検を要請しています」との説明を加えた。 黄野瀬県議は「これでもわかりにくい。そもそもこの項目は不要では」と話している。(武部真明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「なんじゃこれは」別府の湯の中から60年ぶり発見 謎多き巻き貝
【動画】別府で見つかった温泉のなかでくらす貝、オンセンゴマツボ=北九州・魚部提供 まちのあちこちで源泉が湧く大分・別府市。 観光客でにぎわう血の池地獄などの「地獄めぐり」から車で10分ほど離れると、細い路地に民家が立ち並ぶ。一見、なんの変哲も無い住宅街だ。 ここをフィールドのひとつに水辺の生きものと人の暮らしのかかわりを調査しているNPO法人「北九州・魚部」理事長の井上大輔さん(52)は5月、側溝の水面の下に見慣れない小さな貝がいるのに気づいた。 「なんじゃこれは」 貝がつかる水は温かい。 別府では自宅に温泉を引く家庭が多く、その温かい水が水路にも流れ込んでいるためだ。 川で見られるミズゴマツボの仲間ではないかと思ったが、知っている種とはどうも違うようだった。 思いあたる貝はほかにもあったが、その貝はここではいなくなったはず……。 井上さんは県に連絡し、6月に県のレッドデータブックの調査員とともに現地を訪れた。 すると、おんせん県・大分の固有種とされる巻き貝「オンセンゴマツボ」と確認された。 オンセンゴマツボとはどのような貝で、なぜ側溝で見つかったのか。専門家は、近縁の種も含めて謎が多い貝であると指摘します。 オンセンゴマツボは殻長4ミ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
インドネシアのスメル火山が大規模噴火 日本への津波は調査中
宮野拓也2022年12月4日 14時01分(2022年12月4日 15時52分更新) 4日午前11時18分ごろ、インドネシア・ジャワのスメル火山で大規模な噴火が発生した。日本の気象庁によると、噴煙は高さ約1万5千メートルに達した。 日本への津波の有無は気象庁が現在調査中。午後3時時点で、海外および国内の観測点で目立った潮位の変化は観測されていない。この噴火に伴って津波が発生して日本へ到達する場合、到達予想時刻は早いところ(宮古島・八重山地方)で午後2時半ごろだが、この時刻よりかなり遅れて津波が到達する場合もあるという。 また、気象衛星ひまわりの画像からも、噴火で発生した気圧波に伴う明確な変化はみられていない。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
目も心もほっこり? カピバラのプールが「ミカン風呂」に
2022年12月4日 16時27分 【動画】目も心もほっこり? カピバラのプールが「ミカン風呂」に=戸村登撮影 愛知県蒲郡市の竹島水族館で4日、カピバラのプールに温泉の湯と特産品のミカンが加えられ、「ミカン風呂」になった。 カピバラは南米原産で、温暖な水辺にすむ動物。同園では、そら(メス、9歳)に温まってもらおうと、今年1月から週1回ほど近くの宿泊施設から温泉を分けてもらい、プールに入れている。 慣れてもらうため、今月1日に飲み水の容器にミカン2個を浮かべたところ、そらはびくっと驚くそぶりをみせたという。この日はバケツ1杯分のミカンがプールに入れられたが、そらはあまり気にせず、元気に泳ぎ回っていた。飼育担当の松井若奈さん(35)は「温泉はすごく楽しんでいる様子ですが、ミカンには興味がなさそうです」。 来年1月上旬まで週1回程度実施する。次回は8日の予定。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
那覇空港にドローンか 滑走路が一時閉鎖、離着陸7便に影響
高室杏子、宮野拓也2022年12月4日 23時40分 4日午後9時半ごろ、那覇空港(那覇市)でドローン(小型無人飛行機)のような飛行体の目撃情報があり、安全確認のため一時滑走路が閉鎖された。複数の便に遅れや到着地変更などの影響が出た。 那覇空港によると、空港の管制塔が午後9時半ごろ、ドローンのようなものが飛んでいるのを確認した。午後10時50分ごろまで滑走路が閉鎖され、到着3便が引き返したり行き先を変更したりした。また、到着3便と羽田への出発1便の計4便に遅れが出た。(高室杏子、宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
部活も実験も満足にできず…コロナ禍の日々にあった「私のガクチカ」
学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカ。コロナ禍で様々な活動が制限され、東京農工大3年の飯野杏(きょう)さん(22)はこの春、不安になっていた。 「ガクチカが不足しているかも。いったい何を書けばいいんだろう」 8月、就職・人事コンサルタント会社「ベクトル」(東京)の長期インターンシップに参加した。毎週8時間以上、企業の採用担当者に営業の電話をかける。100本を超える日もある。話も聞かずに切られたり、冷たくあしらわれたりすることも多い。だが、めげない。 何百件も電話をかけ、気づいたことがある。 「相手にプラスになる情報を、落ち着いた口調で説明することが大切。説明の仕方を工夫すれば、じっくり話を聞いてもらえることもある。営業の楽しさがわかってきました」 インターンを通じて出会った人たちとの会話から、もう一つ、大事な気付きがあった。 それは「ガクチカ」とは何か、ということ。そして思った。 「私にも、『ガクチカ』がちゃんとあった!」 高専で学び、大学に編入 コロナの直撃を受けたけれど 豪雪地帯で知られる新潟県南魚沼市の出身。中学を卒業して5年間、列車などを乗り継いで2時間かけて長岡工業高等専門学校に通った。雪で列車が止まったり遅れたりすることが多い冬は、学校の寮に入った。 高専では「友人が楽しそうに… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島で鳥インフル5例目 搬出制限は61農場の326万羽に拡大
鹿児島県は4日、出水市高尾野町の養鶏場で、県内今季5例目となる高病原性鳥インフルエンザが発生したと発表した。この農場は採卵鶏約3万4千羽を飼っており、4日朝から殺処分を始めた。 3日に農協を通じて県に連絡があり、簡易検査で陽性だった。PCR検査の結果、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザと判明した。農場の半径3キロ圏で鳥や卵の移動が、半径3~10キロ圏で搬出が制限される。 今季の県内の発生農場はいず… この記事は有料記事です。残り111文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
インドネシアの大規模噴火「目立った潮位変化なし」 気象庁なお調査
宮野拓也2022年12月4日 20時34分 4日午前11時18分ごろ、インドネシア・ジャワのスメル火山で発生した大規模噴火に関連し、日本の気象庁は、午後4時半時点で海外と日本国内の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないと発表した。 気象庁によると、噴煙は高さ約1万5千メートルに達した。この噴火に伴って津波が発生して日本へ到達する場合は、到達予想時刻は早いところ(宮古島・八重山地方)で午後2時半ごろとしていたが、午後4時半時点で目立った潮位の変化は確認されていないという。ただ、この時刻よりかなり遅れて津波が到達する場合もあるとして、引き続き調査している。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「考え直す機会」「税金の無駄」 品川区長再選挙、投票した有権者は
10月の区長選でどの候補者も法定得票数(有効投票総数の4分の1)に達しなかった東京都品川区で、区長選の再選挙の投票が4日、始まった。首長選の再選挙は全国7例目で、都内では初めて。10月同様に、今回も新顔6人による争い。再選挙で1回目よりも候補が減らなかったのは初めてで、過去に例のない再々選挙となる可能性も指摘される。 区選挙管理委員会によると、区長選1回の費用は約2億円。2カ月で2回目の区長選を、区民たちはどう受け止めたのか。 区役所そばにいた安達きみさん(82)に尋ねると、4日朝に投票を済ませていた。「投票所はすいていた。今回もあまり投票率は上がらないのでは」。再々選挙となることを心配する。「その分の税金は困っている区民のために使ってほしい」 投票所近くで、投票を終えた人に聞いた。 女性会社員(38)は「前回より投票率は下がるのではないかと思う」と話す。再選挙にあたって各候補者の訴えを改めて聞いたが、あまり代わり映えはしないと感じたという。「再選挙自体そんなにないことなので、さすがに再々選挙にはならないと思いたいが」 男子大学生(20)は、再選挙の仕組みにも意義があると考える。「再選挙になったのは、区民にとって『この人』という候補者がいなかったから。それならば、じっくり考え直す機会は必要だと思う」 区役所近くの公園を訪ねた。 子どもを遊ばせていた男性公… この記事は有料記事です。残り264文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル