人気漫画「鬼滅の刃」の登場人物の衣装によく似た商品を販売したなどとして、不正競争防止法違反(混同惹起(じゃっき)行為)の罪に問われた中国籍の呉(ウー)暁斌(シャオビン)被告(57)に対し、名古屋地裁(宮本聡裁判長)は16日、懲役2年執行猶予5年・罰金300万円(求刑懲役2年・罰金300万円)の判決を言い渡した。 宮本裁判長は呉被告が代表を務める法人としての卸売会社「レッドスパイス」(横浜市)には求刑通り罰金500万円を宣告。「常習的な権利侵害を繰り返して悪質」と述べた。 この裁判では、「鬼滅」の登場人物6人の衣装に使われた模様の法的な評価が焦点となった。判決は、主人公の「緑色と黒色の市松模様」のほか、「ピンク色の麻の葉模様」「黄色地に白色三角の鱗模様」の模様について「伝統的模様にとどまる」と述べ、単体の類似品に違法性(特別顕著性)はないとの判断を示した。 一方、「赤錆色無地と黄色と… この記事は有料記事です。残り458文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
成城学園前駅直結の商業施設で女性が転落 意識不明の状態で搬送
田中紳顕2022年12月16日 21時49分 16日午後8時25分ごろ、東京都世田谷区成城6丁目の商業施設「成城コルティ」で、「2階から女性が転落し、出血している」と現場にいた警察官から110番通報があった。警視庁によると、女性は20代とみられ、意識不明の状態で病院に運ばれた。 成城署によると、現場は施設の吹き抜け部分で、防犯カメラには女性が2階部分の手すりを乗り越え、約5メートル下の1階に転落した様子が映されていたという。周辺には買い物客などもいたが、他にけが人はいなかった。 成城コルティは、小田急線成城学園前駅に直結する商業施設。(田中紳顕) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
勾留中に男性死亡、警察署幹部が暴行に関与 便器に頭を突っ込み放置
有料記事 2022年12月16日 20時51分(2022年12月17日 1時00分更新) 愛知県警岡崎署の留置場で勾留中の無職男性(43)が死亡した問題で、手錠などで拘束された男性に暴行を加えていた複数署員の中に署幹部も含まれていることがわかった。場内の監視カメラに幹部が蹴るような姿が映っていた。県警は16日夜、同署を特別公務員暴行陵虐容疑で捜索し、男性のいた保護室内の映像を記録したハードディスクや留置管理に関連する書類などを押収した。 県警は暴行を含めた署の一連の行為が、男性に対して肉体的・精神的な苦痛を不当に与えた疑いが強まったと判断。同署の留置業務を指導する県警本部の留置管理課への強制捜査にも乗り出し、関係資料を差し押さえた。今後の捜査は本部の刑事部を中心に約40人体制で進めるといい、押収資料の精査のほか、署員らから事情聴取するなどして実態解明を目指す。 拘束中の男性が保護室のトイレの便器に頭を突っ込んだまま横たわった状態で放置されたほか、5日以上入浴できなかったことも判明。排泄(はいせつ)物が放置されていたこともわかっており、男性が劣悪な環境に置かれていた疑いが強まった。 刑事収容施設法は収容者の健… この記事は有料記事です。残り383文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日野市「園児虐待・改善勧告に従わず」と保育園名を公表 園側は否定
園児を虐待したとして再発防止を求める改善勧告をしたにもかかわらず、従わなかったとして、東京都日野市は16日、子ども・子育て支援法に基づき、対象の園と運営法人の名前、認定した行為を公表した。市の認定では、職員1人が複数の園児をたたくなどの行為を繰り返していたという。一方、園側は取材に虐待の事実を否定した。 公表されたのは同市の認可保育所「吹上多摩平保育園」と、同園を営む社会福祉法人「吹上会」。市の認定では2021年度、同園の職員1人が複数の園児に虐待行為をした。この職員は現在も同園に勤務している。職員の性別や年齢などは公表していない。 具体的には、言うことを聞かないとして全身を締め付けたり、たたいたりする▽「いい加減にしろ」と怒鳴りつけたり、「早く人間になれ」などと威圧的な言動をしたりする▽女児をひざに乗せて抱きしめるなど過剰・不当な接触をする▽ほかの児童が外で遊ぶ間、懲罰と称して1人で部屋に放置するなど。施設長兼理事長についてはこうした行為を知りながら、この職員に対する指導や処分を適切に行わなかったとした。 市はこれらの行為を認定したとして、7月22日付で同園に改善勧告をした。児童に対する虐待防止のために適切な措置を講ずることや、人権に配慮し、人格を尊重した保育を行うことなどを求めた。園側は市に対し、虐待の事実を否定。一方、市はその後、同じ職員が大声で怒鳴りながら園児の体を強く締め付けて押さえ込むなどの行為を勧告後も複数回したと認め、改善が図られていないとして12月16日、施設名などを公表した。 市によると、情報を把握したのは定期的な実地指導で職員らに個別ヒアリングをした今年3月。その後実施した、園児の保護者への聞き取りなどももとに行為を認定した。市は刑事告発も検討している。また10月には、職員らの署名・押印入りの書面が園側から提出されたことを確認した。虐待をしたとされる職員やその他の職員へのヒアリングの中止を求める内容だったが、市側はこのうち複数の職員の署名や押印については、本人たちの意に反したものだったとしている。 園の代理人弁護士は16日、朝日新聞の取材に応じ「園は虐待の事実をいずれも否定している。場合によっては市と訴訟で争うことも検討する」と話した。 市によると、同園は2008年に開園。定員は120人で、現在0歳~5歳の園児95人が通っている。 子どもを同園に預けている30代の男性は、「虐待があったなら大問題で、二度とあってはならないことだ」とした上で、「保育園側と市側の説明が異なっていて、早く真実をはっきりさせてほしい。長引けば心配も解消されないし、預け続けていていいのか判断できない」と話した。(平山亜理、比嘉展玖) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中国空母「遼寧」など6隻、沖縄本島と宮古島の間を通過
2022年12月16日 22時31分 防衛省は16日、中国海軍の空母「遼寧」など6隻が沖縄本島と宮古島(沖縄県)の間を南下し、太平洋に抜けたと発表した。この海域を通過するのは5月以来で、通算で12回目。東シナ海では艦載ヘリの発着も確認したという。 統合幕僚監部によると、15日午前10時ごろ、福江島(長崎県)の西約440キロの海域で、南に進む遼寧のほか、フリゲート艦1隻、ミサイル駆逐艦2隻、高速戦闘支援艦1隻の計5隻を確認。正午ごろには福江島の西約420キロの海域で、南東に進む別のミサイル駆逐艦1隻を確認した。これら6隻が16日、沖縄本島と宮古島の間を南下し、太平洋へ向けて航行した。 海上自衛隊の護衛艦や哨戒機が情報収集や警戒監視にあたった。 防衛省は「より遠方の海空域における作戦遂行能力の向上を企図した活動の一環である可能性がある」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州北部と山口で大雪おそれ 17日夜から18日にかけて
伊藤隆太郎2022年12月16日 23時13分 この冬一番の強い寒気が流れ込む影響で、九州北部と山口で17日夜から18日にかけて、大雪のおそれがある。九州南部でも山地を中心に雪が降る見込み。福岡管区気象台は「同じ場所で降り続くと警報級の大雪になる可能性もある」と注意を呼びかけている。 17日夜から冬型の気圧配置が強まり、上空1500メートルに零下9度以下の寒気が流れ込む。17日午後6時から24時間の予想降雪量は多いところで、山口、福岡、佐賀、熊本各県の山地で10~20センチ、長崎、大分各県の山地で5~10センチ、各県の平野部で1~5センチ。宮崎県でも山地で1~5センチの積雪が予想される。 急な見通しの悪化や路面凍結のおそれがあり、長時間の立ち往生などに警戒が必要。2015年には大分県内の国道210号で約100台の車が9時間にわたり立ち往生した。九州地方整備局などは「不要不急の外出は控えるように」と呼びかけている。(伊藤隆太郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
敵基地攻撃能力「いらない」「抑止力が一歩前進」 歴史的転換に賛否
ミサイル発射拠点などをたたく「敵基地攻撃能力(反撃能力)」の保有などを含む安全保障関連3文書改定の閣議決定を控えた16日朝、東京・永田町の首相官邸前では安保3文書改定に反対する市民団体などが緊急の抗議行動を行い、「敵基地攻撃能力いらない」「勝手に決めるな」などと声をあげた。 集会は「憲法9条を壊すな!実行委員会」の呼びかけで午前8時半から始まり、主催者発表で300人が集まった。国会議員も応援演説し、日本共産党の山添拓参院議員は「国会で議論せず、閣議決定で勝手に決めるやり方を許すわけにはいかない」と訴えた。 川崎市の大学3年生の女性(21)は午前9時から大学の講義があったが、「しっかり現場を見たい」と思って集会に駆けつけた。環境問題の解決を訴える友人の姿に刺激を受け、今夏あった参院選を機に政治に関心をもったという。 敵基地攻撃能力の保有で戦争の危険が増すと感じる一方、国民への十分な説明がないことに危機感を覚えてきた。この日の夕方に改定が閣議決定されたが、「まだ諦めたくない。多くの人が関心を持つように訴え続けたい」と話した。(遠藤隆史) 「今までは専守防衛のみの、ほぼ丸腰状態だった。抑止力が一歩前進した」 ペルシャ湾に派遣された経験… この記事は有料記事です。残り1385文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 安保3文書・防衛費増額 外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略」など3つの文書を改定は、日本の安全保障政策の一大転機となりそうです。多角的にお伝えします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カンニングに関わらないで 文科省が予備校などに通知 不正例も説明
山本知佳2022年12月16日 21時21分 本格的な大学入試シーズンを前に、文部科学省は16日、大学生や予備校講師、受験生ら向けに、カンニングなどの不正に関わらないことや、募集要項などに書かれている不正行為の取り扱いを確認するよう呼びかける通知を出した。今年1月の大学入学共通テストで、試験中に問題が流出した事件を受け、初めて通知した。 今年1月の共通テストでは、受験生がスマートフォンで問題を撮影し、協力者を経由して、事前に依頼していた大学生に画像を転送して解答を求めていた。偽計業務妨害の非行内容で受験生は家裁に送致され、協力者は偽計業務妨害罪で略式起訴された。 通知は、大学、予備校、高校向けの3種類。大学へは、学生が不正行為に関わらないように注意喚起を行うよう求めた。高校へは、不正行為の取り扱いなどについて記載のある募集要項などを、十分に確認するよう受験生に周知することを求めた。予備校には、指導者と受験生、それぞれに対して注意喚起を行うよう求めた。 大学、予備校向けには、不正に関与してしまう例として、「時間内に解答を返信してほしいなどの依頼に応じる」「SNS、匿名掲示板等に投稿された問題に解答する」などと具体的に説明。不正行為と知りながら受験生に協力した場合、「刑事罰を科される可能性がある」と明記した。 文科省の担当者は「不正は入試の公平性を損なうもの。再び起こらないように注意喚起をすることにした」と話した。 来年の共通テストは本試験が1月14、15日、追試験が同28、29日に行われる予定。(山本知佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都内の今年の救急出動、過去最多に コロナや熱中症が影響か
岩田恵実2022年12月16日 21時30分 東京都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)の今年の救急出動件数が、15日までに計82万8521件に達し、東京消防庁が救急業務を開始した1936年以降で最多となった。同庁が16日、明らかにした。新型コロナウイルスの感染や猛暑による熱中症で搬送が相次いだことが影響したとみられる。 同庁によると、これまでの最多は2019年の82万5929件(1月1日~12月31日)。今年はすでに今月15日の時点で2592件上回った。 1日当たりの救急車の出動件数は一昨年、昨年とも平均2千件ほどだったが、今年7月1日は過去2番目に多い3274件、同2日は過去3番目に多い3188件を記録。過去最多の3382件(18年7月23日)に次ぐ件数で、3千件を超す日が相次いだ。 新型コロナウイルスの「第7波」と猛暑による熱中症の搬送が重なって救急要請が増え、同庁は、稼働する救急車の台数を増やす「非常編成」を組むなどして対応した。(岩田恵実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寝台特急「サンライズ瀬戸」 緊急列車停止装置が機能しないまま走行
松永和彦2022年12月16日 18時00分 JR西日本は16日、寝台特急「サンライズ瀬戸」が緊急列車停止(EB)装置が作動しない状態で走行していた、と発表した。コネクターが外れていたとし、外れた原因を調べている。 EB装置は、運転士の体調不良などの際に、列車の暴走を防ぐための装置で、60秒間運転操作をしないとブザーが鳴り、さらに5秒間何もしなければ非常ブレーキがかかる仕組み。 JR西によると15日午前3時45分ごろ、東京発高松行きが滋賀県内の野洲―守山間を走行中に、運転士がブザーが鳴らないことに気づいて停車させた。EB装置が機能しないことを確認したため、車掌を保安要員として運転席に乗せ、約20分後に発車した。その後の調べで、コネクターが外れていたことがわかったという。 JR西によると、9日にEB装置を検査した際は正常に機能していたという。コネクターは簡単に外れるものではないといい、原因を調査している。(松永和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル