有料記事 大宮慎次朗、中村英一郎、足立朋子2022年12月20日 20時16分 20日午後1時10分ごろ、神奈川県茅ケ崎市中海岸3丁目の住宅の玄関先で、会社員四方洋行さん(55)が訪ねてきた男に刃物のようなもので刺され、搬送先の病院で死亡した。県警は殺人事件として、逃走した男の行方を追っている。 捜査関係者によると、インターホンが鳴ったため、四方さんがドアを開けて玄関先で応対。突然、刃物のようなもので頭などを刺された。当時、家にいた妻が「夫が包丁で刺された。相手が誰か分からない。呼び鈴が鳴ったら刺された」と110番通報したという。 県警によると、男は身長175センチくらいでベージュの作業着姿。刃物を持ったまま逃げているという。県警は防犯カメラなどを分析し、行方を捜している。 現場はJR茅ケ崎駅から南約… この記事は有料記事です。残り308文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
松山刑務所の収容者3人投票できず 11月知事選、刑務官が書類偽造
先月投開票された愛媛県知事選で、松山刑務所(愛媛県東温市)が投票権のある収容者3人の意思を確認せず、いずれも不在者投票できなかったことが分かった。刑務官は「投票を希望しない」との書面を偽造し、発覚を隠蔽(いんぺい)していた。同刑務所が20日発表した。 松山刑務所によると、不在者投票は11月17日にあった。ところが投票日の20日に、投票権のある収容者1人が「投票したいのに希望を聞いてもらえなかった」と申し出た。刑務所が調べたところ、この1人を含む3人の意向を確認していなかったことが判明。受刑者ではない3人はいずれも知事選に投票できなかった。 調査の過程で、担当する刑務官(30代)が2人分の意向確認の書面を偽造していたことも明らかになった。刑務官は刑務所の調べに「事務の疎漏を隠蔽するためだった」と証言。偽造を認めた。刑務官は自筆で「希望しない」に丸をつけ、収容者の名字を無断で記し、押印したという。 松山刑務所の高野洋一所長は愛媛県庁で会見を開き、書面を偽造したことは「誠に遺憾」と謝罪した。一方で、投票の意向確認について高松矯正管区の担当者は「収容者の便宜を図るためにしていることであり、選挙権の侵害には当たらない」と説明した。 同刑務所はこれまで、投票権… この記事は有料記事です。残り179文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不登校急増、不足するスクールカウンセラー 専門家に聞く対策
2021年度の不登校の小中学生は24万4940人で、過去最多を更新した。増え続ける不登校生に、専門家であるスクールカウンセラー(SC)の手が回らない。国はオンラインで相談できる仕組みづくりに乗り出したが、自身も小学校でSCを務める橋本忠行・香川大教授(臨床心理学)は「課題もある」という。いま現場に何が必要なのか、橋本教授に聞いた。 ――不登校の児童生徒が急増するなか、SCの現状は。 SCとの面談の予約がすぐに埋まってしまい、希望する子や保護者と面談できない状況になっている学校も少なくありません。また、本来であれば、教員をサポートし、心の健康に関する教育を通じて不登校の未然防止も担うべきではありますが、時間が足りず、なかなかそこまで手が回っていないSCが多いというのが実情です。 現在の国の基準では、SCの… この記事は有料記事です。残り1043文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
暴力団・工藤会の総裁ら、控訴趣意書を提出 死刑など一審判決に不服
4件の市民襲撃事件で殺人罪などに問われ、一審の福岡地裁で死刑判決を受けた特定危険指定暴力団・工藤会(本部・北九州市)のトップで総裁の野村悟被告(76)と、無期懲役を言い渡されたナンバー2で会長の田上不美夫被告(66)の弁護側が、控訴の理由を記した控訴趣意書を福岡高裁に提出した。関係者への取材でわかった。判決を不服とする内容とみられる。20日が提出期限だった。 野村、田上両被告は昨年8月の判決後、福岡高裁に控訴した。だが、一審で両被告の弁護を担当した計約10人の弁護人は、今年7月の控訴趣意書の提出期限を前に解任されていた。提出期限は今月になり、新しく選任された弁護人が趣意書を出した模様だ。 一審判決は、1998年に北… この記事は有料記事です。残り221文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カラオケのジャンカラ社長逮捕、タクシー運転手から携帯を取った疑い
小川聡仁2022年12月20日 20時24分 タクシー運転手の携帯電話を持ち去ったとして、兵庫県警伊丹署は20日、カラオケチェーン「ジャンカラ」を運営するTOAIの代表取締役社長、東原元規(とうはらもとき)容疑者(43)=京都市中京区=を器物損壊の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 署によると、東原容疑者は8月12日午後2時15分ごろ、大阪府豊中市の大阪(伊丹)空港前で、タクシー運転手の携帯電話を使えないように取り上げて持ち去った疑いがある。予約したタクシーが離れた別の乗り場に止まっていたことなどからトラブルになり、運転手が110番通報した携帯電話を取り上げたという。 TOAIのホームページによると、同社は国内23道府県に171店舗あるカラオケチェーン「ジャンカラ」などを運営している。(小川聡仁) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特定健診、国負担の1億円が過大 検査院指摘 みなし受診者で誤認
生活習慣病予防のために市区町村などに義務づけられている「特定健康診査」(特定健診)について会計検査院が調べたところ、2019~20年度に国が交付した負担金のうち、計約1億円が過大だったことがわかった。検査院は厚生労働省に対し、過大額の国庫返納を求めるよう指摘した。 市区町村などは、40~74歳の国民健康保険の被保険者を対象に、肝機能や血中脂質など9項目の検査を受診させる義務があり、市町村が助成した費用の原則3分の1を国が負担する。一方、特定検診の検査項目は人間ドックや医療機関での診療の検査データと重なるため、このデータを利用すれば「みなし受診者」として特定健診の項目を受診したとみなすことができる。みなし受診者の中には負担金の対象にならないケースもある。 検査院は、19~20年度に負担金が交付されたうちの228市区町の負担金(計110億円)を検査。54市区町の5万8571人が、負担金の対象にならないみなし受診者だったにもかかわらず、算定に含まれていた。過大額は計9811万円に上る。市区町が負担金の算定に計上できると誤認するなどしていたという。 また検査院が20年度に全国… この記事は有料記事です。残り191文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
酒気帯び状態で車両基地内の列車を運転 構内運転士の男性が計8回
松永和彦2022年12月20日 21時00分 JR西日本は20日、京都府向日市の吹田総合車両所京都支所(車両基地)で、「構内運転士」が酒気を帯びた状態で列車を運転していた、と発表した。少なくとも、2021年11月から今年12月までの間、計8回、同様の状態で業務をしていたという。 JR西によると、構内運転士はJR西が業務委託している子会社の「JR西日本メンテック」(大阪市淀川区)の60代男性社員。基地内に限り、車両の入れ替えや移動の業務にあたる。12月15日に社外からJR西に連絡があり、発覚したという。 本来は業務前の点呼時に、検知器でアルコールチェックを点呼者と対面でしなければならないが、男性は1人で検知し、記録簿にも虚偽の数値を記載するなどしていたという。 社内の内規で、検知器の数字がゼロ以外の場合は運転することが出来ない決まり。JR西の聞き取りに対し、男性は「検査は早朝にあり、乗務までには時間が空くので、酒も抜けて大丈夫だろうと思った」という趣旨のことを話しているという。 JR西車両部の佐々木厚担当課長は会見で、「重大な事象であり、実態が把握出来ていなかった。再発防止に向けて改善を図っていきたい。深くおわび申し上げます」と陳謝した。(松永和彦) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌五輪の招致イベントを休止、市民の意向も再調査へ 汚職余波で
有料記事 日浦統、松田果穂2022年12月20日 21時30分 札幌市と日本オリンピック委員会(JOC)が20日、2030年冬季五輪・パラリンピックの招致プロセスを見直すと発表した。東京五輪汚職を受け、積極的に招致機運を盛り上げる活動は当面休止し、競技運営の透明性・公正性を重視した大会概要案を再度策定する。概要案は23年度の早い時期にまとめたうえで、市民らに招致の賛否を問う意向調査も再度行う方針だ。(日浦統、松田果穂) 「なりふり構わず、やみくもに突っ走るのではなく、国民の皆さんの不安や不信感を払拭(ふっしょく)することが先決だと考えた」。札幌市の秋元克広市長は都内での記者会見で、招致活動見直しの理由をこう説明した。 国際オリンピック委員会(IOC)は6日、30年大会の開催地決定の無期限延期を発表。これで「時間的余裕ができた」(秋元氏)ため、市は国民の理解を得るために何が必要かをJOCと協議した。その結論は、「特定の広告代理店にあらゆる業務が集中していることを改めること」(会見したJOCの籾井圭子常務理事)だった。 背景にあるのが、広告最大手… この記事は有料記事です。残り1251文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
積雪最大189センチ、除雪の見通し立たず 大雪の新潟は各地で停電
大雪の影響により新潟県柏崎市の国道8号で起きた車の立ち往生は20日、解消に向かった。一方、見附、小千谷、長岡3市を通る国道でも多数の車が動けなくなり、県は自衛隊に災害派遣を要請。柏崎、長岡、小千谷、魚沼各市に災害救助法の適用を決めた。初の死者が2人確認され、各地で停電も続くなど、被害は広がっている。 長岡市新組町の国道8号では20日夕、無数のトラックが完全に止まった状態で列をつくっていた。少し先は高架の一本道。脇道にそれることもできない。 「これじゃあ仕事にならない」。通勤途中という燕市の会社員男性(37)は肩を落とす。午前中はもう少し流れがあったため、「ちょっとは動いていると思っていた」。普段から使っている通勤経路。「明日はどうなるのか心配です」 国道8号沿いにある長岡市のコンビニ。「この温かさがありがたい」 新潟市内から柏崎市内に荷物を運ぶ途中というトラック運転手の男性(42)は駐車場でカップ麺を買って食事をとっていた。19日の昼以降、口にしたのはチョコレート数個だけ。食事はほぼ24時間ぶりだという。 柏崎市内に向かうのはいったんあきらめ、国道8号が県道と合流したところで車列から離れた。「今は柏崎市内に向かう道が復旧しないか、情報収集しながら待っています。このままだと仕事にならないので、早く通れるようになってほしいんだけど……」 正午過ぎ、再び強く降り始めた雪にため息をついた。 除雪作業は見通し立たず 国土交通省は、この付近を含む国道8号と17号の約33キロについて20日午前6時から通行止めを実施。地元自治体などと解消に向けて除雪作業を進めながら詳しい状況を調べているが、見通しは立っていない。 柏崎市の国道8号では、19日午後3時40分から約22キロを通行止めにし、作業が進められてきた。 20日朝、柏崎市穂波町では、新潟市方面に向かう渋滞は解消された一方、富山方面への車線で動かない車列が延びていた。 タンクローリーを運転して千葉県から来た笹原辰次さん(58)は、「2時間で数メートルしか進まないというときもあった」とぼやく。 19日朝に柏崎市に入ったあたりから渋滞が始まり、迂回(うかい)しようとしたところ、深い雪にはまって動けなくなってしまった。その際、「近くの人たちがスコップを手に集まってくれた。おにぎりを持って来てくれた人もいたし、トイレを使って下さいと言ってくれた人もいた」と振り返り、「本当に新潟の人たちは優しいと思いました」と話した。 国道沿いにあるコンビニからは、おにぎりや弁当、パンが消えていた。歩道の除雪はほとんど進んでおらず、車がたまに通るだけの新潟市方面の車線を歩いて職場に向かう人たちの姿が見られた。 立ち往生の車列は午後2時現在、約80台となった。(友永翔大、戸松康雄、武田啓亮、宮坂知樹) 新潟県内で2人死亡、5人重軽傷 冬型の気圧配置が続き、県内… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「性行為を強要された」 福島出身の劇団員女性、劇作家の男性を提訴
原発事故を題材にした演劇「福島三部作」で岸田国士(くにお)戯曲賞を受賞した劇作家の谷賢一さん(40)から性行為を強要されたなどとして、福島県飯舘村出身の俳優・大内彩加さん(29)が谷さんに対し、慰謝料など計550万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。大内さんと弁護士らが20日、オンラインで報道各社の取材に応じた。 訴状によると、大内さんは谷さん主宰の劇団「ダルカラードポップ」に2018年から所属。劇団主宰者としての優越的な立場に乗じた谷さんから、同年7月に力ずくで性行為をされたほか、日常的に体を触られたり、ひわいな言葉をかけられたりと性的ハラスメントを繰り返されたという。 谷さんの所属事務所は「谷のもとに訴状も届いておらず、訴えの内容を正確に把握できていない。谷としては、法廷で全面的に争う意向と聞いているが、現時点での取材対応はお断りさせていただく」とした。 谷さんは今年10月、東京電… この記事は有料記事です。残り203文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル