古城博隆2022年12月21日 20時23分 首都高速道路は21日、約22キロの区間で更新や修繕が必要となり、事業費約3千億円を見込んでいると発表した。1号羽田線の羽田トンネル(大田区)や、湾岸線の荒川湾岸橋(江東区―江戸川区)などで大規模な更新事業を計画している。 前田信弘社長が記者会見を開き、昨年12月に設置した専門家による検討委員会の報告を踏まえて発表した。2014年から点検を強化した結果、約22キロの区間で重大な損傷が見つかった。今後の点検で、更新や修繕が必要な箇所はさらに増える見通しという。 運用停止中の可動橋を迂回路に 羽田トンネルは1964年に開通した首都高初の海底トンネル。漏水に伴う緊急規制が増加して交通に影響が出ており、大規模な修繕が必要という。平日の交通量が約9万台と多いため、運用を停止している可動橋を含むバイパスを迂回(うかい)路として活用する。工事後も迂回路を活用して3車線化して渋滞を緩和する計画だ。 荒川湾岸橋は1978年開通。2010年の点検では異常は確認されなかったが、20年の点検で部材の腐食や破断が複数見つかった。鋼板による補強のほか、劣化の要因となっている古い塗装を下地からはがして耐久性の高い塗装に変える必要があるという。 首都高では総延長約327キロのうち、約64キロの区間で約9300億円をかけて更新や修繕を進めている。費用の多くは料金の徴収期間を15年延長して捻出した。首都高に限らず、高速各社で追加の費用が見込まれ、国は無料化をさらに延期する方向で検討中だ。(古城博隆) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学術会議の改革案、政府に「再考」求め決議「学術の独立性損なう」
日本学術会議は21日、政府から示された組織改革案の法制化について、再考を求める声明を全会一致で決議した。新会員選考のルールや過程に「第三者委員会」が関わる項目について、学術の独立性を損ないかねない、などとしている。 学術会議を巡っては、2020年に当時の菅義偉首相が、会議側の推薦した会員候補を任命しなかった「任命拒否問題」が起きた。拒否の理由は説明されていない。その後、政府・与党内で学術会議が閉鎖的だとの批判が高まり、政府が組織の「あり方」を検討していた。 この日の総会で、内閣府の担当者が政府案を説明。国の機関として存続させるが、会員選考について「首相による(会員の)任命が適正かつ円滑に行われるよう必要な措置」として、第三者委員会を設置し、学術会議が意見を「尊重」するよう求めた。この案に沿って、来年の通常国会に関連法の改正案を出すとした。 梶田隆章会長は現状でも会員… この記事は有料記事です。残り807文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年の出生数、推計77万人 少子化が一層加速 朝日新聞独自算出
久永隆一2022年12月21日 20時38分 2022年に国内で生まれた日本人の子どもは、推計で77万3千人程度になることがわかった。国と同じ方法で朝日新聞社が計算した。 1899年に統計をとり始めて以来、70万人台になるのは初めて。77万人台となるのは、政府の想定より11年も早い。少子化が一層加速している状況が明らかになった。 厚生労働省が1年間の出生数の推計に使う計算式をもとにして、2022年1~10月の速報値といった必要な統計数値をあてはめて算出した。その結果、22年の出生数は77万2525人となり、前年より4・8%減少する見通しとなった。 国立社会保障・人口問題研究所が17年に公表した将来推計人口では、出生数が80万人台を下回るのは30年(79・8万人)との見通しだった。また、77万人台に入るのは33年(77・6万人)になると見込んでいた。(久永隆一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
« La plupart des grands moines zen ne restaient pas les fesses éternellement vissées sur un coussin »
Une femme prie après avoir fait une offrande à un moine bouddhiste dans un temple de Tokyo le 17 septembre 2006. TOSHIYUKI AIZAWA / REUTERS Le Français Clément Sans est récemment devenu moine zen, ordonné sous le nom de Tozan (« la montagne du pêcher »). Chaque mois, il nous envoie une lettre […]
少子化止めるには 若年層の不安解消へ3つの方策
2022年に生まれた子どもは77万人――。日本の少子化が止まらない。若年層の経済状況を好転させなければ、今後も状況は変わらないという指摘が有識者から出ている。 「少子化対策、こども予算は岸田政権の最重要課題の一つ」 岸田文雄首相は10日の会見でそう語り、来年夏に予定する「骨太の方針」で、少子化対策を含む子ども政策の予算倍増に向け、当面の道筋を示すことを表明した。 政府の危機感はデータが物語… この記事は有料記事です。残り427文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
クリスマスにかけて前回以上の大雪か 気象庁、国交省が緊急発表
宮野拓也2022年12月21日 20時41分 22日から26日にかけて広い範囲で大雪となる恐れがあるとして、気象庁と国土交通省は21日、大雪に関する緊急発表を行った。大雪となった場合に不要不急の外出を控え、やむを得ず車を運転する際は冬用タイヤの装着を徹底するよう呼びかけた。 強い冬型の気圧配置になり、北日本から西日本の日本海側と太平洋側の山沿いを中心に大雪となり、太平洋側の平地でも雪が積もる可能性がある。警報級の雪が降る可能性があるのは22日から25日、北海道から九州北部にかけて。島根県では、22日夕方から警報級となる可能性がより高い。 17日からの大雪では新潟県で車両の立ち往生が発生した。気象庁気象監視・警報センターの加藤廣所長は「22日からはさらに強い寒気が流れ込み、大雪の範囲が広く、期間も長い。危機感を前回より強く持っている」と話した。 23日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で、北陸70~90センチ▽中国50~70センチ▽東海40~60センチ▽東北・近畿30~50センチ▽北海道・四国・九州北部20~40センチ▽関東甲信・九州南部10~20センチ。24日午後6時までの24時間もおおむね同程度か、さらに多くの降雪が予想される。すでに雪が積もっている地域では雪崩への注意が必要という。(宮野拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北朝鮮産シジミを不正輸入、国産として販売か 警察が商社などを捜索
有料記事 西岡矩毅、水田道雄2022年12月21日 20時54分 北朝鮮から不正に輸入したシジミを国産と偽って販売したとして、山口、福岡両県警などは21日、不正競争防止法違反(誤認惹起〈じゃっき〉)の疑いで山口県下関市や福岡県の新宮町、古賀市の商社や水産会社などを家宅捜索した。 捜査関係者によると、国内産と偽って全国に流通させていた疑いがあるという。捜索先は山口、福岡両県のほか、東京都や埼玉県、茨城県など数十カ所。捜索した会社などから北朝鮮に資金が流れていた可能性もあるとみて、押収した資料を分析する。 日本政府は北朝鮮への経済制裁として、北朝鮮籍の船舶の入港禁止や輸出入の全面禁止などの措置を取っている。捜査関係者によると、今回のシジミは原産地をロシア産などと偽り、北朝鮮から中国や韓国などを経由し、不正に輸入した外為法違反(無承認輸入)の疑いもあるという。 福岡県警は、21日午前から… この記事は有料記事です。残り113文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
留置場で自殺の容疑者を送検 大阪女性殺害の捜査、黙秘のまま終結
有料記事 山本逸生、甲斐江里子2022年12月21日 21時10分 大阪府高槻市の民家で住人の女性(当時54)が殺害された事件で、大阪府警は21日、殺人などの容疑で再逮捕した養子の無職高井凜容疑者(同28)=留置場で自殺=を、女性の死亡翌日に書類を偽造し、保険金約1億円の受取人を自身に変更したとする有印私文書偽造・同行使容疑などで容疑者死亡のまま書類送検し、捜査を終えたと発表した。 死亡したのは高槻市八幡町の都市銀行グループ会社員の高井直子さん。高井容疑者は昨年7月22日、直子さんを自宅の浴槽内で水死させたなどとして今年7~8月に殺人などの容疑で3度逮捕された。捜査1課によると、黙秘を続けていたという。 同課によると、直子さんは、保険外交員だった容疑者の仲介で2社計約1億5千万円の生命保険に加入。送検容疑はうち1社の死亡保険金の受取人を自身に変更しようと、自署欄に「高井直子」と記入して書類を偽造し、直子さんの死亡翌日の昨年7月23日の消印で生命保険会社に郵送したなどというもの。筆跡鑑定の結果、容疑者の偽造とみられるという。 受取人は当初、直子さんの実… この記事は有料記事です。残り1305文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被爆者「ウェルカム」 バイデン米大統領の長崎訪問案に歓迎の声
来年5月に広島市で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、米国のバイデン大統領が被爆地・長崎市を訪問する案が浮上していることが明らかになった。実現すれば、米大統領の長崎訪問は初となる。被爆地からは歓迎の声があがった。 「ウェルカムです。生き証人である私たち被爆者と語り合ってほしい」。今年8月9日の平和祈念式典で、被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた宮田隆さん(83)は、バイデン氏の訪問案について、こう述べた。 宮田さんは5歳のとき、爆心地から約2・4キロ離れた自宅で被爆した。今年6月にウィーンで開催された核兵器禁止条約の第1回締約国会議にも参加。会場や路上では、「長崎の被爆者です。何でも聞いてください」と英語で書いたゼッケンを着け、現地の人と交流した。 宮田さんは「70年経ったって被害は消えない。被爆の実相を見てもらいたい」と話した上で、「核兵器禁止条約に批准しなければならないという意思を、長崎県が先頭に立って伝えるべきだ」と注文した。 広島の被爆者も今回の動きを歓迎する。2016年にオバマ米大統領(当時)と、平和記念公園で対面した被爆者の森重昭(しげあき)さん(85)は「ロシアのウクライナ侵攻が続く今こそ、平和への思いを表すチャンスだと思っているのではないか」と話す。 訪問案が実現すれば、バイデン氏は、広島、長崎の二つの被爆地を相次いで訪れることになる。「オバマさんの姿と重なるものがある。バイデン大統領も、米国のトップとして様々な悩みがあるだろう。ただ、個人の立場では核兵器や戦争はいけないと考え、それを形にしたいと思っているのではないか。そう願いたい」(寺島笑花、石倉徹也、黒田陸離) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雪時、エンジンをかけて車内で眠ると危険 CO中毒事故を防ぐには
有料記事 宮坂知樹、井上充昌 長橋亮文2022年12月21日 22時00分 大雪に見舞われた新潟県で、停電中に車内で暖を取っていたとみられる柏崎市の女性が亡くなった。同じ市内では、停電になった自宅で発電機を使っていた一家が救急搬送される事故も起きた。原因はどちらも一酸化炭素(CO)中毒とみられている。(宮坂知樹、井上充昌) 柏崎市山澗で20日午後4時15分ごろ、介護職員の女性(27)が自宅前の駐車場に止めた軽乗用車の中で意識を失っているのを、近くの住民が発見した。通報を受けて救急隊が駆けつけたが、死亡が確認された。 発見時、車は雪に埋まり、エンジンキーがオンの状態だった。一帯は大雪の影響により停電していた。県警柏崎署は、自宅で暖房を使えなくなった女性が車の中にいたところ、マフラーが雪でふさがり、排ガスが車内に流入した、とみている。 同市芋川の一家から119番通報があったのは同日午後5時15分ごろ。一家は6人暮らしで、子どもと高齢者を含む4人が気分の悪さを訴えて自宅から搬送され、1人が自分で病院に行った。5人とも命に別条はないという。 この地域も停電中で、市消防本部によると、一家は暖房を使うため、一戸建ての玄関に置いた発電機のエンジンを作動させていた。石油ストーブなども使用していたという。 新潟地方気象台によると、この日の柏崎市の気温は午後5時時点で1度。降雪量は降り始めの18日正午から94センチに達していた。 大雪のとき自動車で長時間過ごすこともあります。そんなとき、一酸化炭素中毒を防ぐにはどうすればよいのか。JAFや専門家に聞きました。 停電や立ち往生で車に長時間、どう過ごす? 一酸化炭素は無色・無臭で… この記事は有料記事です。残り1165文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル