1日平均50万人超が乗降車する日本最大のターミナル駅、JR新宿駅。クリスマスや年末商戦を控える12月は、財布を厚くした買い物客が増える。 人波に紛れるように、スーツ姿に手提げカバンとビニール傘を持った男性が厳しい視線を向けていた。 「すりは一瞬で全てが決まる世界。取り締まりでは全神経を研ぎ澄ます」 警視庁の警部、橋本一城(かずしろ)さん(59)は、かつて旧国鉄の職員だった。 ただの国鉄職員にあらず 1980年代半ば。新宿駅などを管轄する部署に配属され、通勤ラッシュのサラリーマンたちを列車に押し込み、夜は酔客のトラブルに当たった。 民営化35年、国鉄から警視庁の捜査員に転身した橋本さんは今も、すり捜査の最前線に立つ。これまでに600人を検挙してきた「現場に溶け込む」捜査の極意とは。 しかし、ただの国鉄職員では… この記事は有料記事です。残り1201文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
釜ケ崎の「シンボル」、閉鎖から4回目の冬 不安の中で年を越す人は
日雇い労働者の街として知られる大阪市西成区のあいりん地区(通称・釜ケ崎)は、地区のシンボル的な建物「あいりん総合センター」の閉鎖から4回目の冬を迎えている。いまも敷地内にとどまって暮らし続ける人たちは、今後に不安を感じながら年を越す。 大阪を寒波が襲った12月19日。閉ざされたセンターのシャッターに沿って、段ボールやブルーシートなどが雑然と並んでいた。 「ひとまず、この場で年が越せる」 ここで寝泊まりする男性(64)は、ほっとした表情を浮かべた。 気にしていたのは、5日前に… この記事は有料記事です。残り1260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「紅白」裏で職人歌合戦が真っ向勝負 「奇祭」のローカル局が挑戦
今年の大みそか。NHK紅白歌合戦と同じ時間帯に、ちょっと変わった「歌合戦」で真っ向勝負するローカル局がある。 独立局のテレビ埼玉だ。 主役となるのは著名歌手ではなく、ある職業の人たち。知事や市長、地元企業社長らが全力で歌い、インターネットでは「埼玉の奇祭」ともたたえられる「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」(元日放送)を手がける同局の、新たな挑戦だ。 11月中旬のある日。テレビ埼玉本社(さいたま市)に、工務店や内装工事会社など8社の社長や社員らが集まった。有名アーティストに似せた扮装の人もいれば、作業服姿の人もいる。 この日は、今年の大みそかに初めて放送される番組「大晦日(みそか)職人歌合戦」(31日午後8時~9時半、放送終了後にテレビ埼玉公式ユーチューブで配信)の収録日だ。 作業服姿でステージへ スタジオにカラオケの曲が流れ、リハーサルが始まった。 工具など職人向けのグッズを販売する「かじ兵衛」(三芳町)がトップバッターだ。 広報担当者(41)が「世界に一つだけの花」(SMAP)を熱唱。バックダンサーは、同社の顧客でもある4人の職人が務めた。いずれも作業服姿で、工具類が入った「腰袋」を身につけている。とびや電気工事の仕事をしているという。 アフロヘアのカツラと白い衣装で、故・西城秀樹さんのヒット曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」を歌ったのは、太陽光発電設備の工事会社「エコグリーン開発」(白岡市)の社員たち。声を張り上げ、ステージを笑顔で駆け回った。 なぜこの企画が始まったのか。番組のプロデューサーに狙いを聞きました。 一方、内装工事会社「吉村」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
内村さんらが「魅せる体操」披露 生まれ故郷で初の主催イベント
【動画】体操・内村航平さん「魅せる体操」披露=西田慎介撮影 体操男子個人総合で五輪連覇、世界選手権6連覇を果たした内村航平さん(33)が30日、3月に引退してから初めての主催イベント「体操展~動く芸術~」を、生まれ故郷の北九州市で開いた。内村さんや一流選手が、音楽に合わせて体操やダンスを披露。動く肉体の美しさを見てもらう「魅(み)せる体操」に、体操を習う子どもたちや体操ファンから大きな歓声と拍手が起こった。 市立総合体育館(八幡東区)に2300人の観客が訪れた。内村さんの思いに賛同した白井健三さんや杉原愛子さん、田中佑典さん、田中理恵さん、村上茉愛さんが出演。「スーパーラジオ体操」では、6人がラジオ体操の音楽に合わせて、ジャンプ力や俊敏さ、柔軟性をダイナミックな動きで表現した。 「体操進化論」のプログラム… この記事は有料記事です。残り257文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仙台市のアパートで遺体損壊、遺棄容疑 宮城県警が男女2人を逮捕
2022年12月30日 23時28分 仙台市のアパートで身元不明の遺体を損壊し、市内に遺棄したとして、宮城県警は30日、死体損壊と死体遺棄の疑いで住所不定の無職、前田広樹(こうき)容疑者(30)と、自称青森市大野の接客業、山口優容疑者(31)の男女2人を逮捕し、発表した。県警は仙台北署に捜査本部を設置し、殺人容疑も視野に捜査を始めた。 捜査1課によると、2人は共謀し、今年10月下旬ごろから11月中旬ごろまでの間に、仙台市青葉区内のアパートの部屋で、身元不明の成人1人の遺体を損壊し、同市若林区内に遺棄した疑いがある。 2人は29日に青森署に自首した。供述などをもとに捜索したところ、30日に仙台市若林区内で、土の中に遺体が埋められているのを発見したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地上50メートルに4時間、停止遊具から2人を救助 ひらかたパーク
2022年12月30日 21時59分(2022年12月31日 0時56分更新) 30日午後9時前、大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」の従業員から「アトラクションが上で止まって動かない」と119番通報があった。枚方寝屋川消防組合などによると、地上約50メートルから垂直降下するアトラクションが午後7時ごろ、客の20代の男女を乗せたまま頂上付近で停止。約4時間後の午後11時すぎ、アトラクションを動かして救出した。2人にけがはないが、病院に搬送したという。 同園によると、アトラクションは「ジャイアントドロップ メテオ」。午後7時すぎ、3基が頂上付近で止まった。うち2基は手動で降ろすことができたが、男女2人が乗った1基が降下しなかった。 消防組合によると、最大で地上42メートルまでしか届かないはしご車だったため、はしご車による救助を断念。アトラクションを急降下させ、救助したという。 気象庁によると、30日午後10時現在の枚方市内の気温は3度。岡本敏治園長は31日未明、報道陣に「お客様に大変なご負担をかけ、おわびします」と謝罪した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
前日に新居と車が全焼…レンタカー盗んだ容疑で男を逮捕 奈良県警
2022年12月30日 19時30分 奈良県警は30日、橿原市内でレンタカーを盗んだとして窃盗の疑いで無職の男(52)を逮捕し、発表した。男は入居準備中だった新居と車が全焼し、住居不定となっていた。男は容疑を認めているという。 天理署などによると、容疑は29日午後4時45分ごろ、橿原市内のレンタカー会社の駐車場から、乗用車(時価約249万円相当)を盗んだというもの。 この12時間ほど前の29日午前4時半すぎ、宇陀市の木造2階建て家屋付近から出火し、延べ約35平方メートルと車が全焼した。家屋は男が今月購入したばかりのもので、前日から入居準備をしていた。段ボールなどを燃やしていたところ、火が燃え移ったという。 男は車を借りようとしていたが、空きがなく借りられなかったという。29日夜から30日朝にかけては天理市内のラブホテルで無銭宿泊をしていたとみられる。 30日午前に大和郡山市内の商業施設で盗難車と男を警察官が見つけ、緊急逮捕した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
田作りの頭はピンとそろえて美しく 京都の料理屋さんでおせち大詰め
京都市の日本料理店「御料理はやし」でのおせちの調理風景 各地で正月の準備が進む30日、京都市上京区の日本料理店「御料理はやし」では、おせちの調理が大詰めを迎えていた。 二段の重箱に盛り込む献立は、伝統的な三十品あまり。調理場では棒だらや煮しめを炊きあげては冷まし、きんとんにはゆり根を混ぜて、と段取りよく仕事は進む。広間には重箱が並び、田作りのイワシの頭の向きを1匹ずつそろえるなど、盛りつけは絵を描いていくようだ。 京都のまちにもやっと年末らしいにぎわいが戻ってきた。店主の林亘(わたる)さん(67)は、「おせちは新年の朝一番に、『おめでとう』というあいさつとともにあるもの。そこにふさわしくとだけ考えています」。 料理人に、家族や料理が好きで手伝いに来る人も加わった総勢40人での仕事は深夜まで続き、大みそかに客へと手渡される。(編集委員・長沢美津子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地上50メートル、アトラクション停止 客2人降りられず ひらパー
2022年12月30日 21時59分 30日午後9時前、大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」の従業員から「アトラクションが上で止まって動かない」と119番通報があった。枚方寝屋川消防組合によると、地上約50メートルから垂直降下するアトラクションが頂上付近で止まり、乗客2人が降りられなくなっているという。 ひらかたパークのホームページによると、この日は午後8時まで営業。同組合によると、従業員は「メンテナンスしても動かないので、消防で対処できないか」と通報してきたといい、乗客が長時間、地上に取り残されている可能性があるという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「A5」イコール「おいしい」とは限らない 牛肉の評価に新指標
有料記事 編集委員・大村美香2022年12月30日 17時30分 A5ランクの牛肉といえば、最高級の評価で高値で取引される。だが脂肪交雑(サシ)を重視し肉牛の改良を重ねてきた結果、A5ランクが年々増え、今では等級の中で最多になった。行き着くところまで行き着いた霜降り追求ばかりでなく、食味性でも評価しようと、脂肪の質や赤身を重視した新指標を採り入れる動きが盛んになっている。 すき焼きの老舗「人形町今半」(東京都中央区)牛肉購買部の久田茂・副部長は毎週月曜日、東京食肉市場に出向く。同社が展開する飲食店、精肉店などで使う牛肉を仕入れるためだ。 奥深い味でコクがある、黒毛和牛の雌であることは必須条件だが、銘柄や産地は考慮しない。「A5、A4といった格付けも、味の良さとは必ずしも一致しません」 最も重視するのは脂の質だ。キメの細かさ、テリ、クリームかかった色。他に肉の色や、脂と肉のバランス、枝肉の形などをチェック。仕入れは久田さん1人が担当し、年間で約2500頭分を買い付ける。 仕入れた肉は、すべて味見し改めて「極上」「特上」「上」の3段階に区分。社内での使い方を決め、どの店でも牛肉の味にブレがないようにする。 久田さんは12、13年ほど前から、牛肉の味の濃さやコク、香りが薄れているように感じるという。「サシ偏重の改良を続けてきて、見栄えのよいサシが入る血統を重視してきた影響ではないかと思えるのです」 新たな指標として注目されるのは、脂肪の質。記事の後半では、牛肉のおいしさを客観的に測る指標は作れないのか、専門家に聞きました。 ■和牛は75%がA5かA4… この記事は有料記事です。残り1270文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル