浅間山のふもとに広がる長野県小諸市のワイン用のブドウ畑。 2022年の年の瀬が迫った冬の畑で、人気女性ダンス&ボーカルグループの元メンバーが、500本の苗木を寒さから守るため仲間と1本ずつわらを巻く作業に精を出していた。 高校1年でメジャーデビューを果たした武藤千春さん(27)は、10代後半に「E―girls」(解散)の一員として活動し、日本武道館(東京)や大みそかのNHK紅白歌合戦など華やかな舞台で脚光を浴びてきた。 「長野に来た3年前は、いまの自分を想像することもできなかった」と笑う。 2拠点生活のきっかけとなった祖母の一言 「オン」の東京と、「オフ」の長野。 生まれ育った東京と、長野との2拠点生活を始めたのは2019年末のことだった。 グループ脱退後、自ら立ち上げたファッションブランドのプロデュースに多忙を極め、体調を崩すほど寝る間を惜しんで働いていたころだ。 きっかけは長野県内にゆかり… この記事は有料記事です。残り1463文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山形県鶴岡市で土砂崩れ、約10棟が被害か 高齢の夫婦と連絡とれず
31日午前0時55分ごろ、山形県鶴岡市西目で、住宅が崩れていると通行人から110番通報があった。県警や鶴岡市消防本部によると、集落の北東側にある斜面が幅100メートル以上、高さ20~30メートルの範囲で崩れ、住宅や空き家、プレハブなど約10棟が土砂に巻き込まれたとみられる。住家3戸が倒壊したとの情報がある。現場の住宅に住む70代女性と80代男性の夫婦と連絡がついていないという。 連絡が取れない2人とは別に、崩れた建物から70代の男性と60代の女性が救出された。2人とも意識はあり、軽傷という。警察と消防はほかに救助が必要な人はいないか、確認を続けている。 鶴岡市などによると、西目字斎藤の8世帯22人に避難指示が出て、近くの公民館には5世帯14人が避難したという。 山形県は同県東根市の陸上自衛隊第6師団長に災害派遣を要請し、受理された。さらに、災害救助法の適用に向けて調整をしているという。 現場は、JR羽前水沢駅から西へ約1キロ。民家が県道沿いに連なる住宅地で、鶴岡市の災害ハザードマップで、崖崩れの危険性がある「土砂災害警戒区域」に指定されていた。ハザードマップは、崖から水がわき出たり、小石がぱらぱらと落ちてきたりしたら崖崩れの前兆の可能性があるとしている。近隣集落の男性(54)によると、現場集落の前町内会長から「最近、山から水が出ている」と聞いたという。 近くの集落に住む無職男性(79)は「夜中にサイレンが鳴り、何事かと思った。この辺は赤土で崩れやすい」と話した。 東北電力ネットワーク(仙台市)によると、現場付近の約900世帯が同日午前3時ごろから約1時間40分にわたって停電した。崖崩れが原因とみられる。 土砂崩れの現場から県道を挟み、北西に約100メートル離れた集落に住む女性(74)は31日、ふだん通り午前4時ごろに目覚めた。「起きた後にトイレに行ったけど、停電で明かりがつかなかった。暖房器具のスイッチを入れてもダメで、とても寒かった」(鵜沼照都、辻岡大助、福地慶太郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
反原発の住職・早川篤雄さん死去 福島原発避難者訴訟では原告団長
福島県楢葉町の宝鏡寺の住職で、半世紀にわたり反原発運動を続けた早川篤雄さんが29日、83歳で亡くなった。東京電力を相手に2012年に提訴した「福島原発避難者訴訟」では原告団長を務め、3月に勝訴が確定。東電に社長名で公式謝罪する場をつくらせた。 早川さんは9日に肺炎でいわき市の病院に救急車で運ばれた。遺族の話では、容体は安定していたが、29日に急変したという。 早川さんと長年、反原発運動に携わった同市の伊東達也さん(81)は、11日に早川さんから電話で入院の知らせを受けた。 早川さんは、国と東電を相手にした「いわき市民訴訟」の仙台高裁判決(来年3月)を気にかけ、病室に裁判資料を持ち込んでいたという。伊東さんは「体力は衰えていたが、市民訴訟を応援しようと懸命だった。判決を前に無念だったと思う」と話した。 避難者訴訟原告団の事務局長、金井直子さん(57)は「裁判の仕方など何も知らない住民が10年間も闘い続けてこられたのは、早川さんの信念の強さと人間的な優しさがあったからだと思う」と振り返った。 通夜は1月6日、葬儀は7日、いずれも宝鏡寺で。(編集委員・大月規義) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国学院久我山中高校長から受験生へ 「どんどんプレゼンに来て」
2023年度中学・高校入試の季節です。「校長から受験生へ」のメッセージを聞きました。 学校説明会では皆さんに「しっかり勉強してもらいます」と言っています。勉強がすべてではありませんが、中1~3は基礎を学ぶ時期。自分で考えて行動するためには、基礎を身につけないとそれ以上の発展はないと思っています。しっかり勉強し、自分の人生を切り開けるようにしていきたいと思っています。 高校ではいくつかの部が全国レベルですが、学業に軸足を置く姿勢は昔から変わりません。決して、スポーツだけではないんですよ。校内では「文武両道」ではなく、「文武一徳」と言っています。勉強もスポーツもおろそかにしません。 強豪の部活動であっても、朝と昼は練習できません。放課後の2時間半~3時間程度しか許可していないので、限られた時間の中で集中してやろうというのが生まれます。また、野球部とサッカー部は狭いグラウンドを分け合っています。生徒たちは自分たちの置かれた環境を理解し、足らない時間をどうすれば補うことができるか考えて動きます。 ■生徒主体の文化祭 協議重ね… この記事は有料記事です。残り846文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4メートルの巨大ダイオウイカ、福井に漂着 水族館で一般公開
2022年12月31日 7時05分 福井県高浜町和田の海岸に30日、巨大ダイオウイカが流れ着いた。体長3・81メートル、胴回り1・56メートル、重さ約100キロ。坂井市の越前松島水族館に引き取られて31日から一般公開される。 同館によると、地元の人がランニングをしていて見つけて、同館に連絡したという。最も長い触腕と呼ばれる2本の足は切れていたため、正確な体長はわからない。 同館はイカを氷漬けにして31日から数日間の一般公開をする。その後は、大学の研究者などへサンプルとして提供し、繁殖や遺伝子解析、生理生態の研究に役立ててもらう用意があるという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国鉄から警視庁に転職し、すり捜査28年 600人逮捕の極意
1日平均50万人超が乗降車する日本最大のターミナル駅、JR新宿駅。クリスマスや年末商戦を控える12月は、財布を厚くした買い物客が増える。 人波に紛れるように、スーツ姿に手提げカバンとビニール傘を持った男性が厳しい視線を向けていた。 「すりは一瞬で全てが決まる世界。取り締まりでは全神経を研ぎ澄ます」 警視庁の警部、橋本一城(かずしろ)さん(59)は、かつて旧国鉄の職員だった。 ただの国鉄職員にあらず 1980年代半ば。新宿駅などを管轄する部署に配属され、通勤ラッシュのサラリーマンたちを列車に押し込み、夜は酔客のトラブルに当たった。 民営化35年、国鉄から警視庁の捜査員に転身した橋本さんは今も、すり捜査の最前線に立つ。これまでに600人を検挙してきた「現場に溶け込む」捜査の極意とは。 しかし、ただの国鉄職員では… この記事は有料記事です。残り1201文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
釜ケ崎の「シンボル」、閉鎖から4回目の冬 不安の中で年を越す人は
日雇い労働者の街として知られる大阪市西成区のあいりん地区(通称・釜ケ崎)は、地区のシンボル的な建物「あいりん総合センター」の閉鎖から4回目の冬を迎えている。いまも敷地内にとどまって暮らし続ける人たちは、今後に不安を感じながら年を越す。 大阪を寒波が襲った12月19日。閉ざされたセンターのシャッターに沿って、段ボールやブルーシートなどが雑然と並んでいた。 「ひとまず、この場で年が越せる」 ここで寝泊まりする男性(64)は、ほっとした表情を浮かべた。 気にしていたのは、5日前に… この記事は有料記事です。残り1260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「紅白」裏で職人歌合戦が真っ向勝負 「奇祭」のローカル局が挑戦
今年の大みそか。NHK紅白歌合戦と同じ時間帯に、ちょっと変わった「歌合戦」で真っ向勝負するローカル局がある。 独立局のテレビ埼玉だ。 主役となるのは著名歌手ではなく、ある職業の人たち。知事や市長、地元企業社長らが全力で歌い、インターネットでは「埼玉の奇祭」ともたたえられる「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」(元日放送)を手がける同局の、新たな挑戦だ。 11月中旬のある日。テレビ埼玉本社(さいたま市)に、工務店や内装工事会社など8社の社長や社員らが集まった。有名アーティストに似せた扮装の人もいれば、作業服姿の人もいる。 この日は、今年の大みそかに初めて放送される番組「大晦日(みそか)職人歌合戦」(31日午後8時~9時半、放送終了後にテレビ埼玉公式ユーチューブで配信)の収録日だ。 作業服姿でステージへ スタジオにカラオケの曲が流れ、リハーサルが始まった。 工具など職人向けのグッズを販売する「かじ兵衛」(三芳町)がトップバッターだ。 広報担当者(41)が「世界に一つだけの花」(SMAP)を熱唱。バックダンサーは、同社の顧客でもある4人の職人が務めた。いずれも作業服姿で、工具類が入った「腰袋」を身につけている。とびや電気工事の仕事をしているという。 アフロヘアのカツラと白い衣装で、故・西城秀樹さんのヒット曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」を歌ったのは、太陽光発電設備の工事会社「エコグリーン開発」(白岡市)の社員たち。声を張り上げ、ステージを笑顔で駆け回った。 なぜこの企画が始まったのか。番組のプロデューサーに狙いを聞きました。 一方、内装工事会社「吉村」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
内村さんらが「魅せる体操」披露 生まれ故郷で初の主催イベント
【動画】体操・内村航平さん「魅せる体操」披露=西田慎介撮影 体操男子個人総合で五輪連覇、世界選手権6連覇を果たした内村航平さん(33)が30日、3月に引退してから初めての主催イベント「体操展~動く芸術~」を、生まれ故郷の北九州市で開いた。内村さんや一流選手が、音楽に合わせて体操やダンスを披露。動く肉体の美しさを見てもらう「魅(み)せる体操」に、体操を習う子どもたちや体操ファンから大きな歓声と拍手が起こった。 市立総合体育館(八幡東区)に2300人の観客が訪れた。内村さんの思いに賛同した白井健三さんや杉原愛子さん、田中佑典さん、田中理恵さん、村上茉愛さんが出演。「スーパーラジオ体操」では、6人がラジオ体操の音楽に合わせて、ジャンプ力や俊敏さ、柔軟性をダイナミックな動きで表現した。 「体操進化論」のプログラム… この記事は有料記事です。残り257文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仙台市のアパートで遺体損壊、遺棄容疑 宮城県警が男女2人を逮捕
2022年12月30日 23時28分 仙台市のアパートで身元不明の遺体を損壊し、市内に遺棄したとして、宮城県警は30日、死体損壊と死体遺棄の疑いで住所不定の無職、前田広樹(こうき)容疑者(30)と、自称青森市大野の接客業、山口優容疑者(31)の男女2人を逮捕し、発表した。県警は仙台北署に捜査本部を設置し、殺人容疑も視野に捜査を始めた。 捜査1課によると、2人は共謀し、今年10月下旬ごろから11月中旬ごろまでの間に、仙台市青葉区内のアパートの部屋で、身元不明の成人1人の遺体を損壊し、同市若林区内に遺棄した疑いがある。 2人は29日に青森署に自首した。供述などをもとに捜索したところ、30日に仙台市若林区内で、土の中に遺体が埋められているのを発見したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル