大阪・中之島の堂島川に8日、世界を旅する高さ約9・5メートルの黄色いアヒル「ラバー・ダック」が登場した。水都・大阪の冬の風物詩「中之島ウエスト・冬ものがたり2022」が9日から、ほたるまち港(福島港、大阪市福島区)をメイン会場に始まるのを前に設置された。 「ラバー・ダック」はオランダ人芸術家フロレンタイン・ホフマンさんが制作した巨大なアート作品。国籍や年齢、人種など背景の違う人々に癒やしを与えることをコンセプトに、これまでに欧州や中東、北米、南米など世界中の地域を巡っている。 堂島川の水を高さ約10メートルまで噴き上げた噴水10本をLEDライトで彩り、音楽に合わせて高さを変化させるエンターテインメントショー「中之島ウォーターファンタジア」の試験点灯も行われた。 イベントは、朝日新聞社など周辺企業でつくる連絡会が主催で25日まで。「ラバー・ダック」のライトアップは午後5時から10時、噴水のショーは午後5時から9時までで、15分ごとに行われ1回約5分。(西畑志朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
美浜原発の運転差し止め仮処分 大阪地裁が年内に決定を出す見通し
森下裕介2022年12月8日 20時30分 運転開始から40年超の老朽原発として稼働中の関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)を巡り、地元住民が運転の差し止めを求めた仮処分の申し立てについて、大阪地裁が年内に決定を出す見通しであることがわかった。住民側の代理人弁護士が取材に対し「今月20日までに決定を出す、と地裁から伝えられた」と話した。 運転差し止めは福井県、京都府、滋賀県の住民が申し立てた。仮処分決定はただちに法的な拘束力を持つ。住民側の訴えが認められれば、稼働中の原発としては2016年の関電高浜原発3号機(福井県高浜町)以来2例目、老朽原発では初の差し止めとなる。 美浜原発3号機は1976年に運転を開始。東京電力福島第一原発事故後に定期検査で停止し、21年6月、老朽原発では事故後初めて再稼働した。原発の新規制基準で義務づけられたテロ対策施設の設置のために再び停止したが、今年8月30日に原子炉を起動、9月1日に送電を再開した。(森下裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
皇后さま59歳に 結婚までとその後が同じ29年半 「感慨覚える」
【動画】皇后さま59歳の誕生日=宮内庁提供 皇后さまは9日、59歳の誕生日を迎えた。これに先立ち、宮内庁を通じて文書で感想を公表した。今回の誕生日で、結婚によって皇室に入った日までと、それ以降の年月が同じ29年半になることについて触れ、「いつの間にか人生のちょうど半分ほどを皇室で過ごしてきたことに、感慨を覚えております」と述べた。 50代最後の誕生日を迎えるに当たってこれまでの人生を振り返り、「本当に様々なことがあり、たくさんの喜びの時とともに、ときには悲しみの時も経ながら歩んできた」と言及。天皇陛下、上皇ご夫妻を始め「多くの方々に私の歩みの一歩一歩を支え、見守っていただいてきたことを思い、心から感謝したい」とつづった。 また、コロナ禍や最近の物価高に触れ、多くの人々が「様々な困難を抱えながら生活していることに心が痛みます」と述べた。印象に残る出来事として、サッカー・ワールドカップの日本代表の健闘を挙げ、「多くの人々に、大きな感動や夢とともに、困難に立ち向かう勇気を与え、日本の人々が心を一つにする機会になった」と述べた。 10月の国民体育大会で栃木… この記事は有料記事です。残り275文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】皇后雅子さまが59歳に 地方訪問を再開、訪英も
2022年12月9日 0時00分 皇后雅子さまが9日、59歳の誕生日を迎えました。1963年12月9日に、外務事務次官の小和田恒さんと優美子さん夫妻の長女として誕生。93年6月9日、当時、皇太子だった天皇陛下と結婚しました。 2019年5月1日、天皇陛下が即位。雅子さまは皇后として陛下を支えてきました。また、21歳になった長女愛子さまの成長を母として温かく見守り続けています。 今年9月には、エリザベス女王の国葬に参列のため英国を訪問。即位後初めての外国訪問となりました。 コロナ禍により、オンラインを活用した式典行事への出席なども重ねてきましたが、今年は国民体育大会(栃木県)、国民文化祭(沖縄県)、全国豊かな海づくり大会(兵庫県)など、地方訪問も再開しました。 雅子さまの、これまでの歩みを、写真で振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手順の指導せず、実験中は帰宅 都立大准教授を諭旨解雇 昨年の火災
土舘聡一2022年12月8日 20時30分 昨年12月に東京都立大南大沢キャンパス(八王子市)で発生した火災を巡り、同大は7日、理学部の男性准教授(54)を同日付で諭旨解雇し、発表した。学生が行った実験に際し、適切な指導をしていなかったと判断した。 発表によると、火災は昨年12月4日正午ごろ、同キャンパス8号館の実験室から出火し、約30平方メートルが焼けた。当時、理学部の学生が1人で発火性のある試薬を使った実験をし、手順を誤ったため出火したという。けが人はいなかった。 同大は処分理由について、准教授が実験手順の適切な指導や助言をせず、実験時も大学から車で15分ほどの自宅に戻っていたなどとし、防火のための措置を講じなかったと説明した。准教授は薬品の管理は学生任せで、実験に立ち合わないことも多く、消火器などの使い方も教えていなかったという。また、火災防止対策が十分でなかったとして、准教授が所属する研究室の男性教授(60)も戒告処分とした。(土舘聡一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
表紙のうっとりする風景はどこ? 広報紙めぐり群馬県知事が陳謝
紅葉で赤や黄色に色づき、青空のもとで輝く山。それを鏡面のように映した水面を、湯船につかりつつ窓越しに眺める――。 こんなうっとりするような絶景を切り取った、群馬県の広報紙「ぐんま広報」の11月号の表紙画像が波紋を呼んでいる。「どの場所なのか分からない」ものだったことが発覚したからだ。 同号は、日常から離れて心身をリラックスさせる「リトリート」を特集。群馬県が「リトリートの聖地化」を目指していることや、県内の温泉や食材、ヨガ体験ができる施設などを紹介している。表紙の画像にも、「日常から離れて~五感で体感リトリート~」という文字を配置した。 11月下旬に広報紙が発行されると、県には「とてもきれいで行ってみたいが、どこなのか」などの画像についての問い合わせが20件ほど寄せられた。 だが、この画像は「フリー素材」で、撮影地の情報はなかった。 広報紙を担当するメディアプロモーション課は、山などの位置関係などを手がかりに、場所がどこなのかを探したが、県内では見つけられなかった。問い合わせた人たちに伝えると、がっかりした様子だったという。 今のところ、どこなのかは分かっていない。なぜ、この画像を使ったのか。 同課によると、特集テーマに… この記事は有料記事です。残り557文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地下道が冠水し死亡 遺族「理由知りたい」と県・市を提訴 大津地裁
茶井祐輝2022年12月8日 21時30分 滋賀県近江八幡市で7月に地下道が大雨で冠水し、市内の岩田鈴美さん(72)が水死する事故があり、遺族が8日、安全管理が不十分だったとして、県と市に約4千万円の損害賠償を求め、大津地裁に提訴した。遺族は「亡くなった理由を知りたい」と訴えている。 市などによると、岩田さんは7月19日午前11時半ごろ、JR琵琶湖線の下を通る地下道を通って自宅へ帰ろうとしていたとみられている。市内では正午までの1時間に約90ミリの猛烈な雨が降ったとして記録的短時間大雨情報が発表され、この地下道は最大で約3メートルの高さまで冠水していたという。地下道で岩田さんの遺体が見つかったのは、午後3時過ぎのことだった。 遺族の代理人弁護士によると、地下道は県道部分の通路と、通路につながる市道部分からなり、過去にたびたび冠水していた。訴訟では、冠水によって死傷事故が起こることを予想できたのに、進入を防ぐ措置を講じなかった▽想定に見合わない排水ポンプを使っていた――などと訴え、賠償責任を問うという。 提訴を受け、県は「現段階では詳細が分からないので答えられない」、市は「訴状を見ていないのでコメントできない」とした。(茶井祐輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
基地関連の交付金で中高生がハワイ研修 山口県教委、2市町限定で
山口県教育委員会は来年1月、岩国市と周防大島町にある県立学校の生徒を対象にした4泊6日の米国ハワイ研修を実施する。航空機のチャーター代や渡航前の英会話講座などの費用約9400万円を、米軍岩国基地関連の国の交付金から支出する。一部地域の生徒に限定した交付金の事業に対し、8日の県議会では「公平性」を疑問視する質問も出た。 ハワイ研修は「東部地域グローカル人材育成事業」の一環。県教委によると、生徒160人が参加し、繁吉健志教育長と県教委職員10人が引率。来年1月半ば、岩国錦帯橋空港(岩国市)を出発。ハワイのホノルル到着後、現地の学生との交流や史跡見学、自然体験などのプログラムを予定している。往復便は全日空の中型機ボーイング787―8型機をチャーターする。県は8月にハワイ州と姉妹提携を結んでおり、村岡嗣政知事ら県訪問団の同行も検討している。 県教委は5~6月、岩国市と周防大島町にある県立の高校と中学校、総合支援学校計8校の生徒を対象に参加者を募集。生徒は「語学」「国際交流」の2コースに分かれ、ワークショップや国際交流体験プログラムに参加したり、オンライン英会話講座を受けたりしている。事業は旅行大手JTBに業務委託している。 県教委は「グローバルな視点や経験を生かし、自分たちの地域社会に貢献する活動を行う人材を育成するのが目的」としている。 「どうして地域を限定」県議会で批判 生徒は現地のホテル代や食事… この記事は有料記事です。残り1026文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救済新法衆院通過、元2世信者「感謝」の一方「課題残る部分も」
2022年12月8日 19時00分 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を受けた被害者救済新法案が衆院本会議で可決されたことを受け、教団元2世信者の小川さゆりさん(仮名)らが8日、国会内で取材に応じた。小川さんは「被害者の声を聞いてくれた議員の方々に感謝する」とした一方で「課題が残っている部分もある」と話した。 小川さんは、新法案が、寄付の勧誘の際に「困惑」させることを禁じ、六つの不当な勧誘行為を規定したことを「定めて下さって感謝したい」と評価した。 一方、自由な意思の抑圧などを禁じず、配慮義務にとどまったことは「献金する時はマインドコントロールを受けていて、本人に被害者意識はない」と指摘。配慮義務規定に「十分に」という文言が入った修正は評価したものの「実効性をともなった法律の見直しや、裁判での検証をしていただきたい」と述べた。 その上で「宗教2世への信仰の強制などの問題が残っている。今後も議論を続けていってほしい」と語った。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被告「反感が爆発」 安倍氏銃撃の容疑者に殺害予告、起訴内容認める
松浦祥子2022年12月8日 19時00分 安倍晋三元首相が銃撃された事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(42)について、留置されている大阪拘置所(大阪市都島区)に殺害を予告する電話をかけたとして、威力業務妨害罪に問われた石川県野々市市の無職八幡竜輔被告(40)の初公判が8日、大阪地裁であり、被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6カ月を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は22日に言い渡される。 起訴状などによると、八幡被告は9月18日、「そっちにいますよね。山上徹也」「安倍さん殺した山上は殺さないといけない。殺しに行くつもりです」などと電話し、大阪拘置所に巡回業務を余儀なくさせ、業務を妨害したとされる。 この日の被告人質問で、八幡被告は「お酒を飲み過ぎて気が大きくなり、後先を考えずにうっぷんを晴らしてしまった」と述べた。インターネットなどで山上容疑者を擁護するような声を見聞きして不満に思っていた▽安倍氏の国葬に反対する人たちの中に、自身が嫌悪するフェミニズムを代表する学者がいた――などと説明し、飲酒によって「反感が爆発してしまった」と語った。 検察側は「拘置所に与える悪影響を吟味せず犯行に及んでいて、動機に酌量の余地はない」と主張。弁護側は「(犯行の)原因に真摯(しんし)に向き合い、父親による更生の手助けも期待できる」と情状酌量を求めた。(松浦祥子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル