6月の土曜日の夜。 関東地方で高校教諭を務める30代女性は、職員室でパソコンに向かっていた。週明けの授業の準備だ。 この日は昼から、顧問を務める運動部の指導があった。翌日は、顧問を掛け持ちしている文化部の発表会の引率がある。 平日は放課後、毎日のように文化部の活動がある。夜までかかることもざらだ。 土曜日だけは運動部の練習に顔を出す。指導は外部指導者に依頼しているが、生徒同士の人間関係に何かトラブルの芽がないか、週に1度は見なければ責任を果たせない。 授業準備に割ける時間は実質、土日だけだ。 時計はすでに午後9時を回っている。早く帰りたいけれど、仕事は全然終わっていない。自分を責めながら、目の前の仕事をこなすしかなかった。 この月の時間外労働は、120時間を超えた。 連載〈いま先生は〉 授業だけでなく、事務作業や保護者対応、部活動……。さまざまな仕事を抱え、悩み、疲れ、それでも前に進む。そんな先生たちのリアルな姿を報告し、働き方のこれからを考える連載「いま先生は」。第3部では、部活指導の実態を取り上げ、今後のあり方を探ります。 保護者からの人生相談に2時間 女性は学級担任を務めている… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元交際相手の女性を刺した疑い 男を逮捕 前日にストーカー禁止命令
福岡県春日市の住宅街で3日未明、近くの専門学校生の女性(21)が首などを刺された事件で、県警は8日、元交際相手で同県久留米市小森野5丁目、無職片山敦稀容疑者(23)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めている。 片山容疑者は事件前日の2日午後、ストーカー規制法に基づき、女性へのつきまといなどを禁じる命令を受けていた。県警は同法違反容疑についても捜査する方針だ。 県警春日署によると、片山容疑者は3日午前0時10分ごろ、春日市春日原東町4丁目の駐車場で、刃物のようなもので女性の首や肩などを複数回刺すなどして、殺害しようとした疑いがある。女性は意識不明の重体になった。 女性は帰宅途中だったとみられ、署は片山容疑者が女性の後を付けたか、待ち伏せした可能性があるとみている。 片山容疑者は女性を刺した後、乗用車で逃走し、現場から約500メートル離れた同県大野城市で物損事故を起こした。車内からは刃物のようなものが見つかったといい、事件に使ったとみて捜査している。 女性と片山容疑者をめぐって… この記事は有料記事です。残り254文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学生運動は終わったか 変わる方法、終わらない「権力への問い」
有料記事 聞き手・岡田玄 聞き手・田中聡子2022年12月8日 16時00分 学生の立場から、権力や社会のあり方を問い直す学生運動。世界には今も学生のデモが世論を動かす国がある一方、日本では存在感が薄い。それはなぜなのか。今どきの形があるのか。社会運動論が専門の小杉亮子さん(埼玉大学准教授)、ラテンアメリカ地域研究と社会運動論が専門の三浦航太さん(アジア経済研究所研究員)、大学生だった2018~21年度にさまざまな社会活動に関わった北澤華蓮さん(バイオリニスト)に話を聞いた。 1968年の問いかけ、今も変わらず 小杉亮子さん 全共闘運動が盛り上がった1968年は、日本の学生運動にとって象徴的な年です。今の学生やその親世代は、当時を直接経験していませんが、個人が直接記憶していなくても、「否定的な集合的記憶」があります。例えば72年の浅間山荘事件やその後発覚した同志殺人で知られる連合赤軍に関する映画や漫画、報道などの影響を受けて、学生運動に対する否定的なイメージが形作られています。 当時の運動が、その後のくび… この記事は有料記事です。残り3307文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特養入所者を殺害した疑いで職員の男を逮捕 「殺すつもりなかった」
有料記事 滝口信之、斎藤徹2022年12月8日 12時11分 福島県小野町の特別養護老人ホーム「つつじの里」で入所者の女性を殺害したとして、県警は7日、施設職員で介護福祉士の冨沢伸一容疑者(41)=同町和名田=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。「体を押したが、殺すつもりはなかった」と容疑を否認しているという。 捜査1課によると、冨沢容疑者は10月8日夜~9日朝、「つつじの里」の入所者の植田タミ子さん(当時94)の居室で、植田さんに暴行を加え、殺害した疑いがある。 同課や施設を運営する社会福祉法人「かがやき福祉会」によると、事件が起きた時、冨沢容疑者は2人一組の夜勤を担当し、2時間おきに巡回して入所者に異変がないか確認していたという。植田さんは9日午前5時に呼吸困難になっているのが確認され、その後、施設の主治医が死亡を確認した。死因は老衰だった。警察には10日、施設関係者から通報したという。 県警が11日に司法解剖を実… この記事は有料記事です。残り1231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
閉店した校内売店、理由を調べて得た気づき 生徒たち自ら再開を模索
宮崎県立都城商業高校(都城市)の生徒有志が、今年5月に閉店した学校の売店を自分たちの手で再開させようと活動を進めている。めざすのはただの再開ではなく、地域や環境に配慮し、生徒の手で続けることができる店。学校への了承の取り付けや仕入れの交渉も生徒が担い、9日のプレオープンにこぎつけた。 生徒を支援する北郷晶子教諭によると、まった売店は事務職員が運営し、パンやおにぎりなどの軽食を販売していた。おなかをすかせた生徒の味方だったが、利用者数の波が大きく、「必要性が薄れた」と判断されたという。 活動のきっかけになったのは、今年度、授業で取り組んできた「エシカル(倫理的)消費」の研究という。8月に調べたことを発表する中で、自分たちでできる取り組みとして「売店を再開させたい」と声が上がった。 「購買会NEO」と名付けたプロジェクトには、1、2年生19人が集まった。プロジェクトでは、まず全校生徒にアンケート。回答した96%が再開を望んでいることが分かった。 ただ、売店を運営していた事… この記事は有料記事です。残り713文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知県で今年2例目の鳥インフルを確認 アイガモ2千羽を殺処分へ
2022年12月8日 12時30分 愛知県は8日、同県豊橋市の農場のアイガモから、高病原性が疑われる鳥インフルエンザウイルスが確認されたと発表した。県内で鳥インフルエンザが確認されたのは今年2例目。県は同日、この農場を経営する会社が運営する近隣の別の農場を含めた計約2千羽の殺処分を始めた。 7日に簡易検査で感染が疑われるアイガモが見つかり、県がPCR検査を実施していた。県によると、この農場では食肉用のアイガモを飼育している。県は、この農場から半径10キロ以内の39カ所の農場の鶏やウズラなど計約217万羽の移動や搬出を制限している。 同市では5日にも養鶏場で高病原性の疑いのある鳥インフルエンザウイルスが確認され、採卵鶏約31万羽の殺処分が実施されていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Samurai Japan manager wants Shohei Ohtani to hit and pitch during World Baseball Classic
San Diego – Hideki Kuriyama, Japan’s manager for the World Baseball Classic, said Tuesday he is pondering whether Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani should pitch at next March’s tournament, hit, or do both. “Basically, I’m thinking he should be able to do both,” Hideki Kuriyama told a press […]
Samurai Japan manager wants Ohtani to hit and pitch during World Baseball Classic
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Buffaloes outfielder Masataka Yoshida reaches deal with Red Sox
San Diego – Masataka Yoshida, a two-time Pacific League batting champion, has agreed to a five-year, $90 million deal with the Boston Red Sox, MLB.com reported Wednesday, citing a source. “The Red Sox made their first major counter move to the rival Yankees, agreeing to a five-year, $90 million deal […]
女性限定、だから大切 人里離れた「予約の取れない料理教室」
御在所岳のふもとに位置する三重県菰野町の人里離れた田園に、知る人ぞ知る「予約の取れない料理教室」がある。生徒は女性限定。料理家の柵山咲子さん(47)による指導で四季折々の料理をつくりながら、妻や母親であることを忘れ、「自分を取り戻す場所」になっているという。 菰野町千草にある英国式庭園の一角にたたずむ田舎風の小屋が、柵山さんが「季節ごはん教室niwacoya」を開くキッチン付きのアトリエだ。内部はアンティーク風の家具やドライフラワーで英国情緒たっぷりに飾られている。 11月中旬にあった教室には町内や三重県四日市市などから定員いっぱいの6人が参加。いずれも50、60代で初対面の人が多かったが、柵山さんの「2千円以下で食べられる『人に知られたくないおいしいランチ』を教えて」との一言をきっかけに、話に花が咲いた。 この日はクリスマス向けの「… この記事は有料記事です。残り965文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル