静岡県裾野市の私立の認可保育園「さくら保育園」で、1歳児クラスの女性保育士3人が園児の足をつかみ宙づりにしたり、倉庫に閉じ込めたりするなど虐待していた問題で、県と市は3日、同園に共同で特別指導監査に入った。監査開始を受け、同市の村田悠市長は週明けにも同園の桜井利彦園長を刑事告発する考えを示した。 村田市長は取材に「桜井園長は虐待を知っていたにもかかわらず、その事実を隠蔽(いんぺい)していた。責任者として責任は非常に重い」と述べた。問題行為をしていた保育士3人=いずれも退職=や園を設置している法人の刑事告発も検討するとしている。 園は問題が市に通報されて以降、全保育士に対し問題を口外しないよう誓約書を書かせていたことが明らかになっている。「業務中に知り得た園児および園内関係者の個人情報、資料、電子ファイル、園の機密事項などを第三者に漏洩(ろうえい)したりしないことを誓約する」といった内容で、10月下旬に書かせていたという。村田市長は「(事件が公になる前の)この時期にこのようなものを書かせるのは隠蔽にほかならない」との認識を示した。園側は「守秘義務を守るための一般的なもの」などと弁明しているという。 5時間かけて監査 監査は午前10時過ぎ、県福… この記事は有料記事です。残り616文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
王将前社長「殺されるかも」「暴力団なんて怖くない」 襲撃を予想か
「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東(おおひがし)隆行さん(当時72)が京都市山科区の本社前で射殺された事件で、大東さんが事件前、周囲に「殺されるかもしれない」「暴力団なんて怖くない」と話していたことが捜査関係者への取材でわかった。京都府警と福岡県警の合同捜査本部は、大東さんが暴力団関係者の襲撃を予想していた可能性があるとみている。事件では、特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄被告(56)が殺人などの罪で逮捕、起訴されており、合同捜査本部は背後関係などを調べている。 捜査関係者によると、大東さんは事件前、周囲に暴力団関係者から襲撃を受ける懸念を口にしていたという。同社元役員の一人は取材に、事件の1~2年前に会社の事務所などで「殺されるかもしれない」と言われたと話した。 大東さんは当時、多額の有利子負債を抱えた経営の立て直しや不適切取引の清算、取引相手との関係解消を進めていた。社内に設けた再発防止委員会が、取引の問題点などを検証する非公開の報告書をまとめた約1カ月後、大東さんは殺害された。 その後、暴力団が事件に関与… この記事は有料記事です。残り430文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
25カ国105人熱戦「もうひとつのW杯」ウクライナ避難民も参加
寿柳聡2022年12月3日 20時37分 サッカーワールドカップ(W杯)にちなんだフットサル大会が3日、佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムであり、県内で働いたり学んだりしている25カ国(日本を含む)の105人が熱戦を繰り広げた。 題して「サガン ワールドカップ2022」。新型コロナ禍で外国人同士や日本人との交流が限られてきた人たちに楽しんでもらおうと、県国際交流協会とJICA九州が初めて企画した。 大会では、佐賀県職員のサッカー部で監督も務める県国際課長が審判委員長としてホイッスルを吹いた。自動車関連企業で働くアフガニスタン人チーム、ウクライナ避難民女性も含んだ多国籍チームなど多彩なチームが国籍や性別、年齢に関係なく歓声をあげてボールを追った。 会場は、日本代表GKの権田修一選手やMF鎌田大地選手らも所属していたJ1サガン鳥栖のホーム。元選手でミスターサガンの異名がある高橋義希さんも助っ人として参加し、大会を盛り上げた。 決勝では、佐賀大のアフリカ人留学生らのチームが、県内の造船所で働くインドネシア人のチームに試合終了間際に追いつき、PK戦を制して優勝した。W杯は4年に1度だが、「みんながこんなに楽しんでくれるとは。ぜひ来年も開催したい」と主催者。参加者たちは口々に「練習をして、次こそ優勝を」と誓っていた。(寿柳聡) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フグは稚魚でも毒がある? シラスパックへのフグ混入、防ぐ方法は
有料記事 佐藤瑞季、山下寛久、小林圭2022年12月3日 17時46分 温かいご飯のお供として定番の「シラス」のパックに最近、フグの混入が相次いだ。いずれも稚魚だったが、販売業者が回収する事態となった。フグの毒はよく知られるが、フグの稚魚にも毒性はあるのだろうか。専門家らに聞いた。 シラスは地域などで魚の種類が異なるが、主にカタクチイワシやマイワシの稚魚を指す。ゆでると「釜揚げ」、乾燥させると「ちりめんじゃこ」などとも呼ばれる。 シラスパックにフグ混入、相次ぐ 東海3県では9、10月、スーパーで売られていたシラスの中からフグが相次いで見つかった。愛知県内で販売されたシラス干しの箱には約2センチ、三重県の海産物販売会社が加工し、岐阜県で販売されたちりめんじゃこのパックには約3センチのフグの稚魚が混入していた。それぞれ同じ商品が、系列店など広い範囲で売られていた。 有毒部位を食べると最悪の場合には死に至る可能性があるとして、行政機関が「絶対に食べないで」と呼びかける騒ぎになった。現時点で健康被害は確認されていない。 フグは猛毒のテトロドトキシンを持ち、食品衛生法は未処理での一般販売を禁じている。種類によって有毒部位が異なり、厚生労働省がホームページ上で、日本沿岸でみられるフグの種類と食べられるか否かのリストを公開している。 フグ毒に詳しい長島裕二・新潟食料農業大教授(食品衛生学)は、「フグの肝臓と卵巣は全ての種類で食べられない。フグは毒があるのが前提で、資格のない人が調理したものを食べてはいけない」と警告する。 ■「小さくても毒性はある」… この記事は有料記事です。残り1052文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
保健の授業で「好きな異性」 いだいた違和感、新聞に投書したら
愛知県立刈谷北高校3年の梶俊晟さん(18)の夢は、新聞記者になることだ。 「社会は変えられる」と信じている。差別や偏見を見聞きしたときは、できるだけ違和感を口にするようにしてきた。 昨年、保健の授業で家族設計や家族計画がテーマになった。配られたプリントには「好きな異性」との言葉があり、班ごとに話しあい、数人が発表をした。 梶さんは、違和感をもった。 「(好きな人が)異性とは限らないんだから、おかしくないか」 周りの友人に伝えると、「真面目すぎるんだよ」と笑ってはぐらかされた。 授業後も残ったわだかまり そうだろうか。クラスの中に… この記事は有料記事です。残り846文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
唯一の5300形を公開 開局111周年「都営フェスタ」リアル開催
杉山圭子2022年12月3日 18時00分 都営地下鉄の馬込車両検修場(東京都大田区)で3日、場内を公開する「都営フェスタ」が催された。コロナ禍でオンライン開催が続き、実際の開催は3年ぶり。応募は9800人を超し、抽選で約300人が普段は入れない場所での撮影や工場見学を楽しんだ。 参加者の多くがカメラを向けたのは、浅草線で残り1編成となった5300形車両。導入は1991年で、2018年以降は5500形に切り替えられ、大半が役目を終えた。 家族で訪れ、新旧の車両の前で記念写真を撮っていた大田区の会社員、横山夏子さん(39)は「子どもが電車好きで申し込みました。抽選に当たり、車両運行の裏話も聞けてよかったです」。長男の晴己君(4)は撮影時に本物の制帽をかぶせてもらい、「楽しかった」と声を弾ませた。 東京都交通局は1911年8月に「東京市電気局」として路面電車事業を始め、今年で111周年だ。地下鉄の運行は60年からで、浅草線が最初。「都営フェスタ」は、都営地下鉄計4路線のうち地上に車庫のある浅草線、三田線の各拠点施設が交互に舞台となっている。(杉山圭子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
路上で女性刺され重体、近くで元交際相手が交通事故 県警関連捜査へ
2022年12月3日 13時29分 3日午前0時10分ごろ、福岡県春日市春日原東町の路上で、「首を刃物のようなもので刺された」と市内に住む専門学校生の女性(21)から119番通報があった。県警春日署によると、女性は首から血を流し、意識がもうろうとした状態で病院に搬送されたが、意識不明の重体だという。県警は殺人未遂事件として捜査している。 署によると、同0時15分ごろ、現場から約500メートル離れた同県大野城市の路上で、通行人から「男性が運転する車が事故を起こした。男性は『具合が悪い』と言っている」という110番通報があった。 男性は病院に搬送されて治療中。男性は女性の元交際相手で、県警は女性から交際関係のもつれで相談を受け、男性に対してストーカー規制法に基づく警告を出していたという。2人の容体の回復を待って話を聞き、男性と事件との関連を調べる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
見上げればM・モンローの肖像画 由緒ある寺がポップになった理由
有料記事 文・羽賀和紀、写真・上田潤2022年12月3日 15時00分 白装束のお遍路さんに交じって境内へ向かうと、山門の石段で足が止まった。「ROAD TO FREEDOM」(自由への道)。ポップな字体が由緒ある寺にいざなう。 弘法大師の足跡をたどる「遍路」は、四国八十八カ所の霊場を巡礼する。その第37番札所・岩本寺(高知県四万十町)は、日本最後の清流として名高い四万十川のほとりにある。 山門をくぐると、手足が生えたハートマークのキャラクターのイラストが左右に飾られている。1300年の歴史を持つ寺とは不似合いなアクリル画。さらに境内へ踏み入ると、赤や青などに彩られた石畳が目に入る。 寺のポップアート化を手掛けたのは、映画「スター・ウォーズ」の公式グッズ制作などで知られる人気アーティストのSHETA(シータ)さん(37)。「伝統ある寺とポップアート。参拝者にはギャップを面白いと感じてほしい」と話す。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。12月11日(日)締め切り 13ある宿坊の1部屋は、鮮… この記事は有料記事です。残り989文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あこがれの五輪代表とサイクリング 新城幸也選手がコースを監修
岩手県北上市を駆け抜ける自転車のイベント「希望の襷(たすき) 北上ライド新城100」(一般社団法人シェフード主催)が11月13日、北上市立公園展勝地を発着する100キロと65キロのコースで開かれた。最近、記者(52)はロードバイクよりも徹夜必至の超長距離マラソンの参加が中心だったが、憧れのオリンピアン・新城幸也選手と一緒にサイクリングできる貴重な機会とあって、晩秋の北上平野に向かった。 会場の駐車場には東北はもちろん、首都圏ナンバーの車が止まっていた。全国から500人が集まった。 新城選手(バーレーン・ヴィクトリアス所属)は日本人で初めて自転車レースの世界最高峰「ツール・ド・フランス」を完走し、自転車競技(ロード)で昨夏の東京大会まで3度も五輪に出場している。新城選手の出身地の沖縄県石垣市と北上市が友好都市という縁で、サイクリングコース「きたかみ新城ロード100」を監修。このコースをベースに初めて開かれたのが「北上ライド」だ。 記者は、地域に伝わる民俗芸能「黒岩鬼剣舞」が披露された開会式と、先頭グループでスタートした新城選手の様子を取材し、後方からペダルをこぎ出した。 記事の後半では五輪選手・新城幸也さんが監修したサイクリングコースの魅力も紹介しています。 マラソンとロードバイクは使… この記事は有料記事です。残り1465文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「警察官」として全国回る杉良太郎さん 特殊詐欺の被害防止呼びかけ
鈴木芳美2022年12月3日 9時18分 高知・高知南・高知東の3署合同の年末年始の警戒活動出発式が1日、県警本部であり、俳優の杉良太郎さん(78)が警察官の制服に身を包んで立ち会った。杉さんは警察庁の「特別防犯対策監」を務めている。 杉さんは全国で相次ぐ特殊詐欺の被害を防止するため著名人で結成された「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称SOS47)のメンバーで、啓発活動で全国の県警本部などを回っている。 杉さんは警察官や防犯ボランティアらを前に「県民のとりでの意識を持って務めて頂きたい」とあいさつ。記者会見では「高知県民は地域とのつながり、家族の絆は他の県より強くやっていける可能性がある。期待したい」と呼びかけた。 県警が今年、認知した特殊詐欺は11月末までの速報値で27件(前年同期比1件減)、被害額は約4141万円(同約99万円増)という。(鈴木芳美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル