入試シーズンが始まります。コロナ下で頑張る受験生たちへ、校長からのメッセージをお届けします。 校長から受験生へ:ドルトン東京学園中・高等部校長 荒木貴之さん 開校から3年、4月には高校生が誕生します。高校でも新たな挑戦をしたいと思っています。文部科学省が掲げる、高校の普通科改革や学びの個別最適化を先取りする教育です。文系・理系クラスは作らず、生徒自身に、それぞれ必要と思う授業を選択し、3年間のカリキュラムを、自分で組み立ててもらいます。 例えば、文系に進む生徒であっても数Ⅲが取れるようにします。よくあるのが、高1の夏から1年間留学して高2の夏に戻ると、その1年間の授業がスッポリ抜けてしまう。そうしたことがないよう、高2でも高3でも、高1の数Ⅰ・数Aなどの授業が選べる設計にするつもりです。また、河合塾が経営に関わる学校なので、8、9時間目に、塾講師の国数英の授業を希望者向けに設けます。 新しい校舎「STEAM棟」(STEAM=科学、技術、工学、教養・アート、数学)も完成します。次の高1が受験する大学入学共通テストから「情報Ⅰ」が新設されますが、プログラミングはもちろん、情報デザインや統計も早くから教え、アートとも融合させ、ものづくりを通して学べる環境をつくります。これは、文系・理系問わず必須の学びです。 私は高校時代、国立文系コースにいました。でも好きな教科は理科で、いつも地学は高得点だった。共通1次は社会で失敗し、高3の2月に理転して東京学芸大の地学科へ進み、理科教員になりました。 英語も嫌いでした。本気で英語の必要性を感じて勉強したのは、東京都北区教育委員会の指導主事として、中学生20人を米国カリフォルニアに連れて行って、現地の市議会でスピーチしてからです。実は私は被爆2世なんですが、英語でお互いの国のことを伝えあい知ってもらう大切さを痛感しました。36歳でした。 もう文系とか理系とか言う時代ではありません。子ども自身が、その時その時に没頭できる学びや体験に注力し、その中で必要な学びを吸収して欲しい。 我が校の教育の土台である「ドルトンプラン」は、「自由」と「協働」を柱にしています。東南アジアの国々とパームヤシの研究をしている生徒たちもいれば、鳥取市の私立中学の生徒と電子図書館でビブリオバトルをする生徒たち、企業と連携して学ぶ生徒たちもいます。校内外を問わず様々な相手とともに課題解決する力もつけて欲しい。 進学も今はいろんな道があります。学び直しもできます。アカデミックフリーダム(学びの自由)。受験生のみなさんは、どの学校に進学したとしても、自分の好きなことが学べる環境を自分でつくりあげていってください。(聞き手=編集委員・宮坂麻子) ◇ 〈あらき・たかゆき〉1964年生まれ。東北大大学院情報科学研究科修了。都内の公立中教諭、立命館小学校副校長、河合塾新教育事業推進室主席研究員、武蔵野大教授などを経て2020年春から現職。21年度から情報経営イノベーション専門職大学教授も務める。 ★ドルトン東京学園中等部・高等部 ・所在地:東京都調布市入間町 ・創立:2019年 ・生徒数:中学340人(来年度、1期生が高1に) ・ドルトンプランの教育理念「自由」と「協働」を実践する学校 ・目的と目標を意識し、学習手段の選択やスケジュール管理などの学びの設計を生徒自身で行う ・少人数の習熟度別英語学習、国内外の英語研修制度あり、企業などとタイアップしたキャリア教育も Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
よちよち歩きで水族館の神社を参拝 ペンギンたちが初詣
佐藤孝之2022年1月4日 10時01分 福井県坂井市の越前松島水族館でペンギンたちの「初詣」が人気を集めている。特設した小さな神社によちよち歩きで参拝する新春恒例企画で、10日まで。 3日は午前11時25分からオウサマペンギン5羽が初詣。親子連れなど大勢の来館者が見守る中、飼育施設から30メートルほど歩いて「王様人鳥(ペンギン)明神」の鳥居をくぐった。体長約90センチのふっくらした体を左右に揺らして歩く姿を間近で見た子どもたちは「可愛い!」「きれいだね」と喜んでいた。 飼育員で獣医師の菊地香織さんは「普段はガラス越しにしか見られないオウサマペンギンを間近で見られる貴重な機会なので、色鮮やかな模様や1羽1羽の表情などに注目してほしい」と話していた。 1日2回あり、午後3時半からはフンボルトペンギンが参拝する。(佐藤孝之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
見て、食べて、遊んで、学んで きのこ愛のイベント 大阪で開催
2022年1月4日 6時00分 様々なきのこを集めた「POPなきのこ展」が大阪市鶴見区の「咲くやこの花館」で開催中だ。きのこを見て、食べて、遊んで、学べる。新年は5~23日。 きのこの標本や琥珀(こはく)化石、器に入れた「きのこリウム」のほか、きのこの香りを楽しめる展示もある。きのこの弁当や各種のきのこグッズも販売する。 22日には、「しいたけダンス組合」が踊りを披露するコンサート「きのコン♪」がある。担当者は「みんなで踊ると楽しいたけ」と参加を呼びかける。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小笠原・母島で震度5強、父島で震度4を観測 津波のおそれなし
2022年1月4日 6時41分 4日午前6時10分ごろ、父島近海を震源とする地震があった。気象庁によると、東京都小笠原村母島で震度5強、同父島で震度4を観測した。地震の規模を示すマグニチュードは6・3と推定される。この地震による津波のおそれはないという。気象庁はこの地震で緊急地震速報を出した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「見られて初めて劇なのに」嘆く部員 原発題材の高校演劇放送されず
昨年9月にあった福井県高校演劇祭で、福井農林高の劇だけが地元ケーブルテレビで放送されなかった。劇は原発が題材で、せりふに差別的表現が入っていた。部員の一人が取材に応じ、「劇は見られて初めて劇になる。見てもらえず悔しい」と胸中を明かした。 昨年の演劇祭は新型コロナ対策で無観客開催になった。福井ケーブルテレビが取材し、例年ならば12月に全校分を放送する。 農林高の劇の題名は「明日のハナコ」。女子生徒2人の掛け合いで進み、多くの原発がある福井の歴史と2人の生き方を描く。 「劇が放映できないかもしれない」。取材に応じた部員によると、演劇祭の翌日、顧問の教員と脚本を書いた前顧問の玉村徹さん(60)が、学校で部員らにこう伝えた。部員は「そんなことになるとは全然思っていなかった。何でなんだと思った」と振り返る。涙を流す部員もいたという。 無観客で、保護者も見られな… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Uターンラッシュが各地でピーク 2年ぶりに新幹線や高速などが混雑
【動画】Uターンラッシュがピークとなり、東名高速道路の上り線は渋滞した=平野真大撮影 Uターンラッシュ、全国各地で 正月三が日の最終日となった3日、年末年始をふるさとや旅先で過ごした人たちのUターンラッシュがピークを迎えた。新型コロナウイルス禍で多くの人が外出を控えた昨年と異なり、新幹線や高速道路は家路に向かう人たちで混雑した。 JR東京駅の新幹線ホームでは、スーツケースやお土産の紙袋を抱えた人たちが次々と降り立った。東京都三鷹市の男性会社員(48)はコロナ禍で、初めて滋賀県守山市の実家に家族4人で帰省。オミクロン株の感染者が増える中、帰省するか悩んだ。それでも80歳になる父親に孫の姿を見せたいと思い、帰ることを決めた。「こういう状況だから、外出も初詣など最低限にした」という。 JR各社によると、東京駅着上り新幹線の指定席はほぼ満席となり、自由席の乗車率が170%に達した列車も。高速道路の上り線も各地で渋滞が発生。日本道路交通情報センターによると、午後8時時点で東名高速の綾瀬スマートインターチェンジ付近から52キロ、中央道の小仏トンネル付近から13キロ渋滞した。 強い冬型の気圧配置となった北海道では2日から3日にかけ、荒天の影響で新千歳空港で欠航や遅れが相次ぎ、身動きがとれなくなった約690人が空港内で一夜を過ごした。3日は午後6時半時点で計6便が欠航、計105便に30分以上の遅れが出た。 【大阪】「今しかないと思って」 正月三が日の最終日となる3日、年末年始を故郷や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが本格化し、各地の駅や空港が混雑した。大阪(伊丹)空港では、変異株「オミクロン株」を警戒しつつ、久しぶりの帰省や旅を楽しんだ家族連れらの姿が見られた。 午後1時過ぎの伊丹空港の飲食店街は、帰省客らでにぎわった。夫と娘と共に長崎県を旅行したという兵庫県尼崎市の女性(45)は、昨年10月に予約したが、直前までキャンセルするか迷った。「今後また感染者が増えそうなので、今しかないと思って行きました。去年は自宅にこもっていたので久しぶりに旅行ができて良かった」と笑顔で話した。家族3人で宮崎県日南市の実家に帰省した会社員の男性(28)は「去年は帰れなかったので、息子を連れて帰れて良かった。事前にPCR検査を受けていきました」と話した。 年末年始を島根県出雲市の父方の祖父母宅で過ごし、3日から大阪府内の母方の祖父母宅で過ごすという東京都世田谷区の浅津美緒さん(13)は、「久しぶりにいとこたちと遊べて楽しかった」。昨年は外食もせずに世田谷の自宅で過ごしたと言い、妹の莉子さん(11)は「お肉とか豪華な料理が食べられてうれしかった」と話した。 JR東海によると、東海道新幹線では目立った混雑は見られなかったが、一部で100%を超えた。3日の始発から午後4時までの自由席乗車率は、新大阪駅発着の上下線で最高130%。前年同時期の同60%を大幅に超えた。 JR西日本によると、3日の在来線の自由席乗車率は、城崎温泉発の特急「こうのとり」が200%(前年同時期110%)になるなど、軒並み前年を超えた。 【名古屋】「孫の成長を抱っこの重みで感じられて幸せ」 年末年始を帰省先などで過ごした人のUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。JR名古屋駅では、新型コロナウイルスの感染拡大で閑散とした昨年とは打って変わり、混雑した。 上りの新幹線ホームではたくさんの荷物やお土産を手にした人が新幹線に乗り込んだ。妻の実家がある愛知県犬山市に帰省し、子ども3人を連れて東京に戻る堀潤さん(41)=会社員=は「オミクロン株の心配はあるが、感染は落ち着いているので久々に戻ってゆっくりできた」。長男の匡太郎(きょうたろう)君(10)は「坊主めくりを楽しんだ。勉強を頑張るので、コロナが少なくなってほしい」と話した。 見送る側の親の姿も。約1年ぶりに東京で暮らす次男や孫と会えた西端惇二さん(78)=岐阜県各務原市、団体職員=は「コロナで夏に東京を訪れるのを取りやめて、LINEでのやり取りばかりだった。孫の成長を抱っこの重みで感じられて幸せ」と語っていた。 JR東海によると、この日午後、上りの新幹線の指定席はほぼ満席。自由席の乗車率は、名古屋駅午後2時36分発のぞみ24号(博多発東京行き)で140%になった。(土井良典、東谷晃平) 【福岡】上り新幹線、指定席がほぼ満席 年末年始をふるさとで過ごした人たちのUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。高速道路では渋滞が発生し、駅や空港は終日混雑した。 西日本高速道路によると、3日夕、九州自動車道広川インターチェンジ(福岡県広川町)付近の上り線で、事故も重なり、最大32キロの渋滞が起きた。 JR西日本によると、博多駅を出発する上りの山陽新幹線は、午前中から「のぞみ」「みずほ」「さくら」ともに指定席がほぼ満席。JR九州によると、同日午後4時半現在で鹿児島中央発新大阪行きの新幹線「さくら560号」の自由席乗車率が167%、佐世保発博多行きの特急「みどり18号」などが最大150%の乗車率となった。 福岡空港も利用客で混み合い、東京に向かう便などがほぼ満席だった。(前田伸也) 【宮崎】空港で別れ惜しむ姿も 正月を郷里や観光地で過ごした人たちのUターンラッシュが宮崎県内でも3日にピークを迎え、宮崎空港も終日混雑した。宮崎空港ビルによると、予約状況は新型コロナ前の2年前の7、8割ほどまで回復。混雑は6日まで続くという。 空港の保安検査場前では、家族連れが大きな荷物や土産を手に地元の親族との別れを惜しむ姿があった。延岡市の早瀬幸子さん(64)は仕事で一足先に大阪市に戻る次男の見送りに。次男は新型コロナのため2年ぶりの帰省で、その間に生まれた孫との初対面を果たせたという。「久しぶりにみんなが帰ってきて、うれしいお正月だった。2年ぶりににぎやかに過ごせた」と話していた。(平塚学) 【福島】大きな荷物抱えて新幹線に 年末年始をふるさとで過ごした人たちのUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。JR福島駅の新幹線ホームでは、大きな荷物を抱えた家族や子や孫らを見送る人の姿が見られた。 東京都立川市から桑折町に帰省していた会社員の相島歩惟さん(34)は、5歳と3歳の子ども2人を連れてこの日午前の東京行きの新幹線に乗り込んだ。「親戚の集まりもなく、ステイホームでしたが、子どもが雪で大喜び。ずっと遊んでいました」と話していた。 JR東日本福島支店によると、東北、山形新幹線ともに上りの指定席はほぼ満席。盛岡発東京行きのやまびこ58、60号は、仙台駅を発車する時点で自由席の乗車率が170%だった。(笠井哲也) 【広島】祖母宅の雪に「びっくりした」 年末年始をふるさとで過ごした人たちのUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。 JR広島駅では東京・新大阪方面に向かう新幹線ホームに、たくさんの土産や荷物を抱えた家族連れらによる長い列ができた。家族4人で神奈川県茅ケ崎市に帰る小学6年、鈴木優衣奈さん(12)は三次市の祖母と2年半ぶりに再会。祖母宅では神奈川ではなかなか見ることのできない雪の量に「びっくりした」といい、大きな雪だるまもつくったという。弟で幼稚園児の涼介さん(6)も「すごく楽しかった」と笑顔だった。 JR西日本広島支社によると、3日午前の「のぞみ8号」(東京行き)の広島駅発時点での自由席乗車率は80%。昨年よりは回復したが、コロナ禍前の2020年よりは2割ほど少なかった。(大久保貴裕) Uターンラッシュで渋滞する九州自動車道鳥栖ジャンクション付近。写真上は福岡方面=2022年1月3日午後6時13分、佐賀県鳥栖市、朝日新聞社ヘリから、金子淳撮影 Uターンラッシュで渋滞する九州自動車道鳥栖ジャンクション付近=2022年1月3日午後5時59分、佐賀県鳥栖市、朝日新聞社ヘリから、金子淳撮影撮影 Uターンラッシュで渋滞する九州自動車道鳥栖ジャンクション付近=2022年1月3日午後6時4分、佐賀県鳥栖市、朝日新聞社ヘリから、金子淳撮影撮影 帰省先の場所などから、Uターンラッシュで東京方面(手前)へ向けて車が渋滞する東名高速道路の上り線。後方は富士山=2022年1月3日午後5時24分、神奈川県海老名市、朝日新聞社ヘリから、山本裕之撮影 帰省先の場所などから、Uターンラッシュで東京方面(左)へ向けて車が渋滞する東名高速道路の上り線=2022年1月3日午後5時34分、神奈川県海老名市、朝日新聞社ヘリから、山本裕之撮影 Uターンラッシュがピークを迎え、JR東京駅の新幹線ホームは混雑していた=2022年1月3日午後、東京都千代田区、金子和史撮影 上りの新幹線に乗り込む人たち。Uターンラッシュでホームは混雑した=2022年1月3日午前、JR名古屋駅、土井良典撮影 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
箱根駅伝、沿道観戦者は60万人 自粛呼びかけあったが昨年の3倍超
2、3日に行われた第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を沿道で観戦した人は、約60万人にのぼった。大会を主催した関東学生陸上競技連盟が3日、発表した。 新型コロナウイルスの感染拡大によって初めて観戦の自粛を要請した2021年大会の約18万人から3倍以上増えた。 関東学生連盟は昨年に引き続き、今大会でも沿道での観戦自粛を呼びかけた。レースが行われた両日はコース沿道に警備スタッフを置いて対策するとともに、学生補助員がプラカードを掲げて観戦しないよう訴えた。それでも、復路のゴール地点となった東京・大手町付近などには多くの人だかりができていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京大神宮で職員11人感染のクラスター 16日まで参拝中止
東京大神宮(東京都千代田区)は、職員11人が新型コロナウイルスに感染したとホームページ(HP)で2日に発表した。3日~16日の一般参拝を中止するとしている。 東京大神宮によると、昨年12月31日に職員の感染が確認され、これまで濃厚接触者を含む職員計11人の感染が判明。クラスター(感染者集団)と認定されたという。 元日は多くの参拝客でにぎわったが、千代田保健所は、職員がマスクを着用していたことから一般参拝客との濃厚接触はなかったとしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人に上下をつけないアイヌの教え 自然に学ぶ大切さ 宇梶静江さん
社会に存在するさまざまな「境界」の今を探り、問題解決には何が必要か、望ましい境界の未来を模索する連載企画「ボーダー2.0」。今回は、詩人でアイヌ文化伝承者の宇梶静江さんに、人に上下をつけない社会のあり方や、災禍があれば自分たちの行いを改める機会だととらえるアイヌ民族の考え方について語ってもらいました。 65年前に札幌から上京し、東京を拠点に暮らしていました。向こうで骨をうずめるつもりでいましたが、昨年11月に北海道白老町に引っ越しました。88歳になり、やっぱり私はアイヌなので、色々な活動に関わっているうちに「せっかく長生きしたんだから、皆さんが仲良くしていくのを見届けて死にたい」という思いになりました。 空き家を借り、敷地内の倉庫を改修して、アイヌの人々が集える場所をつくる予定です。ここを拠点に、アイヌ民族がこれからどう生きていくかを語り合う「アイヌ学」を立ち上げたい。初めて会う人も訪ねてくるようになり、同胞の期待を感じています。 アイヌ民族の人権をめぐってもたくさんの会があり、さまざまな考え方があります。首都圏では民族として主張するのが難しかった。アイヌが一つになって何をするのか、どうやって生活をしていき、自分たちの人権を確立するのか。周りは「北海道には昔アイヌがいた」という程度の認識で、訴える力は弱かった。 北海道では、大地に足をつけて生きていくための訴えをしていける。河川の一本でもアイヌ民族に返してもらい、自分たちのためにサケを捕るというふうに。植物採集やその食べ方といった文化の継承も、関東では個々が家々に分かれて暮らしているので不可能でした。これから立ち上げる「アイヌ学」では、考え方の違いや何かの問題への賛否に関係なく、語り合って手をつないでいきたい。 和人との間にあった「境界」 かつてはアイヌ民族と和人との間に厳然とした「境界」がありました。 人種差別はどこの国でもあると思います。アイヌ民族が目立たない本州では、アイヌだからといって特別苦労することはありませんでした。けれども、北海道でのすさまじい差別が忘れられなかった。同じ村で育ったのに村の外で会うとまるっきり無視される。市町村単位で仕事があっても、和人が仕事を取ってしまい、アイヌが仕事をしたくても出る幕がない。そういう圧力がありました。 150年以上にわたり、アイ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
橋から友人を突き落とし、死亡させた疑いで逮捕 初詣に行く途中か
2022年1月3日 8時11分 愛知県警岡崎署は1日、橋の欄干から友人を突き落として死亡させたとして、岡崎市の自称会社員の男(22)を傷害致死容疑で逮捕し、発表した。調べに対し、「お酒をたくさん飲んでいて細かいところまで覚えていない」と話しているという。 署によると、男は12月31日午後11時50分ごろ、同市明大寺町の橋の欄干の上を歩いていた同市の無職の男性(21)の体を押し、約7メートル下の歩道に転落させ、死亡させた疑いがある。2人は高校時代からの友人で、事件当時は別の友人と計11人で初詣に行く途中だったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル