福岡県内に二つしかない「村」の一つ、筑豊地方の赤村(人口約3千人)の月刊広報誌「広報あか」が、12月号で通算800号となった。「赤村公民館時報」として1955年5月に第1号を発行。途中で少し未発行の期間もあったが、67年にわたり村の情報を発信してきた。 12月号は、800号の歩みを振り返る特集のほか、「人権週間」の記事、地域活動を紹介する「村の元気」と題する連載記事などを掲載。村政の情報や俳句・短歌・詩などの定番コーナーもある。 担当者は総務課の森喬紀(たかのり)さん(25)。大阪の大学を出た後、今年4月、村役場に採用された。6月号からA4判オールカラー、通常20ページの広報誌を手がける。 毎月、各課から話題を募り、各課の担当者らと話し合って内容を決める。森さんが写真を撮って文章を書くことも多い。最後に正規職員約50人全員が3回読んでチェックする。1500部発行し、村内の全世帯や学校などに配布。村のホームページにもアップする。 鞍手町出身の森さんが赤村職員を目指したのは、忘れられない出会いがあったからだ。 数年前、ツーリング中に飯塚… この記事は有料記事です。残り462文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教団側が関与の全国会議で「感銘」 参加議員、条例化動くきっかけに
全国各地から議員が集まり、家庭教育支援条例の制定などが訴えられた「全国地方議員研修会」。参加議員たちの証言からは、会議の運営などで、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体の幹部が動き回る姿が浮かぶ。 昨年4月21日。和歌山県議の1人は、国際勝共連合の県組織幹部に誘われ、和歌山市内の住宅街にある教団施設を訪れた。 教団施設の会議室に通された県議が参加したのは、東京・永田町の参院議員会館とオンラインでつないだ第6回「全国地方議員研修会」だ。 勝共連合県幹部と一緒にパソコンの画面を見ていると、「会議の取り組み」が映し出された。 「全国各自治体において家庭教育支援条例の制定と家庭施策の拡充を目指す」「同性パートナーシップ制度、夫婦別姓、こども基本法の問題点への理解を深める」 いずれも教団側が重視している政策テーマだ。「年1回以上の全国地方研修会を継続し、全国地方議員の連携の場に」という方針も書かれていた。 会議室には、教団創始者の故・文鮮明(ムンソンミョン)氏と現総裁の韓鶴子(ハンハクチャ)氏の写真が飾られていたという。 会議の資料に教団の名前は明示したものなく 富山市でも2021年の第5回会議で、市議3人が教団施設からオンラインで参加した。友好団体の世界平和連合の県幹部から誘われたという。 この回のテーマは「家族と地域をつなぐ家庭教育支援」だった。3市議のうちの1人は「教団関係者から声をかけてもらった。テーマにも興味があったし、議員たちで勉強会をして重要視していた」と話す。 6回あった会議の資料には… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地方議員の全国会議、旧統一教会側が関与 国会の議員会館でも複数回
「全国地方議員研修会」という名称の会議が2015年以降、国会の議員会館などで6回開かれ、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体の幹部が関わっていたことがわかった。会議には地方議員が100人規模で参加。教団が重視する家庭教育支援条例を各地で制定することが呼びかけられ、参加者の中には地元での条例制定に尽力した議員もいた。 朝日新聞が入手した会議資料では、主催は地方議員で作る「世話人会」と記されている。だが、「代表世話人」の中に教団信者がおり、各県の教団友好団体の幹部が会議の講師役や「代表世話人」を務めるよう議員に要請し、参加も募っていたことが取材で判明した。教団側の地方政界への働き掛けの一端が浮かんだ。 参加した地方議員の政務活動費の収支報告に添付された資料や各議員への取材によると、初回は15年に東京のホテルで、18年の3回目以降は東京・永田町の議員会館で開かれた。 各回のテーマは教団側が力を入れる家庭政策が中心で、全国の地方議員が百~百数十人ずつ参加した。初回と翌年の2回目では友好団体の世界平和連合の幹部が講演。3回目からは家庭教育支援条例を既に制定していた熊本、茨城、福井の県議らが経緯を報告した。 20年の4回目以降はオンライン参加もあり、和歌山県議や富山市議らは、世界平和連合や同じく友好団体の国際勝共連合の県幹部に誘われ、地元の教団施設から参加していた。 5回目に参加した群馬、滋賀両県議や静岡県内の市議は、会議の資料代を、友好団体の平和大使協議会の口座に振り込んでいた。 福井県議会事務局は22年9月、会議を教団関連と認定。政務活動費で参加した元県議に指摘し、元県議は県に返納した。滋賀県議も政活費を返納した。 朝日新聞が確認した各回のプログラムでは毎回、講演者などに自民党の国会議員の名前があった。うち2人は取材に、会議を教団関連として党の「点検」で報告したと答えた。1人は教団の、もう1人は世界平和連合の渉外担当者から誘われたと取材に答えた。 会議当時は北海道議や県議で、現在は国会議員の4人も、「世話人」などに名を連ねていた。 会議に参加した福井の元県議は研修会後、県議会で同条例の検討会議を作り、会長に就いていた。「世話人」に名があった道議(当時)は20年、地元で家庭教育支援条例の制定をめざす会を設立し、会長になっていた。 22年9月まで信者で、「代表世話人」だった静岡県議は「教会や勝共連合、平和連合の人が運営に関わっていた。教会の人だけでは広がりがなくなるので、一般の議員さんにも多くお手伝い頂いた」と話した。教団元幹部の一人は「教団は会議をサポートしているが、議員が主催という建て付けにしている」と話した。 国際勝共連合、世界平和連合、平和大使協議会のコメント 国際勝共連合と世界平和連合は取材に、いずれも魚谷俊輔事務総長名で、「地方議員有志による『世話人会』が主催しているもので、地方自治が抱える政策課題についての調査研究などの趣旨で行われていると承知しているが、あくまで非公開の会合なので詳細な内容等については回答を控える」と同じ文言で答えた。 平和大使協議会も魚谷事務総長名で同趣旨を答えた上で、資料代の振込先だったことについて「世話人会から相談を受け、資料代の一時的な受取窓口として口座をお貸ししたことがある」とした。 旧統一教会のコメント 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は取材に、「特定の政党や政治家との関わりを組織的にもたないスタンスだ。信者個々人の政治活動にも関与していない。世界平和連合か国際勝共連合にお尋ねください。家庭連合からの回答は控える」とした。 ◇ 〈家庭教育支援法・同条例〉自民党内で検討された法案では、国が家庭教育支援の基本方針を定め、生活習慣を身につけさせるなどの家庭教育における保護者の第一義的な責任を明記している。法案の趣旨を先取りした条例は2012年の熊本県を皮切りに10県6市で制定された。家庭教育は教団側が重視し、教団友好団体が国政選挙で自民党国会議員に示した事実上の「政策協定」となる推薦確認書の項目にも、同法制定が含まれていた。「国による家庭への介入」という批判が根強く、法案の国会提出には至っていない。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
苦労は「運のポイントカード」だよ 松村邦洋さんの幸せのつかみ方
ビートたけしさんや掛布雅之さんらのものまねで一世を風靡(ふうび)したデビューから約35年。タレントの松村邦洋さん(55)は九死に一生を得ながら、いまもテレビにラジオ、ユーチューブと縦横無尽の活躍を見せている。苦労や困難を重ねることは、「運のポイントカード」をためることなのだという。(安斎耕一) 【動画】「難が多い分、これから幸せが来る」と語るタレントの松村邦洋さん=安斎耕一記者撮影 《新型コロナウイルスが国内で流行してまもなく4年目。松村さんも2020年末に感染して入院した》 松村家の先祖の資料を見ると、子ども4人が腸チフスなどで2年おきぐらいに亡くなって、家が一時絶えているんです。僕は子どもの頃から何不自由なく育ってきたんですけど、江戸時代に猛威を振るった腸チフスみたいな感染症を、まさかいま経験するとは思わなかったですね。 コロナ感染者が増えては対策をして、緩めると増えてまた対策をする繰り返し。だんだん風邪のようになるといいんですけどね。これがまたねえ、感染が落ち着いて、楽しもうと思うと「気が緩んでいる」って言われるし、かといって深刻な顔をしていると「辛気くさいなあ」って思われる。考え方はそれぞれでしょうけど、ピンチはある意味、価値観を変えるいいチャンスじゃないかなあとも思うんですよ。 こういう不自由とか理不尽とかがあってこそ、当たり前にあった幸せがすごくありがたいと気づく。この気持ちが大事だと思います。僕なんかチャンスがきた時に緊張して、チャンスをピンチにしちゃうタイプですけどね。 高校留年が転機 《高校在学中からものまねで人気者。ラジオ番組にも出演した》 高校時代はつらかった。1980年代って全国的に校内暴力などで荒れた時代で、僕みたいな下っ端は暴走族に呼び出されて、ものまねをやらされたりしました。ちょっと理不尽でしたけど、でもね、これも意外にそういうことがあったからこそ、いま夢がかなっているっていうのはなんかありがたいなと思います。 僕、留年して高校2年を2回やりました。1、2年の時の同級生は、僕のものまねにうんざりしてたらしいんです。そんなタイミングで留年して、「客」が入れ替わったんです。それで高校2年の新しいクラスで同じになった一つ下のみんなが「先輩がこうやってものまねをやってくれるのはすごくおもしろい」と言ってくれて。そうするとね、残りの2年間が楽しくなったんですよ。 新しいクラスに溶け込めるかなと不安に思っていたけど、ピンチが大きなチャンスになって。今思うと、留年が転機だったなあ。 留年したことで修学旅行も2… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
おせっかいな「大阪のおばちゃん」、なぜ生まれた? 庶民の街で
有料記事 永田豊隆、大蔦幸2023年1月2日 18時00分 「東京のおばちゃん」とか「名古屋のおばちゃん」と聞いても特別なイメージは浮かばない。でも、「大阪のおばちゃん」は違う。 おせっかい、派手好き、あつかましい、ヒョウ柄、あめちゃん。強烈な姿がすぐに脳裏に浮かぶ。他の地方にこんなおばちゃんはいないはずだ。 なぜ、いつから、こんなイメージが定着したのか。 記事の最後で、大阪出身のシンガー・ソングライター、矢井田瞳さんに「大阪のおばちゃん」について語っていただきます。 大阪のおばちゃんに直接聞いてみた。地元の「自称」アイドルグループ、オバチャーンの中心メンバー3人を大阪市内の事務所に訪ねた。 「ちょっと、今日は撮影ないってほんま? あたし、徹夜でメイクしたんやけど!」。あいさつも早々、「しゃべりの達人」と自他ともに認める宇口久子さん(75)に絡まれた。 記者がたじろいでいると、舟… この記事は有料記事です。残り1815文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2人が死亡、外傷性ショック 高齢の夫婦か 山形県鶴岡市の土砂災害
坂田達郎、辻岡大助2023年1月2日 18時06分 山形県鶴岡市西目で起きた大規模な土砂災害で2日、男女2人が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。死因はいずれも外傷性ショックだったという。市と県警は連絡が取れなかった夫婦とみて、DNA型鑑定をして調べる。 市によると、行方不明となった夫婦は、倒壊した家屋に住んでいた80代男性と70代女性。土砂に押し流されたとみられ、南隣の民家があった辺りで2日朝に見つかった。 災害は12月31日未明に発生。民家の裏山が幅約100メートル以上にわたり崩れ、大量の土砂や樹木が約10棟の建物を押し流した。2棟には人が住んでおり、うち1軒からは住民2人が救出されたが、高齢夫婦が行方不明となっていた。 発生後、陸上自衛隊や消防、警察など約200人が夜を徹して捜索を続けた。(坂田達郎、辻岡大助) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
相模原市の飲食店内で男性2人が刺される 意識あり、男が逃走
2023年1月2日 21時27分 2日午後7時ごろ、相模原市中央区相模原2丁目のベトナム料理店内で、ベトナム国籍の男性2人が男に刃物のようなもので刺されたと119番通報があった。相模原市消防局によると、2人は医療機関に搬送された際に意識があったという。男は逃走しており、神奈川県警が殺人未遂事件として行方を追っている。 相模原署によると、当時店は営業中で、3人以外の客もいた。男性2人のうち、1人は背中、もう1人は腹部を刺されたという。刃物は見つかっていない。署は3人に何らかのトラブルがあったとみて調べている。 現場はJR相模原駅南口近くの繁華街。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡の百貨店で初売り、開店前から大行列 一番乗りは午前5時半
福岡市内の百貨店で2日、新春の初売りがあった。福袋やセール品を目当てに、多くの買い物客でにぎわった。 中心地・天神にあるデパート岩田屋本店と福岡三越では、午前9時の開店前からそれぞれ1300人と650人が列を作った。今年は3年ぶりに新型コロナの行動制限がなく、昨年に比べて計150人増えた。 岩田屋の担当者によると、2年前から福袋のオンライン販売を始め、店に並ばずネットで予約注文する客も増えているという。 岩田屋に一番乗りした福岡市… この記事は有料記事です。残り259文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
軽乗用車が炎上し、4人の遺体 福島県郡山市の交差点、乗用車と衝突
2023年1月2日 23時29分 2日午後8時10分ごろ、福島県郡山市大平町の農道の十字路交差点で、乗用車と軽乗用車が出合い頭に衝突した。軽自動車が横転して炎上し、車内から4人の遺体が見つかった。郡山署は乗用車を運転していた会社員高橋俊容疑者(25)=福島市泉=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した。県警は、亡くなった4人の身元の特定を急ぐとともに、事故の原因についても調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「早く出して」救出願った元自治会長 贈られた手編みの手袋を手に
「早く見つかってほしい。その思いだけだった」 山形県鶴岡市西目で大みそかに発生した大規模な土砂崩れ。現場近くにある公民館で、夜を徹した捜索の様子を見守ってきた地元の元金山自治会長、平田充広さん(75)は、2人の遺体発見の知らせに声を振り絞るように語った。 「(行方不明の)2人はいつも1階で寝ていた」 山形県鶴岡市の土砂災害では高齢の夫婦とみられる2人が犠牲になりました。2人と温かい近所づきあいを続けてきた元自治会長に思い出を聞きました。 この災害で行方不明となった… この記事は有料記事です。残り668文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル