久しぶりに抱きかかえた息子は、思ったよりも小さかった。「かわいいな」。そう思ったのもつかの間、嫌がったのか、泣き叫んだ。 「無理もない」。磐下(いわした)智樹さん(48)は、そう自分に言い聞かせた。 2021年2月28日、当時1歳10カ月だった息子は妻・曼(まん)さん(33)とともに、中国から帰国した。しかし1年以上も離ればなれになっていた父のぬくもりを、覚えていなかった――。 コロナ禍では、国際結婚をしたカップルが離ればなれのまま、長期間会えないという事態が起きました。息子の成長に立ち会えないーー。磐下さんの奔走が続きます。 都内のデザイン事務所で働い… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
メアドから身バレ危機 ツイッター2億件超「流出」あなたは大丈夫?
年が明けた5日、米国のメディアが相次いで報じたニュースに衝撃が走った。2億3千万人を超えるツイッター利用者の個人情報が流出した恐れがある、というのだ。 イスラエルのサイバーセキュリティー企業が明らかにしたもので、利用者のメールアドレスやアカウント名が含まれたデータが闇サイトに流通しているという。同社の創業者は「私がこれまで見てきた個人情報の流出としては最大規模の一つだ」とSNS上に投稿した。 米ツイッターは11日、「すでに公開されているデータの集合体である可能性が高い」と、社内からの情報流出を事実上、否定する声明を出した。一方でデータがツイッター利用者のものであると認めているようにも読める。 果たしてどんなデータなのか。記者は独自にデータを確認し、解析した結果をもとに専門家に見解を求めた。その結果、実在するツイッターアカウントに関するものであるとの確証を得た。 メールアドレス判明が招くリスク 流出の有無を確認する方法は 流出データに自分のアカウントが含まれているかどうかを知る方法は……。流出で想定されるリスクとともに、記事後半で紹介します。 専門家はデータに含まれていた情報から、一つの警鐘を鳴らした。それはアカウントの「乗っ取り」と、ツイッター特有の「身バレ」リスクの恐ろしさだった。 データの分析結果から、日本… この記事は有料記事です。残り4231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハッチの不具合「事故前に把握していなかった」知床遊覧船社長明かす
北海道・知床半島沖で昨年4月、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(59)が朝日新聞の取材に答え、国の運輸安全委員会が浸水の要因と指摘したハッチの不具合について「事故前には把握していなかった」と述べた。事故から23日で9カ月。第1管区海上保安本部(北海道小樽市)は桂田氏を運航管理者として業務上過失致死罪に問えるか、慎重に調べている。 桂田氏は事故から4日後の4月27日に記者会見を開いたが、その後は公の場で説明していない。朝日新聞は1月、対面や電話、書面で桂田氏に複数回取材を試み、計約30分間話を聞いた。 運輸安全委は昨年12月に公表した報告書で、ふたに不具合があった船首部分のハッチが開いて船内に海水が流れ込み、沈没したと指摘した。桂田氏は報告書は読んだと明らかにした上で「事故前には(ハッチの不具合を)把握していなかった。船が揚がってから知った」と答えた。事故前の昨春、知床遊覧船関係者がふたの閉まりの悪さに気づき、甲板員に対応するよう求めていた。 桂田氏は取材で、事故3日前に国土交通省所管の日本小型船舶検査機構(JCI)による中間検査を受け、「合格」していたことにも言及。「JCIの検査でチェックされて問題ないということだったので、それを信じて(運航を)やっていた」と述べた。 カズワンは昨年4月23日午前10時にウトロ漁港を出航。網走地方気象台はこの日、風速が最大15メートル、波の高さが3メートル以上になるとして強風・波浪注意報を発令し、同業他社や漁協関係者らは、死亡した豊田徳幸船長(当時54)に出航をやめるよう忠告していた。 出航前に船長と可否を判断したという桂田氏は「波は穏やかだった。全然いけるという判断だった。午後は荒れるのは分かっていたけども、その感じを見て帰ってくるという折り返し運転だった。あとは船長に任せた」と説明した。 一方、桂田氏は「実際に事故を起こして、これだけ多くの方が亡くなっているので、そこはすごく責任を感じる」と述べ、乗客の家族らに謝罪する意向を改めて示した。 会社の運航管理者でもある桂田氏は、運航管理者に必要な3年以上の実務経験がないのに、あると偽って届け出ていた。運航管理者は運航中、原則事務所で勤務すると海上運送法に基づく会社の安全管理規程で定められているが、運輸安全委は報告書で「事務所にいないことが常態化していた」と指摘した。 こうした点について、桂田氏は直接は説明せず、「(前任の)運航管理者が急に亡くなった。やる人がいないので、社長がすべからくなるんだというかたちだと思う」と自らの就任の経緯について語った。 業務上過失致死容疑で捜査 焦点は「出航判断」 第1管区海上保安本部が業務… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
停電で東海道新幹線が2時間運転見合わせ 午後3時前に再開
原田悠自2023年1月22日 15時19分 【動画】東海道新幹線が停電で2時間運転見合わせ=乗客提供 JR東海によると、22日午後1時過ぎに東海道新幹線の新横浜―小田原駅間で停電が発生した。これに伴う車両点検の影響で、京都―東京駅間の上り線、東京―静岡駅間の下り線などで最大約2時間にわたり運転を見合わせた。JR東海のホームページによると、車両点検と安全確認が済んだとして午後3時前から運転を再開したという。 東海道新幹線では先月18日にも豊橋―名古屋駅間で停電が起き、列車が最大4時間半遅れて約11万人に影響するトラブルがあった。(原田悠自) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
シカ猟が生み出した、貴重な返礼品「稼ぎにつながる仕組みを」
北海道池田町の猟師、長谷(はせ)耕平(37)に憧れて、後を追う若者たちがいる。 頓所(とんどころ)幹成(25)は、長谷のことを「師匠だと思っている」と言う。 長野県出身。学生時代に長谷の講演を聞き、生き様にひかれた。2020年に池田町地域おこし協力隊に採用され、エゾシカなど野生鳥獣の被害防止に奔走する。地元猟友会の会員でもある。 エゾシカを撃つときは、首から上を狙う。内臓に弾が当たると、汚物があふれて雑菌がつき、食肉にできなくなるためだ。仕留めたエゾシカは池田町の解体加工施設へ運ぶ。 地域おこし協力隊はこの春に任期が終わる。「猟の腕を上げ、エゾシカ肉の販路拡大やエゾシカ革のブランド化に努めたい」。頓所はその後も池田町に残るつもりだ。 頓所や長谷らがエゾシカを運ぶ町営解体加工施設の設置に尽力したのが池田町議の三坂一茂(65)だ。 撃ったシカ「有効活用する」 「つくるのに10年もかかっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死亡した4人の身元判明、70~80歳代の男性 神戸の集合住宅火災
2023年1月22日 23時30分 22日午前1時40分ごろ、神戸市兵庫区湊町1丁目の3階建ての集合住宅から炎が上がっていると、住人の男性から119番通報があった。火の勢いは約1時間後に収まったが、神戸市消防局によると1、2階部分の計約30平方メートルが焼け、1階の焼け跡から男性4人の遺体が見つかった。このほかに男性4人が搬送され、うち3人が意識不明、1人が重傷という。 兵庫県警によると、亡くなったのは、いずれも1階に単身で住む山口勝弘さん(77)▽村上忠雄さん(86)▽木村敏彦さん(78)▽津田正行さん(79)。 亡くなった4人のうち2人は1階の自室で、2人は1階廊下で見つかった。搬送された4人も1階から助け出されており、県警は住人とみている。 この集合住宅の居室は、全部で31室。30人ほどが住んでおり、単身の高齢者が多く、生活困窮者らの受け入れ先にもなっていたという。住人の話によると、1階には車いすの利用者らも暮らしていたという。 登記簿によると、建物は築約60年の鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は約300平方メートル。1階居室の燃え方が激しく、県警は神戸市消防局と合同で火元や出火原因を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
都内の強盗事件メンバー、広島、山口の事件にも関与か 警視庁が捜査
昨年12月に東京都中野区で発生した強盗傷害事件に関わったメンバーが、都内の別の強盗事件や広島、山口両県の強盗事件に関わっていた疑いがあるとみて警察当局が捜査していることがわかった。 中野区の事件で逮捕された容疑者の車にあった携帯電話には、今月19日に狛江市で起きた強盗殺人事件に関連する情報が残されており、警視庁は、強盗グループの活動が東京都内のほか全国に広がっているとみて調べている。 住人に容赦なく危害を加える手口などが似ていると判断 中野区の事件は昨年12月5… この記事は有料記事です。残り548文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横浜中華街で「春節」祝う獅子舞、3年ぶりに開催 混雑ですぐ中止に
川村直子2023年1月22日 21時00分 中国の旧正月「春節」を迎えた22日、横浜市中区の横浜中華街では、無病息災や商売繁盛を願う伝統の獅子舞「採青(ツァイチン)」があった。新型コロナ下で春節を祝う行事は縮小が続き、3年ぶりの開催となった。 ドラや太鼓の音が鳴り響くなか勇壮な舞を見せる獅子に多くの観光客が見入ったが、あまりの人出に通りがごった返し、午後3時半から始まった「採青」は1時間足らずで中止に。横浜中華街発展会協同組合の担当者は「残念だがお客様の安全を最優先に考えた。コロナ前のように来てくれたことはありがたく、続く催しも、警備からの声かけを聞いて安全第一に楽しんでほしい」と話していた。 街では28、29日に雑技など中国伝統芸能の披露、2月4日に祝賀パレード「祝舞遊行(しゅくまいゆうこう)」、5日に「元宵節燈籠祭(げんしょうせつとうろうさい)」が行われる予定。(川村直子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小3女児はねられ死亡、乗用車運転の男を逮捕 三重・四日市
2023年1月22日 22時00分 22日午後1時45分ごろ、三重県四日市市楠町本郷の市道交差点で、自転車で横断歩道を渡っていた近くの小学3年前原舞雪さん(9)が乗用車にはねられた。頭などを強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。 四日市南署は、乗用車を運転していた同県鈴鹿市南堀江1丁目、建設業小掠直行容疑者(61)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕。容疑を過失運転致死に切り替えて調べる。 署によると、現場は見通しのよい直線道路で、信号機のない交差点。女児が西側から東側へ横断歩道を渡っていたところ、南進してきた小椋容疑者がはねたとみられる。「東側から右折してくる車に気を取られ、自転車の小学生に気づくのが遅れた」と容疑を認めているという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強盗殺人事件、集合呼びかけに「行く」 携帯電話のメッセージに記録
2023年1月22日 18時30分 昨年12月に東京都中野区で発生した強盗傷害事件の容疑者として逮捕された男のレンタカーから押収された携帯電話に、東京都狛江市で今月19日に発生した強盗殺人事件への参加を呼びかけるようなメッセージや、それに応じる内容のやりとりが残されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。男はこの携帯電話は自分のものではないと説明しているという。 金沢市末町の職業不詳、永田陸人容疑者(21)は、中野区の3階建て住宅にほかの5人の男と一緒に押し入り、住人男性の顔を殴るなどして現金約3千万円を奪った昨年12月の事件の容疑者として今月21日に足立区内で逮捕された。 捜査関係者によると、前日の20日昼に足立区内で行ったり来たりする不自然なレンタカーがあるとの通報を受けた警察官が駆けつけたところ、車の脇に永田容疑者が立っていた。 車内にあった携帯電話には、狛江市の住宅で大塩衣与(きぬよ)さん(90)が殺害された事件の前日の18日に「狛江市」という地名と時間などのメッセージが残されていた。事件前にメンバーが集合するためのやりとりだったとみられるといい、参加の呼びかけに「行く」と応じるような内容もあった。事件後の報告などは確認されていないという。 永田容疑者はこの携帯電話について「俺のものではない」と話し、逮捕容疑となった中野区の強盗傷害事件への関与も否定しているという。警視庁は、狛江市の強盗殺人事件への関与も含め慎重に調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル