有料記事 高室杏子 比嘉展玖 菅沼遼2023年1月30日 21時00分 北アルプスの白馬乗鞍岳で外国人スキー客らが巻き込まれ、2人が意識不明のまま取り残された長野県小谷村の雪崩事故。一夜明けた30日早朝から吹雪の中、急峻(きゅうしゅん)な現場で県警の捜索が続けられ、雪崩の現場付近で男性2人が発見され、死亡が確認された。 雪が舞う午前6時半ごろ、県警山岳遭難救助隊の12人は5台の車に乗り合わせて栂池高原スキー場の駐車場に到着した。赤と黄色のウェアに大きなザックを背負い、スキーや遭難者を乗せるシートなどを点検した後に、ゴンドラリフト乗り場に向かった。 岸本俊朗隊長は「雪の斜面ですので、積雪状態の見極めや雪崩のリスクの判断が難しいところ。ゴンドラを下りてから現地まで少なくとも2時間くらいかかると思う」と話した。午前7時15分ごろ、ゴンドラに乗り込み、登っていった。 乗り場にはその後、午前8時の営業開始前から50人ほどの列ができた。みなスキーやスノーボードを携えた利用客で、聞こえてくる会話は日本語よりも英語が多く、海外からとみられる人が多かった。 20分ほど上った先の標高は約1500メートル。利用客が滑るゲレンデとは反対側の山側には「これより上部はスキー場管理区域外です」「ヒヨドリ峰への登山・滑走は雪崩を誘発し、スキー場内に多大な影響を及ぼしますので禁止です」と看板が立っていた。 遮られる視界、スキーを履いてもひざまで沈む 大阪府から来た40代女性は… この記事は有料記事です。残り747文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アパート屋上に侵入した疑い 在沖米兵を逮捕
アパートの屋上に入り込んだとして、沖縄県警沖縄署は30日、建造物侵入の疑いで米空軍嘉手納基地所属の2等軍曹メイソン・ヘンリー・ローバック容疑者(27)を再逮捕し、発表した。「酒に酔って覚えていない」と容疑を否認しているという。 沖縄署によると、ローバック… この記事は有料記事です。残り150文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長野の雪崩事故、男性2人の死亡確認 外国人グループが斜面を往復か
【動画】長野県の雪崩事故で県警が心肺停止の男性2人を発見=福留庸友撮影 長野県小谷(おたり)村で、スキー場のゲレンデ外を滑走していた外国人らが雪崩に巻き込まれた事故で、捜索に当たっていた長野県警の山岳遭難救助隊が30日午前、現場付近で心肺停止になった男性2人を発見し、その後死亡が確認された。 県警などによると、29日に雪崩が起きたのは白馬乗鞍岳にある天狗原の東側斜面(標高約2100メートル)。栂池(つがいけ)高原スキー場のゴンドラリフトの到着駅からさらに1キロ以上、山頂側に登った場所に位置する。現場付近には3グループの外国人計13人が、ゲレンデ外の未整備の斜面である「バックカントリー」をスキーなどで滑走するために訪れていた。 雪崩は29日午後2時半ごろ… この記事は有料記事です。残り924文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、1818人の新規コロナ感染発表 2千人未満、3カ月ぶり
東京都は30日、新型コロナウイルス感染者を新たに1818人確認したと発表した。前週の同じ曜日より859人少ない。1日あたりの感染者数が2千人を下回るのは昨年10月24日(1735人)以来。30代~100歳以上の20人の死亡も発表した。 30日までの週平均の感染者は4622・6人で前週(7003・3人)の66・0%だった。30日の新規感染者の年代は40代の355人が最多で、30代340人、20代276人など。65歳以上は174人だった。発表人数以外に医師の陽性判定を受けていない感染者も少なくないとみられる。 病床使用率は36・5%。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用」とする都基準の重症者は前日より2人多い32人だった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フィンランド国籍の4人がゲレンデ外で遭難、無事と連絡 新潟・妙高
2023年1月31日 0時57分 30日午後5時40分ごろ、新潟県妙高市の前山で、スキー場のゲレンデ外のバックカントリーを滑っていたフィンランド国籍の4人が遭難した、と県警妙高署に通報があった。4人とも無事で連絡が取れているといい、県警は31日朝から消防などと救助を進める。 署によると、4人は30~40代の男性で、同国籍の男性2人と前山に登山後、二手に分かれてスキーやスノーボードで滑っていた。先に下山していた2人に4人から連絡があり、遭難が判明。スキー場を通じて通報があったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2宗教法人に計1.5億円の所得隠し指摘 国税「お布施を私的流用」
和歌山県南部で複数の寺を運営する二つの宗教法人が大阪国税局の税務調査を受け、住職2人が檀家(だんか)から受け取ったお布施などを私的に流用したとして、2021年までの7年間で計約1億5千万円の所得隠しを指摘されたことがわかった。国税局は住職2人への給与に対する所得税の源泉徴収漏れにあたると判断したとみられる。 追徴税額は重加算税を含めて計約7800万円で、2法人は全額納付したとされる。 関係者によると、2法人は同県田辺市とすさみ町にあり、いずれも臨済宗妙心寺派に属している。各法人の代表役員である住職2人はそれぞれ、生活費は寺からの給与などで賄っているとしていたが、国税局が調査すると、住職を兼務する寺のお布施など各7千万円超を私的な貯金などにあてていたという。 国税局は貯金など私的流用分を法人の会計帳簿に記載しなかったとして、重加算税対象の仮装・隠蔽(いんぺい)行為にあたると判断したとみられる。朝日新聞の取材に対し、田辺市の法人の住職は「税務調査は受けた。向こうの言い分はのんだ」と答えた。すさみ町の法人の住職は「(税務調査を)受けていない」とした。 宗教法人は、お布施やさい銭… この記事は有料記事です。残り345文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学校への脅迫ファクス、送信先「1.5万件」 闇の掲示板に投稿
2023年1月30日 21時45分 全国の大学や高校、中学に今月23日から3日連続で、爆破や殺害を予告するファクスが届いた問題で、この直前、ネットの闇の掲示板に関与をほのめかす投稿があり、送信件数が計1万5千件を超えるなどと示されていたことがわかった。警察もこれらの事実をつかんでおり、威力業務妨害容疑で捜査している。 脅迫文は23日朝、各地の大学に届いたのが始まり。「高機能爆弾を仕掛けた」などと記し、金を振り込むよう求める内容だった。 翌24日未明には、各地の高校に「自作の改造銃や火炎瓶で殺しまくってやる」というファクスがあり、さらに25日未明、今度は中学宛てに「全員サバイバルナイフで殺す」などと記したファクスが届いた。 いずれの脅迫文にも、実在する東京の弁護士名が使われていた。 朝日新聞の取材で、ネット上の闇の掲示板に、これらのファクスと、体裁や内容が同じ文書が投稿されていたことがわかった。事態が公になる前の時間帯で、警察は送信に関わった人物が書き込んだ可能性があるとみて捜査している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学校への脅迫、闇掲示板に関与ほのめかす投稿 サイバー犯罪の温床に
全国の大学や高校、中学に今月23日から3日連続で、爆破や殺害を予告するファクスが次々に届いた。一部の学校は休校や早退などの対応を取り、影響は子どもたちにも広がった。この直前、ネットの闇の掲示板に関与をほのめかす投稿があったことがわかり、各地の警察が威力業務妨害容疑で捜査を始めた。 「お前らの大学に高機能爆弾を334個仕掛けた」 「死にたくなかったらいますぐ金を振り込む、それはできるよね?」 脅迫文が届き始めたのは23日朝、全国の大学に宛てたのが始まりだった。 翌24日未明には、各地の高校に殺害予告のファクスが届いた。 「自作の改造銃や火炎瓶で殺しまくってやる」 「2つの口座に300万円ずつ送金して貰(もら)う」 さらに25日未明、今度は中学宛てにファクスが届く。「全員サバイバルナイフで殺す」「口座に264万円を振り込むか選べ」などと記されていた。 大学、高校、中学のいずれの脅迫文でも、実在する東京の弁護士名が使われ、口座番号が記されていた点が共通する。 何者の仕業なのか。 朝日新聞の取材で、ネット上の闇の掲示板に、これらのファクスと、体裁や内容が同じ文書が投稿されていたことがわかった。 投稿時間はいずれも事態が公… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮台真司さんが一般聴衆の前に復帰 「閉ざされ続けるのはダメだ」
東京都立大教授で社会学者の宮台真司さん(63)が30日、東京都目黒区の東京音楽大で講演した。昨年11月に八王子市の都立大キャンパス内で切りつけられ重傷を負った事件後、一般の多数の聴衆の前に立つのは初めて。事件直後からネットの動画配信などを通して発言を続けているが、また一歩、本格復帰が印象づけられた。 講演会は東京音大指揮部会が主催し、主に大学関係者が対象。宮台さんは「格差と分断 崩れゆく世界の中で」と題して、指揮者で同大学教授の広上淳一さんと、今を生きるアーティストはどのように生きていけばいいのかなどについて語り合った。 宮台さんは講演で、事件につ… この記事は有料記事です。残り710文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名古屋の夫婦殺害、差し戻し審始まる 弁護側は強盗目的を否定
高橋俊成2023年1月30日 19時39分 名古屋市南区で2017年3月、80代夫婦を殺害して現金入りの財布を奪ったとして、強盗殺人罪に問われた無職山田(旧姓・松井)広志被告(48)=同区=の差し戻し審の裁判員裁判が30日、名古屋地裁で始まった。弁護側は強盗目的を否定し、「成立するのは殺人と窃盗の罪だ」として起訴内容を否認した。 19年の一審判決は「殺害後に金品を盗むことを思い立った可能性を否定できない」として強盗殺人罪の成立は認めず、殺人と窃盗の罪を適用して無期懲役(求刑死刑)を宣告。だが、20年の二審判決は「強盗目的を優に推認できる」としてこれを破棄して審理を差し戻した。最高裁も同年に被告側の上告を退けて、裁判のやり直しが決まった。 検察側は冒頭陳述で、被告が借金を繰り返して困窮していたとして強盗の動機があったと指摘。その上で被害夫婦と面識があり、金品を持っていることも知って強盗目的で犯行に及んだとして強盗殺人罪の成立を主張した。 一方、弁護側は被害者側から「無職で遊んでいる」などと言われて腹を立てたことによる衝動的な犯行だと反論。「(殺害後に)財布が見えて、逃げるなら金が必要と思った」と述べ、事後的に金銭を盗んだと説明した。 起訴状などによると、被告は17年3月1日、名古屋市南区の自宅近くに住む大島克夫さん(当時83)方で克夫さんと妻たみ子さん(当時80)を刃物で刺殺し、少なくとも現金1227円などが入った財布1個を奪ったとされる。(高橋俊成) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル