【動画】紀伊水道の沖に沈められたクジラ=朝日放送テレビ撮影 大阪湾の淀川河口近くで見つかり、死んだオスのマッコウクジラ(体長約15メートル、体重約38トン)が19日、大阪市が手配した作業船で紀伊水道沖の海底に沈められた。「淀ちゃん」と呼ばれたクジラの今後は、どうなるのだろうか? 専門家は「自然のサイクルの中に戻っていく」と話した。 神奈川県横須賀市にある国立研究開発法人・海洋研究開発機構。海洋生物環境影響研究センター長の藤倉克則さん(58)は「クジラが海底に沈むと、深海生物のえさになり、数十年かけて分解される」と話す。 藤倉さんは、死後に沈められたクジラに、複数種の生き物が1カ所に集まる「生物群集」の様子を調べた経験がある。 肉を食べ、骨に根を張る存在 この研究などによると、まず… この続きは朝日新聞デジタル会員限定です。残り583文字 1カ月間無料の「お試し体験」で記事の続きを読んでみませんか? Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
贈賄側、市議に受注調整依頼か 奈良県御所市の汚職公判で検察側主張
浪間新太2023年1月19日 17時30分 奈良県御所(ごせ)市の火葬場事業を巡る汚職事件で、贈賄罪に問われた建設会社元役員2人の初公判が19日、大阪地裁であった。検察側は冒頭陳述で、市内の別の建設業者に市の防災施設整備事業を受注させる代わりに火葬場事業を受注する計画をたて、市議の小松久展被告(70)=加重収賄罪で起訴=に受注調整を依頼したと主張した。 建設会社「ゴセケン」元会長の西本登美雄被告(73)と元社長の中本喜則被告(57)は2021年6~12月、小松被告が火葬場事業の受注調整を知りながら市議会定例会で関連議案に異議を唱えず、賛成した見返りに計7500万円の賄賂を渡したとして、大阪地検特捜部に贈賄罪で在宅起訴された。元役員2人は初公判で起訴内容を認めた。 検察側は、西本元会長が受注調整を考案し、19年2月、別の建設業者と親しかった小松市議に依頼した結果、ゴセケンが代表企業の共同企業体(JV)が火葬場事業を約24億6600万円で受注したと説明。西本元会長らは20年7月ごろ、賄賂の額を受注額の3%にすると決め、架空の請求書で作った裏金を原資にしたと述べた。(浪間新太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女児10人に性的暴行などの疑い 逮捕の26歳男「成人だと通報が」
山本逸生 甲斐江里子2023年1月19日 17時32分 大阪府内の集合住宅で2016~22年、小学生の女児計10人に性的暴行やわいせつ行為を繰り返したなどとして、大阪府警は、同府吹田市桃山台1丁目の元病院職員、柳本智也容疑者(26)を強制性交等致傷や強制性交等などの疑いで逮捕、送検し、捜査を終えたと19日に発表した。容疑を認め、小学生の女児を狙ったのは「成人女性だと抵抗され、通報されるかもしれないと考えたから」と供述しているという。 捜査1課によると、柳本容疑者は21年3月、府内の集合住宅で女児の口を塞いでカッターナイフで脅し、目隠しして性的暴行を加えてけがを負わせたほか、昨年5月にも同様に別の女児に性的暴行を加え、裸を携帯電話で撮影した疑いなどがある。女児への被害のほとんどは半径500メートルの範囲内に集中していた。いずれも、下校後、1人で留守番する女児だったという。 同課によると、柳本容疑者の携帯電話には、被害女児の行動パターンを事件前に確認した様子がメモされていた。帰宅する女児の後をつけ、自分で玄関の鍵を開けるところや、その後の様子から家族が不在であることを確認していたという。携帯に残されたメモや映像などから、長いときで約1年にわたって準備していたとみている。その上で、柳本容疑者は帰宅する女児を付近で待ち伏せ、玄関ドアを開けたところで室内に押し入るなどしていた。 昨年5月の事件の際、付近の防犯カメラに発生時刻の前後、自転車で行き来する男の姿が映り、カメラの映像をつなぐ「リレー捜査」から柳本容疑者が浮上した。(山本逸生 甲斐江里子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪市のプレミアム商品券を悪用か 商品を詐取した疑いで男2人逮捕
田添聖史2023年1月19日 17時36分 大阪市が発行した「プレミアム付き商品券」で支払ったように見せかけ、商品をだまし取る詐欺事件が相次いでいる。大阪府警によると、スマートフォンのアプリで決済できる仕組みを悪用し、決済完了を装う画面を店員に示していた。市は店側に対し、決済完了を客のスマホ画面などで十分に確認するよう周知する。 鶴見署は19日、鶴見区の会社員の男(40)を詐欺と詐欺未遂容疑で逮捕し、発表した。署によると、男は昨年12月、同区内のスーパーで、スマホに保存していた以前の決済画面を示し、2回にわたって食料品計13点(計約2700円)をだまし取った疑いがある。その後も、同じ手口で食料品6点(約1300円)を詐取しようとしたが、店員に見破られたという。男は容疑を認めている。 また、生野署も19日、生野区の自営業の男(27)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。署によると、男は昨年12月、同区内のコンビニエンスストアで決済完了を装った画面をスマホで示し、食料品など約180点(計約5万4千円)をだまし取った疑いがある。男は「ちゃんと支払ったつもりだ」と否認しているという。 この商品券は1口1万円で1万3千円分の買い物ができる。市が昨年、経済活性化策として約272万口を紙券とスマホアプリで発行していた。(田添聖史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
HTB依田アナがANNアナウンサー賞大賞 観光船引き揚げの実況で
2023年1月19日 13時30分 HTB北海道テレビ放送・依田英将アナウンサーが担当した2022年5月26日放送の「知床・観光船事故KAZUⅠ(カズワン)引き揚げ ヘリコプター実況」が、テレビ朝日系列(ANN)26局の経験16年以内の中堅・若手に贈られる第21回ANNアナウンサー賞の大賞に選ばれた。HTBアナの大賞受賞は初めて。 審査対象は21年10月~22年9月の放送・作品。ナレーション、番組、スポーツ実況の3部門に分かれ、各部門トップの優秀賞と、経験5年以内の若手に贈る最優秀新人賞の中から大賞を選ぶ。依田アナは番組部門の優秀賞も受賞した。 講評では「描写が端的で正確、感傷を抑えた口調は誠実で信頼に足る。珠玉の報道リポート」と高く評価された。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ちひろさんはお坊さん 漫画家・安田弘之さんが驚いた「殺せ」の教え
暗い水底に沈んでいるようだった。必死にもがいて少し浮上しては、反動でもっと深く引き込まれる。自殺を決意して遺書を書いたことも、餓死寸前まで山中の廃プレハブ小屋にこもったこともある。大学は3回留年した。漫画家・安田弘之さんの話である。 子どもの頃から優等生。大人に褒められるのは簡単だった。でも、美術教師になろうと教育学部で学び始めると、美術の世界には模範解答がなかった。「きれいで上手っぽい絵は描けるんだけど、これを表現したいと中から湧いてくるものが、自分には全くなかった」 対人関係にも行き詰まった。「相手に良く思われるよう、いったん頭の中でシナリオを書いて、セリフをしゃべっている感じ」が中学生の頃からあった。ここへ来て、その不自然さに耐えられなくなった。でも、心を偽装して上手に生きてきすぎたせいで、自分の本当の心がわからない。「何もないと気づいちゃって」 やすだ・ひろゆき 1967年、新潟県生まれ。95年「ショムニ」で講談社ちばてつや賞準大賞を受け、週刊モーニングでデビュー。他の作品に、ちひろの風俗嬢時代の物語「ちひろ」や、「紺野さんと遊ぼう」「寿司(すし)ガール」など。 今思えばうつだった。寝ていることしかできない間、いつも傍らにあった岩波文庫の「臨済録」にこんな言葉が書かれていた。逢著便殺、すなわち「逢(あ)ったものはすぐ殺せ」。自分以外に惑わされるな。仏に逢えば仏を殺し、高僧に逢えば高僧を殺せと、臨済宗の開祖は言い放つ。そうして初めて、なにものにも束縛されず、自在な生き方ができるのだと。 すぐには理解できなかった。「でも、間違いなくこれが本当のことなんだという確信だけがあった」 教師の道は捨て、漫画家をめ… この記事は有料記事です。残り851文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小学生ら62人乗る船沈没、全員無事の陰に一人の教員 調査報告書
香川県坂出市沖の瀬戸内海で2020年、修学旅行中の小学生ら62人が乗った旅客船が座礁、沈没した事故で、国の運輸安全委員会が19日、事故の調査報告書を公表した。慣れない海域を航行した船長が機器を十分に確認しなかったため、海面下の岩に気づかなかったと結論づけた。また、全員が助かった理由の一つに、船舶免許を持っていた教員の存在を挙げた。 旅客船「Shrimp of… この記事は有料記事です。残り411文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひったくり犯、自分のかばん残し逃走 50m6.1秒の男性が追う
岡純太郎2023年1月19日 11時00分 「泥棒!」 飲食店やオフィスビルが立ち並ぶ大阪市北区西天満5丁目の一方通行路に、女性の叫び声が響いた。 大阪府警によると、2022年11月21日午後2時20分ごろ。飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」の配達中だった田畑慶文さん(35)=大阪市西区=の目の前で、歩いていた女性(59)が男にバッグをひったくられた。 「何も考えず、体が勝手に動いた」という田畑さん。気がつくと、逃げる男の後を追っていた。 田畑さんは高校時代、サッカー部に所属。50メートルを6・1秒で駆け抜けるスピードが自慢だった。 快足を飛ばして200メートルほどで追いつき、男を取り押さえようと体をつかんだ。だが男は逃れようと体をねじらせ、田畑さんは転倒。手首を打撲し、男の姿は見えなくなったが、現場には女性のバッグとともに、男が持っていた手提げかばんも残っていた。 天満署は、かばんの中から名前が書かれたスポーツクラブの会員証が入った財布を押収。重要な証拠として捜査を進めた結果、今月11日に現場から約200メートルの場所に住む建設作業員の男(24)を強盗致傷の疑いで逮捕した。 署は18日に田畑さんに感謝状を贈呈。森実昌宏署長は「住民の安全安心に寄与してくださった」と述べ、田畑さんは「早期に解決してよかったです」と笑顔で応じた。田畑さんは贈呈式後、「容疑者が逮捕され、『よかった』のひとことです」と話した。(岡純太郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
贈賄側の2被告、起訴内容を認める 奈良県御所市の火葬場汚職
浪間新太2023年1月19日 11時01分 奈良県御所(ごせ)市発注の火葬場の新設事業を巡る汚職事件で、市議に計7500万円の賄賂を渡したとして贈賄罪で在宅起訴された、市内の建設会社「ゴセケン」元会長の西本登美雄被告(73)と元社長の中本喜則被告(57)の初公判が19日、大阪地裁(坂口裕俊裁判長)であった。2人は「その通りです」と述べ、起訴内容を認めた。 起訴状などによると、2人は、受注調整の末にゴセケンを代表とする共同企業体が火葬場事業を受注した経緯を知りながら、市議会定例会で関連議案に異議を唱えずに賛成した謝礼などの名目で2021年6~12月に計2回、市議の小松久展被告(70)=加重収賄罪で起訴=に計7500万円の賄賂を渡したとされる。(浪間新太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「中洲で見た」雑踏に似ている顔、捜査員は尾行した 博多の女性刺殺
福岡市博多区のJR博多駅前で女性が刺殺された事件は、元交際相手で飲食店従業員の寺内進容疑者(31)=博多区=が殺人容疑で逮捕された。福岡県警の捜査員は、白昼の繁華街の人混みに紛れた容疑者を見つけ出し、その後を追っていた。 事件2日後の18日。捜査員は九州一の歓楽街、博多区・中洲で男を捜していた。 男は、刺殺された会社員川野美樹さん(当時38)=福岡県那珂川市=の元交際相手。県警は、現場周辺の防犯カメラの映像などから事件に関与した疑いが強いとみていた。 中洲で男を見かけた――。県警にはそんな情報が寄せられ、顔写真から街に潜む容疑者を捜し出す「見当たり捜査」にたけた捜査員が投入されていた。 マスクにフード、黒縁メガネの男 午前11時過ぎ。雑踏の中に、黒っぽい服を着た男を見つけた。マスクをしてフードをかぶり、黒縁のメガネ。顔ははっきりと見えない。だが、似ていた。捜査員らは県警に情報を伝え、尾行を始めた。 後を追うこと約800メートル。男は、ホテルや飲食店が点在する通りに入っていく。捜査員はここで、寺内容疑者と確信。職務質問として声をかけた。午前11時半ごろのことだ。 近くで洋服店を営む50代女… この記事は有料記事です。残り215文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル