堺市中区小阪で昨年末、夜間パトロール中の男性4人が車にはねられ死傷したひき逃げ事件で、地元町内会が15日、亡くなった2人を悼む集まりを開いた。遺族や住民ら500人以上が参列し、地域活動に熱心だった2人をしのんだ。 亡くなったのは、大阪市職員の山中正規さん(46)と内装業の村上伸治さん(47)。大阪府警によると、2人は昨年12月27日午後11時55分ごろ、町内会の8人で歳末パトロール中、後ろから来た車にはねられた。 この日の集まりは、町内会が主催。パトロールの詰め所でもあった会場の会館には、2人が指導していたソフトボールチームの子どもたちも訪れた。事件は、12月上旬にあった堺市の大会で優勝した直後だった。 町内会役員の堀内成浩さん(59)は、地域の子どもたちに愛情を持って接していた2人の姿を語った。 チームの監督だった山中さんは子どもたちについて誇らしげに話していたという。村上さんは祭りの時、飲み物を配ろうと走り回っていた。堀内さんは事件の夜、2人がパトロールに出る直前まで話していたといい、「あの時、もう少し引き留めていれば」と悔やんだ。 山中さんと村上さんの家族も… この記事は有料記事です。残り421文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「試験時間、1分短い」受験生が指摘 数学Ⅰ、数学Ⅰ・Aで開始ミス
2023年1月15日 17時20分 大学入試センターは15日、同日に実施された大学入学共通テストの数学Ⅰ、数学Ⅰ・Aで、東京大教養学部(東京都目黒区)の会場の1室で試験時間が1分短くなるミスがあったと発表した。 発表によると、この部屋では予定より3分遅れの午前11時23分にテストを始めた。試験終了後、受験生3人から「1分遅れて(24分に)始まった。時間が短いのではないか」などと指摘があった。調べたところ、監督者、タイムキーパーとも、開始時刻の確認が十分でなかったという。 この部屋で受けた70人は、希望すれば29日の再試験を受けられる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
数学I・数学A、代ゼミ問題分析 大学入学共通テスト
数学I・数学A 昨年よりはやや解きやすくはなっているが、分量は少ないとはいえず、煩雑な設定もあるので、時間内に解答するにはやや厳しい内容であった。昨年よりはやや丁寧な誘導ではあるが、完答にはかなりの力が必要である。 ―概評― 第1問〔1〕は、近年の傾向通りセンター試験に類似した出題である。第1問〔2〕は、三角比の問題であり、これも同様にセンター試験に類似しているが、(2)では空間図形を題材とするところが珍しい。第2問〔2〕でバスケットボールのシュートをモデル化した2次関数の問題が出題された。選択問題である第3問以降は、昨年よりはやや解きやすくなっているが、誘導が少なめであることは変わらず、かなりの力が問われている出題といえるだろう。 【大問数・設問数・解答数】 ・5で昨年と同じ。 ・18で昨年より9減。 ・96で昨年より21減。 【問題量】 ・問題文の分量は昨年並みである。全体として計算量は昨年より少ないため、思考に費やすことができる時間はいくぶん増加したと思われる。しかしながら、煩雑な設定の設問もあり、また誘導の少なさも考慮すれば、今年も時間内に完答するには処理力と数学的な思考力がなお高いレベルで要求されている。 【出題分野・出題内容】 ・第1問〔1〕は昨年同様、数と式からの出題であったが、センター試験と同程度の難易度である。 ・第1問〔2〕は三角比の問題である。出題はセンター試験に類似しているが、空間図形が題材であることが珍しい。類題経験があると解きやすい。 ・第2問〔1〕はデータの分析からの出題だが、例年通り、データの読解がメインである。昨年よりはデータを精査しなくてよいため、解答しやすい。 ・第2問〔2〕は2次関数の問題であるが、バスケットボールのシュートの軌跡に着想を得た出題で、受験生は初めて見る設定であっただろう。花子さんのシュートのイラストが両手投げになっており、芸が細かい。 ・第3問は確率ではなく、久々に場合の数からのみの出題であった。(4)までは比較的容易であるが、(5)、(6)は思考力が問われる。 ・第4問は整数の性質の問題である。昨年同様不定方程式の整数解がテーマである。数値は比較的大きいものの、それほど煩雑な計算は要求されていないため、しっかりと準備をしていれば易しく感じられたかもしれない。 ・第5問は図形の性質の問題である。円に内接する四角形の性質を適切に用いることができるかが試される。 【出題形式】 ・答えを選択肢から選ぶ問題が第1問で4、第2問で9、第3問で1、第5問で5であったが、それ以外は数値を求めさせる問題である。 ―難易度(全体)― 昨年に比べてやや易しくなった。高得点をとるには、ある程度の学力が必要である共通テストらしい出題である。 ―設問別分析― 第1問 ・小問〔1〕 数と式 難易度:標準 ・小問〔2〕 図形と計量 難易度:標準 〔1〕は絶対値を含む不等式や展開の問題である。前半は計算を正しく行うことができるかどうかである。後半は得られている2式の左辺を展開し、辺々を足すことで適切な式が得られる。 〔2〕は面積や体積の最大というテーマになっている。(1)は基本的な計算問題があり、その後、面積の最大値を考える。適切な図を描くことができれば易しいだろう。(2)は基本的な計算問題があり、その後、体積の最大を考える。類題を解いた経験があれば難しくない。ただし、経験がなければ差がつくだろう。 第2問 ・小問〔1〕 データの分析 難易度:やや易 ・小問〔2〕 2次関数 難易度:標準 本年度は〔1〕がデータの分析、〔2〕が2次関数の設問となり、昨年度までの出題順と入れ替わっている。 〔1〕は昨年度と比較すると、散布図を注意深く見る必要がある設問はなく、用語の意味を正しく把握できていれば正答できる設問が多かった。また、分量自体も少なくなっている。ほぼ唯一の計算問題と言えるかについても、択一式の設問であるため、約分後の計算式の分母が2500以上3600以下であることに気づければ正確な値を計算せずとも正答にたどり着ける仕様となっている。 〔2〕ではバスケットボールのシュートにおけるボールの軌跡を題材に、2定点を通る上に凸な放物線の形状について主に考える問題である。受験生の側で実行するとそれなりの手間になる計算の結果を与えてその先を考察させる場面が多い。解答にあたっては図形的考察を行うことで計算を大幅に軽量化できることがある。また、所要時間の観点から、近似値をある程度大胆に評価できるかも重要である。 第3問 ・場合の数 難易度:標準 近年、確率が主な題材として出題されており、場合の数は問われていても、その分量は少ない。その点、今年は場合の数についての問題となっているのが大きな特徴である。(1)、(2)は基本的な場合の数の設問である。(3)、(4)も少し考えれば正しい答えが得られるだろう。 (5)は応用問題であるが、誘導が与えられているため、これを理解し、適用できるかどうかである。図Fに対応する場合の数のうち、球3と球4が同じものになる場合の数を引くことで得られる。(6)は誘導がないが、(5)の考えを利用できるかどうかが鍵である。 第4問 ・整数の性質 難易度:標準 昨年度の同分野の問題から易化したが、難易度が高かった昨年度の問題から標準的な難易度に戻っている、という見方ができる。最後の設問を除き計算の分量はあまり多くなく、計算すべき事柄も明快であり、整数に関する基本的な技術、計算力で十分解答できる。 一方で最後の設問は少し難しい。横の長さに着目し3文字の1次不定方程式を立式した後、7もしくは11で割った余りに注目して考えることになるが、思考力も問われる設問となっている。 第5問 ・図形の性質 難易度:標準 作図に関する証明問題が主なテーマとなっており、似たような形式が2年前の第2日程に出題されている。 (1)は簡易的な図が与えられていることと、誘導が丁寧であることから教科書にある性質を理解できているかどうかが最重要である。 (2)は角の大きさを考える設問と、求値問題がある。自力で図を描かなければならず、(1)に比べると、少し難易度が高い。しかし、図は(1)と似たものになることと、マーク形式であるから、成り立つ性質について厳密に証明せず、予想の上で解答することもできる。(代々木ゼミナール提供) Source : 社会 […]
化学基礎、代ゼミ問題分析 大学入学共通テスト
化学基礎 第1問は基本的な知識を問われる問題が多く、第2問は考察的な総合問題で、実験内容を正しく把握する必要があった。 ―概評― 第1問は基本的な小問集合であった。一方、第2問の問3の正誤問題は内容が細かく問われた。また、第2問の問5では得られた情報の活用を求められており、量的関係の把握が難しい問題であった。 【大問数・設問数・解答数】 ・2で昨年から変更はない。 ・昨年に比べ、1増の14。 ・昨年に比べ、5増の20。 【問題量】 ・計算問題の数は昨年とほぼ同じであり、文章量もほぼ同じであった。全体的に見ても問題量は昨年とほぼ同じであった。 【出題分野・出題内容】 ・第1問は、原子構造、分子の極性、物質の三態、分子の構造と気体の密度、物質量の計算、アルミニウム、金属のイオン化傾向、中和滴定の小問が出題され、第2問は、しょうゆに含まれる塩化ナトリウムの定量実験に関する総合問題が出題された。 ・第1問は、教科書レベルの基本問題が中心。問9の中和滴定の問題は、体積やモル濃度が文字式で与えられているため、やや解きにくい。 ・第2問は、考察的な問題が多く含まれている。特に、問3以降は実験内容を正確に理解していないと正解を導けない。 【出題形式】 ・第2問の問4では、与えられた実験結果のグラフをもとに別の実験結果を示すグラフを選択するという、共通テスト化学基礎では初めての形式の問題が出題された。また、第2問の問5bのように計算結果の数値を穴埋めで答えさせる問題が復活した。 ―難易度(全体)― 第1問はほとんどが基本的な問題で解きやすい。第2問は実験考察問題で、実験の内容を正確に把握していないと正解を導けないものが何問か含まれている。全体としての難易度は、昨年並み。 ―設問別分析― 第1問 ・小問1 原子の構造 難易度:易 ・小問2 分子の極性 難易度:やや易 ・小問3 ハロゲンの構造と反応性 難易度:やや易 ・小問4 物質の三態 難易度:標準 ・小問5 二酸化炭素とメタンの構造と密度 難易度:標準 ・小問6 物質量の計算 難易度:標準 ・小問7 アルミニウム 難易度:標準 ・小問8 金属のイオン化傾向 難易度:やや易 ・小問9 中和滴定 難易度:標準 問1の中性子数を求める問題と問2の無極性分子を選ぶ問題は、いずれも基本的。問3はハロゲンが酸化力を有することがわかっていれば平易。問4は物質の三態に関するグラフの問題で、正しい記述を二つ選ぶ必要があり、失点しやすい。問5は同じ条件下では、分子量と密度が比例関係にあることがわかれば解ける。問6は物質量に関する基本的な計算問題。問7は誤りの記述が明白なので、解きやすい。問8は金属のイオン化傾向を覚えていれば楽に解ける。問9はモル濃度や体積が文字で与えられているため、やや解きにくい。 第2問 ・小問1 化学反応式の係数、酸化数 難易度:易 ・小問2 実験器具 難易度:易 ・小問3 実験操作 難易度:やや難 ・小問4 沈殿の質量変化 難易度:標準 ・小問5 モル濃度と質量の算出 難易度:やや難 しょうゆに含まれる塩化ナトリウムの量を求める実験考察問題。問1のaは係数を決める問題でごく平易。問1のbは酸化数の求め方の規則がわかっていれば楽に解ける。問2は定量実験で滴下する器具ということから、ビュレットとすぐわかるはず。問3は実験操作や実験結果を正しく理解する必要があり、さらに解答を二つ選ばなければならないのでやや難しい。問4はAgClがすべて沈殿した後は、一定となることに気づけば解ける。問5は実験操作を正確に把握していないと正解を導けない。(代々木ゼミナール提供) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地学基礎、代ゼミ問題分析 大学入学共通テスト
地学基礎 宇宙分野の問題が1題増加した。組み合わせ問題が減少したが、与えた図表からやや高度な考察をさせる問題が増加した。 ―概評― 大気・海洋分野が1題減少した分、宇宙分野が1題増加した。昨年は12題だった組み合わせ問題の数が8題に減少した。図表を与える問題は7題で昨年並みだが、図表を読み取らせてやや高度な考察をさせる問題が増加した。 【大問数・設問数・解答数】 ・昨年と変わらず4。 ・昨年と変わらず15。 ・昨年と変わらず15。 【問題量】 ・全体の文章量は昨年並みである。 ・全体の問題量は時間に対して適量である。 【出題分野・出題内容】 ・第1問は固体地球分野、第2問は大気・海洋分野、第3問は宇宙分野、第4問は自然の恵みをテーマとした固体地球分野、大気・海洋分野の総合問題だった。 ・大問数は昨年に続いて4問のままだが、設問数は第2問が1問減少し、第3問が1題増加した。大気・海洋分野が第4問を合わせても1題減少した一方、宇宙分野が1題増加したことで宇宙分野のウェートが少し高くなった。 ・知識問題は基本的なものがほとんどであった。 【出題形式】 ・6択形式の問題が1題、それ以外は全て4択形式の問題だった。 ・複数の知識を組み合わせて解答する必要がある知識問題が目立った。 ・やや高度な考察を要する図表問題が多数あった。 ・数値を扱う問題は2題だった。 ―難易度(全体)― 昨年並みの難易度だと思われる。高度な考察を要する問題もあったが、問題文中の手掛かりを見逃さなければ基本的な知識で解ける問題もあったので、注意深さが得点率を分けたと思われる。 ―設問別分析― 第1問 ・小問A 地球の全周の計測、プレート境界 難易度:標準 ・小問B 鍵層、地質柱状図と地層の対比 難易度:標準 ・小問C 自形、火山の形とマグマの性質 難易度:やや易 Aの問1はエラトステネスの方法にならった地球の大きさの計測に関する計算問題である。問2はプレートの境界についての知識問題で、深発地震と火山活動を起こすプレート境界の種類はそれぞれ覚えておこう。Bの問3は鍵層に適した地層についての知識問題、問4は柱状図から堆積(たいせき)速度や堆積環境について考察する問題で、地層の対比の目的や利用法についての理解度が問われている。Cの問5は火成岩の薄片のスケッチから自形の知識を問う問題、問6の火山の形とマグマについてまとめた図の誤りを指摘する問題で、ともに平易な知識問題である。 第2問 ・小問A 地上天気図と移動性高気圧 難易度:標準 ・小問B 黒潮の流路 難易度:やや難 Aの問1は地上天気図の読図からの移動性高気圧の通過時間の計算と知識の組み合わせ問題で、問題の緯度における経度幅は与えられているので、計算は難しくない。Bの問2は年平均海面水温の分布図から典型的な黒潮の流路を読み取る問題で、九州・沖縄における流路は、25℃の等水温線に着目して等水温線が北側に張り出した部分を流れると考えればよい。 第3問 ・星団と星雲、太陽の黒点、銀河の構造 難易度:標準 問1は散開星団と球状星団の違い、散光星雲と惑星状星雲の違いについての、問2は星雲が輝く理由についての、問3は黒点が黒く見える理由についての知識問題であり、問2が紛らわしい選択肢が多いのでやや間違いやすい。問4は銀河系の断面の模式図を与えた上で銀河系円盤部の直径と銀河系から見たM31の方向を問う問題で、M31は地球からは天の川と異なる方向に見えることから、銀河面から離れた方向にあるとわかる。 第4問 ・火山の恵み、化石と資源、降水現象 難易度:易 自然の恵みを題材にした火山と地質、気象の融合問題である。問1ではマグマ活動に伴う資源の形成や熱エネルギーによる温泉と地熱発電、問2では石灰岩の形成と堆積作用・変成作用、問3では降水をもたらす前線、低気圧、季節風による水蒸気の供給について問われている。いずれも正しい選択肢の判別がしやすく、平易な知識問題である。(代々木ゼミナール提供) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生物基礎、代ゼミ問題分析 大学入学共通テスト
生物基礎 問題ページ数が4ページ減少した。知識と理解を活用する問題と実験考察問題がバランスよく出題され、読解力や思考力が試された。 ―概評― 大問3題がそれぞれA・Bに分割され、幅広い内容が出題されている。昨年に引き続き、単純な知識問題はほとんど見られず、基本的な理解を基に課題を解決していく、知識の活用力や思考力が試される問題が中心であった。 【大問数・設問数・解答数】 ・昨年同様3であった。 ・昨年より1減少し15であった。 ・昨年より1増加し18であった。 【問題量】 ・大問数、設問数、解答数にほぼ変わりはないものの、図表の数が昨年から3個減少し、余白が減少したこともあり、実質の問題ページ数が昨年より4ページ減少し、14ページであった。 【出題分野・出題内容】 ・例年同様、第1問は「生物の特徴および遺伝子」、第2問は「生物の体内環境の維持」、第3問は「生物多様性と生態系」から出題されたが、第3問Aでは、第1問で扱われる分野からの出題がみられた。 ・全体的に知識を基に思考力を試す問題が中心であったが、実験考察問題も多くみられた。 【出題形式】 ・すべての大問がA・Bの中問に分かれていた。 ・複数の答えを組み合わせて解答する形式の問題は6問であり、昨年の7問から1問減少した。 ―難易度(全体)― 昨年並み。問題のページ数は減少したものの、解析力や読解力が求められた。 ―設問別分析― 第1問 ・小問A 細胞と遺伝子 難易度:標準 ・小問B 体細胞分裂 難易度:やや難 A:問1は基本的な知識の問題だが、呼吸を行う原核生物もいることに気づきたい。問2は細胞内共生説による遺伝子発現の変化を考察する空欄補充問題。B:問3は単純な計算問題。体細胞のDNA量は精子の2倍であることに注意。問4・5は細胞周期の時期を考察する問題。見慣れない内容やグラフだが、各期で起こっている内容とDNA量の変化を覚えていれば解答できる。 第2問 ・小問A 胆汁の作用 難易度:標準 ・小問B 免疫 難易度:標準 A:脂肪の消化に関する対話文形式の実験考察問題。問1は典型的な実験区の組み合わせを選ぶ問題。着目する要素の有無のみが異なる試験管を選ぶ。問2も実験の組み合わせを選ぶ問題。層X・Y・Zに何が含まれるかを考察できればよい。B:問3は自然免疫の知識問題。問4は実験の形式だが、内容は基本知識。問5は実験考察問題。問題文に書かれた、各マウスの設定を見落とさないようにすれば、基本知識を基に選択肢を選ぶことができる。 第3問 ・小問A 代謝・窒素循環 難易度:標準 ・小問B バイオーム 難易度:標準 A:問1は代謝、問2は窒素循環に関する知識問題。問3は文章読解による考察問題。生態系には生物的環境と非生物的環境が含まれることを踏まえ、「生態系から窒素を取り除く」方法を選択する。B:バイオームの問題。文中では全てグラフ上の記号で表されるので、各バイオームの位置を正確に覚えていないと解答できなくなる。問4は基本知識。問5は見慣れないグラフの考察問題。Cは夏緑樹林なので、秋に落葉して指数Nが減少する。(代々木ゼミナール提供) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
AIで離島結ぶ船の欠航を予測 高専生が開発、的中率は天気予報並み
山形県唯一の離島・飛島と酒田港を結ぶ定期船「とびしま」の運航予測システムを仙台高専(仙台市青葉区)の学生がつくった。人工知能(AI)を使い、1週間単位で出航・欠航を予測する。近々、試行版がウェブサイトに公開される予定だ。 東北大片平さくらホールで昨年11月にあった東北・北海道地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムで発表された。 運航予測システムは、前日のアメダスデータが更新されると、自動的に翌日から1週間分の運航予測を天気予報のようにサイトに表示するというものだ。 2012年4月1日からの10年以上の酒田のアメダスデータ(降水量や日照時間、平均地表気圧、平均気温、最深積雪、平均風速など)をAIに入力。とびしまの運航実績を突き合わせ、どんな気象条件なら出航・欠航したかを学ばせた。翌日の天気予報が出ればAIが予測を出す。 システムの根幹は、仙台高専を昨年春に卒業した小岩晃さん(21)が21年度中につくった。翌日の予測の的中率は85%ほどだったが、2日後以降は58%ほどと精度が下がる。そこで、後輩である専攻科1年、中道一紗(かずさ)さん(20)が精度を引き上げ、利便性を高めた。 天気の移り変わりが日ごとに… この記事は有料記事です。残り406文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR越美北線を盛り上げたい 応援弁当、タビノオト…沿線住民の試み
福井県を東西に走るJR越美北線の厳しい現状を受け止めつつ、沿線地域をつなぎ、まちづくりを進めようとする活動が始まっている。 活動の中心となっているのは「新幹線開業に向けて越美北線を考える会」。福井から4駅目の越前東郷(福井市)周辺の住民が2021年春に立ち上げた。 きっかけはコロナ禍だった。20年は勝原(かどはら)(大野市)までが開業して60周年だったが、祝賀行事の大半が中止に。行事を手がけていた有志が「越美北線の歴史を知るとともに、観光目的で沿線の魅力を見つけていこう」と考える会を作った。 事務局長の伊藤真紀さん(49)は岐阜県出身で、結婚を機に福井に来た。それだけに福井の良さも分かるという。 「鯖江のメガネにしても、越前打刃物にしても、福井には地味だけでレベルが高い技術が多い」 24年春に北陸新幹線が金沢から敦賀(福井)まで延伸するのを前に、考える会は沿線の魅力を発掘するイベントなどを行う。 考える会が発行する「タビノオト」という冊子は、四季をイメージした4種類で、沿線の見どころを紹介するほか、チケットやパンフを貼ったり、写真を入れたりするための白紙のページもある。表紙にカメラやスマホを手にしたネコが描かれたかわいいデザインが人気になっているという。 そんな中、東京・新宿にある京王百貨店の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(7~22日)で、百貨店と地元が協力して作り上げた異色の「駅弁」が販売されることになった。 伊藤さんは弁当についても「九頭竜まいたけも見た目は地味だけど、一度食べたらその魅力は分かってもらえると思う。上庄さといもの硬さもすごい。弁当を食べておいしいと感じたら、ぜひ越美北線の沿線を訪ねてほしい」と期待を寄せている。(八鍬耕造) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駅弁大会でローカル線応援 トイレ休憩から始まったマイタケ弁当企画
駅弁大会と言えば、各地ですでに販売されている駅弁が一堂に会する人気イベントだ。東京・新宿にある京王百貨店の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」も例外ではない。 そんな通例を覆し、7日から始まった今年の大会では、百貨店側が自ら提案、地元の協力を得て作り上げた異色の弁当が販売されている。 きっかけは偶然だった 京王百貨店の売り場マネジャー、横山和正さん(36)は、駅弁大会の準備で各地を車で回る。 昨年6月のことだった。峠を越えたところでトイレ休憩も兼ね、車をとめた。 福井県を東西に走るJR越美北線の終点、九頭竜湖駅(大野市)。駅の隣にある道の駅で、マイタケの炊き込みごはんの弁当を買った。車の中でほおばると、「九頭竜まいたけ」の豊かな香りが広がった。 駅構内に入ると、1両編成の列車がとまっていた。 同行した取引先から、1両の列車は越美北線だと教えられた。本数の少なさや減便の話を聞いているうちに、あるアイデアが頭の中をよぎった。 「駅弁大会でマイタケ弁当を売れば、多くの人に越美北線の現状を知ってもらえるのではないか」 越美北線を応援する特別企画「がんばれ!ローカル線」が動き出したきっかけだった。 地元のこだわりが詰まった駅弁や思いを紹介します。 過去にもローカル線企画はあ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
三ケ日のミカン畑、旅人が手助け 人手不足の宿をベンチャーがつなぐ
静岡県浜松市北区三ケ日町はミカンの産地として知られる。 11~12月になると、木についた実のオレンジ色が鮮やかになり、収穫の最盛期を迎える。 パチン、パチン。脚立に乗った男性が、手際よく実をつんでいく。 ハサミを2回入れるのは、ヘタに茎が残るとほかの実を傷つけてしまうからだ。当然、機械では収穫できない。 「まだ4日目だけど、若いと覚えるのが早い。助かった」。家族で農園を営む山本純さん(36)の視線の先で作業していたのは、阿部仁さん(29)だ。肩にかけた布製のバケツは、すぐにいっぱいになった。 人手が必要なミカンの収穫は、「切り子」と呼ばれる地域の人たちが手伝ってきた。だが今は、人口減や高齢化で人集めが難しくなっている。 シャンプー補充もゴミ分別も宿泊者が担うペンション 阿部さんは、自転車で全国を… この記事は有料記事です。残り1286文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル