政府の地震調査委員会は13日、静岡県から九州沖合にかけての南海トラフ沿いで、マグニチュード(M)8~9級の巨大地震が20年以内に起こる確率が「60%程度」に高まったと発表した。昨年時点では「50~60%」だった。 発生確率は、過去の発生間隔と直近の地震からの経過年数で計算しているため、毎年少しずつ高まる。評価の方法や、想定される震源域に特に変化はないという。 10年以内の発生確率は「30%程度」、30年以内は「70~80%」、50年以内は「90%程度もしくはそれ以上」とそれぞれ据え置いた。 委員長の平田直・東京大名誉… この記事は有料記事です。残り401文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察官が盗難車追跡中に発砲 死亡したのは41歳男と発表 大阪府警
2023年1月14日 9時40分 大阪府八尾市で盗難車を運転する男に警察官が発砲した事件で、大阪府警は14日、死亡した男は住居、職業不詳の石橋健太容疑者(41)だったと発表した。八尾署は発砲直後、石橋容疑者を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕していた。 署によると、13日午後1時20分ごろ、八尾市亀井町1丁目の路上で、地域課の男性警部補(47)と男性巡査長(26)が、石橋容疑者が運転する乗用車の両側から拳銃を2発ずつ発砲した。少なくとも1発が石橋容疑者に当たり、心肺停止状態で病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。同乗者はいなかった。 乗用車には府外で盗難届が出されたナンバーがついていた。発砲の約3分前に大阪市平野区の路上で署のパトカーが乗用車を発見。信号待ちをしていた容疑者の車にパトカーが追いつくと、容疑者が車をバックさせてパトカーにぶつけてきたため、止まらないと撃つと警告した上で発砲したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飲酒事故で人生一変「戻れるものなら」 加害者が語る後悔と罪深さ
近藤咲子2023年1月14日 10時45分 飲酒運転による交通事故をなくそうと、千葉県警交通総務課が加害者の手記を小冊子「飲酒運転の代償」にまとめ、動画を制作した。手記は「事故の前に戻れるものなら、もう一度はじめからやり直したい」などと後悔の念をつづっている。飲酒後、安易にハンドルを握って被害者や遺族、自らの人生を一変させた罪の重さを実感できる。 八街市で2021年、飲酒運転のトラックが小学生の列に突っ込み、5人が死傷した事故を受けた根絶対策の一環で、小冊子は県警ホームページで公開。飲酒運転で人身事故を起こし、市原刑務所で服役する20~50代の会社員やトラック運転手だった男性受刑者5人の手記を掲載した。 元会社員の30代の受刑者は事故前に支店を任され、子どもを2人授かり、マイホームを建てて順風満帆の人生を歩んでいた。一方で深夜まで酒を飲み、「いつも通り運転できる」とハンドルを握ることが数回あったという。 事故を起こした日も仕事帰りに友人とテキーラなどを飲み、午前1時過ぎに車を発進させた。「裏通りなら検問をしていない」と一方通行を走行中に自転車の男性をはね、死亡させた。逮捕後に保釈されて自宅に戻ると、机の上に離婚届があった。仕事も辞め、全てを失った。 県警はこれらの手記を元に再現ドラマも動画で制作した。各約2分で県警広報県民課のYouTubeチャンネルに5本投稿した。担当者は「動画や手記を通じて加害者のその後を知り、飲酒運転の悪質性と悲惨さを理解してほしい」と話している。(近藤咲子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
26年アジア大会の経費、6割増の1405億円試算 競技数減を検討
愛知県で2026年に開催予定の「アジア競技大会」を巡り、県や名古屋市などでつくる大会組織委員会が大会経費を最大約1405億円と試算していることが大会関係者への取材でわかった。16年の開催決定時に850億円とされた試算より6割以上増える計算だ。組織委は競技数を減らすなど大会規模を縮小する方向で検討を始めた。 組織委は昨年12月中旬、主催者の「アジア・オリンピック評議会」(OCA)に同3月に試算した大会経費約1405億円を提示。大会関係者によると、試算額が増大した背景には急速な物価高騰の進行などによる経済情勢の悪化があるという。五輪汚職によるスポーツ大会のイメージダウンも大きく、組織委は、さらなる税金投入は県民の理解を得られないとみている。 試算結果に加え、経費を抑えるために、実施競技の数についてOCAとの当初契約では最大41だったが、パリ五輪と同じ32を最低ラインとして追加競技を検討する案も示した。具体的には、多額の会場整備費が見込まれる競技の実施見送りや、各国の選手団の規模を絞り込むことを提案したという。 アジア大会の開催経費が最大で約1405億円にのぼるとの試算を受け、大会組織委は経費縮減に努めていますが、先行きは見通せないままです。記事後半では「情報公開を」と指摘する国際スポーツ大会の専門家の声も紹介します。 名古屋市内に整備を予定する… この記事は有料記事です。残り802文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
移住先の山村で夢の本屋を開いた2児の母 きっかけは凄腕上司の言葉
人口減少が著しい山村で、東京から移住した女性が空き家を改装し、書店を開いた。新たな地で温めてきた夢を実現させた。 地元の人たちと交流を始め、「今年は全国の本好きたちとつながる」と初夢を描いている。 20代で日本語の美しさに気づいた。 30代、本棚の魅力にとりつかれた。 酒井七海さんはいま、42歳。 人口1500人余りの山梨県道志村に昨年7月、村唯一の「本屋さん」を開いた。 辺りは田舎暮らしにあこがれて移住してきた人も多く、別荘も点在する。 店にはカフェを設け、庭の木々を眺めながら、ゆったりとリラックスした気分で過ごせる。自分好みにこだわり、文化の発信基地を目指す。「様々な人が集まる交差点のような場にしたい」 20代はロックバンドに一人旅、海外留学 東京都町田市から3月に家族で移住し、自宅近くの空き家を改装して広さ30平方メートル余りの店舗を構えた。 新刊と古本で計約700冊… この記事は有料記事です。残り1156文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
実践女子学園中高校長から受験生へ 「日本文化理解も英語教育も」
実践女子学園中学高校 湯浅茂雄校長 学校の特色を聞かれたら「一番の自慢は生徒」と答えます。礼儀正しく、思いやりの気持ちで行動できる生徒たちです。そんな生徒たちが切磋琢磨(せっさたくま)しあえる大事な教育環境を、長い歴史の中で築き上げてきたと思っています。 校長に就任する前は、実践女子大で国語学を教えていました。とにかく本を読むのが好きなんです。高校、大学時代は「活字中毒」で、どんなジャンルの本でも大量に読みました。そのうち、言葉の変遷に興味がわきます。例えば、江戸時代と明治時代では使う言葉が違う。言語変化のカラクリに興味が移っていきました。 本は出会いです。万葉集を読んで感動すれば、それは万葉人と面と向かって対話しているのと同じ。日本語以外で書かれた本との出会いは、外国語への興味の扉を開くことになるでしょう。国語の学習のような精読も大事ですが、様々な出会いのためにも、乱読や多読が必要だと思っています。 ■大学単位の取得も可能… この記事は有料記事です。残り801文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
座礁の護衛艦いなづま、15日に造船所に移動へ 油漏れも止まる
2023年1月13日 21時26分 海上自衛隊は13日、山口県周防大島町の沖合で10日に座礁し、自力航行できなくなった護衛艦いなづまを15日に広島県尾道市の造船所へ民間曳船(えいせん)で移動させると発表した。損傷部分からの油漏れが止まり、移動の調整がついた。 造船所はジャパンマリンユナイテッド因島事業所で、15日午前8時ごろから同社の曳船で事業所沖に移動させる。到着予定は同日夕。海自によると、13日は海自の潜水員が脱落したスクリュー1枚とみられるものを近くの海底で見つけた。また、防衛省の事故調査委員会が調査を開始した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
カラス駆除中のタカ、小学生に飛びかかる 滋賀、頭や顔に軽いけが
鈴木洋和2023年1月13日 21時30分 13日午後3時20分ごろ、滋賀県甲賀市水口町下山の路上で、カラスの駆除に使われていたタカが、通りかかった小学1年生の男児(7)の頭を爪でつかみ、頭や顔に擦り傷の軽いけがを負わせた。 甲賀署によると、鷹匠(たかじょう)の女性(32)が同日午前10時ごろから、タカ1羽を操り、カラスの駆除をしていた。男児は友達と2人で下校中で、突然、後ろからタカが飛びかかってきたという。通行中の70代の男性が持っていたゴルフの素振り用の棒でタカを追い払ったという。 タカは、北米や南米原産のモモアカノスリ。英名ではハリスホークと呼ばれる。生後11カ月で、両翼を広げると1メートルほどの大きさになる。 現場は山間部に近い住宅街。甲賀署が、業務上過失傷害容疑や過失傷害容疑を視野に調べている。(鈴木洋和) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
年末年始の出入国者33万人 関西空港、コロナ前の4割弱に
田中章博2023年1月13日 22時47分 この年末年始(12月23日~1月3日)に関西空港から出入国した人は33万3290人だった。大阪出入国在留管理局関西空港支局が13日、速報値を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大前の3年前と比べると37%ほどにあたる。 出入国者のうち日本人は6万5400人にとどまり、外国人は26万7890人。ピークは、出国が12月29日の1万5820人、入国は12月24日の1万4220人だった。 出国者を利用路線別に見ると、韓国が7万4100人で最も多い。次いで台湾が2万4340人、香港・マカオが2万4170人。 同支局は「秋以降に観光目的でノービザに戻った韓国や台湾などが大きく伸びた」としている。 感染拡大後で出入国者数の統計のある20~21年は、水際対策により前年の99%減の7760人だった。(田中章博) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
捜査関係者「教団への恨みだけでは…」 淡々と語られる動機、真相は
「弁護士を今すぐ呼んでもらう必要はありません。知り合いか、国選弁護人か、どちらか考えます」。銃撃から約30分後の奈良西署。現行犯逮捕された山上徹也容疑者(42)は、弁護人を依頼するか尋ねる同署巡査部長に、そう答えたという。 参院選投開票日の2日前に、応援演説中の元首相が駅前で銃撃された事件。捜査関係者によれば、山上容疑者は逮捕直後に動機を語り始めた。 「統一教会のトップ韓鶴子(ハンハクチャ)総裁を撃ちたかった。でも、コロナで日本に来ないので、教団と深い関わりのある安倍氏を撃った」 その後の調べにも、自身の経歴や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みを淡々と語った山上容疑者。ただ、自ら作製した銃の話題になると、時に冗舌になったと話す捜査員もいる。 教団への恨みという動機がなぜ、元首相銃撃との結果に結びつくのか。県警は動機に驚きつつ、落差を埋めるように裏付けを進めていく。 複数の教団関係者に聴取し、母親の銀行口座を調べた。振り込みや献金の記録は十分に得られなかったが、少なくとも約5千万円の献金を確認。死亡した父親の生命保険が原資だったという。 本人のツイッターを分析し、教団の情報を発信するフリーライターに宛てた手紙も押収。山上容疑者の行動がエスカレートしていく経緯も明らかになった。 2019年10月に教団総裁が来日し、愛知県を訪れた際、山上容疑者は「火炎瓶を持って会場に行った」と供述。だが、会場に入れず断念したという。 「犯行に至った理由、教団への恨みだけではないと思う」 21年2月には自身のツイッ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル