白壁の町屋建築が並ぶ通りを抜けると、穏やかな青い海と瀬戸大橋が視界に飛び込んできた。 「ああ、こんな素敵なところで、おいしいパンを食べたいなあ」 「食いしん坊」を自称する岡山市出身の武田昌子さん(48)は、ふとそう思った。 2013年、瀬戸内国際芸術祭でアート作品を見に本島(香川県丸亀市)を訪れた時のことだ。しかし当時、島にパン屋はなかった。 「じゃあ、自分で作ろうか」。島への移住はそんな思いつきから始まった。 釣りスポットや瀬戸芸の舞台として知られている本島は、人口270人ほどの静かな離島だ。 3年後の9月。島の東部、笠島地区の海辺の空き家をリノベーションして、「honjima bakery」をオープンさせた。 海を望む2階の窓際に、焼き… この記事は有料記事です。残り1774文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良・京奈和道で20台が絡む多重事故 けがや不調で15人を搬送
渡辺七海 上田真美2023年1月12日 12時21分 12日午前9時45分ごろ、奈良県橿原市新堂町の京奈和自動車道橿原高田インターチェンジ(IC)付近で、タンクローリーなど20台が絡む多重事故があった。県警橿原署によると、15人がけがや不調を訴え、病院に搬送された。いずれも命に別条はないという。 署によると、事故に巻き込まれた人から「追突された」などと複数の通報が寄せられたという。署は、出口をおりたタンクローリーが先の道路で信号待ちをしていた車の列に追突した可能性があるとみており、詳しい状況を調べている。 事故の影響で、午前10時40分ごろから京奈和道北行きの御所IC―橿原高田IC間が通行止めとなっている。(渡辺七海) 車の後方から「ドンドン」 事故に巻き込まれた奈良県高取町の会社員、西晃司さん(35)によると、交差点の10メートルほど手前で信号待ちをしていると、車の後方から「ドンドン」と音が聞こえたという。 後ろにいたタンクローリーが、左右に並んだ車をかき分けるように前に進んできたという。「右側へ車を寄せたが、押された真後ろの車が自分の車にぶつかった」と話した。 タンクローリーはさらに前へ進み、西さんの車の前にいた軽自動車にぶつかって止まったという。西さんは「信じられない」と驚いていた。(上田真美) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Tigers pitcher Shintaro Fujinami reaches agreement with Athletics
Right-hander Shintaro Fujinami will join the Oakland Athletics in MLB for the 2023 season after an up-and-down career with the Hanshin Tigers. Fujinami, 28, signed a one-year deal with the A’s, according to a report by ESPN on Wednesday. Fujinami, a three-time All-Star in NPB, was posted by the Tigers […]
立ちはだかる「隔離の壁」や火葬場跡 VRで体感するハンセン病隔離
国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(熊本県合志市)の園内を見学できる仮想現実(VR)の映像を、入所者自治会が主体となって作製した。園での暮らしを体感することでハンセン病の隔離の歴史に関心をもち、施設を今後どのように活用するか考えるきっかけにしてもらいたいとの思いを込めた。15日からインターネットで公開する。 菊池恵楓園は、かつて癩(らい)病と呼ばれたハンセン病の患者を隔離する施設「九州癩(らい)療養所」として1909年に開設された。薬で完治するようになっても強制隔離は96年まで続き、患者や家族らへの差別や偏見を生んだ。 VRでは、入所者たちが逃走しないように設置されたコンクリートの「隔離の壁」や、亡くなった人を園内で荼毘(だび)に付した火葬場の跡、納骨堂の内部など、隔離の日々を示す象徴的な場所を見ることができ、実際に園内を歩いているような感覚になる。 昨春リニューアルした資料館… この記事は有料記事です。残り626文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ピエロの胸に刻まれた後悔 凍える避難所、老夫婦に渡せなかった毛布
12年前に見た、あの帯状の津波が、今でも脳裏をよぎる。 2011年3月11日午後2時46分、佐藤真司(まさし)さん(55)は仙台市中心部のビルで働いていた。大きな揺れの後に窓の外を見ると、自宅がある海岸近くの景色が一変していた。波が家屋や田畑を押しつぶし、妻がいる自宅や息子が通う保育園に迫っていた。 妻に電話しようとしたが通じなかった。 「無事であってくれ」 自宅近くの避難所まで雪の中を約10キロ歩いた。700人以上が身を寄せた避難所に聞き覚えのある声が響いた。「まさしさん!」。駆け寄る妻と手を取り合い、5歳の息子を抱き上げた。 日付が変わるころ、避難所に毛布が届いた。 数に限りがある。急いで家族… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガーシー氏の関係先を家宅捜索 著名人らに常習的脅迫、強要容疑など
2023年1月12日 9時07分 動画投稿サイトで著名人を繰り返し脅迫する内容を配信したなどとして、警視庁がNHK党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員(51)の関係先を暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)や名誉毀損(きそん)容疑などで家宅捜索したことが、捜査関係者への取材でわかった。同庁は複数の著名人らから告訴を受理しており、昨年末にはガーシー氏本人に対して任意の事情聴取を要請している。 捜査関係者によると、捜索は11日に行われ、ガーシー氏が動画投稿で得た広告収入を管理する合同会社(東京都新宿区)の現代表の関係先など都内と埼玉県内の数カ所が対象となった。 ガーシー氏は「暴露系ユーチューバー」として活動し、芸能界などの「裏話」として過激な内容の動画をサイトに投稿して再生回数を伸ばして広告収入を得ていた。警視庁は、これらの投稿の一部が著名人に対する常習的な脅迫と名誉毀損容疑に当たる疑いがあると判断。動画では会社経営者に事業撤退を求めるなどした内容もあり、こちらについては強要と威力業務妨害の疑いがあるとした。 ガーシー氏は昨年7月の参院選で初当選したが、「帰国すれば逮捕される」などと主張してアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイに滞在したまま国会に姿を現していない。同庁からの聴取の要請に対しては先月30日に公開されたネット動画で「求められているのであれば帰国してきちっと対応する。事情聴取も受けます」などと話していた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鉄道施設で相次ぐ落下物 3年でコンクリ46件、モルタル26件
小川崇2023年1月11日 19時30分 全国の駅舎や高架橋といった鉄道施設で、コンクリート片などが落下する事案が、昨年度までの3年間で少なくとも184件あったことがわかった。1トン超のコンクリ片が落ちたケースもあった。落下物に当たってけがをした人もおり、国は鉄道会社に安全対策を取るよう促している。 朝日新聞からの情報公開請求を受けて、国土交通省が開示した資料から判明した。資料によると、184件の落下事案のうちコンクリ部材が46件、モルタル部材が26件を占めた。ガラスや鋼材などが落ちた例もあった。 落下場所はトンネルや高架橋、駅舎の天井、ホームなど様々で、落下の原因は経年劣化や漏水による腐食が目立っている。 資料に記載された落下物の重さは、1キロから1トン超のものまで幅があった。2019年8月には、神戸市灘区のJR神戸線の高架から、1・3トンのコンクリ片が落下した。鉄筋の腐食が原因とみられる。けが人はいなかった。20年5月には、JR根室線(北海道)の橋から1トンのコンクリ片が河川に落ちた。 鉄道施設の維持管理に詳しい専門家は「何が、どこに、どれくらい落ちたのかデータを分析して、対策を進めていくことが求められる」と指摘している。(小川崇) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヨットの堀江謙一さん、アマチュアたたえる米クラブの最高賞を受賞
海洋冒険家の堀江謙一さん(84)=兵庫県芦屋市=が、米クルージング・クラブ・オブ・アメリカ(CCA)の最高栄誉賞「ブルーウォーターメダル」の2022年の受賞者に選ばれた。CCRが3日に発表した。 国籍を問わずアマチュアセーラーの功績をたたえる賞。堀江さんは昨年、ヨットの単独無寄港太平洋横断に世界最高齢で成功している。1962年に23歳で兵庫県の西宮港から米サンフランシスコまで1人で航海して以来、生涯にわたって様々な冒険航海に挑んできたことが評価された。 同賞は1923年に始まり… この記事は有料記事です。残り170文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中国道の一部で再び終日通行止め 改修工事で今月17日から68日間
松永和彦2023年1月12日 6時00分 中国自動車道の吹田ジャンクション(大阪府吹田市)―中国池田インターチェンジ(同府池田市)間(10・7キロ)が、17日午前1時から3月26日午前5時までの68日間、上下線とも終日全面通行止めになる。中国道リニューアル工事の一環で、同区間の終日通行止めは今回が最後となる。 西日本高速道路(NEXCO西日本)が古くなった高架橋の橋の架け替え工事などを進めている。同区間の終日通行止めは2020年から断続的に続いている。 また、宝塚インターチェンジ(兵庫県宝塚市)―神戸ジャンクション(神戸市)間で、1月23日から一部区間で終日車線規制が始まる。中国池田―宝塚インターチェンジ間は、すでに終日車線規制が始まっている。 NEXCO西日本は迂回(うかい)路などの利用を呼びかけている。中国道リニューアル工事専用WEBサイト(https://kansai-renewal.com/2021_chugoku/)で詳細を確認できる。(松永和彦) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
有明海に異変 秋芽ノリの生産量、昨季の半分に 「雨よ降って」
有明海で何が起きているのか。佐賀県内の今季の「秋芽ノリ」の生産量が、例年の半分だった。これから摘み取りが始まる冷凍網で挽回(ばんかい)を期すが、海の状態は思わしくない。 販売枚数、販売総額ともに昨季の半分に 県内の有明海産ノリのうち、昨年10月に張った秋芽ノリ最後となる3回目の入札会が8日、県有明海漁協(佐賀市)であった。今季は累計販売枚数2億7563万枚、販売総額37億1133万円と、どちらも昨季の半分にとどまった。 昨季は県西南部が記録的不作となったが、今季は有明海全域で赤潮や栄養塩不足が続く。2日に張り始めた冷凍網で巻き返しを図るが、海の状態は回復していない。 昨年12月に始まった秋芽ノリの入札。3回目の入札結果は、販売枚数4178万枚、販売額6億1153万円と、前年同期の7、8割程度。今年も西南部は厳しい状況で、大浦支所では3度の入札に1度も出品できず、たら支所も3回目の入札への出品を見送ったほどだ。 県有明水産振興センターなどによると、今季の不作の原因は、網張り前から続く赤潮と、極端な少雨による栄養塩不足だという。 栄養塩を食べ尽くす「ユーカンピア」「スケレトネマ」 栄養塩不足はノリの生育に大… この記事は有料記事です。残り2108文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル