19年ぶりの空の旅だった。 「ほら、飛んだよ」 昨年10月12日朝、JAL(日本航空)便が羽田空港から飛び立った。 主婦の斎藤恵美子さん=東京都=は隣に座っていた長男の由葵(ゆうき)さん(17)に声をかけた。 少し経つと、気圧のせいで耳が聞こえにくくなった。 「こんな感じだったなあ」 元々、飛行機での旅行が好きだった。 独身時代は年に2回海外に行くほど。それなのに、飛行機を避けていたのは由葵さんを心配してのことだった。 発達障害や知的障害のある子どもたちにも空の旅を楽しんでもらおうと、搭乗前に疑似体験してもらう取り組みが始まっています。あらかじめ雰囲気を知ってもらうことで「日常と違う」というバリアーを取り除くねらいです。航空会社にとっても、障害の特性に応じて必要なサービスを把握できるメリットがあるといいます。 由葵さんは生まれつき、音に敏感だ。掃除機やインターホン、電話の呼び出し音など機械的な音が突然流れると、大きな声を上げたり、涙が出たりする。急な予定変更も苦手。電車での旅行はできていたものの、恵美子さんは「いろいろな音が出るのでパニックを起こして、他の人に迷惑をかけてしまうかも」と飛行機の利用をためらっていた。 非日常のストレス、克服のためには そんなとき、知人に聞いたの… この記事は有料記事です。残り1559文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高1女子が部活で顔たたかれ重傷 元教諭を傷害などの疑いで書類送検
姫路女学院高校(兵庫県姫路市)のソフトボール部で昨年9月、女子生徒が顧問の教諭に顔をたたかれ重傷を負った問題で、県警は11日、元教諭の男(40)=懲戒免職=を傷害と暴行の疑いで神戸地検姫路支部に書類送検した。容疑を認め、「深く反省しています。被害者に対しても本当に申し訳ない」と述べているという。 県警によると、元教諭は昨年9月24日、試合のために訪れた県内の高校で、部員の女子生徒(1年)の顔を平手でたたき、口が開きにくくなる外傷性開口障害(全治1カ月)を負わせ、翌25日も尻を蹴ったり頭をたたいたりする暴行を加えた疑いがある。 学校によると、元教諭は女子… この記事は有料記事です。残り138文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「教員がこんなことしておかしいですね」 でもジビエを勧めたわけ
高知市立高知商業高校ジビエ部の生徒らが昨年末、首相官邸に招かれた。 農林水産省などが主催する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の選定証授与式。ジビエ部は特別賞(ジビエ賞)に選ばれていた。部長の池知美優さん(2年)は「高校生は私たちだけだったので緊張した。貴重な経験になった」と話す。 ジビエ部は通称で、正式にはジビエ商品開発・販売促進部。イノシシやシカの肉を使ったソーセージなどを開発し、販売利益を森林保護活動に寄付している。 佐々木翼教諭(38)が2017年に、担任のクラスの生徒が地域課題研究で取り組むテーマを考えている時、「ジビエとかあるで」と勧めたのがきっかけ。高知県は森林率が全国1位で野生鳥獣による農林業被害も大きい。捕獲したイノシシやシカの肉を活用すれば、「マイナスをプラスに変えられる」と紹介した。 生徒たちはシカ肉を使ったカレーパンを地元のパン屋と開発し、イベントで販売した。翌年は別の生徒らが鹿ジャーキーを作った。19年に同好会、20年には部活動として学校から認められた。 コロナ禍で制約はあったが、高知市内でジビエレストランを出し、シカ肉チャーシューのラーメンや、オムライスを売り出した。21年には市役所の食堂でも、イノシシのカレーライスなどを提供した。 ジビエに抵抗のある人が多いことも来客アンケートから分かった。シカやイノシシの肉に地元特産の「土佐あかうし」や「四万十ポーク」を混ぜてつくった「土佐オールスター☆ソーセージ」は、県内外で売れるヒット作になった。 活動をする中で、部員たちは森林被害を学び、ジビエの販売で得られた利益を、食害を受けた森林の防鹿ネットや植樹費用に充てられる保護活動に寄付するようになった。 佐々木さんがジビエの活動に力を入れるのには理由がある。 昨年12月中旬、香美市の山… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
裁判官9人がコロナ感染、42件の期日を延期 大阪地裁や高裁など
森下裕介2023年1月11日 14時37分 大阪地裁・高裁は、裁判官計9人が新型コロナウイルスに感染し、うち6人が担当する民事訴訟の弁論など計42件の期日を延期したと11日までに発表した。担当裁判官を交代する対応をとった期日もあるという。 感染が確認されたのは地裁5人、高裁3人、枚方簡裁1人。今月2~9日に感染が判明し、発熱やせきなどの症状が出た。濃厚接触者に該当する裁判官や裁判所職員はいないという。(森下裕介) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山上容疑者を銃刀法違反容疑で追送検 奈良県警 取り調べに応じる
2023年1月11日 14時45分 安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良県警は殺人容疑で送検した山上徹也容疑者(42)について、銃刀法違反(発射、加重所持)の疑いでも追送検したと11日発表した。山上容疑者の鑑定留置は10日に終わり、その後、県警の取り調べに応じているという。奈良地検は鑑定を踏まえて刑事責任能力が問えると判断し、勾留期限の13日までに殺人と銃刀法違反の罪で起訴するとみられる。 県警によると、追送検は6日付。手製銃を鑑定したところ、殺傷能力があると判断し、公共の場での発射を禁じる「拳銃等」に該当すると結論づけたという。その上で、発射された弾丸がこの手製銃に適合するものだったとして加重所持容疑も適用した。 捜査関係者によると、安倍氏の銃撃に使われた手製銃は長さ約40センチ、高さ約20センチ。銃身の金属筒2本がテープで板に固定され、一度に6個の金属製の弾(直径約1センチ)が発射される仕組みだった。 県警は今後、自宅にあった銃についても銃刀法違反で、一連の銃と火薬は武器等製造法違反(無許可製造)や火薬類取締法違反(無許可製造)の疑いで追送検する方針。建物を銃撃した建造物損壊と銃刀法違反(発射)容疑でも追送検する方針という。一方、選挙妨害の意図は認められず、公選法違反には当たらないと判断したとみられる。 山上容疑者は昨年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参院選の候補者の応援演説をしていた安倍氏に発砲したとして、殺人未遂容疑で現行犯逮捕。安倍氏が死亡したため、殺人容疑に切り替えて送検されていた。 その後、奈良地検が事件当時の精神状態を調べるため、昨年7月25日から今月10日まで鑑定留置していた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Carlos Correa comes to terms with Twins, leaving the Mets behind
On Dec. 21, the New York Mets were declared by many as the winners of the offseason after they agreed to terms with Carlos Correa, one of the top infielders in baseball, on a 12-year, $315 million contract. The Mets, who won 101 games in 2022, were adding an all-around […]
女子生徒にキス、体を触る…男性教諭2人を免職と停職に 熊本県教委
堀越理菜2023年1月11日 11時04分 熊本県教育委員会は10日、県内の公立中学の男性教諭(30)を懲戒免職、県南学区の県立高校の男性教諭(39)を停職3カ月の懲戒処分にし、発表した。 県教委によると、中学教諭は2020年12月ごろから21年5月ごろにかけて、女子生徒に、校内外でキスや体に触れるなどの不適切な行為をした。被害生徒側が警察に相談し、県少年保護育成条例違反容疑で書類送検されたが、不起訴処分になったという。 高校教諭は、18年8月以降、校内での個別指導のため、必要とされる管理職への報告をせずに、担当教科を教えていた女子生徒とSNSでやりとりした。19年4月に現在勤務する高校に異動後もSNSのやりとりを継続。4~11月ごろ教諭の自宅で学習指導をし、その際に女子生徒の首や肩、背中、腰などをもんだり、軽くたたいたりした。昨夏、生徒と両親が県教委に相談した。また、19年度にこの事案を把握したが県教委に報告しなかったとして、教諭が18年度当時在籍していた高校の校長を文書訓告とした。(堀越理菜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
当時3歳の長女にやけどを負わせた疑い 母親を傷害の疑いで逮捕
有料記事 中村英一郎 原晟也2023年1月11日 11時17分 横浜市鶴見区の自宅で2019年、当時3歳の長女にやけどを負わせたとして、神奈川県警は11日、母親で飲食店従業員の橋本佳歩容疑者(25)=埼玉県川口市青木4丁目=を傷害容疑で逮捕し、発表した。「やっていません」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は19年2月28日ごろ~3月1日ごろ、当時の鶴見区の自宅アパートで長女の背中などにやけどを負わせたというもの。 県警などによると、長女は3カ月以上のけがを負った。橋本容疑者は当時、「シャワーを浴びた際に過って熱湯がかかった」という趣旨の説明をしていた。県警は医師ら専門家による鑑定などを踏まえ、故意に熱湯をかけた疑いが強まったと判断したという。 橋本容疑者については、長女… この記事は有料記事です。残り214文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
視覚障害者が死亡した大分・津久見駅、無人駅訴訟の原告が独自に調査
大分県津久見市のJR津久見駅構内で昨年12月、視覚障害者の女性が列車にはねられて死亡した事故を受け、駅無人化で障害者が移動の自由を制限されているとしてJR九州に損害賠償を求めている原告らが9日、現場となった津久見駅構内を独自調査した。同駅は昨年3月から、午後3時以降に駅員がいない「時間帯無人駅」になっていた。 女性は昨年12月15日午後5時50分ごろ、津久見駅の線路上で特急列車にはねられ、死亡した。運転士は、女性が「線路からホームに上がろうとしていた」と話したという。駅員は不在の時間帯だった。 この日の調査には、視覚障害者や原告、弁護団ら15人が参加。亡くなった女性に黙禱(もくとう)し、女性がホームに上がろうとしていた現場やホームでのカメラの設置状況、ホームに非常ボタンがないことを調べた。 原告弁護団長の徳田靖之弁護士は調査後、取材に応じ、「ホームから転落した後に、上れる所を探していてはねられた可能性がある。駅員がいたら救助したり、列車に伝えたりすることができ、このような痛ましい事故は防げたのではなかろうか」と語った。 JR九州は2021年12月、22年3月12日からの駅体制の見直しをHPで公表した。今回事故があった津久見駅は、「きっぷの販売窓口営業時間の短縮」として、午後3時以降は駅員が不在になる「時間帯無人駅」となっていた。 JR九州によると、昨年12月現在、県内で29駅、JR九州管内で155駅が、正午または午後3時以降は駅員が不在になっているという。 「障害者と健常者が生きやすい社会に」 訴訟では、県内の車いす利用… この記事は有料記事です。残り474文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波避難、変わる「車禁止」 被災3県の沿岸15市町村が「容認」
沿岸部に平野が広がり、高い建物がない宮城県山元町。昨年10月の日曜の朝、高台にある工場の敷地に車が次々と集まった。大津波警報が出た想定で行われた総合防災訓練で、住民たちが約3キロ離れた海岸近くの家から避難してきたのだ。 町は2011年3月の東日本大震災後、内陸に向かう避難道路を9本整備。この日の訓練には約1800人が参加し、沿岸部の五つの行政区には車で、それ以外の行政区には歩いて避難するよう呼びかけた。 県が昨年5月に公表した最大級の津波の浸水想定で浸水域が広がったため、さらに高い場所にある工場を、車による避難場所に指定。渋滞を少しでも減らそうと、家族や近所の人同士で「相乗り」することを勧めた。 家族4人で避難した小林邦彰… この記事は有料記事です。残り999文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル