かつて国鉄の廃線対象の路線だった山形県南部を走るローカル鉄道にウサギの駅長がいる。「もっちぃ」の名で全国からファンを呼び寄せ、情報発信の先頭に立ってきた。誕生のきっかけは、新入社員だった1人の女性の発案だった。 「もっちぃが、ここまで長生きするなんて。みんなに大事にされてきたからだと思います」 同県飯豊町で保育士をしている三浦愛さん(42)は感謝を口にする。 もっちぃは山形鉄道フラワー… この記事は有料記事です。残り1780文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅で火災、家族3人と連絡つかず 男性の遺体発見 兵庫県伊丹市
2023年1月8日 12時06分 8日午前9時25分ごろ、兵庫県伊丹市桜ケ丘1丁目の2階建て住宅から火が出ていると近くの男性から119番通報があった。県警伊丹署や市消防局によると、現場の住宅は80代の夫婦と50代の息子が暮らしていたとみられるが、3人とも連絡がつかず、1階部分から男性1人の遺体が見つかった。署などが行方や出火原因を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
乗用車が横転事故、生後4カ月の男児死亡 家族で実家に帰省中 新潟
2023年1月8日 7時30分 7日午後1時55分ごろ、新潟県村上市野潟の国道345号で、川崎市川崎区の無職小林勝美さん(39)が運転する乗用車が道路左側のガードロープと標識に衝突し、弾みで横転した。この事故で小林さんの長男で生後4カ月の真陽(まひろ)ちゃんが頭を強く打ち、搬送先の病院で間もなく死亡し、勝美さんと妻(38)もけがを負った。 新潟県警村上署によると、現場は片側1車線の緩いカーブで、積雪はなかったという。小林さんは妻の実家に帰省中だった。署が事故原因を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
居場所のない子へ「ひとりじゃない」 児童養護施設出身の3人の思い
【動画】THE THREE FLAGS(スリフラ)の3人=吉田耕一郎撮影 ピンクの髪や、ハットにオーバーオール。カラフルな3人が、時たまつつき合い、笑い声をあげながら肩を並べ、カメラを見つめて息をそろえた。「スリーフラッグスです!」 ブローハン聡さん(30)、山本昌子さん(29)、西坂來人(らいと)さん(37)。児童養護施設で暮らした経験がある3人組「THE THREE FLAGS(スリーフラッグス)―希望の狼煙(のろし)―」(スリフラ)だ。 「ここにいる」という意味を込めて、3本の旗という名前をつけた。家族からの虐待などで、施設や里親家庭にいる子ども、そこを巣立った若者、家庭の中で居場所がない子どもについて知ってほしいと、2019年からYouTubeで番組を配信している。「子どもだけでできることは少ない。だから大人に知ってほしい」と口をそろえる3人に、思いを聞きました。 記事後半には、さらに詳しいインタビュー動画も。 ポジティブに発信したい ――それぞれのメンバーについて教えてください。 山本さん(まこちゃん) 西坂さん(ライト)はお兄さん的存在。福祉のテーマは真面目や暗いイメージを持たれることも多いけど、動画がかっこいいって言ってもらえるのはライトさんの制作のおかげです。 ブローハンさん(ブロ) まこちゃんはおてんばです(笑)。その勢いがすごいチームを引っ張ってくれて、全国につながりがあるのも強いです。 ライト ブロは、自分が虐待を受けた経験をふまえて、発信する言葉が素晴らしい。後輩たちが「ブロ、ブロ」と相談しているのをみると、本当に素敵だと思います。 ――3人で発信活動を始めたのはなぜですか。 まこちゃん 施設などの社会的養護を経験した若者たちの集まりの中でつながりました。暗く悲しい感じではなく、ポジティブに発信していきたいという気持ちが共通していました。 ライト 施設内の虐待や、児童相談所や一時保護所のひどい対応などへの批判も大切ですが、やるからには「子どものためにこんなに一生懸命がんばっている人もいる」「一緒に課題を考えていこう」と発信したいと思いました。これまでの様々な人の発信の積み重ねがあり、僕たちの世代がようやくそうした発信ができていると思います。 ブロ 試しに1カ月だけやってみようかと話していたのですが、当時やりたいことを洗い出したものが、いまだに全部消化できていません。 大人もSOSを ――スリフラの番組の目的には「保護されるべき状況にもかかわらず、社会的養護につながらなかった方々」についても知ってほしいと書いています。 ライト 僕たちは幸運なことに、社会的養護という枠組みで保護されました。それでも、そもそも児童相談所につながらない子どもたちもたくさんいる。どうしても一部の子どもの話でしょと思われがちですが、ニュースで目にする虐待は、積み上がった子育ての問題のほんの一部です。そこに至るまで、親も子どももたくさんのストレスを抱えているし、子どもや子育てのことについて真剣に考えてほしいです。 ブロ 社会的養護とそうではないもの、と区別するのは少し違うと思います。僕らは施設出身者として発信しているけれど、行き着くのは、親になる前にひとりの人が大人になる段階から、どう変えていくのかということ。虐待はひとりの人が大人になり、家庭をつくる中で起きます。子どもを守るためには、苦しんでいる大人がいたら大人同士も助け合わなければいけないんです。 まこちゃん 大人も自分が傷ついていることを知って、恥ずかしいことだと思わずに、自分も世の中もその傷を受け入れていくこと、つらいときにはSOSを出すことが大事だと思っています。傷を傷じゃないかのように生きることで、子どもに連鎖していくのはすごく悲しいことです。 ライト そのしわ寄せが、子どもに行ってしまっています。 あとひとり、あとひとり、と相談して ――皆さん自身が、向き合い切れなかった思いを抱えてきました。 ブロ 10代の頃、虐待で命… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一部で避難解除された福島県双葉町で「成人式」 参加率は2割切る
新型コロナの第8波が猛威を振るう中、今年も成人式シーズンを迎える。一昨年、昨年とコロナ禍で中止やオンライン開催を経験した福島県内の各自治体は今年、感染対策を工夫しながら、全59市町村が会場に集まる対面形式での式典を開催する予定だ。成人年齢が18歳に引き下げられたのに伴い、大半の自治体が成人式の名称を「はたちの集い」などに変更した。8日は最多の39自治体で開かれる。 昨年4月に施行された改正民法で、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたが、県内の全59市町村はこれまで通り、20歳の人を対象に式典を開く。それに伴い、50市町村が名称を「成人式」から「二十歳を祝う会」や「はたちの集い」などに変更したという。 県によると、今年は1月に45市町村、8月に16町村が開催する予定。2022年の成人式を延期していた大玉村と磐梯町は1月は前年の対象者向けとし、今年の対象者の式典は8月に開く予定だ。 2704人が対象の福島市は「コロナ禍の式典参加を心配する人もいる」との声を受け、昨年に続き、ユーチューブでのライブ配信を併用する。県によると、対面形式の集いとオンラインを併用するのは、福島市を含め、浅川町や只見町など計8自治体。昨年は12自治体だった。 郡山市は3043人が対象で、ビッグパレットふくしま1カ所に集める。式典を20年の90分から60分に短縮する。以前は式典終了後、別会場へ移動して、楽器演奏や抽選会といったアトラクションを実施していたが、今回は式典からアトラクションまで着席したまま実施する。検温計を設置し、37・5度以上の人は入場を断るという。 21年はオンラインのみで、コロナ禍での参集だった22年は出身中学校別に午前・午後の2部制としたが、参加者が「別の中学の高校時代の友だちにも会いたい」などの理由で会場周辺に長時間滞留した。今回は、1回で全員を集めることにした。 3066人が対象のいわき市では、コロナ禍前から13地区ごとに開催。平や小名浜など5地区は感染症対策として、人口や会場の規模に応じて、昨年から午前・午後の2部制にし、今年も踏襲するという。 一方、福島県によると、今年の成人式の対象者は1万8112人で昨年より1002人減った。記録が残る1981年以降では、96年の3万1833人をピークに減少傾向が続き、今年も最少記録を更新した。(力丸祥子) 震災当時は小学2年 「町の風景覚えている」 福島県双葉町は2年ぶりに、町内で二十歳の若者を迎えた。対象者58人のうち、参加したのは11人。参加率は東日本大震災後、初めて2割を切った。避難先の自治体が開く、二十歳を祝う催しへの参加が増えているとみられる。 震災後の成人式の参加率は郡… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日産セドリックで走行距離100万キロ達成 愛車支えた整備スタッフ
高松市の鉄道カメラマン坪内政美さん(48)の愛車・日産セドリックの走行距離が5日、100万キロに達した。撮影のため全国を「相方」と走り回って、16年余りでの達成だ。タクシー以外の乗用車で100万キロを超えるのは珍しいという。 1997年式で排気量2500cc。2006年に中古車で購入する際、2500キロほどしか走っていなかった。屋根に上っての撮影は坪内さん独特のスタイルで「上ってもへこまなかったので決めた」という。 「正直そろそろ買い替えていただきたいのですが」 北海道から九州まで、年間10万キロ近く走る年もある。酷使もあって故障も相次いだ。その中で修理を10年余り引き受けてきたのが香川日産自動車(高松市)のサービススタッフ、中島明巳さん(62)だった。 20年9月、熊本県でギアがバックに入らなくなった。大分県からフェリーで愛媛県・八幡浜までたどり着き、車両運搬車で迎えにきた中島さんに引き渡した。「変速機は2度交換したが、エンジンは換えていない。この車種は耐久性がよいが、いつ何が故障するかわからないので、予防整備を心がけてきました」と中島さん。ただ「坪内さんから電話がかかってくるとドキッとします。正直そろそろ買い替えていただきたいのですが」と苦笑する。 達成記念の5日は香川日産がセレモニーを開いて達成を祝った。走行距離メーターは100万キロ以上を表示できないため、99万9999キロで止まっているが、長年の愛用に対して感謝状も贈られた。 「77万7777キロでやめようと思ったが…」 坪内さんは「77万7777… この記事は有料記事です。残り175文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山上容疑者を殺人罪で起訴へ 地検、精神鑑定で責任能力問えると判断
安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(42)について、奈良地検は殺人罪で起訴する方針を固めた。山上容疑者は10日まで鑑定留置されており、鑑定結果から刑事責任能力を問えると判断した。山上容疑者の勾留期限は13日のため、地検は同日までに起訴するとみられる。捜査関係者への取材でわかった。 山上容疑者は逮捕後の昨年7月25日から、大阪拘置所(大阪市都島区)で精神科医による精神鑑定を受けている。精神鑑定では、容疑者の生い立ちや事件当時の精神状態などを調べる。奈良地検は鑑定を踏まえ、心神喪失などの状態にはなかったと判断した。 山上容疑者は昨年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参院選の応援演説をしていた安倍氏に手製の銃を発砲し、殺害した疑いがある。捜査関係者によると、山上容疑者はこれまでの調べに対し、宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」に入信した母が多額の献金をしたことで破産し、生活が苦しくなったと説明。「教団と深い関わりのある安倍氏を撃った」と供述しているという。 奈良県警は、この手製銃を所持、発射した銃刀法違反(発射、加重所持)容疑でも追送検しており、地検は13日までに殺人罪とあわせて起訴するとみられる。 山上容疑者の自宅からは、作… この記事は有料記事です。残り201文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「時代に敏感、感情任せでない犯行」 安倍氏銃撃、容疑者の投稿分析
【動画】山上徹也容疑者のツイッターを分析 安倍晋三元首相が銃撃された事件で、山上徹也容疑者(42)=殺人容疑で送検=は、ツイッターに大量の投稿を残していた。事件から8日で半年。東洋大教授で、犯罪心理学が専門の桐生正幸氏(62)に内容を分析してもらった。 ――山上容疑者は、2019年10月の初投稿以来、昨年6月末までに1363件のツイートをしていました。 「ご覧いただいている図は、出現する頻度が多い単語ほど、大きく表示されるようになっています。 単純な恨みつらみを書き連ねているというよりは、社会情勢や様々な問題について考えている印象です。 19年は、映画「ジョーカー」や女性問題に絡めるなどした「インセル」(不本意な独身者、いわゆる「非モテ」)についての書き込みが多い。 20年は、性被害を訴えた伊藤詩織さんらがニュースになり、「(伊藤さんが)叩(たた)かれるのは政治的理由」とツイートしている。安倍政権で議論されていた集団的自衛権の行使に対しても、「集団的自衛権は支持するが、(中略)手続きを飛ばすのは傲慢(ごうまん)であり怠慢」などと意見を述べている。 21年は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への度重なる批判、眞子さまの結婚騒動に絡めて「婚姻の自由」への言及、過去のNHK大河ドラマで登場した戦国武将の明智光秀の「語り尽くせぬ恨みあれども、此度(こたび)の戦決して私心にあらず。天下国家のため織田信長の首を取ることこそ天の道」といったセリフをいくつも引用して投稿している。世の中を変えていく、といったところに注目していることがうかがわれます。 「どのような結果をもたらすか意識した犯行」 22年はロシアによるウクライナ侵攻の問題にも言及しています。「米中冷戦やウクライナ戦争を見ても安保法案は立憲主義の破壊で安倍はヒトラーなのだろうか」 これらの投稿を見ると、単に妄想や感情にまかせて犯行に及んだものとは考えにくい。国や政治、世界に対して興味関心もあり、自分の意見を述べることができる人、時代の情勢に敏感で、問題意識が高い人ではないかと思われます」 ――犯行の動機につながるような内容もあるのでしょうか。 「ツイートの中に旧統一教会、安倍さんのワードが出てくる。事件直前に知人に宛てた手紙の内容を踏まえて推論すれば、安倍元首相を狙うことが、どのような結果をもたらすか意識して、本人なりに計画を立て犯行に及んだことが読みとれるのではないか。これらの文章に、論理が大きく破綻(はたん)したところも見られない。当然、犯行を実行した認知は偏り、ゆがんでいるわけですが、本人なりの一貫性は保てていると言えるんじゃないでしょうか」 ――旧統一教会の問題。事件後に関心が高まり、被害者の救済新法が成立し、宗教法人格を取り消すかどうかの議論も活発になっています。山上容疑者は、どこまで予想していたのでしょうか。 「現在、日本社会では隠され… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島の4人死亡事故 容疑者、車に乗り実況見分「近寄ろうとしたが」
斎藤徹2023年1月7日 21時30分 福島県郡山市で乗用車と衝突した軽乗用車が横転、炎上し4人が死亡した事故で、県警は7日夜、乗用車を運転していた福島市の会社員高橋俊容疑者(25)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで送検=を事故現場に立ち会わせて実況見分した。 事故は2日午後8時10分ごろ、同市大平町の信号機のない市道の交差点で発生。下り坂を走っていた高橋容疑者運転の乗用車が、右から左に走ってきた軽乗用車と出合い頭に衝突した。軽乗用車は衝撃で対向車線側の縁石にぶつかり横転。漏れ出したガソリンに引火して炎上したとみられる。市道は軽乗用車側が優先道路だった。 事故の発生時間に合わせ、実況見分は7日午後7時すぎから始まった。周りが田んぼで、ほぼ明かりのない路上で、高橋容疑者は事故当時の自分の車や軽乗用車の位置などを捜査員に説明。高橋容疑者は実際に車に乗り込み、事故当時の目線なども説明した。 高橋容疑者はこれまでの調べに対し、「道路は一本道だと思って走行していた。交差点があると気づいた時にはぶつかっていた」と説明しているという。「ぶつかった後、車を降りて近寄ろうとしたが、軽乗用車が激しく燃えていて近づくことができなかった」とも供述しているという。 軽乗用車に乗っていたのは40代夫と30代妻、20代息子と10代娘の計4人とみられ、司法解剖の結果、死因は焼死や一酸化炭素中毒だった。県警は身元の確認を急いでいる。(斎藤徹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「東京じゃなくてもいい」移住を望む若い世代 失敗しないためには
きっかけはやはりコロナ禍だった。 丸山義貴さん(34)は年の瀬の金曜日、東京・有楽町に足を向けた。 「久しぶりの車の運転が不安なんですが、大丈夫でしょうか」「移住の補助金って、どういうものがあるんですか」 東京交通会館の8階にある「ふるさと回帰支援センター」で、移住の質問を相談員にぶつけた。ネットでも調べてきたが、直接聞いた方が現地での暮らしをイメージできると思った。 丸山さんが東京の住人になったのは10年前。大学卒業後は静岡に住んでいたが、IT業界への転職を志して上京した。満員電車に驚いたことを覚えている。 友達も多くできたが、コロナ禍で公私ともに人と会う機会を奪われた。東京が嫌になったわけではない。けれど、東京じゃなくてもいいと思うようになった。 新幹線で東京から1時間半 気が向いたら東京に帰れる 移住先は長野しか浮かばなか… この記事は有料記事です。残り1418文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル