樹齢1千年超とされ、杉の木としては愛知県下で随一の大きさを誇る国指定天然記念物「杉本の貞観(じょうかん)スギ」(愛知県豊田市)の枝が6日、伐採された。腐朽が進み、枝が周囲に落下する恐れがあったため、地元の要請を受け、文化庁が認めた。天然記念物としての価値は損なわれないという。 6日午前、豊田市杉本町の集落にある「神明神社」。道路に張り出した貞観杉の大きな枝3本が、作業員の手で切られていく。 同神社のご神木で、樹齢1千年以上と伝わる。市文化財課によると、高さは約45メートルで県内の杉として最大という。1944(昭和19)年に国から天然記念物に指定されたが、近年は幹の内側で腐朽が進んでいた。 2018年9月の台風では、長さ約10メートル、重さ約3トンの枝が道路に落ち、近くの民家の車庫を破損。市によると、台風などで枝が再び落下する可能性があったという。 市が昨春から伐採を検討し始… この記事は有料記事です。残り379文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フィリピンで収容の2容疑者、7日に強制退去へ 残る2人は結論待ち
【動画】容疑者が収容されているフィリピン入国管理局の収容施設=角野貴之撮影 フィリピンを拠点とした特殊詐欺事件に関与したとして警視庁が逮捕状を取っている日本人4人のうち、2人が7日に強制退去とされることが決まったと、フィリピンのレムリア司法相が6日明らかにした。残る2人は現地で訴追されている刑事裁判の公判が6日に開かれたが、公訴棄却の結論が出なかった。 強制退去となるのは、藤田聖也(としや)容疑者(38)と今村磨人(きよと)容疑者(38)。残る渡辺優樹容疑者(38)と小島智信容疑者(45)については裁判所が棄却し次第、強制退去となる方針。 4人が収容されているマニラ首都圏の入国管理局の施設では6日朝、入管の係官が到着し、移送に向けた準備を始めた。 4人は、警察官などを名乗って東京都内の男女からキャッシュカードをだまし取った事件に関わった疑いがある。警視庁が2019~21年にかけて逮捕状を取り、フィリピン当局に対して送還を求めていた。さらに警視庁は、全国で相次いだ強盗事件を指示した「ルフィ」を名乗る男が4人に含まれているとみている。 だが、4人はフィリピンで女性への暴力などの罪で訴えられて裁判を抱えていたため、現地の法律上、直ちに強制退去させることはできなかった。 強制退去を逃れるため裁判を仕組んだ可能性が高いと判断 フィリピン当局は、4人が強… この記事は有料記事です。残り202文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工場で「鉄板に挟まれた」5人を搬送、1人死亡、2人意識不明 大阪
6日午前11時50分ごろ、大阪府岸和田市臨海町で、金属加工工場の作業員から「鉄板に数人の従業員が挟まれた」と119番通報があった。大阪府警によると、工場内で作業していた男性7人が負傷し、5人が病院に運ばれた。うち会社員の紺野良介さん(58)=三重県名張市赤目町檀=が死亡し、30、40代の計2人が意識不明、2人は命に別条はないという。他の2人は軽傷を負い、府警は業務上過失致死傷の疑いも視野に調べを進めている。 岸和田署によると、工場内では事故当時、19人が作業していた。工場内には、印刷関連部品の加工に使われる重さ約2トンの金属製の板が13枚、1列に並べられていた。板は縦約2・3メートル、横約9・3メートル、厚さ数十センチで、13枚それぞれが立った状態で置かれていた。 だが、同署の調べでは、板が何らかの原因で倒れ、次々に隣り合う板が倒れたとみられる。最終的には13枚全てが地面に面する形で倒れたり、隣の板に引っかかる形になったりしたという。搬送された作業員の中には板のそばにいて、倒れてきた板の下敷きになったケースがあったとされる。 現場は南海岸和田駅の北西約2キロにある大阪湾に面した工場地帯。事故直後から、岸和田市消防本部の消防車や救急車、府警の捜査車両が出動し、一時騒然とした。工場周辺では、「板をどうやって動かそうか」などと救急隊や警察官が大声を掛け合い、倒れた板に巻き込まれ、負傷した作業員たちの救助に当たる様子が見られた。 現場近くの鉄鋼会社の社屋にいた男性従業員は、「工場地帯なので普段から大きな音はしているが、いつも以上に大きな音が聞こえた」と振り返った。複数のものが倒れたり、落ちたりするような音だったといい、「驚いて外に出てみると、様子を見ようとする人たちが集まっていた」と話した。 男性の勤務先は現場となった工場と関係があり、男性は前日も工場内部の様子を見ていた。整然と並んでいたはずの金属の板は事故後、出入り口に向かって折り重なるようにして倒れていたという。 男性は「板は大きいうえ重いため、人間の力で倒れるようなものじゃない」と説明する。工場の天井にはクレーンが設置され、作業に使われていた。「何らかの弾みで板が次々に倒れてしまうことがあったのかもしれない」と語った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
柔和な横路さんが厳しい顔に 記者に語った平和のこと、アイヌのこと
「北海道を振り返ることなら私にもお役に立てることがあるかな」 衆院議員を引退した直後の2017年秋、北海道知事や衆院議長を務めた横路孝弘さんにインタビューを申し込んだ。最初は「引退した身だから」と乗り気ではなかった。だが、「北海道150年」の企画であることを伝えると、「先に言いなさいよ」と快諾してくれた。 「話したいことが山ほどあって大変だった」 取材当日、そう言って迎えてくれた横路さんの手元には、取材のために用意した自作の資料があった。 横路さんにお願いしたインタビュー企画「わたしと北海道 150年」では、北海道の重大事件を五つ選んでもらっていた。「とても絞り込めない」と悩んだ結果、横路さんが選んだのは「アイヌ民族」「戦争」「教育」「災害」「交通」の5つのテーマだった。 インタビューでは、多くの時間を歴史認識に費やした。横路さんは冒頭、「150年」に疑問を突きつけた。「なぜ150年なのか。この地には先住民族としてアイヌの人たちがいた。そのことを忘れてはいけない」 自身も政治家になるまでアイヌの人たちを意識することはなかったと告白した上で、「アイヌの人たちとの関わりが歴史と向き合う大きなきっかけになった」と話した。 戦争についても体験を交えて熱く語り、これからの北海道に大切なこととして「まず平和であること」と言葉に力を込めた。 取材が終わると、「本当は憲法についても話したかったのだが、長くなるから君たちも困るだろう」と笑顔を浮かべた。その後の言葉が印象的だった。 「平和のために歴史を見つめる。これからの北海道を担う人たちに、うまく伝えておいてください」 横路さんは2日、肝内胆管がんのため、都内の病院で死去した。82歳だった。(長谷川潤) 5年前、熱く語った北海道 2018年1月12日付朝日新聞北海道版に掲載された「わたしと北海道 150年」の横路孝弘さんのインタビューは次の通り。 まず思うのは、なぜ「150年」なのかということです。「北海道と命名されてから」ということですが、この地には先住民族としてアイヌの人たちがいた。そのことを忘れてはなりません。 私は高校の途中まで札幌で過… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「国産アサリでなければ売れず…」熊本産と偽装し28億円売り上げか
福岡県警は6日、韓国産アサリを「熊本産」と偽って販売したとして、熊本県荒尾市の水産会社「熊水(くますい)」社長・植野樹(たてき)容疑者(56)=福岡市西区石丸3丁目=を食品表示法違反容疑で逮捕し、発表した。熊本県産アサリは外国産が大量に偽装されていたことが農林水産省の調査で判明しており、県警は、同社が産地偽装したアサリで28億円以上を売り上げたとみている。 生活経済課によると、植野容疑者は福岡市内の水産会社社長の男2人と共謀し、2020年5月~21年11月、計12回にわたり、韓国産アサリを熊本産と偽って納品書に記載し、山口県宇部市の水産会社に約100トン(計約4100万円)を販売した疑いがある。 植野容疑者は「国産アサリでなければ売れず、産地偽装してでも売っていた」と容疑を認めているという。 植野容疑者は、自身が社長を… この記事は有料記事です。残り366文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校教諭を脅迫容疑で逮捕 定時制柔道で優勝10回超の有名指導者
2023年2月7日 0時58分 知人女性に「地獄に道連れじゃ」などとメッセージを送ったとして、兵庫県警は6日、同県立龍野北高校教諭の三輪光容疑者(58)=同県姫路市大津区天満=を脅迫の疑いで逮捕し、発表した。「似たような言葉は言ったかもしれないが、けんかの延長線上で脅迫したつもりはない」と供述しているという。 たつの署によると、三輪容疑者は2021年4月~22年5月の間、知人女性(29)にLINEで「必ず恨み倒したる。地獄に道連れじゃ。覚えとけよ」などとメッセージを送り、脅した疑いがある。女性が22年7月、「何度も脅迫されて困っている」と警察に相談した。 三輪容疑者は、同県立飾磨工業高校多部制の柔道部の指導者として、全国高校定時制通信制柔道大会で10回以上の優勝に導いた。だが、部員に体罰をしたなどとして20年に停職3カ月の懲戒処分を受けた。「チンピラちゃうねん、教師やねん。」などの著書がある。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車内取り残し2歳児死亡、父を書類送検 心理的負荷で「失念」と識者
有料記事 山本逸生 甲斐江里子 田中章博2023年2月6日 21時56分 大阪府岸和田市で昨年11月、乗用車内に取り残された女児(当時2)が熱中症で死亡した事案で、大阪府警は6日、女児を保育所に送り届ける予定だった父親(34)を重過失致死の疑いで大阪地検岸和田支部に書類送検した。父親は「自分の責任です」と容疑を認めているという。府警は地検に、寛大な処分を求めた。 死亡したのは、同市の渕上惺愛(せいら)さん。3人姉妹の次女で、両親と5人暮らしだった。捜査1課によると、父親は昨年11月12日午前7時45分ごろ、乗用車に3姉妹を乗せて自宅を出発した。長女と三女を認定こども園に預けた後、次女を別の保育所に送り届けるのを失念して帰宅。次女を預けたと思い込み、車内を十分に確認せずに車から降り、次女を約9時間にわたって放置して熱中症で死亡させた疑いがある。 次女は3列シート最後列の運転席側のチャイルドシートに座り、運転席から死角になっていた。父親は午後5時半ごろ、次女を迎えに行った保育所で「来ていない」と言われて預け忘れに気づき、車内で意識のない次女を見つけたという。自ら119番通報した。 同課によると、父親は2021年に交通事故に遭い、その後に失業。当日は注文したクリスマスツリーを受け取るほか、来客用に掃除する必要もあり、父親は「自宅に早く帰らなければならないとの焦りがあった」と説明したという。 府警はヒューマンエラーに詳しい研究者から、父親は経済的な心配などで負荷がかかり、次女の送迎について「失念する要因がそろっていた。人為的なミスはあり得る」との意見を得たという。家族に処罰を求める意思はなく、保育所などの聞き取りでも「父親は愛情を持って次女に接していた」との話だったという。 「子ども忘れて置き去り」 ドライバーの0.7%が経験 専門家は、人為的ミスを前提… この記事は有料記事です。残り1406文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
通学中の高校生刺した疑い、16歳少年逮捕 「知らない」と容疑否認
原晟也2023年2月6日 21時58分 川崎市麻生区栗木で6日朝、東京都内に住む男子高校生(16)が、通学中に後頭部を刃物で刺された。神奈川県警は同日夜、川崎市麻生区に住む高校1年生の少年(16)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。「知らない」と容疑を否認しているという。捜査関係者によると、2人は同じ中学に通っていたという。 少年捜査課によると、少年は6日午前8時20分ごろ、刃物のようなもので高校生の頭を刺し、殺害しようとした疑いがある。高校生は病院に搬送されたが命に別条はないという。現場には包丁が残されており、県警は何らかのトラブルがあったとみて調べている。 現場は小田急多摩線栗平駅から約600メートルの住宅街。近くにいた男性(48)は「(刺された)高校生が頭をかかえ、周りに5、6人が集まり『大丈夫?』と声をかけていた」と話した。近くの60代主婦は「こんなところで事件が起きるなんて」と驚いていた。(原晟也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
世界レベルのスタートアップ育成へ 渋谷区が官民連携の新会社を設立
2023年2月6日 22時00分 新しいアイデアでビジネスを始めるスタートアップ企業について、世界レベルの企業に積極的に育てていこうと、東京都渋谷区はこうした企業を支援する株式会社「シブヤスタートアップス」を、民間企業と連携して今月末に設立する。区が6日に発表した2023年度当初予算案に、関連経費として計3億2千万円を計上した。 区によると、スタートアップ企業は区内に1600~1700社ある。区はこれまでシェアオフィスの提供や、外国人の起業家に在留を認める「スタートアップビザ」の取得支援などをしてきた。新会社について、長谷部健区長は「海外の先進都市を参考にして、育成のプログラムをしっかりと提供していきたい」と説明。詳しくは今後、会社設立の記者会見を開いて、説明するとしている。 このほか、福祉全体の困りごとを一括して受ける「福祉なんでも相談窓口」の開設▽区立中学の部活動の地域移行を推進するため、モデル校を2校設置▽「青色防犯パトロールカー」(ハチパト)を計5台配備し、区内を24時間365日運行する、などの新規事業を予定している。一般会計の総額は1126億円で、過去最大となった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
睡眠薬飲ませわいせつ容疑、会社員の男を逮捕 捜査員の目の前でも…
吉沢英将2023年2月6日 18時35分 睡眠薬を飲ませて女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁は、茨城県つくば市の会社員の男(45)を準強制わいせつ容疑で逮捕し、6日発表した。捜査員が男の行動を追っていたところ、飲食店に一緒に入った別の女性の飲み物に睡眠薬とみられる液体を入れたことも確認されたという。 築地署によると、男の逮捕容疑は昨年11月19日午後9時すぎ、東京・銀座の飲食店で、マッチングアプリで知り合った30代女性に睡眠薬を混ぜた酒を飲ませ、複数回キスをしたというもの。店内の防犯カメラを調べたところ、トイレに立った女性の酒に男が何かの液体を入れ、もうろうとした女性にキスをする様子が確認された。男は「納得できないことがある」と容疑を否認しているという。 この事件の捜査の過程で、男が今月4日に別の女性と飲食店で会う予定があることを把握。署員が同じ店に入って男の様子を見ていたところ、女性の酒に液体を入れたため、その場で話しかけて署へ任意同行を求めていた。 男のスマートフォンには9種類のマッチングアプリがダウンロードされていたほか、多数の女性の裸が映った画像が保存されていたという。(吉沢英将) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル