松永和彦2023年2月10日 20時50分 JR西日本は10日、寝台特急「トワイライトエクスプレス」を牽引(けんいん)した時期もある資材運搬用の機関車11両で、自動列車停止装置(ATS―P)の設定ミスがあったと発表した。誤って速度超過でカーブに進入しても自動ブレーキがかからない状態だった。2002年に設置した際に入力を誤り、20年以上気付かなかったという。 JR西によると、ATS―Pが正しい設定速度より時速5~30キロ高く設定されていた。11両の機関車はデータが残る12年以降で約6790本の列車を牽引。うち約1820本が「トワイライトエクスプレス」「サロンカーなにわ」「日本海」など客車がある列車だった。今回のミスによる事故などは確認されていないという。 JR西の説明では、数カ月から数年に1度の定期検査を実施しているが、ミスに気付かなかった。今年1月、ATS―Pの動作確認中に判明した。JR西の島田直人・車両設計室長は「誤りを見つけられなかったことを重く受け止める。再発防止に努めたい」と陳謝した。(松永和彦) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「還暦」祝い赤く染まる天守閣 北九州市60周年で記念ライトアップ
2023年2月10日 21時00分 北九州市が10日に市制60周年を迎えたことを記念し、小倉城が「還暦」をイメージした赤色でライトアップされた。JR小倉駅などでも12日まで行われる。 北九州市は60年前の1963年2月10日、門司、小倉、若松、戸畑、八幡の旧5市が対等合併して誕生した。東京、大阪、名古屋、京都、横浜、神戸に次ぐ百万都市となり、世界的にも珍しい事例だとして国連が調査団を送るなど大きな話題になった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
受注候補の一覧表、十数回更新 元次長「ここで合意」 五輪談合
東京五輪・パラリンピックの運営業務をめぐる談合事件で、大会組織委員会の大会運営局の元次長・森泰夫容疑者(55)と広告最大手「電通」側が、競技会場ごとの受注候補をまとめた一覧表を十数回にわたって更新していたことが、関係者への取材で分かった。更新が進むにつれて候補が絞り込まれており、東京地検特捜部は不正な受注調整を示す証拠とみている。 独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで逮捕された森元次長や電通スポーツ局の元幹部・逸見(へんみ)晃治容疑者(55)ら4人は、組織委が発注したテスト大会から本大会までの運営業務などについて、会場ごとの受注予定業者を事前に決めて談合した疑いが持たれている。契約金の総額は400億円規模だった。 関係者によると、最初の一覧表は2017年10月ごろに作成された。競争入札でなく、特定の業者を指名する随意契約での委託が検討されていた時期で、組織委側と電通側が調べた、運営実績のある業者が競技ごとに並んでいたという。 一方、18年1月にテスト大会の計画立案業務で競争入札が採用される見通しになると、森元次長と電通側は翌2月以降、各社の担当者らと面会やメールで頻繁に連絡を取って調整するようになった。一覧表は、各社の希望も踏まえて随時更新され、受注候補の修正や、下請けに回る業者の記載がなされたという。 表の形式は複数あった。競技ごとに「マーケティング」「大会運営」「会場設営」といった項目を立てて実績がある社の名前を入れたうえで、今回の受注の「候補者」を記載するなどしていたとみられる。 「合意」会場を色分け 入札が始まる1カ月前の同年… この記事は有料記事です。残り290文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東甲信越の広い範囲で大雪の恐れ ロマンスカーは終日運転見合わせ
堀川勝元2023年2月10日 21時00分 【動画】東京都内では朝から雪が降った 本州の南岸を発達しながら低気圧が進む影響で、10日から11日にかけて、関東甲信地方や東北太平洋側南部で大雪に見舞われる恐れがある。気象庁は10日午前、東京都の島嶼(とうしょ)部以外の全域や埼玉県南部などに大雪警報を出したが、東京23区については午後1時48分に注意報に切り替えた。JR東日本は10日、山形新幹線で一部の列車の計画運休を予定しており、空の便にも影響が出ている。 気象庁によると、関東甲信地方では11日にかけて広い範囲で大雪を予想している。路面の凍結や交通障害に注意するよう呼びかけている。東京の23区に大雪警報が出たのは、2022年1月6日以来。 10日夜には沿岸部を中心に次第に雪から雨に変わるが、山地や山沿いでは11日にかけて雪が続く見通しだ。気温が予想よりも低くなったり、降雪が長引いたりした場合は、広い範囲で大雪警報を発表する可能性があるという。 11日午前6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で、甲信地方で40センチ、関東地方北部山地で40センチ、関東地方北部平地で25センチ、箱根から多摩地方、秩父地方にかけて20センチ、関東地方南部平地で10センチ、東京23区で5センチ。 山形新幹線は10日、下りの新庄行きが午後3時35分の福島発、下りの山形行きが午後5時35分の福島発を最後に運休。上りの東京行きは午後5時5分の山形発を最後に運休する。小田急電鉄は、雪の影響でダイヤの乱れが予想されるとして、東京・新宿と片瀬江ノ島や箱根を結ぶ特急ロマンスカーの運転を10日午後2時台の列車を最後に終日見合わせると発表した。 全日空も降雪や強風の影響で、国内線18便が欠航すると発表した。日本航空も国内線32便が欠航する。 国土交通省は、テレワークの活用などで不急の外出を避けることや、やむを得ず車両を運転する際は冬用タイヤの装着を徹底することなどを呼びかけている。(堀川勝元) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
降ったら、八王子駅前に作りたかった雪だるま、学校帰りに2個並べ
この冬初の大雪警報が出た都内は10日、各地で雪となり、八王子市など内陸部では積雪も見られた。大きな混乱はなかった。気象庁は、11日も路面凍結による交通障害などに注意を呼びかけている。 八王子消防署によると、10日午後3時ごろに15センチの積雪を観測したという。 JR八王子駅前も雪景色で、昼過ぎには道ばたや手すりの上などに10センチほどの積雪が見られた。雪の勢いが強まる中、はしゃぐ高校生や、珍しい雪景色を撮影する外国人観光客もいた。 手すりに積もった雪を両手で集め、小さな雪だるまを作っていた男子高校1年生(16)は「八王子で雪が降ったら、どうしても作りたかった」と話す。以前、雪が降った時、SNSで小型の雪だるまの写真が「バズっていたから」。 高校3年の女子生徒2人が… この記事は有料記事です。残り189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五輪談合解明へ、開催都市の役割は? 問われた小池知事「調査中」
2023年2月10日 21時24分 東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件を受け、小池百合子・東京都知事は10日の定例会見で、事態解明に向けた都の役割について問われ、「(都としては)外部有識者を中心に調査を進めている」と述べた。大会組織委員会は昨年解散しており、残務処理を続けている清算法人に捜査に全面的に協力するよう伝えたことも明かした。 事件を巡っては、組織委の大会運営局元次長らが独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで8日に逮捕された。都は、検察官出身の弁護士ら外部有識者4人も加えた調査チームを作り、契約手続きや組織委のガバナンスなどの妥当性について独自調査している。 組織委に派遣された都職員の聴取もしている。聴取について問われた知事は「捜査との関連もある」として状況を明らかにしなかった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死去した東京・豊島区長の献花台設置 後任は統一地方選で選出へ
武田遼2023年2月10日 21時29分 9日に死去した東京都豊島区の高野之夫(ゆきお)区長の後任を決める選挙は10日、当初の予定通り、統一地方選後半戦にあたる4月16日告示、同23日投開票の日程で実施されることが決まった。高野区長の任期満了日だった同26日までは、斉藤雅人副区長が職務代理者を務める。 区選挙管理委員会によると、首長が死去した場合、通常は公職選挙法の規定で50日以内に選挙を行う。しかし、統一地方選がある年は特例法が適用され、選挙を実施するべき期間が4月にかかる場合は、統一地方選として実施される。 区は10日、区役所1階など区内3カ所に高野区長を悼む献花台を設置した。28日までの午前8時半~午後7時に、花に限って受け付ける。(武田遼) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和傘と竹で光のオブジェ「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」 熊本・山鹿市
吉本美奈子2023年2月10日 21時30分 熊本県山鹿市の国指定重要文化財の芝居小屋「八千代座」周辺で、和傘や竹明かりが幻想的に浮かび上がるイベント「山鹿灯籠浪漫(とうろうろまん)・百華百彩(ひゃっかひゃくさい)」が開かれている。 コロナ禍で中止されていたが3年ぶりに復活した。竹明かり約5千個、和傘のオブジェ約300本が街に飾られ、幻想的な雰囲気を作り上げている。 25日までの毎週金・土曜開催で午後5時半に点灯開始、午後10時まで。(吉本美奈子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
万博の建設工事、また不成立 大催事場は設計見直し、3度目の入札へ
2025年大阪・関西万博の建設工事をめぐり、運営主体の日本国際博覧会協会は10日、1度入札が成立せずに事業者を再公募していた大催事場の建設について、再び入札が不成立になったと発表した。建物の構造などを見直した上で、3月にも3度目の入札を実施する方針。 協会は昨年、大催事場の建設などについて予定価格48億円で1度目の事業者の公募を実施。だが結果は、入札自体がない「不調」で、予定価格を当初の1・5倍となる71億円に引き上げて再公募していた。 今回は予定価格内での応札がない「不落」。協会が応札した業者に聞き取ったところ、施工難易度が高く、事業者側の積算金額と乖離(かいり)が起こっているという。 協会の担当者は「業者の受注意欲が増すように努めたが、残念ながら不落になった」。工期や設計を見直した上で、「71億円をベースとして、3回目はやりたい」という。会場建設費1850億円の上ぶれへの懸念については、他の入札での落札金額が予定価格を下回っていることなどから、「余力がある。心配はない」とした。 また、同様に1度目の入札が… この記事は有料記事です。残り152文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
乗客が脱出時に骨折、運輸安全委が調査へ ジェットスター便爆破予告
中部空港に緊急着陸した成田発福岡行きのジェットスター機。脱出用シューターで乗客が順番に避難したという=乗客提供 [PR] 爆破予告を受けたジェットスター・ジャパン便が1月、中部国際空港に緊急着陸したトラブルで、避難時に乗客の1人が重傷を負っていたことが分かり、国土交通省は10日、「航空事故」と認定した。国の運輸安全委員会は、航空事故調査官3人を指名した。 国交省によると、1月7日朝、成田空港に爆破予告の電話があり、成田発福岡行きの便が中部国際空港に緊急着陸。乗客136人と乗員6人が脱出用シューターで避難した際、5人がけがをした。そのうち1人が、尻もちをついて骨折していたという。 国交省は1月12日からジェットスターへの安全監査をして避難誘導の状況について調べているほか、千葉県警が威力業務妨害容疑で捜査を進めている。(角詠之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル