2023年2月21日 13時40分 家出中の女子中学生を自宅に約1カ月宿泊させていたとして、福岡県警久留米署は20日、福岡市西区福重3丁目、自称建設作業員の中村俊輝容疑者(40)を未成年者誘拐の疑いで現行犯逮捕し、発表した。 中村容疑者は「家に帰るように説得していたが、帰りたがらなかった」などと容疑を否認しているという。 署によると、中村容疑者は今年1月中旬から2月20日までの約1カ月間、出会い系サイトで知り合った中学3年の女子生徒(15)を、未成年と知りながら自宅に宿泊させるなどし、誘拐した疑いがある。 女子中学生は昨年8月から家を出ており、家族が署に行方不明届を出していたという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マルチリンガルのIT技術者「日本にどれだけいる?」 変わる難民像
難民の受け入れは各国で世論を二分する問題になっている。受け入れが「負担」と考えられているからだ。だが、そうなのか。 アフリカ大陸から来たその男性は、物腰が柔らかく、英語もフランス語も話す。大学院で学び、IT技術者としてのキャリアもある。 日本に着いてしばらく、ホームレス生活を送っていた。 日本に来たのは、観光でも仕事でもない。祖国から逃れ、安全に暮らせるならどこでも良かった。たまたまたどり着いた日本で、男性は難民申請をした。 男性の人生は、祖国のコンゴ民主共和国で一変した。金融の仕事で、ある有力者の汚職と脱税を知ってしまったのだという。 当局に報告すると、パソコンは押収された。米国務省などの報告によると、コンゴ民主共和国では公務員らによる汚職が深刻で、治安当局などによる民間人への不当な逮捕、拷問、殺害なども多数報告されている。 「権力者は何だってできる」。男性は国外脱出を決意。上司が誘拐されたのを知ったのは、後のことだ。たまたま短期滞在のビザが取れたのが日本だった。 難民申請者と企業、NPOがつなぐ 「希望取り戻した」 2019年秋に来日。日本で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
シャンシャン上野動物園を出発 ちょっと寝坊も「問題なし」 中国へ
本間ほのみ2023年2月21日 9時03分 上野動物園(東京都台東区)で生まれ育ったジャイアントパンダ「シャンシャン」(メス5歳)が21日、中国に向けて出発した。今後は中国・四川省にある施設で過ごす予定。絶滅の危機にあるパンダの保全に向け、中国でパートナーを見つけて繁殖を目指す。 シャンシャンは21日朝の開園前、トラックで園を出て成田空港へ向かった。大勢のファンが園外で見送った。福田豊園長は「多くの人を幸せにしてくれたシャンシャンにはありがとうと言いたい。この旅が無事に完了し、中国で活躍してくれることを願っている」と話した。空港から中国へはチャーター便で向かう。 園によると、午前7時の出発のため、シャンシャンにとっていつもより早い起床となった。だが、予定通りの時間に起きられず、出発は10分ほど遅れることになった。健康状態に問題はなく、様子も落ち着いていたという。 シャンシャンは2017年6月、繁殖研究目的で中国から借りた父親のリーリーと母親のシンシンの間に生まれた。両親の所有権が中国で、その子のシャンシャンも東京都と中国側の協定で返還が約束されていた。新型コロナの感染状況による5度の延期を経て、今回の返還が決まった。 上野で生まれて順調に成長したのは29年ぶりで人気を集め、19日の最終公開には多くの人が集まった。(本間ほのみ) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
誰でも自由に奏でる「駅ピアノ」、上野に登場 3月19日まで
石平道典2023年2月21日 10時00分 JR上野駅(東京都台東区)の公園口改札内に20日、誰でも自由に弾くことができる「駅ピアノ」が登場した。文化施設が集まる上野一帯である「東京・春・音楽祭」(3月18日~4月16日)を前に、多くの人に音楽に触れてもらおうと、3月19日まで設置される。 この日のお披露目イベントでは、近くの認定こども園「忍岡こども園」の園児14人が、桜の形をしたシールなどをピアノに貼って飾り付けた。JR東日本職員の天羽(あまう)史明さんが「春よ、来い」、ピアニストの森下唯さんが映画「美女と野獣」の主題歌などを生演奏。齊藤裕司駅長は「公園口改札は文化の森へのゲート。ぜひピアノに触って奏でてもらえたら」と話していた。 音楽祭は東京文化会館、美術館や博物館を会場に、国内外のアーティストがオーケストラや室内楽など多彩な演奏を繰り広げる。(石平道典) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
築地市場の元職員、移住して花農家に 師匠は「浪江ブランド」請負人
福島県浜通り地方の水平線から太陽が昇るころ、浪江町の花農家、渡瀬正教(まさのり、54)と妻恵美(めぐみ、49)はビニールハウスで作業を始める。日没後にハウスにいるのもざらにある。 1年間の研修を終え、昨年4月に独立した。それ以降、無休だ。「生きているものが相手だから」(恵美)、「花と向き合う生活に慣れただけ」(正教)。 平然と話す2人だが、師匠の花農家、川村博(67)に言わせると「こっちに来て人間ががらっと変わった。特に旦那。あいさつもろくにできず、どうなるかと思った」と話す。 浜通りに来る前、正教は東京魚市場卸協同組合の冷蔵庫部門の職員だった。だが、東京・築地市場の豊洲移転(2018年)で、同部門の閉鎖が決まる。正教ら十数人が転職を余儀なくされた。 神奈川県鎌倉市に住んでいた。職場がなくなるのを機に地方への移住を考えた。 こたえた冬の寒さ「さすがに駄目かと」 長野や静岡などを見学するな… この記事は有料記事です。残り1135文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
統一地方選、ハラスメント相談センター設置 立候補断念する女性も
統一地方選を前に20日、研究者や弁護士の有志が「女性議員のハラスメント相談センター」を設置した。4月末までの期間限定で、統一地方選の立候補予定者や議員のハラスメント対応を支援する。オンラインで相談を受け付け、弁護士や先輩議員による助言や支援を仰ぐ。 共同代表の田村真菜さんによると、有権者や同僚議員から女性議員へのハラスメントは、女性が立候補を断念したり、1期でやめてしまったりする要因となっているという。一方で、議員に対するハラスメント相談窓口で公的な第三者機関によるものはなく、特に無所属議員には相談先がない現状がある。 内閣府が地方議員を対象とした2021年の調査では、課題として「性差別やセクシュアルハラスメント」を挙げた人は、「立候補を決める段階から選挙期間中」で、男性0・9%、女性24・9%。「議員活動上」で男性2・2%、女性23・9%だった。 「スケジュール管理してやろうか」 メール無視できず負担 この日の会見に同席した東京… この記事は有料記事です。残り385文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波にのまれた高校生87人の最期 調べた元教師が見つけた教訓は
東日本大震災で、宮城県内では公立高校の生徒87人が犠牲になった。元小学校教員で、みやぎ教育文化研究センター所長の高橋達郎さん(67)は、彼ら彼女らがどんな状況で亡くなったのか、独自に調べてきた。調査結果から読み取るべき教訓はなにか。 2011年3月11日は、3年生はすでに卒業式を済ませ、1、2年生は学校の入試業務のため家庭学習日になっていた。大半が「学校管理下外」で、それぞれの地元で春休みを過ごす中での被災。学校ごとの調査もなく、実態はよくわかっていなかった。 高橋さんは、若者たちの最期を知ることで教訓につなげたいと、県教育委員会に情報開示請求をし、各校に照会の手紙を出すなどした。その結果、学校別の死亡・行方不明者数が判明=表。うち60人余りは、何らかの状況がつかめた。 「祖父母や弟妹を案じて」帰宅したケースも 自宅で被災したとみられるの… この記事は有料記事です。残り1084文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
規格満たしたテニスコートでけが、都が上乗せ600万円支払いで和解
東京都立高校で開かれたテニス大会で校舎のコンクリート壁に激突して大けがをした元生徒の男性が、都に損害賠償を求めた訴訟は20日、東京高裁で和解が成立した。都が、昨年3月の一審・東京地裁判決で命じられた賠償額約423万円を上回る600万円を支払うなどの内容という。 都が事故が起きたことに遺憾の意を表し、今後、都立学校の部活動での安全対策や、各競技の特性を踏まえた留意事項などについて周知を徹底し、事故の未然防止に取り組むことを約束する内容も盛り込まれた。 都教育委員会の担当者は取材に「引き続き事故の未然防止に取り組みたい」とコメントした。 地裁「予見できた」 そのわけは 一審判決などによると、事故は2011年7月にあった「都立対抗テニス大会」で起きた。別の学校から参加した男性は、試合中にボールを追いかけた際、勢いあまってコート後方の校舎のコンクリート壁に激突。前歯2本が抜ける大けがをし、救急搬送された。 訴訟で都側は「日本体育施設協会」(当時)の規格を満たしたコートだったなどと反論したが、地裁は、校舎は規格基準からわずか0・2メートル先に位置し、校舎のきわにはコンクリート地面や排水溝のふたもあった点を重視。「テニス部の教員や公式大会の主催者なら、衝突は具体的に予見できた」と判断し、「学校にはコートの使用を避けるか、少なくとも壁に防護マットを置くべき注意義務があった」と判断していた。(田中恭太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
早大教育学部入試でミス 1教室、試験時間90分のところ100分に
上野創2023年2月20日 19時30分 早稲田大学教育学部は20日、19日にあった一般選抜A方式の「国語」の入試で、試験時間の管理ミスがあったと発表した。 国語の試験時間は90分だったが、1教室(定員70人)のみ10分超える100分で実施した。同大では、この教室で受験した人を募集定員の枠外で合否判定をし、それ以外の受験生に不利益が生じないようにするという。枠外での合否判定についての詳細は公表していない。 同学部は「厳正な実施が求められる入学試験において大きなミスを発生させたことを重く受け止め、再発防止に努める」としている。(上野創) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電気代の高騰で大学が苦境 東京芸大、ピアノ5台を24万円で売却
有料記事 上野創 山本知佳 本山秀樹2023年2月20日 19時46分 電気代の高騰が、各地の大学運営に影響を及ぼし、教育や研究にも影を落とし始めている。東京芸術大学は今月、電気代高騰に伴う経費削減を一つの理由に、一部の練習室のピアノを撤去し、売却した。「節電に努め、組織や業務の合理化、見直しなども進める」としている。 東京芸大は2日、学生向けに「練習室ピアノ撤去について」という通知を送り、二つの練習室のアップライトピアノ2台を撤去すると伝えた。理由を「大学の予算削減のため」と書いたうえで、ピアノの練習を希望する学生は別の部屋を予約するよう求めた。 二つの練習室は、音楽学部器… この記事は有料記事です。残り1218文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル