2023年2月14日 20時20分 九州電力は14日、託送料金(送電線の使用料)の引き上げを反映させた新たな電気料金を発表した。一般家庭のモデル料金として月5526円が5776円と250円値上がりする。4月1日から。 今回の値上げは、九州電力の子会社「九州電力送配電」による託送料の上昇分を転嫁したという。九州電力送配電は昨年12月に設備の更新などを理由に料金の見直しを経済産業省に申請。今年1月下旬に認められていた。 電力の自由化に伴う送配電分離で2020年4月に九州電力は送配電部門を分離していた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
竪穴住居、建てませんか 2分の1模型を組み立てる体験の参加者募集
深津慶造2023年2月14日 12時07分 埼玉県狭山市立博物館(同市稲荷山)は、19日に開く体験学習「竪穴住居を建てよう」の参加者を募集している。 竪穴住居は縄文・弥生時代の一般的な住居として知られる。しかし同博物館によると、市内で発見される奈良・平安時代の住居のほとんどは竪穴住居だったという。当時の同市付近は耕作を主体とする開拓地域だったため、高価な材料を使わず造りやすい家にしたようだ。半分は住居で半分は作業場のような家だったと考えられるという。 今回は当時の竪穴住居の2分の1サイズの骨組み模型(縦横2・3メートル、高さ1・7メートル)を組み立てる。差し込み式の木材を組み、ひもで縛る。空間確保の工夫や当時の生活についての解説もある。 対象は小学5年生以上。大人150円、高校・大学生は100円の入館料が必要。中学生以下は無料。事前申し込みは不要で、参加希望者は当日午後1時半までに同博物館1階まいまいホールへ。(深津慶造) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全日制0.98倍、当初から変わらず 北海道の公立高、変更後倍率
佐々木洋輔2023年2月14日 15時30分 今春の公立高校入試について、北海道教育委員会は13日、出願変更後の倍率を発表した。出願先を変更したのは全日制1127人、定時制2人の計1129人だった。平均倍率は、1月25日公表の当初出願状況から変わりなく全日制が0・98倍、定時制が0・48倍だった。 全日制・定時制を合わせた総募集人員3万2100人に対し、3万440人が出願。当初に比べると、保護者の転勤に伴い道外から出願した6人が増えた。 出願者数が30人以上変わった学校は札幌南(普通)1校のみ。42人減り、倍率は1・3倍(当初から0・1ポイント減)に変わった。 倍率が1・5倍を超えたのは普通科では4校。札幌国際情報の1・8倍、市立札幌旭丘、市立札幌平岸(普通・デザインアート)、市立函館の各1・6倍だった。 2月10日に実施した推薦・連携型入試の合格内定は17日までに通知され、20~22日正午まで再出願を受け付ける。最終出願状況は2月28日に発表する。 ◇ 各校の出願状況は道教委のホームページ=QRコード=で公開しています。(佐々木洋輔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北洋銀、70歳以上の一部ATM引き出し20万円以下に 詐欺対策で
日浦統2023年2月14日 16時00分 北洋銀行(札幌市)は、特殊詐欺の被害を防止するため、道内に約860あるATMで、70歳以上の一部顧客の利用制限を始めた。キャッシュカードで1日に引き出せる現金を20万円以下にした。北海道警の指導を受けたもので、1月のシステム共同化を機に始めた。15日は初の年金支給日となるため、混乱しないよう注意を呼びかけている。 引き出し額が制限されるのは過去1年間、ATMで一度に20万円を引き出していない顧客。制限の解除は窓口で受け付けており、カードと健康保険証などの本人確認書類が必要となる。 同行はすでに被害防止のため、過去3年間、カードを使ったATMでの振り込み実績がない70歳以上の顧客の現金振り込みを停止している。しかし、最近の特殊詐欺は口座への振り込みでなく、現金を引き出させる被害が増えていることから、利用制限の網を広げた。現在、現金の引き出し限度額はキャッシュカードの種類によって1日50万~100万円に設定されている。 道内の金融機関では、北海道銀行(札幌市)が、過去1年間、カードを使ったATMでの振り込み実績がない70歳以上の顧客の現金振り込みを停止しており、現金の引き出しは1日100万円を上限としている。 道警によれば、2022年の特殊詐欺事件の認知件数は308件、被害金額は12億3970万円となり、ともに前年の2倍を超えている(暫定値)。(日浦統) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「わたしも食べて てまえどり」 食品ロス減、小学生の絵で呼びかけ
すぐ食べるなら手前取り――。食品ロスを減らす買い方を呼びかける小学生の啓発広告(4センチ×20センチ)が、京都府宇治市内のコンビニに掲示されている。描いた市内の小学4年生13人が10日、セブン―イレブンJR宇治駅前店に集まり、自作を商品棚に挟んだ。 市がごみ収集車を持ち込んで小学校を訪れる環境教育の一環で夏休みにデザインを募り、応募167作品から15点を選んだ。セブン系列の協力店で2月いっぱいをめどに置く。 おにぎりやサンドイッチは消費期限の近い品が手前に並ぶ。客が奥の品ばかりを取ると、手前の品が捨てられる可能性が高まる。 作品は〈みんなよろこぶ手前取り〉〈手前どりをすれば宇治市のヒーロー〉などの直筆コピーや「手前鳥」と名づけた絵もあって客の目を引く。 おにぎりの絵に〈わたしも食べて てまえどり〉と描いた大久保小学校の中村さちさん(10)は、「手前に並ぶおにぎりの気持ちを表した。奥の品を選ぶより、てまえどりで食品ロスを減らしたい」と話した。 子どもたちにはエコバッグが贈られた。セブン―イレブン・ジャパンの担当者は「若い世代から活動することで食品ロスが減る。児童の広告を使わせてもらい、地域貢献にもなる」と話した。 国の推計では、本来なら食べられる食品ロスは2020年に全国で522万トン(食品関連事業者から275万トン▽家庭から247万トン)。国民1人あたり1日約113グラムで、茶わん1杯のご飯を毎日捨てるのに近い量だ。政府は食品ロスを30年度に00年度の半分にする目標を掲げる。 民間の取り組みから行政へ広がった「てまえどり」は、2022ユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に選ばれた。(小西良昭) ◇ 食品ロスを減らすために ・買い物は必要な分だけ ・できるだけ手前陳列の食品を選ぶ ・消費期限と賞味期限を正しく理解 (賞味期限後すぐ食べられなくなるのではない) ・食材を上手に使いきる ・外食は食べきれるメニューを選ぶ ・食べられない物は抜いてもらうように注文時に伝える ※京都府の啓発資料から Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学野球部員が高齢者宅で雪かき 「練習よりきついけど、楽しい」
白石和之2023年2月14日 13時20分 有数の豪雪地の新潟県南魚沼市で、市立塩沢中学校の野球部員10人が高齢者宅の除雪をした。「いつも見守ってくれている地域の人に感謝の気持ちを伝えたい」と作業に汗を流した。 高齢などで除雪が難しい世帯を支援する市社会福祉協議会のボランティア「雪猿」の活動の一環。2012年に発足し、市内外の約50人が登録しており、昨季は25回ほど活動した。 同校野球部では2季前から有志が参加し、今季は全部員30人が登録。11日に今季最初の活動として、2年生が栃窪集落で一人暮らしをする70代の男性宅で、約3メートルの高さまで積もった雪を2時間余りかけて掘り進めた。埋まっていた1階の窓から外の光が差し込むようになり、男性は「明るくなった」と喜んだ。 主将の駒形尊さん(14)は「雪が重くて普段の練習よりきつかったけれど、楽しかった」と話した。(白石和之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪弁が醸す愛情深さ、「男っぽさ」 外国人が感じる日本語の不思議
有料記事 編集委員・秋山訓子2023年2月14日 14時00分 米国マンスフィールド財団と日本の国際交流基金が2009年から行っている「日米次世代ネットワーク」では、日米の政策専門家が交流している。今期のメンバーに、アリゾナ州立大学で言語人類学を研究するシンディ・スターツスリダラン(53)がいる。 彼女が、初めて是枝裕和監督の日本映画「そして父になる」を見たのは2014年、フィンランドでの学会から帰る飛行機内だった。学会で、「大阪弁と男らしさ」について研究を発表した直後だった。 この映画は、息子が出生時に病院で取り違えられた二つの家族がテーマだ。1人の父親は東京のタワーマンションに住むエリートサラリーマン、もう1人は群馬で小さな電器店を営む。 「2人目の父親が大阪弁を話… この記事は有料記事です。残り1057文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Ex-Hawks outfielder ready for WBC stint with China
Hitachi, Ibaraki Pref. – A talented Japan-based outfielder who will play for China in the upcoming World Baseball Classic does not speak Chinese or know what the Chinese team is like, but hopes to impress teammates with his bat and glove. Yusuke Masago, now with the Hitachi corporate club after […]
行列もできる子ども食堂「もぐもぐ」、春にいったん「閉幕」のわけは
西東京市の文化施設「保谷こもれびホール」で、月1回開かれている子ども食堂が盛況だ。施設内のカフェを使い、高校生以下は無料、大人は300円で温かい食事を食べられる。整理券を求めて毎回行列ができるほどだったが、春に一度、その幕を閉じる。 1月下旬、普段は静かなカフェが子どもたちでにぎわっていた。この日用意されたのは200食。豚丼、ひじきの煮物、みそ汁、デザートといった献立だ。 友達と計8人で来た小学校6年の男子は「うんまっ」と言いながらあっという間に平らげた。毎月利用している常連だ。「友達を誘いやすく、みんなで楽しくごはんを食べられる」と満面の笑みだった。 子ども連れの母親や父親の姿も目立つ。栗城みなみさん(36)は、娘(7)と息子(4)と初めて利用した。「子どもが来てみたいというので来たけど、とてもおいしい。子どもたちの食事を用意するのも大変なので、また来たいです」と話した。 異例の規模 背景に「入りやすさ」 この子ども食堂「もぐもぐ」は昨年6月、この施設の指定管理を請け負う民間の事業体が始めた。当初の定員は42人だったが、徐々に増えていった。市によると、市内に子ども食堂は少なくとも19あるが、提供するのは10~20食というところが多く、「もぐもぐ」は異例の規模だという。食材は地元商店から提供されたものなども使うという。 人気の理由は「入りやすさ」だ。誰もが入れる公共施設の中にある上、普段から営業しているカフェを使っており、利用者は「通常の飲食店に入るような気持ちで入れる」と口をそろえる。 ただ、3月にいったん活動を… この記事は有料記事です。残り675文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本屋ないと本当に困る? 名物書店員・福嶋聡さん「売れない本こそ」
大型書店が相次いで閉店しています。ジュンク堂書店難波店で2022年まで12年間店長を務め、反ヘイト本フェアでも知られた名物書店員の福嶋聡(あきら)さんは、現状をどう見ているのでしょうか。 ジュンク堂の元店長に聞く ――大型書店の閉店が相次いでいます。1月末にはMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店が閉店し、3月末には八重洲ブックセンターも営業を終了します。 かつて、まちの個人書店にとって、どんどん進出してくる大型書店は「悪役」でした。僕は演劇をやっていたこともあり、「悪役の方が面白い」などとうそぶいていたこともありましたが、日本全体でこれだけ本屋が減り、悪役にすらなれなくなったと言えるのかもしれません。 ただ、大型書店がなくなって「寂しい」というのと、なくなって「困る」というのは違うと思います。もはや、読者もそんなに困っていないのではないでしょうか。 ――いえいえ、困ります。 たしかに新聞記者さんは困るかもしれないけれども……。 本屋に行く習慣が当たり前だという時代はもう去ったと言えると思います。大学の先生も著者や編集者も、アマゾンで本を買っていて書店にはそんなに行かなくなっているんじゃないでしょうか。 リアルな本屋の一番のメリットは、思いもよらぬ本に出会うことです。だけど、その意義や喜びが忘れられてしまったのでしょうか。 他方、本屋が減っていくことに関して、大型書店については建物の建て替えという理由がさしあたり前面に出てきていますが、実は本屋自らが招いた事態であるとも言える。 ――というと?… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル