2023年2月27日 22時57分 大阪府和泉市で男性が乗用車の後部座席で死亡しているのが見つかった事件で、大阪府警は衰弱した男性を放置したとして、同市幸1丁目の旅館経営、池内佑樹容疑者(45)を保護責任者遺棄容疑で逮捕し、27日発表した。「もっとよく見ておくか、病院に連れて行くかすればよかった」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、死亡したのは、池内容疑者の旅館で同居していた50代男性とみられる。池内容疑者は25日午前5時半~11時50分ごろ、旅館近くの駐車場に止めた車内に、顔面を負傷し、体調不良で衰弱した男性を放置した疑いがある。 司法解剖の結果、男性は低体温症で25日朝に死亡したとみられる。全身に皮下出血など打撲の痕があり、肋骨(ろっこつ)は折れていた。打撲は約1~2週間前に負ったとみられる。 同課によると、池内容疑者は25日午前5時半ごろ、男性を車に乗せたまま、旅館近くの駐車場に止めたと説明。当時の男性の様子について、「後部座席で前かがみで下を向いていたので、放置して降りた」と話しているという。 同日午前11時過ぎに車に戻り、「冷たくなっている男性に気づいて近くの消防署に車で向かった」と供述。その場で死亡が確認された。府警は、男性が負傷した原因などを調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
臓器移植の違法仲介 容疑のNPO理事再逮捕へ 3人分費用1億円超
大山稜2023年2月28日 0時18分 許可なく臓器移植をあっせんした容疑で逮捕されたNPO法人「難病患者支援の会」(東京都目黒区)理事の菊池仁達(ひろみち)容疑者(62)=横浜市都筑区=が、別の患者にも同様に違法なあっせんをしたとして、警視庁は臓器移植法違反(無許可あっせん)の疑いで28日に再逮捕する方針を固めた。 捜査関係者によると、菊池容疑者は昨年、厚生労働相の許可がないのに、腎臓移植を希望する日本人の男性患者に東欧・ベラルーシへの渡航を勧め、現地で移植手術を受けさせた疑いがある。渡航移植費名目で約2千万円をNPOの口座に振り込ませていたという。 警視庁は7日、別の男性患者に肝臓移植を勧めて渡航先のベラルーシで肝臓を移植する手術を受けさせた疑いがあるとして菊池容疑者を逮捕。この男性患者は手術後、死亡したという。 警視庁は、菊池容疑者がこれらの患者2人を含む計3人がベラルーシで臓器移植することを仲介し、計1億円を超える費用を受け取ったとみている。移植費用は同国での相場の倍以上だったといい、滞在費や渡航費を差し引いてもNPO側が多額の利益を得ていた可能性があるとみている。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
後輩の警察官らから1500万円だまし取る 元警察官に懲役4年判決
上月英興2023年2月27日 20時30分 元同僚らにうそのもうけ話などを持ちかけて計約1500万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元福岡県警八幡西署巡査部長の田代竜一被告(46)に対し、福岡地裁小倉支部の佐藤洋介裁判官は27日、懲役4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。 判決によると、田代被告は在職中の2019年~21年、後輩警察官2人に「住宅ローンの借り換えのタイミングを狙って利益を得る計画がある」などとうその話を持ちかけ、7回にわたり計1430万円をだまし取った。退職後の22年には、社長を装って友人から30万円をだまし取った。 佐藤裁判官は「相手の信頼を利用しており悪質。借金と返済を繰り返す中で犯行に及んだ経緯、動機に酌むべき事情はない」と指摘した。(上月英興) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高裁も認めた「再審開始」、審理4年半 「検察は時間を奪わないで」
裁判のやり直しを認めた大津地裁決定から約4年7カ月。大阪高裁も再び、再審開始を認めた。滋賀県日野町で1984年に女性が殺害された「日野町事件」で、無期懲役判決が確定した阪原弘・元被告に対し、高裁は「無罪を言い渡すべき新証拠がある」と結論づけた。元被告の遺族や支援者は歓喜し、弁護団は検察側に特別抗告しないよう訴えた。 「やっと再審無罪に向けた階段をまた一つ上がれたんやなと、夢を見ているような心持ちです」。大阪高裁で決定文を受け取った阪原元被告の長男・弘次さん(61)は大阪市内で会見し、喜びを語った。 父が第1次再審請求をしたのは2001年。審理は長引き、11年に亡くなって手続きはいったん打ち切られた。弘次さんが遺族として翌12年に第2次請求をして、そこから11年。ともに請求人となった母つや子さん(85)は体調不良のため、滋賀県彦根市の自宅で待つ。電話で報告すると、「よかったな」と声を詰まらせていたという。 弁護団長の伊賀興一弁護士は… この記事は有料記事です。残り800文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
借金まみれ、後輩に詐欺 元警官が法廷で語った「死ぬ気で償う」理由
同僚警察官たちから多額の現金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた福岡県警八幡西署の元巡査部長(46)に懲役4年の判決が言い渡された。警察官が同僚や後輩たちから、総額5千万円もの金をだまし取っていたという事件。なぜ、犯行に及んでしまったのか。 判決によると、元巡査部長は在職中の2019~21年、後輩警察官2人に「住宅ローンの借り換えのタイミングを狙って利益を得る計画がある」などとうその話を持ちかけ、7回にわたり計1430万円をだまし取った。退職後の22年には、会社の社長を装って、友人から30万円をだまし取った。 公判での検察側の説明によると、元巡査部長は1996年に警察官に採用された。しかし98年ごろから株式投資やギャンブルなどで、消費者金融や同僚から借金を重ねた。 2007年ごろには、借金は総額2600万円を超えた。 借金の契機について、元巡査部長は法廷でこう説明した。 「先輩から投資に誘われて連帯保証人になり、金融会社から借金した」 しかし、その「先輩」が亡くなり、複数の業者から2千万円近い請求が来た。父親の退職金などで債務整理をしたが、1年ぐらい経ってから、ヤミ金業者から700万円近くを請求された。 多額の借金を抱え、警察官という立場ながら詐欺を繰り返していた元巡査部長。身の破滅から、いったんは「死」を意識しますが、思いとどまり、罪を償うことを決意します。法廷で語られた、ある出来事とは。 同僚や後輩警察官たちに次々と詐欺話 知人に全額を立て替えてもら… この記事は有料記事です。残り797文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元被告の長男「うれしい」 1984年の強盗殺人、高裁も再審認める
1984年に滋賀県日野町で酒店経営の女性(当時69)が殺害され、金庫が奪われた「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘(ひろむ)元被告について、大阪高裁(石川恭司裁判長)は27日、裁判をやり直す再審の開始を認めた大津地裁決定を支持し、検察側の即時抗告を棄却する決定を出した。 「即時抗告棄却 再審開始決定」 27日午後2時すぎ、大阪高裁の正門前。1984年に滋賀県日野町で発生した「日野町事件」の再審開始が高裁で認められたことを伝える旗が広げられると、集まった100人を超える支援者から「やった!」と歓声が上がり、拍手がわき起こった。 その数分後、支援者の前には、日野町事件で無期懲役判決が確定し、受刑中に75歳で死亡した阪原弘(ひろむ)元被告の長男・弘次さん(61)が姿を見せ、左手を高々と突き上げた。その手には、高裁が交付した決定文。「本当にうれしい。皆さんのご支援のおかげでこの良い決定を頂くことができた。ありがとうございます」と声を弾ませた。 阪原元被告は受刑中に再審請求を申し立てたが、2011年に病死した。弘次さんら遺族は「死後再審」を申し立て、大津地裁が18年、再審開始を認める決定を出し、検察側が即時抗告していた。(浪間新太) 「日野町事件」をめぐる経緯 1984年12月 滋賀県日野町の酒店経営の女性(当時69)が行方不明に 85年1月 町内の宅地造成地で女性の遺体が見つかる 4月 町内の山林で酒店の金庫が見つかる 88年3月 滋賀県警が阪原弘・元被告を逮捕 95年6月 大津地裁が無期懲役の判決 97年5月 大阪高裁が控訴棄却 2000年9月 最高裁が上告棄却 01年11月 元被告が大津地裁に再審請求 06年3月 大津地裁が再審請求を棄却。元被告が即時抗告 11年3月 元被告が死亡。再審請求手続きが終了 12年3月 遺族が大津地裁に死後再審を請求 18年7月 大津地裁が再審開始決定。検察側が即時抗告 20年6月 06年に再審請求を棄却した裁判官が即時抗告審の裁判長に就任。弁護団の抗議を受けて10日ほどで別の裁判長に交代 大阪高裁決定の要旨 滋賀県日野町で女性が殺害された「日野町事件」で、再審開始の判断を維持した27日の大阪高裁決定の要旨は次の通り。 【金庫の発見場所の説明につ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヤフコメ、悪質な投稿者が「半減」 ヤフー、電話番号の登録制で
女屋泰之2023年2月27日 16時07分 ヤフーは27日、「ヤフーニュース」のコメント欄への投稿について、昨年11月に電話番号の登録制を導入した結果、悪質な利用者が56%減ったと発表した。もともと不適切な投稿を繰り返すアカウントに対して投稿できなくする「投稿停止措置」を取っていたが、同じ利用者が複数のアカウントを使い分けるケースがあり、対策を強化していた。 同社はコメント欄に投稿するアカウントについて、携帯電話番号の登録を昨年11月から必須にした。導入前の10月と、導入後の12月~今年1月の平均を比べると、新たに「投稿停止措置」を出したアカウント数は56%減少。他人への中傷の恐れがあるとして、投稿者に警告を表示する回数も22%減ったとしている。 匿名で投稿できる「ヤフコメ」とも呼ばれるコメント欄は閲覧者が多く、影響力が大きい。誹謗(ひぼう)中傷や差別的な投稿への対策が不十分だとの批判があった。 同社は担当者やAIが投稿内容をチェックし、不適切な投稿を繰り返すアカウントには投稿停止措置を取る。2019年にはアカウントを新規取得する際に携帯電話番号の登録を必須にしたが、それ以前に取得したアカウントからは投稿を続けられる状態だった。(女屋泰之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
英国のチャールズ国王の戴冠式、秋篠宮ご夫妻出席で調整へ
多田晃子2023年2月27日 18時00分 5月6日に英国で開かれるチャールズ国王の戴冠(たいかん)式に、秋篠宮ご夫妻が出席する方向で政府と宮内庁が調整していることが27日、関係者への取材でわかった。英国政府から同日までに戴冠式に関する通知が届いたという。 関係者によると、正式な招待状は今後届く予定。皇室と英王室は親交が深く、前回1953年6月に開かれたエリザベス女王の戴冠式には、上皇さまが皇太子時代の19歳の時、昭和天皇の名代として出席した。昨年9月のエリザベス女王の国葬には、天皇、皇后両陛下が参列した。(多田晃子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
MLB players getting taste of new pitch clock during spring training
The New York Times – In the first inning of a spring training game against the Seattle Mariners here on Friday, San Diego Padres third baseman Manny Machado placed his left foot in the batter’s box, tapped his bat on home plate and twirled it around before coming set. It […]
北朝鮮への人道支援「反対せず」 拉致被害者の家族ら、方針に初明記
2023年2月27日 14時28分 北朝鮮による拉致被害者の家族会と支援する「救う会」は26日、都内で合同会議を開き、新たな運動方針を決めた。親世代が存命のうちに「全拉致被害者の即時一括帰国」が実現することを条件に、日本政府の北朝鮮への人道支援に「反対しない」と初めて明記した。 両会は2000年、日本政府の北朝鮮へのコメ支援決定に反対する座り込みをしたが、新たな運動方針では食料支援などの人道支援を否定しない立場を打ち出した。3回目となる金正恩総書記に対するメッセージにも同様の内容を盛り込んだ。 この日の会議には横田めぐみさん(拉致当時13)の母の早紀江さん(87)ら9家族14人が参加した。めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さん(54)は「親世代が自分の家族、きょうだいと日本の地で抱き合えることが一番大事。その優先度から導いた方針」と説明。「苦しみの行間を政府は読み取って頂き、速やかで具体的な外交交渉と日朝首脳会談に結びつけてほしい」と語った。早紀江さんは「(両国首脳が)2人で話し合える機会を一刻も早くもっていただきたい」と述べた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル