有料記事 根津弥 本山秀樹2023年2月11日 20時30分 東京電力福島第一原発から北に約140キロ。宮城県北部の登米(とめ)市の農地に、土囊(どのう)に囲まれたパイプハウスがある。一般的なビニールハウスと外観は同じだが、中は見えない。入っているのは、稲わら約50トン。原発事故で放出された放射性物質が付着し、適切な処理が必要な「指定廃棄物」だ。 「3年の約束だと思っていたんだが……」 保管用の農地を貸す農家の新田尚さん(70)は嘆く。コメ農家のかたわら肉用牛も育てる。原発事故後に放射性物質が、えさの稲わらに付いた。民家から離れた場所に農地を持っていたため、周辺の農家の分も引き取った。「3年は無理でも、5年ぐらいでなんとかなんだべな、と思っていた」 昨年9月末現在、宮城県には… この記事は有料記事です。残り1809文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発事故の指定廃棄物、処分進まず 福島除く9都県に2万トン点在
有料記事 根津弥 本山秀樹2023年2月11日 20時30分 2011年3月の東京電力福島第一原発の事故で東日本の広域に放射性物質が拡散したことに伴い発生した「指定廃棄物」。福島県以外で保管が続く2万トン余りの処分が進まない。各県で集約し、長期保管する国の方針に自治体側が反発。農家の敷地や自治体の施設に分散保管する状況が続く。災害時の流出リスクなどを指摘する声もある。 原発事故で大気中に放出された放射性物質は風に乗って広がった。指定廃棄物は放射性物質に汚染されたごみの焼却灰や稲わらなどのうち、放射能濃度が1キロあたり8千ベクレルを超えるもの。原発事故後に環境省が、「通常の埋め立て処分でも作業員の安全性を確保できる値」として8千ベクレルの基準値を設定。国は指定廃棄物の処分は国の責任とし、国の経費負担で長期管理施設(最終処分場)を建設し、処分は発生した都県内で行うことを基本方針とした。 同省によると、指定廃棄物は22年9月末時点で東北や関東地方を中心とした10都県に計約40万7千トンある。このうち約2万5千トンは福島県以外の9都県で保管されており、うち2万2千トン余りを宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の5県が占める。 5県については、同省が各県… この記事は有料記事です。残り858文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「便利さが進化」 イコールラブの3人、スマホで確定申告を体験
原田悠自2023年2月11日 17時00分 2022年分の所得税などの確定申告が16日から始まるのを前に、アイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」のメンバー3人が神田税務署(東京都千代田区)で、スマートフォンやマイナンバーカードを使った電子申告「e―Tax(イータックス)」を体験した。 マイナンバーカードを持っている場合、スマホアプリ「マイナポータル」を使うと、専用のカードリーダーがなくてもスマホとパソコンから申告できるようになった。3人はパソコンの画面に表示された二次元バーコードをスマホで読み取り、マイナンバーカードの情報と連携させて申告していく手順を確認していた。 大谷映美里(えみり)さんは「とても手軽に操作できるんだなと感じました。申告の際も自動的に計算してくれる項目が多くて、手続きの便利さが年々進化していますね」と驚いていた。 スマホ申告の利便性をPRしようと、国税局は各地で同様の催しを開いている。1月17日には、劇団四季のミュージカル「バケモノの子」の出演俳優2人も都内で模擬体験をした。スマホのカメラで源泉徴収票の読み取りをした立崇(りす)なおとさんは「データの処理が早く、細かい数字も正確に入力されていた」と話した。(原田悠自) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元プロ野球投手の入来智さん、交通事故で死亡 兄弟で活躍
2023年2月11日 17時27分 宮崎県都城市野々美谷町の市道交差点で10日午後9時50分ごろ、乗用車と軽乗用車が出合い頭に衝突し、軽乗用車を運転していた元プロ野球選手で介護職員の入来智さん(55)=都城市五十町=が病院に運ばれ、約2時間後に死亡した。 入来さんは1990年に近鉄(現オリックス)に入団し、投手として広島、近鉄、巨人、ヤクルトに所属。2002年にヤクルトを退団し、海外でもプレーした。弟の入来祐作さんも巨人などで選手を務めた。 都城署によると、現場は片側1車線の信号機のない交差点。入来さんの車は衝突のはずみで道路沿いの畑に落ち、車体の前方が大破していた。乗用車を運転していた団体職員の男性(33)にけがはなかった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中原中也「朝の歌」直筆全文みつかる 学芸員「洗練の過程見える」
山口市出身で近代を代表する詩人、中原中也(1907~37)の詩「朝の歌」の全文の直筆原稿が見つかった。山口市の中原中也記念館が発表した。本人が詩人として「ほゞ方針立つ」と振り返った作品で、同館は「記念碑的な原稿の全文が出てきたことは大きい」と評価している。 「朝の歌」は1926(大正15)年5月に初稿、8月に定稿が書かれた。29(昭和4)年に雑誌に発表され、34年には最初の詩集「山羊の歌」に収められた。この間、何度も書き直されている。 今回見つかったのは、原稿用紙の特徴などから雑誌に載ったのと同じ29年ごろのものと推定される。同館が昨年、東京都内の古書オークションで購入した。 これまで直筆では第3連の1… この記事は有料記事です。残り251文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Veteran Yu Darvish surprised and honored by six-year extension
SAN DIEGO – Yu Darvish expressed joy and surprise Friday after signing a six-year extension with the San Diego Padres that runs through the 2028 season, when he turns 42. The 36-year-old right-hander’s new deal is worth a reported $108 million, according to MLB.com, and the Osaka native said it […]
弥生時代の青銅武器の鋳型、全国で初めてセットで発見 福岡の遺跡
福岡市博多区板付6丁目の高畑(たかばたけ)遺跡で、弥生時代後期前半(紀元1~2世紀ごろ)の青銅武器「広形銅戈(ひろがたどうか)」の鋳型の両面が発見された。市によると、実際に使用された痕跡のある鋳型がセットで見つかるのは全国初という。 福岡市が2日発表した。市によると、見つかった鋳型は長さ約44センチ、幅約21センチ、重ね合わせた厚みは約15センチ。鋳型は地表面から深さ1・5メートルで発見した弥生土器の廃棄場所から出土した。 材質は「石英長石斑岩(せきえいちょうせきはんがん)」で、熱に強く加工しやすいのが特徴という。付着した土などを除去し、3Dスキャナーで調べたところ、銅戈の先端部に最大8ミリのわずかなずれがあったが、それ以外の部分は一致したという。 銅戈は弥生中期初め(紀元前3世紀ごろ)に朝鮮半島から北部九州に伝わった。国内で鋳造されるようになって大型化し、最も変化が進んだのが広形銅戈で、祭りの道具に使われていたと考えられている。 これまで全国で発見された鋳… この記事は有料記事です。残り294文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工事現場で2トンの鉄骨が落下、男性作業員が挟まれ死亡 大阪・枚方
2023年2月11日 13時00分 11日午前3時25分ごろ、大阪府枚方市岡東町の京阪枚方市駅前の再開発工事現場で、現場責任者の男性から「作業員がけがをした」と119番通報があった。大阪府警や枚方寝屋川消防組合によると、現場で作業をしていた大阪市城東区の自営業、渡壁穣さん(39)が落下した鉄骨に挟まれ、府内の病院に搬送されたが約1時間半後に死亡した。 枚方署によると、落下した鉄骨は長さ約7・5メートル、重さ約2トン。当時、クレーン車でトラックの荷台から高さ約90センチの台に鉄骨を移す作業中だった。渡壁さんは鉄骨とクレーンを固定する金具を外していたところ、何らかの原因で台から鉄骨が落下したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
キャッシュカード盗んだ容疑 闇バイトでテレグラムから指示受けたか
増山祐史2023年2月11日 13時04分 高齢女性からキャッシュカードをだまし取った詐欺グループのメンバーだったとして、警視庁は、倉庫作業員の男(46)=千葉県船橋市=を詐欺容疑で逮捕し、11日発表した。男は容疑を認め、「ギャンブルなどで生活費が足りなかった」と話しているという。 上野署によると、男は昨年12月、80代女性宅に銀行職員を装って電話をかけ、「あなたの口座から現金が引き出されている。キャッシュカードを新しくする必要がある」などとうそを言ってキャッシュカード2枚を詐取した詐欺グループのメンバーとして、女性宅を訪れてカードを受け取った疑いがある。 女性の口座からはその後、計100万円が引き出されていたという。男は「カードは別の人物に渡した」と説明しているといい、署は、男とは別に現金の引き出し役がいたとみている。 捜査関係者によると、男は事件前にツイッターで「お金の相談」などと検索した先にアクセスしたところ、「仕事を紹介する」などと連絡を受けた。その後、匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」で事件の指示を受けていたという。 男は1月4日、東京都台東区の貴金属店でネックレス1個(約148万円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で現行犯逮捕されていた。署がその際に押収した男の携帯電話を解析したところ、今回の逮捕容疑の詐欺事件に関するメモが残っていたという。(増山祐史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ナガサキの街と人が教えてくれた核と平和 ICUの学生が報告会
昨年夏、長崎市に派遣されて平和と核兵器について学びを深めた国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)の学生4人が10日、学内で報告会を開き、核廃絶や平和教育のあり方について会場の学生とともに議論した。 ICUが取り組む「サービス・ラーニング」のプログラムで、ボランティア活動を通じて社会課題の解決に参画し、それぞれの学びにつなげる。2019年度から長崎市が実習先の一つになった。昨夏は、希望した2~4年生の4人が7月11日~8月10日の1カ月間、派遣された。 期間中、4人は、爆風で壊れて柱1本で残る「一本柱鳥居」や浦上天主堂など各地の被爆遺構を巡り、被爆者の体験を聞いた。青少年ピースフォーラムの企画運営に関わるなど、現地で平和活動に携わる人たちとの交流を深めた。原爆が投下された8月9日の平和祈念式典にも参加した。 報告会で、3年の川口凜南さ… この記事は有料記事です。残り369文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル