2023年3月8日 20時25分 8日午後6時ごろ、大阪府東大阪市若江西新町1丁目の子供服販売店「西松屋八戸ノ里店」で、「車が店に突っ込んできた」と同店従業員の女性から119番通報があった。府警は車を運転していた同市小阪3丁目の無職、広瀬修三容疑者(66)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した。広瀬容疑者は「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しているという。 河内署によると、広瀬容疑者は店舗敷地内の駐車場で軽乗用車を運転中、店舗の正面入り口付近のガラスなどを突き破り、店内に進入。来店客の40代女性をはねた疑いがある。同市消防局によると、女性は腰の骨が折れるけがをし、病院に搬送されたが、命に別条はないという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女性がバリバリ働く時代?「でも現実は…」 名古屋でも国際女性デー
国際女性デーの8日夜、名古屋・栄では性差別や暴力に反対する「ウィメンズマーチ名古屋」があった。 久屋大通公園では参加者が、「未来の子どもたちが性別のために困らないように」「弱き者が救われる社会に」などとスピーチした。主催の「女性によるセーフティネット愛知」代表の藤原はづきさんは、中高年の女性の貧困率が高いことを挙げ、「依然として女性の社会的立場は厳しい。もっと未来に希望を持てる暮らしに」などと訴えた。 その後、「選択的夫婦別姓の実現を!」「連帯しよう」といったプラカードを掲げ、繁華街を歩いた。(小原智恵) 女性起業家も結集「女性がひとり立っていくのは大変」 8日昼には、愛知県内の女性起業家が起業家コミュニティー「リリウム・ウーマン・ナゴヤ」を立ち上げた。事業の課題や仕事の困り事、ジェンダーの課題をともに乗りこえ、切磋琢磨(せっさたくま)しあえる場を作ることが狙いだという。 メンバーは、オンライン幼児教室の運営やオリーブ農家などキャリアは多彩だ。自治体による女性起業家の支援プログラムの受講者ら16人が参加する。 共同代表を務める奥村まみ子さん(47)はスクール事業を2016年に立ち上げた。「女性がひとりで立っていくのは大変。周囲に相談できる人がいないと、モチベーションもあがらず、事業継続が難しくなることもある」 日本政策金融公庫によると、週35時間以上働く「起業家」の女性の割合は24・4%。女性起業家は年々増える一方、現実との乖離(かいり)はまだある。 奥村さんは、「バリバリ働くのが当たり前の世の中になった一方、では家へ帰ってご飯を作るのは誰? 洗濯や掃除は? 実際はそういう現実との戦い。つらいことを言い合えて、事業を後押しできる情報共有の場にしたい」と語る。 ファッション小物の小売り事業を立ち上げた熊谷桜さん(33)は、「それぞれ個性があり、たくさんの人が関わることで凸凹を埋めあうように成長できる。事業を通してひとりひとりが輝いていく世の中になれば」と願う。(斉藤佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
散髪中の組長襲撃、懲役6年求刑 検察「被告はゴーグルと手袋装着」
2023年3月8日 20時30分 岡山市の理髪店で昨年10月、指定暴力団池田組の組長をサバイバルナイフで襲撃しようとした事件で、銃刀法違反と傷害の罪に問われた岡山市の暴力団組員、吉永淳被告(51)の初公判と論告が8日、岡山地裁(吉田真紀裁判官)であった。 検察側の冒頭陳述によると、山口組系組員の吉永被告は散髪中の池田組組長の襲撃を計画し、昨年10月26日に理髪店の店先に車を止めると、目にゴーグル、両手に手袋を装着し、催涙スプレーを持って出入り口扉から入店。不審に思って近づいてきた池田組組員に対し、催涙スプレーを噴射してサバイバルナイフを振り、組員2人に重軽傷を負わせたとされる。 検察は、暴力団抗争の一環で、組織の指示で犯行に及んだことが疑われるとし、「相当に悪質で再犯が強く懸念される」と懲役6年罰金30万円を求刑した。 吉永被告は起訴内容に対して「間違いありません」と大筋で認めたが、襲撃の動機については「事件は個人の私的なことで、組とは関係ない」と述べ、組織的な関与を否定した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
美しい青紫の翼 国の天然記念物ルリカケス、奄美の民家で子育て中
2023年3月8日 20時30分 国の天然記念物で鮮やかな青紫色の翼が特徴のルリカケスが、鹿児島県奄美市の民家で子育て中だ。親鳥が4羽のひなにせっせとえさを運んでいる。 家主の奥昭仁さん(73)によると、営巣は3年目。2年前は天井裏、昨年から軒下に巣を作っている。巣づくりを手伝おうと奥さんが台をこしらえた。 「親も子も無事に巣立ち、幸せになってほしい」と、そっと見守る奥さん。青い鳥が、えさと一緒に幸せのお裾分けも運んでくれるかもしれない。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「国の責任認めて」 いわき原発訴訟、10日判決 最高裁覆せるか
東京電力福島第一原発事故で福島県いわき市の住民1337人が国と東電に約13億5千万円の損害賠償を求めた控訴審で、仙台高裁(小林久起裁判長)は10日、判決を言い渡す。原発事故の集団訴訟で国の責任を認めなかった昨年6月の最高裁判決以降、下級審で判決が言い渡されるのは初めて。 控訴審の原告は、国の避難指示対象から外れた人たち。一審の福島地裁いわき支部判決は2021年3月、事故を起こした責任が国と東電にあると認めた。だが、原告約1500人に約2億400万円の賠償を命じた判決に、原告側は「請求額と大きな差がある」などとして控訴した。 同種訴訟、最高裁は国の責任を否定 国と東電を相手にした集団訴訟では昨年6月、最高裁第二小法廷が、福島(生業)、群馬、千葉、愛媛の4訴訟について、国の責任を否定した。最高裁は4人の裁判官のうち3人の多数意見として「経済産業相が規制権限を行使し、防潮堤を設置させても、現実の地震・津波は想定よりはるかに大規模で、事故は防げなかった」とした。 地裁、高裁で主要な争点になった国の地震予測「長期評価」(02年)の信頼性や、長期評価に基づく巨大津波の予見可能性については判断しなかった。 一方、検察官出身の三浦守裁判官は反対意見を述べ、「長期評価に基づけば事故は予見できた」「経産相が規制権限を行使し、建屋の水密化対策などを講じさせれば、本件事故は回避できた」とした。 記事の後半では、震災当時、生後4カ月の子どもを抱えていた母親の思いを紹介しています。 昨年11月の控訴審で、原告… この記事は有料記事です。残り995文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮台真司さん襲撃事件、昨年死亡の男を書類送検へ 捜査は終結
2023年3月9日 0時00分 東京都立大教授で社会学者の宮台真司さん(64)が昨年11月に切りつけられ重傷を負った事件で、警視庁は、容 疑者と特定していた無職の男(当時41)=相模原市南区=を9日に殺人未遂容疑で東京地検立川支部に書類送検する方針を固めた。男は昨年末に死亡しているため手続きとしての送検で、この事件の捜査は事実上終結する。 捜査関係者によると、男は昨年11月29日午後4時17分ごろ、東京都八王子市の都立大南大沢キャンパスで、宮台さんの顔や足などを複数回切りつけて殺害しようとした疑いがある。 犯人とみられる男が事件の1週間前に現場近くで乗っていた自転車の所有者がこの男と判明したが、男はすでに昨年12月16日に自宅から約300メートル離れた別宅で死亡していた。犯人とみられる男の映像を公開した4日後だった。 同課は容疑者特定の後も動機の解明を進めてきたが、男の死亡前にパソコンを含め様々な物品が処分されており、事件に至る詳しい経緯はわかっていない。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ピラミッドの空間「新発見につながる可能性」 名大などの国際チーム
エジプト・カイロ近郊ギザにある世界最大のクフ王のピラミッド内部に通路状の空間があることを、名古屋大などが参加する国際プロジェクトチームが確認した。数センチの精度で詳細に計測した。 8日に会見した名大大学院理学研究科の森島邦博准教授(43)は「今回の発見で、さらに新しい発見の可能性も増えていく」と語った。 チームは、物質を透過する力が強い宇宙線「ミュー粒子」をとらえることで建物を「透視」する技術を活用し、2016年にこの空間を発見したと発表。今年1月、ファイバースコープを用いて空間内を撮影するなどし、詳しい形状がわかったという。 空間はピラミッド建造当時の入り口付近から80センチ内部にあり、幅2メートル、高さ2メートル、奥行き9メートル。上部の石の重さを分散させるために設けられた可能性があるという。 森島准教授は「宇宙線での測… この記事は有料記事です。残り285文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鈴木涼美さんが願う、自由を守るフェミニズム 中国にも広がる共感
社会学者の上野千鶴子さんと作家の鈴木涼美さんの共著「往復書簡 限界から始まる」(幻冬舎)が昨秋中国で翻訳刊行され、20万部を超えるヒットになっている。 「元AV女優」という過去を持つことで注目を浴びてきた鈴木さんは、上野さんと手紙を送り合う形式で自身の過去や女性としての葛藤に向き合う。「中国女性の悩みは、想像以上に日本の女性と似ていた」と話す鈴木さんに、中国での反響やフェミニズムへの考えを聞いた。 【連載】Think Gender 2023 インタビュー ジェンダー平等で、日本は世界水準から大きく遅れをとっています。それは、私たちの思考や日常にどのような影響をもたらしているのでしょうか。3月8日の国際女性デーに際し、記者が「いま、このテーマを、この人に」と思う相手に話を聞きました。 ――「往復書簡 限界から始まる」は中国での発売から半年で20万部を超えるヒットになっています。 中国語版が刊行された昨秋以降、複数の中国ウェブメディアから書面インタビューの形で取材を受けました。質問はどれも、中国女性の実感がこもったものでした。 本のなかで、女子大生のバイブルと呼ばれたファッション雑誌「JJ」が月刊発行を終えたことに触れ、〈『JJ』が迷いなく提案したような上昇婚神話を、今の女学生は自分から、もう必要ないと手放した〉と書きました。中国メディアからはそれに対して「でも日本ではいまも男心をくすぐる『あざと女子』が人気なのはどうしてなのか?」といった、矛盾をつくような質問もありました。 似た悩みを抱える中国の女性たち フェミニズムには共感するけ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「無理やり帰すな!」入管法改正案に抗議 国会前で学生らが廃案訴え
難民申請中でも外国人を母国に送り返せるようにする入管難民法の改正案が閣議決定されたことを受け、難民や外国人労働者を支援する複数の団体が8日、国会議事堂前で抗議をした。学生たちが中心となり、国会や衆議院会館にメガホンを向け、廃案を求めた。 参加者らは、「帰らないんじゃなくて、帰れないんです」などと書かれたプラカードを手に、「帰れない人を無理やり帰すな!」「入管法改悪反対!」などとシュプレヒコールをあげた。 参加した難民申請中の南アジアの男性は、牛久などの収容施設に2年間収容されていたという。「病気になっても薬を与えられず、動物のように扱われた」と声を上げた。大学1年の女性はマイクを手に「平和だと思っていた日本で、こんな人権侵害があると知り悲しい。みっともない」と語り、入管法改正案の廃案を訴えた。(平山亜理) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「お湯替え年2回」大丸別荘を県が刑事告発 調査に虚偽報告の疑い
福岡県筑紫野市の老舗旅館「大丸別荘」が、大浴場の湯の取り換えを年2回しかせず、県に虚偽報告もしていた問題で、県は8日、前社長の山田真氏と法人の「大丸別荘」を公衆浴場法違反の疑いで県警に刑事告発した。県警は同日受理した。 県によると、大丸別荘は昨年8月、県保健所の調査に対し、うその数字などを記した大浴場の管理簿を示し、湯の取り換えや塩素注入は適切だったと説明した。実際には、週1回以上必要と定められた湯の取り換えは年2回のみで、殺菌用の塩素注入も怠っていた。同11月の抜き打ち検査では基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出された。一連の虚偽については山田氏が行為者であると判断し、個人も告発対象としたという。 県の調査に虚偽報告をした場合、公衆浴場法などでは2万円以下の罰金が定められている。 県の担当者は「金額について… この記事は有料記事です。残り194文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル