行き場のない若い女性を支援している一般社団法人「Colabo(コラボ)」が東京都の40代男性らに活動を妨害されていると訴えている問題で、東京地裁は14日、この男性についてColaboへの接近や妨害活動を禁止する仮処分を決めた。Colaboが東京都内で会見し、明らかにした。 Colaboは東京・歌舞伎町にマイクロバスをとめ、10代の女性を対象に食品や衣類、生活必需品などを提供したり相談に乗ったりするカフェを月3回程度開催している。Colaboによると、男性は昨年末からカフェが開催されるたび、バスの周りでひわいな言葉を叫んだり出入りする少女を撮影したりしたほか、仲間と10人ほどで代表の仁藤夢乃さんを取り囲んだこともあったという。 仮処分は、カフェが開催される夜、バスの停車位置の半径600メートル以内での妨害行為やColaboの事務所への立ち入り、関係者への電話や面会強要を禁じた。 会見した仁藤さんによると、妨害行為は複数で行われ、回を重ねるごとにエスカレートしているという。仁藤さんは「一番深刻なのは、Colaboとつながると怖い目に遭うかのように印象づけられ、支援を必要とする少女たちがSOSを出せなくなること。若年女性を支援する民間団体への攻撃は困難を抱える女性への攻撃でもある」と訴えた。(伊木緑) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
入札結果非公表の町、一転公表へ 理由は「暴力団員逮捕されたから」
町発注の公共工事の入札結果を公表していなかった福岡県大任(おおとう)町の永原譲二町長は14日、町役場で記者会見を開き、4月1日から約1年8カ月ぶりに公表を再開すると発表した。町内の暴力団組員らが逮捕されたことから「環境整備ができた」として公表を決めたという。 町は2021年7月中旬ごろから、「犯罪予防のため」との理由で入札結果を非公表としてきた。ただし、公表は法律で義務付けられており、国土交通省からは昨年6月以降、「入札契約適正化法に違反しており、改善の必要がある」として是正を求められていた。 永原町長によると、21年7月に、町内の16業者から入札結果を公表しないよう町に要望書が提出された。暴力団関係者とみられる人物が、落札業者にそうめんを高額で売りつける事例などがあったためという。 町は国交省の助言を受けて昨年8月に県警に相談。今月7日、会社経営の男性を脅すなどしたとして、指定暴力団太州(たいしゅう)会系の組長ら暴力団員3人が暴力行為等処罰法違反容疑で県警に逮捕された。永原町長によると、要望書を出した業者の1人が被害者だったという。 永原町長は「逮捕で、公表再開の環境ができた」と説明。「法律に抵触しても町民の生命と財産を守るために非公表とした判断は間違っていなかったと思う」と話した。4月1日から従来通り、役場敷地内の掲示板に貼り出す形で公表する。 今後、16業者にも公表再開… この記事は有料記事です。残り132文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原告「納得できない」 福島地裁、国の責任否定 南相馬の原発2訴訟
東京電力福島第一原発事故をめぐり、国と東電を相手に、福島県南相馬市小高区の住民587人が約129億円、鹿島区の住民313人が約20億円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決が14日、福島地裁(小川理佳裁判長)でそれぞれ言い渡された。判決はいずれも国の責任を否定した。東電に命じた賠償額も、すでにある基準を超えなかった。 国の責任について、福島地裁は、津波地震が到来する可能性を示した、国の地震予測「長期評価」(2002年)の信頼性を否定した。その理由として、長期評価に基づき、経済産業相が安全対策や原発停止などの権限を行使するには「精度と確度を備えた知見と認めるには困難」とした。 賠償額、国や東電の基準超えず 仮に経産相が長期評価を前提に権限を行使したとしても、「津波対策は防潮堤設置が基本であり、水密化や安全設備の高所設置などの知見が通用性を有していたとは認められない」と指摘。防潮堤を設置したとしても、「実際に来た津波は試算とは大きく異なり、原発が電源喪失に陥り、事故が発生していたといわざるを得ない」と結論づけた。 同種の訴訟をめぐっては、昨年6月に先行した4訴訟について、最高裁第二小法廷が国の責任を否定したほか、仙台高裁は今月10日、いわき市民が起こした訴訟でも否定していた。 記事の後半では、原告や弁護士の判決を受けての感想を紹介しています。 一方、東電に命じた賠償額(弁護士費用を含む慰謝料)は、小高区の住民502人に計約15億2900万円、鹿島区の住民269人に計約2960万円だった。1人あたりの慰謝料は、小高区の住民へは最大280万円、鹿島区の住民へは一律10万円と算定した。 国の原子力損害賠償紛争審査… この記事は有料記事です。残り707文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
議員の出席停止処分を取り消し 仙台地裁「議会の裁量権乱用で違法」
議会での発言を理由に、宮城県岩沼市議会が議員に科した出席停止の懲罰処分が不当かどうかが問われた訴訟の差し戻し審で、仙台地裁は14日、処分を取り消す判決を言い渡した。大寄麻代裁判長は、この懲罰が「議会の裁量権の範囲の逸脱や乱用に当たる」として、違法と判断。出席停止によって減額された議員報酬約28万円を支払うよう、市に命じた。 取り消しとされたのは、原告の大友健市議(73)に対する2016年の懲罰処分だ。 大友市議は同年6月、同じ会派の議員が海外渡航のため常任委員会を欠席して懲罰を受け、陳謝文を読み上げたことについて、「読み上げた中身が事実とは限らない。こういうのを政治的妥協といいます」などと議会運営委員会で発言。これが市議会会議規則で求める「議会の品位」を害したと批判され、同年9月、多数決で23日間の出席停止が決まった。 60年ぶりの判例変更、司法が適否判断の道開く 判決は、「政治的妥協」など… この記事は有料記事です。残り893文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
薬物譲り受けた疑い、巡査ら逮捕 鹿児島県警「県民に深くおわび」
平塚学 仙崎信一2023年3月14日 23時53分 大麻のような薬物を友人から譲り受けたとして、宮崎県警は14日、鹿児島県警の警察官、吉松紘大容疑者(24)=鹿児島市高麗町=を麻薬特例法違反(規制薬物としての譲り受け)の疑いで逮捕し、発表した。所属や認否を明らかにしていない。 ほかに、宮崎県日南市平野、会社員米衛航汰容疑者(24)と、同県串間市西浜1丁目、会社員河野陽也容疑者(24)ら4人も大麻取締法違反の疑いで14日までに逮捕した。 発表によると、吉松容疑者は河野容疑者と共謀し、昨年8月11日午後2時ごろ、日南市内の駐車場で、米衛容疑者から大麻のような薬物約3・2グラムを譲り受けた疑いがある。県警は吉松容疑者の自宅から大麻の吸引器を押収したという。 米衛、河野の両容疑者は吉松容疑者の同級生で、河野容疑者はさらに今年2月5日、串間市内で後輩の男に大麻たばこを売り渡していた疑いがあるという。 鹿児島県警によると、吉松容疑者は鹿児島中央署地域課の巡査で、交番に勤務している。 樋渡公義首席監察官は「法を守るべき警察官がこのような犯罪を犯し、県民の皆様に深くおわび申し上げます。今後、宮崎県警の捜査に協力し事実関係を踏まえたうえで厳正に対処します」とのコメントを出した。(平塚学、仙崎信一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関電の舞鶴発電所で火災、けが人なし 木材貯蔵庫から出火か
2023年3月15日 0時15分 14日午後9時55分ごろ、京都府舞鶴市千歳の関西電力舞鶴発電所で、「バイオマスコンベヤー中継所から炎が見え、煙が充満している」と職員から119番通報があった。舞鶴市消防本部によると午後11時半現在も消火活動が続いている。けが人はいないという。 同発電所によると、木材などの「バイオマス」が積まれた貯蔵庫から出火したという。出火当時、貯蔵庫内に人はいなかった。貯蔵庫から約50メートル離れた事務所には数人の社員がおり、全員避難したという。 関西電力のホームページによると、舞鶴発電所は石炭を使う火力発電所で、1号機(出力90万キロワット)は2004年8月、2号機(同)は10年8月に営業運転を開始した。 JR東舞鶴駅から北西約8キロにある。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新学期からのマスク 通学のラッシュ時は推奨、入学式は合唱時も不要
新学期からの学校でのマスクの扱いについて文部科学省は、児童生徒や教職員に着用を求めないことを基本としたうえで、「ラッシュ時に電車・バスで登下校する際は着用を推奨」などとする通知を17日にも各教育委員会に出す方針を固めた。対面形式のグループワークなど感染リスクのやや高い場面では十分な換気をし、少人数で行うよう求める。 文科省は、新学期からマスク着用を求めないことを基本とする方針を2月に決めていた。ただ、感染を懸念する声も根強く、教育活動の具体的な場面でどう運用するべきか、対応指針を求める声も上がっていた。 近く通知する新方針では、着… この記事は有料記事です。残り625文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
渋谷のアクセサリー店、貴金属奪われる 3カ月で3回目の被害
14日午後6時40分ごろ、東京都渋谷区神南1丁目のアクセサリー店で、男性店員から「窓ガラスを割られています。強盗が来ました」と110番通報があった。刃物を持った男が店に押し入り現金と貴金属を奪って逃走したといい、警視庁が強盗事件とみて調べている。事件当時、店内に客はおらず、店員数人にけがはなかった。 渋谷署によると、男は店員に刃物を突きつけながら「強盗だ」などと脅し、レジや金庫から現金を出させたほか、ショーケースを破壊してネックレスや指輪などの貴金属を奪って逃走した。男は黒色のパーカに黒色のズボン姿だった。 この店では昨年12月にも2回、商品が盗まれる事件が起きていた。2回の事件で容疑者として逮捕された19歳の少年3人は関東一円で発生した強盗・窃盗事件への関与も疑われており、うち1人はSNSで見つけた「闇バイト」に応募して事件に加わったなどと供述していたとされる。(御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鹿児島県警の警察官ら逮捕 大麻のような薬物譲り受けた疑い
平塚学2023年3月14日 23時53分 大麻のような薬物を友人から譲り受けたとして、宮崎県警は14日、鹿児島県警の警察官、吉松紘大容疑者(24)=鹿児島市高麗町=を麻薬特例法違反(規制薬物としての譲り受け)の疑いで逮捕し、発表した。所属や認否を明らかにしていない。 ほかに、宮崎県日南市平野、会社員米衛航汰容疑者(24)と、同県串間市西浜1丁目、会社員河野陽也容疑者(24)ら4人も大麻取締法違反の疑いで14日までに逮捕した。 発表によると、吉松容疑者は河野容疑者と共謀し、昨年8月11日午後2時ごろ、日南市内の駐車場で、米衛容疑者から大麻のような薬物約3・2グラムを譲り受けた疑いがある。県警は吉松容疑者の自宅から大麻の吸引器を押収したという。 米衛、河野の両容疑者は吉松容疑者の同級生で、河野容疑者はさらに今年2月5日、串間市内で後輩の男に大麻たばこを売り渡していた疑いがあるという。(平塚学) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
着陸間際の大迫力を楽しもう 飛行機撮影の「聖地」の隣に公園整備へ
瀬戸口和秀2023年3月14日 20時00分 着陸する飛行機を真下から撮影できる「聖地」として知られる、大阪府豊中市の「千里川土手」。ここに隣接する緑地に、市が公園を整備することになった。大阪・関西万博がある2025年度に一部オープンを目指す。元々は空港の騒音対策などで設けられた緑地が、魅力的なスポットに生まれ変わろうとしている。 千里川土手は大阪(伊丹)空港の南東側にあり、着陸する飛行機が轟音(ごうおん)とともに頭上を通り過ぎていく。週末になると大勢のカメラマンや家族連れが訪れており、19年には世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー」で、過去1年間に高評価の口コミを継続的に獲得するなどした施設に与えられる「エクセレンス認証」を受けている。 市が公園として整備するのは飛行機の騒音対策などとして確保された緑地で、千里川土手に隣接し、広さは約6ヘクタール。新関西国際空港会社が所有し、駐車場を除き市が無償で借りている。 この緑地も土手と同じく飛行機を間近で見られることなどから、市は魅力的なスポットにしようと、昨年3月にまとめた「大阪国際空港周辺地域整備構想」で、重点事業として公園としての整備を盛り込んだ。 構想の方針では「大空と大地、賑(にぎ)わいから生まれる地域の活性化」などを挙げ、展望デッキやカフェの設置なども検討する。23年度に事業者を決め、24年度から工事に入り、25年度に一部オープン、26年度に全面オープンを目指す。 市の担当者は「飛行機を身近に楽しめ、人と人とが交流してにぎわい、空港の歴史も広く知ってもらえるような公園を作っていきたい」と話している。(瀬戸口和秀) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル