早咲きのオオカンザクラで有名な名古屋市東区の並木道。例年は見物客で渋滞が起きるほどだが、今年は落胆の声が聞かれる。道を覆うほどの枝ぶりがすっかり払われたからだ。桜を管理する市は「往来の安全確保のため」というが、見る者の心は花盛りとはいかないようで……。 並木は、東区の泉・白壁地区を南北に走る市道約1・4キロの両側に、約140本が植わっている。例年、満開の桜がアーチのように見る人を出迎え、区も開花情報をSNSで発信してきた。 「名古屋で一番早く咲く桜を植えてほしい」。区によると、1961年春に地元から要望が寄せられた。並木は市の所有だ。 しかし、時の経過とともに状… この記事は有料記事です。残り889文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
むちで打たれた経験、7割以上「就学前から」 エホバの証人巡り調査
キリスト教系新宗教「エホバの証人」の元2世信者の有志が14日、「むち打ち」についてのアンケート結果を公表した。回答者の7割以上が就学前からむちで打たれた経験があり、半数以上に精神的な後遺症があるという。元2世信者は、厚生労働省に調査報告書を提出した。 アンケートを実施したのは、元2世信者でつくる任意団体「JW児童虐待被害アーカイブ」。むち打ちをされたこと、もしくはしたことがある現役信者と元信者を対象に2021年9月にインターネットで調査し、10~60代の計225人から回答があった。 むち打ちをされた時期については、回答者217人の約7割にあたる162人が「就学前から」と回答。うち64人が「3歳未満から」だったという。むち打ちに使われた道具は、皮ベルト、ホース、物差しなどが多かった。 むち打ちの影響(複数回答可… この記事は有料記事です。残り620文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
会社資産を暗号資産運用に充てた疑い 会社法を初適用
山口啓太2023年3月15日 20時30分 自身が経営する会社の資産を暗号資産の運用に不正に充てたとして、警視庁は15日、外貨両替会社「RSK」(東京都港区)の入田康夫元社長(53)を会社法違反(会社財産を危うくする罪)の疑いで書類送検し、発表した。警察がこの容疑を適用するのは全国初という。 入田元社長はRSKの口座から自身の口座などに計約3億円を送金し、横領したなどとして2月までに逮捕、起訴されている。 捜査2課によると、入田元社長はRSK社長だった2020年8月、同社が保有していた現金約2億7400万円と暗号資産「ビットコイン」(当時約3750万円相当)を暗号資産交換所に預託し、不正に同社の財産を処分した疑いがある。容疑を認め、「資金繰りの回復のためだった」と話しているという。 会社法は、株式会社の役員らが会社の事業とは無関係の目的で、投機取引のために会社の財産を処分する行為を禁じている。同課は、入田元社長による暗号資産などの預託行為がRSKの定款で定められた同社の財産の処分方法ではなく違法だったとみている。(山口啓太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雇い止め訴訟で元教員ら3人が大学側と和解 「裁判、長すぎた」
九州保健福祉大学(宮崎県延岡市)薬学部の元教員ら4人が2018年に雇い止めに遭い、大学側に地位保全などを求めた訴訟で、3人と大学を運営する学校法人順正学園(岡山市)との和解が宮崎地裁延岡支部で成立した。原告側が15日、記者会見で明らかにし、「長引く裁判にこれ以上意義を見いだせなかった」と理由を語った。 弁護団によると、和解したのは原告4人のうちいずれも40代の元助教の男女2人と元助手の女性で、和解は1月18日付。雇い止めのあった18年3月末までで雇用契約が終了したことを双方が確認し、大学側が3人に和解金(非公表)を支払うことで合意した。 この問題をめぐっては、同大が18年4月以降の雇用契約を更新しなかったことに対し、4人が地位保全や雇い止め以降の賃金支払いを求めて19年4月に大学側を提訴。大学側は問題はなかったと主張して争っていた。 地裁延岡支部は、訴訟とは別に19年2月に4人の雇い止めを無効とする仮処分決定を出したが、大学側は4人の職場復帰に応じず、地裁延岡支部は大学側の仮処分決定に対する異議申し立ても退けていた。 代理人弁護士によると、3人… この記事は有料記事です。残り563文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元法医学教授の詐取総額は1億3000万円、近畿大が最終調査報告
近畿大学医学部法医学教室の巽信二・元主任教授=懲戒解雇=が大学の経費や司法解剖の検査料をだまし取ったとされる事件で、大学の調査委員会(委員長=藤原尚副学長)は15日、元教授が詐取した総額を約1億3千万円とする最終報告を公表した。 大学側は会見を開き、チェック体制の強化などの再発防止策を発表。中止している大阪府警からの司法解剖の受託を6月をめどに再開する考えを示した。元教授は大学へ約4960万円を返還したが、大学は未返還分について民事訴訟も検討するとしている。 元教授による不正疑惑は20… この記事は有料記事です。残り425文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺族の夫「妻、ママを返して」 97歳暴走事故、禁錮3年6カ月求刑
福島市内の歩道で車を暴走させ5人を死傷させたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた同市北沢又の無職波汐(なみしお)国芳被告(97)の第2回公判が15日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)であり、検察側は禁錮3年6カ月を求刑し、結審した。 起訴状などによると、波汐被告は昨年11月19日午後4時45分ごろ、福島市南矢野目の市道で車を運転中に歩道に乗り上げ、そのまま歩道上を進行。ブレーキと間違えてアクセルを踏んで少なくとも時速約60キロまで加速し、歩道にいた同市八島田の調理員川村ひとみさん(当時42)をはねて死亡させ、続いて信号待ちで停車中の車に衝突し、乗車していた女性4人に軽傷を負わせたとされる。 記事の後半では、亡くなった女性の夫の今の心境を紹介しています。 検察側は論告で、「ハンドル、ブレーキを的確に操作するという最も基本的な運転操作を大きく誤った」と指摘し、「周囲からの助言で運動能力低下を認識していたにもかかわらず、自己の運転を過信して、助言を聞き入れず、運転を続けた」と主張した。一方、弁護側は情状酌量を求めた。 遺族の夫「妻の人生は一瞬で終わった」 この日は川村さんの夫が意見… この記事は有料記事です。残り300文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Cuba gets past Australia to reach World Baseball Classic semifinals
Cuba needed to end up on the right side of a complex tiebreaker system to reach the World Baseball Classic quarterfinals. Qualifying for the semifinals was a much easier process: just beat Australia. Alfredo Despaigne drove in the tiebreaking run to spark a three-run fifth inning, and Cuba held on […]
「開かずの踏切」事故から18年、撤去後の献花で遺族が語った思い
小川崇2023年3月15日 20時45分 4人が死傷した東武伊勢崎線(スカイツリーライン)竹ノ塚駅(東京都足立区)の踏切事故から18年を迎えた15日、現場近くで献花式があった。昨春に踏切は撤去され、事故で母親(当時75)を亡くした加山圭子さん(67)は「踏切事故は今も各地で起きている。危険な踏切はなくなってほしい」と話した。 駅南側の踏切で2005年3月15日午後4時50分ごろ、女性4人が列車にはねられて2人が死亡、別の2人がけがをした。当時から遮断時間が長い「開かずの踏切」として知られ、地元では高架化を求める声が高まった。足立区主体で約1・7キロの区間の高架化工事を12年から進め、昨年春に踏切は解消された。 加山さんは、「あっという間の18年。事故の事実を伝える踏切が完全になくなったことに複雑な思いはあった」と明かしつつも、「いまは素直に喜ばないといけない。今後、地域で事故をどうやって伝えていけるか、考えてもらいたい」と語った。(小川崇) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海土石流災害、市長と市は「責任を負うべき」 市議会が報告書議決
静岡県熱海市伊豆山で2021年7月に発生した土石流の原因を調査した同市議会は15日、盛り土の崩落後に災害関連死を含む28人が死亡した災害について、斉藤栄市長と市当局が「責任を負うべきである」と明記した報告書を議決した。報告書を受け取った斉藤市長は住民の犠牲に関する自らの責任を明言せず、法的責任の判断を司法に委ねる立場を強調した。 調査報告書は地方自治法100条に基づく特別委員会(百条委)が作成。土石流の起点付近の土地利用の届け出書を災害防止事項などが未記載のまま市が2007年に受理したことについて、「条例で定められたとおりの事務を行っていなかった」と問題点を指摘した。 市は11年、業者に安全対策を求める措置命令の手続きに入ったが、業者による防災工事の一部完了などを理由に命令を見送った。報告書はこの対応に関し、届け出の約3倍の高さ40~45メートルになっていた盛り土について「盛り土を撤去し、土堰堤(えんてい)を築造するよう、措置命令を出すべきだった」と委員の意見を示した。 さらに防災工事は「土採取等に関する技術基準に適合するまでの防災措置がとられたとは考えられない」とし、市の指導に関して「最善の対応となるための手続きを行う余地は十分にあった」と批判。市長と市に「多くの尊い命と住民の財産が奪われた事実を重く受け止め、その責任を負うべきである」と求めた。 市長「法的責任はない」 県と市の関係では、「県担当… この記事は有料記事です。残り463文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道・留萌線の石狩沼田-留萌間、ラストランは4両に増結
JR北海道は15日、4月1日に廃線となる留萌線石狩沼田―留萌間(35・7キロ)について、ラストランを迎える3月31日は通常1両の車両を3両増結し、1日14便の全列車を4両編成で走らせると発表した。 18日~30日は全便を1両増結し、2両編成で運行する。JR北の綿貫泰之社長は15日の会見で「(廃線が決まる前は)1便あたり10人前後の利用者だったが、最近は40~50人が乗車している。最後なので、多くの人にしっかり乗っていただきたい」と話した。 最終運行日の31日は、留萌駅と、NHK連続テレビ小説「すずらん」の舞台となった恵比島駅でJR主催のお別れ式を行う。また同日には、留萌駅周辺で留萌市など地元主催のイベントもあり、地元中高生による吹奏楽の演奏などが予定されている。 1910(明治43)年に開通した留萌線深川―留萌間(50・1キロ)は、4月に石狩沼田―留萌が先行廃止され、高校生たちの通学利用が多い深川―石狩沼田(14・4キロ)は2026年3月末で廃止される予定。廃線後はそれぞれバスに転換される。 JR北は16年、極端に利用者が少ない5線区について廃止・バス転換する方針を打ち出し、地元との協議を進めてきた。JR北の線区で廃止になるのは21年4月の日高線鵡川―様似間以来となる。(堀篭俊材) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル