大村久2023年3月24日 20時30分 サッカーJ1サガン鳥栖の運営会社「サガン・ドリームス」(佐賀県鳥栖市)が元社長の竹原稔氏(62)を相手取り、約8200万円の賠償を求める裁判を佐賀地裁に起こした。会社の資金を私的に流用したなどと訴えている。 竹原氏は2011~21年にサガン・ドリームスの社長を務め、今季からJ3・FC琉球(沖縄)の強化部スポーツダイレクターに就任している。FC琉球の担当者は事実関係を調査中とし、「個人的なことなのでクラブからのコメントは差し控える」としている。 原告は訴状で、竹原氏は自身のパワハラ行為が原因で契約を解除した3人に対する解決金計約6070万円について、取締役会の承認を得ないまま、18~22年に同社から支払ったと主張している。 また17~19年には、息子が当時社長を務めていたバスケットボールB2リーグ「佐賀バルーナーズ」のクラブアンバサダー(大使)に米国プロバスケットボールの元選手を招聘(しょうへい)する費用に使うなど、計約2370万円を私的に流用したと訴えている。約200万円は弁済されているという。 第1回口頭弁論は4月25日に開かれる予定。(大村久) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「念書」に反して映像を放映、TBSに550万円賠償命令 東京地裁
「顔を出さない」などの念書を交わして取材を受けたのに守られず、詐欺師であるかのように放送されたとして、東京都内の40代男性がTBSテレビに2200万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(鈴木わかな裁判長)は24日、名誉毀損(きそん)を認め、同社に550万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は2019年2月、運営していた私設私書箱が詐欺未遂事件に使われているとしてTBSのディレクターから取材を受け、顔は出さず、声も加工するという念書を交わした上で応じた。翌月に神奈川県警に逮捕されると、「『私書箱は悪用された』と話していたが、ほとんどがうそだった」とのナレーションと共に取材映像がそのまま放送された。男性は後に不起訴処分になった。 判決は、放送は男性を「犯人」と示す内容で、社会的評価を低下させたと判断。「約束にも反し、映像の公表のあり方として相当とはいえない」と述べた。 TBSは「主張が認められず残念。今後の対応を検討する」とのコメントを出した。(田中恭太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ジブリパークで不適切写真を撮影・投稿」 男性3人が愛知県に謝罪
2023年3月24日 21時00分 ジブリ作品の登場人物の人形の胸をさわるなど、性犯罪を想起させる写真がツイッターに投稿された問題で、愛知県の大村秀章知事は24日の記者会見で、投稿したという3人から謝罪を受けたと明らかにした。 大村氏や県によると、3人はいずれも愛知県外に住む20~30代の男性。22日に県庁を訪れ、問題となった写真について、スタジオジブリ作品の世界観を表現した「ジブリパーク」(愛知県長久手市)で撮影したと認めたという。「悪ふざけの度を越えた写真を撮って、不快な思いをさせてしまった」「後悔と反省で申し訳ない気持ち」などと職員に伝えたという。 大村氏は、謝罪について「真摯(しんし)に受けとめたい」として、法的措置などは取らない考えを示した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ドライバーが標識見えないのに「違反」 長野県警で不適切検挙73件
高億翔2023年3月24日 21時00分 長野県警は24日、交差点を通る車から、見える位置に道路標識が設置されていなかったのに、運転者を歩行者妨害の交通違反で取り締まった不適切な検挙が6年間で73件あったと発表した。県警は「検挙に妥当性がなかった」として対象者に謝罪し、違反を取り消して反則金を返すなどの手続きを取る。 交通規制課によると、標識が設置されていなかったのは、県内24市町村の信号がない交差点46カ所。車が右左折する前に、運転者から見える位置に横断歩道があることを示す青い標識が設置されていなかった。 46カ所の交差点では、標識のない方向から右左折した車に、横断しようとする歩行者がいるのに一時停止をしなかったなどとして、「横断歩行者等妨害等違反」で切符を切っていた。県警は、これら交差点の道路上には横断歩道を示すしま模様の「表示」があったものの、道路標識の設置不備で検挙に法的妥当性がないと判断した。 県警は、群馬県などで同様の不備が見つかったことから、昨年12月に調査を始めた。記録が残る2017年以降、73人に対する73件の不適切な検挙が判明した。県警は「標識の設置方法の確認が不十分だった」と説明。必要な位置への標識の設置を進め、ほかにも設置不備がないか調査を続けるという。(高億翔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
堺市長選、元市議の野村氏が立候補表明 「永藤市政の評価」を争点に
井石栄司2023年3月24日 21時00分 5月21日告示、6月4日投開票の堺市長選で、元市議の野村友昭氏(49)が24日、立候補を表明した。幅広い市民の支援を受けるため、無所属での立候補を予定し、超党派の市議らも自主支援する。現職の永藤英機氏(46)も大阪維新の会公認で立候補する予定で、前回接戦を演じた2人が再び対決することになった。 野村氏は堺市東区出身。政治資金問題で竹山修身前市長が辞任したことを受けて急きょ実施された2019年の市長選に、自民党所属の市議を辞めて立候補。元府議の永藤氏に約1万4千票差で敗れた。現在は社会福祉法人の理事長を務める。 記者会見した野村氏は「維新市政になって4年。信じがたいような不祥事が続発している。行政の失敗によって実際に市民の生命が失われた痛ましい事件も複数ある」と指摘。原因は「トップの無策と組織の機能不全」と主張した。 「永藤市政の評価」を争点に据え、財政に対する考え方や組織マネジメントのあり方について永藤氏に公開討論会などで論戦を挑んでいくとした。小学校給食の無償化などを政策に掲げ、具体的なマニフェストは改めて公表するという。(井石栄司) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いじめで不登校、担任は「電話連絡した」とうその報告 中学生は死亡
2019年に堺市立中学の生徒がいじめを受けて不登校になった後に亡くなった問題で、不登校になった生徒側と連絡を取っていないのに「電話連絡した」などと虚偽報告をしたとして、市教育委員会は24日、当時担任の教諭(51)と校長だった再任用職員(63)を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にし、発表した。 市教委によると、女子生徒は1年生だった18年秋にいじめが原因で欠席しがちになった。2年生になり、生徒指導の教員が担任に対し、週に1回ほど生徒に会って状況を確認するように指示した。しかし担任は、1学期は週に1度ほど保護者に電話しただけだった。 2学期に入った10月、家族以外の第三者から「生命の危険性がある」とこの生徒に関する情報が学校に寄せられた。市教委と学校が担任に確認したところ、担任は「1~2週に1度、保護者に電話連絡をしていた」と報告。しかし、担任は2学期以降、全く電話していなかったという。 11月に市教委が保護者から直接、担任からの電話がないことを聞き、教諭に改めて確認したところ、虚偽報告を認めたという。 市教委は昨年3月、「いじめ… この記事は有料記事です。残り345文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「笑顔の花、いつまでも」 死傷事故1年、女児遺族が刻んだ願い
名古屋市瑞穂区の県道交差点で下校途中の女児2人が死傷した交通事故から、24日で1年。愛知県警は、通学時の子どもが巻き込まれる事故を1件でも減らそうと、登下校時間に合わせて県内103カ所で交通取り締まりや見守り活動をした。 事故は昨年3月24日に起きました。修了式を終えた女子児童2人が、青信号で渡っていたところ、車にはねられました。3年生の児童が亡くなりました。車を運転していた男は禁錮5年の有罪判決が確定しました。判決は、男が爪切りの中の爪をごみ箱に捨てることなどに気を取られ、赤信号を見落として交差点に進入したと認定しました。 事故のあった同区の「田辺通6丁目」の交差点付近では、午前10時ごろから警察官約20人が立ち、修了式から帰る小学生らを見守った。昨年の事故も修了式の直後に起きた。 事故を受け、市は現場交差点の横断歩道に「エスコートライン」を引いた。緑色で舗装し、ドライバーに注意を促すものだ。県警も西日が当たっても誤認しにくいLED式信号に切り替えるなどの安全対策も進めた。 近くの瑞穂公園東児童園には、交通安全を願うモニュメントが設置された。市によると、亡くなった女児(当時9)の遺族から市に寄贈された。遺族は園内にヒガンザクラも植樹したという。 亡くなった女児の遺族は、名古屋市にモニュメントを寄贈しました。「瑞穂の桜がみんなの心を結び、子どもたちの “笑顔の花” がいつまでも咲き続けますように」とメッセージが添えられていました。 女児の父親は弁護士を通じて、「学校に通う子どもたちの『行ってきます』、『ただいま』の声が心地よく響く、当たり前の社会が、いつまでも続くことを切に願っています」とのコメントを出した。 父親は、女児のためにお膳を… この記事は有料記事です。残り749文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
孤立出産を待つ警察の捜査 想定外の弔い「罪に問う」、今回は無罪に
死体遺棄罪に問われたベトナム国籍のレー・ティ・トゥイ・リンさん(24)について、最高裁が逆転無罪の判決を出した。事件を通して浮かび上がったのは、孤立出産に刑罰で対処してきた司法の姿や、技能実習制度の欠陥だった。日本社会に投げかけられた問いは、広く重い。 「孤立出産の中でとった行動を、簡単に犯罪に問うてはならない。判決にはそんなメッセージが込められている」。弁護団の石黒大貴弁護士は、会見で判決の意義を強調した。 死体遺棄罪はこれまで、殺人の後に死体を隠したり捨てたりした行為への適用が中心で、死産した場合の遺体の扱いについての司法判断は乏しかった。 あいまいだった「遺棄罪」に一本の線 どんな行為が「遺棄」に当たるのか。 この日の最高裁判決は、「習… この記事は有料記事です。残り2220文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
伊方原発3号機の運転差し止め、認めない決定 広島高裁
大野晴香 福冨旅史2023年3月24日 22時15分(2023年3月24日 22時15分更新) 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)は地震に対する安全性が不十分だとして、広島県や愛媛県の住民7人が運転差し止めを求めた仮処分申し立ての即時抗告審で、広島高裁は24日、申し立てを却下した広島地裁決定を支持し、住民側の即時抗告を棄却した。脇由紀裁判長は「住民らの生命や身体に具体的な危険があると立証されたとは認められない」と判断した。 決定は、四電が3号機を運転できるようになったのは、新規制基準に基づき、地震に対する安全性を含めて原子力規制委員会で審査され、許可されたからだと指摘。住民側が運転の差し止めを求める場合、運転による具体的な危険性があるかどうかを立証する責任は四電側ではなく、住民側が負うのが原則だとした。 その上で、最大の地震の揺れを示し、原発の耐震設計のもとになる「基準地震動」を650ガルと算定している3号機の耐震性を検討。住民側は、1千ガルを超す地震動が国内で観測されており、それらの地震と比べて「低水準だ」と主張したが、決定は「地盤などの地域特性を考慮せず、数値のみの比較で低水準とはいえない」として退けた。 住民側は今後、特別抗告について検討するという。弁護団は「学者でも証明できないようなことを住民側に立証しろと言っている。とても不公平な決定だ」と強調。申立人の90代女性=広島市=は「『原発回帰』の司法判断だ。想定外のことが起きないことを祈るばかりです」と嘆いた。 四電の担当者は取材に対して「裁判所の理解を得られ、妥当な決定を頂けた」と話した。 3号機を巡っては、広島高裁が2017年と20年、運転差し止めを認める仮処分決定を出したが、いずれも四電側が異議を申し立て、取り消されている。(大野晴香、福冨旅史) ◇ 〈四国電力伊方原発〉四国唯一の原発で、瀬戸内海側に1~3号機がある。2011年の東日本大震災後に定期検査のため運転を停止し、1、2号機は廃炉が決まった。3号機(出力89万キロワット)は新規制基準への適合が認められて16年8月に再稼働し、現在は定期検査のため、運転を停止している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
幼児らしきオムツ姿の2人、ビル7階から駐車場に転落か 死亡確認
2023年3月24日 18時52分 24日午後3時55分ごろ、名古屋市中区新栄1丁目付近にいた男性から「近くの駐車場に子どもが倒れており、その後、別の子どもがビルから落ちた」と110番通報があった。愛知県警が現場に倒れていた子ども2人を確認。2人は病院に搬送されたが、いずれも死亡が確認された。 県警は、2人が駐車場の隣にあるマンションから転落した可能性があるとみて、事件と事故の両面で調べている。2人の性別や年齢などは不明という。 捜査関係者によると、2人はオムツをしていたといい、いずれも幼児とみられる。駐車場に隣接した9階建てマンションの7階の窓が開いており、2人はこの窓から転落した可能性がある。マンションの7階に住むと名乗る女性が「子どもがいない」と県警に訴えているという。 現場は、名古屋市の中心地・栄地区から南東に約750メートルに位置し、ビルや店舗などが立ち並ぶ地域。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル