災害が起きたとき、復旧のために働く人たちの健康をどう守るのか――。東日本大震災を機に、そんな研究や支援の仕組みづくりが進んでいる。災害発生時は被災者の支援に目が向きがちだが、支援や復旧作業にあたる側のサポートを強化するべきだとの考え方で、将来の災害への備えも進んでいる。(杉山あかり) 2011年3月。東京電力福島第一原発の事故に対処するため、分厚い防護服を着て働く作業員の姿がさかんに報じられていた。 産業医科大(北九州市)の医師、立石清一郎さん(47)はテレビでその様子をみながら、同僚たちと「こんなときのために、産業医科大があるのではないか」と語り合った。 産業医科大は、産業医の養成を目的とする国内唯一の大学だ。産業医は労働者の健康管理を担っており、原発事故を受けて同大は、所属する医師を現地に派遣。立石さんも福島に行き、全国から集まった医師の調整や業務のマニュアルづくりに対応しながら、原発の敷地内で自ら作業員の健康診断や健康意識の聞き取りにもあたった。 作業員は食欲不振や簡易な食事が続いたためか、体重が減る傾向にあった。「原因企業だから、この状況を改善することの優先順位が何より高い」と話す作業員が多かったものの、全体像がみえないまま働き続け、悲壮感と疲労感が漂っていたという。 休憩しない作業員たち、対策の鍵はタバコ? 第一原発の免震重要棟で、作… この記事は有料記事です。残り1716文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マスクはずして楽しむ桜 ほぼ満開の舞鶴公園、花見客でにぎわい
古畑航希2023年3月25日 18時00分 桜の花が各地で見ごろを迎え、福岡市中央区の舞鶴公園でも多くの家族連れらがシートを敷いて花見を楽しんでいた。新型コロナウイルス対策としてのマスクの着用が緩和されてから初めての花見シーズンで、マスクを外して談笑する人たちも目立った。 公園で開かれている「福岡城さくらまつり」では、昨年は一部区域をのぞいて飲酒できなかったが、今年は制限がなくなり、マスクの着用も任意とした。 家族と4年ぶりに舞鶴公園を訪れたという福岡市西区の出野紡凪さん(4)は「いっぱい花があって楽しい」と、ほぼ満開となった桜の木の下でりんごあめをほおばっていた。(古畑航希) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「折り鶴ランプ」の窯元は被爆2世 折り鶴の灰に込めた平和への思い
岸田文雄首相がウクライナのゼレンスキー大統領に贈った「折り鶴ランプ」は、広島の平和記念公園の折り鶴の一部を使った平和への願いが込められた品だった。 「いま一番必要とされるところに持っていっていただいた」。広島県廿日市(はつかいち)市宮島口1丁目の窯元「対厳(たいげん)堂」の三代目となる山根興哉(こうさい)さん(59)は喜んだ。 ランプは白色で、高さ約8・5センチ。表面には折り鶴のすかし模様が入る。明かりをともすと、暖かい、優しい光が広がり、模様がくっきりと浮かぶ。 広島の焼き物「宮島御砂焼(おすなやき)」を専門にする山根さんが3年ほど前から作り続けているものだ。 対岸の宮島にある寺院「大聖院」では、平和記念公園に世界中から寄せられた折り鶴を「おたき上げ」している。 その灰を譲り受け、釉薬(ゆうやく)にしてランプの台座に塗っているという。ランプの売り上げの一部は広島市に寄付している。平和への取り組みに役立ててほしいとの思いからだ。 今月に入って、外務省から使… この記事は有料記事です。残り282文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
花見客、笑顔は満開 早くも桜七分咲きの大阪城公園
金居達朗2023年3月25日 18時32分 平年より早く桜の開花が始まり、大阪城公園(大阪市中央区)で見ごろを迎えている。25日は大勢の人が訪れ、シートを敷いたり、散策したりして週末のお花見を楽しんでいた。 同園にはソメイヨシノを中心に約3千本の桜が植えられている。大阪城パークセンターによると、この日で七分咲き、平年比で10日ほど早い開花状況。今月中は楽しめそうだという。 同園内の桜の名所・西の丸庭園では、4月9日まで「観桜ナイター」として開園時間が延長され、午後9時まで夜桜が楽しめる。(金居達朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
道を聞かれたら、突然上着から刃物 男がバッグを奪い逃走 大阪
2023年3月26日 0時27分 25日午後7時50分ごろ、大阪府豊中市上新田2丁目の路上で、近くに住む公務員女性(34)が男に刃物を示され、現金約5万円や携帯電話などが入ったショルダーバッグを奪われた。大阪府警によると、女性は男ともみ合った際に転倒し、足を打撲した。豊中署が強盗致傷事件とみて、走って逃げた男の行方を追っている。署によると、女性は帰宅途中に男から道を聞かれ、その場で説明を始めたところ、男が上着から刃物を取り出したという。男は20~30代くらいで、身長約175センチ。黒いパーカを着ていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道・泊原発の敷地内で警察官が拳銃を誤発射 けが人はなし
平岡春人2023年3月26日 0時47分 北海道警は25日夜、泊村の泊原発敷地内で警備中だった20代の男性巡査長が、警察車両内で誤って拳銃で実弾1発を発射したと発表した。弾は車内にとどまり、けが人はいないという。 道警警備課によると、25日午後0時35分ごろ、巡査長は駐車中の車内で自動式拳銃をホルスターから引き抜いて実弾を発射した。巡査長は調べに対し、「銃の状況を確認していたら、誤って発射した」と話しているという。実弾は車内の床で見つかった。道警は、銃刀法違反の疑いも視野に調べる。 森原史朗・警備課長は25日、「事実関係を確認の上、再発防止に向けた指導、教育を徹底する」との談話を出した。(平岡春人) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京・地下鉄浅草線で絵本読み聞かせ、車両の子育て応援スペースPR
東京都交通局が都営地下鉄の車両に採り入れている「子育て応援スペース」を広く知ってもらおうと25日、同スペースがある浅草線(5500形)の車両を使った絵本の読み聞かせイベントが、東京都大田区の馬込車両検修場であった。 スペースは、幼い子ども連れでも気兼ねなく電車に乗れるよう、2019年7月、大江戸線の一部の車両で始まった。車両の一角にあるフリースペースの壁面に絵本の挿絵やキャラクターなどを描いている。今年3月末には都営4路線の36編成に拡大される予定だ。 都交通局によると、都営の交通車両を使った読み聞かせは初の試みで、抽選に当たった22組の家族47人が参加。壁面に描いた「だるまちゃんとてんぐちゃん」などの絵本を、出版文化産業振興財団の読書アドバイザーが子どもたちの反応を見ながら読み聞かせた。3歳の息子と訪れた大田区の田中尚恵さん(41)は「子どもが電車好きなので、楽しんでくれてよかった」と話していた。(丹治翔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パトカーに追跡されていた軽乗用車、自転車の女性をはねて逃走 大阪
2023年3月25日 21時24分 25日午後2時55分ごろ、大阪市北区黒崎町の交差点で、パトカーに追跡されていた軽乗用車が、自転車で走っていた同区池田町の友松英理子さん(45)をはね、逃走した。大阪府警によると、友松さんは病院に搬送されたが、意識不明の重体だという。曽根崎署がひき逃げ事件として、逃げた車の行方を追っている。 署によると、同日午後2時51分ごろ、同区堂山町付近の路上で、パトロール中だったパトカーが不審な軽乗用車を発見。同54分ごろ、同区扇町1丁目の路上で職務質問しようと車に停止を求めた。車はいったんは停止したが、警察官がパトカーから降りて運転手に声をかけようとしたところ、車が発進したという。 軽乗用車はパトカーの制止を無視して、同区黒崎町の中央線のない一方通行路を逆走し、商店街との交差点付近で自転車に乗っていた友松さんと衝突。そのまま南方向に逃走した。警察官は救護のため、追跡を打ち切ったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ウイスキーは未来につなぐ酒」 廃校舎で「飛驒高山蒸溜所」開所式
溝脇正2023年3月25日 22時30分 【動画】廃校になった小学校の体育館で行われた「飛驒高山蒸溜所」の開所セレモニー=溝脇正撮影 岐阜県高山市で25日、廃校になった小学校の建物を利用したウイスキー専門の「飛驒高山蒸溜(じょうりゅう)所」が完成し、開所セレモニーが行われた。 地元の日本酒メーカー舩坂酒造店(有巣弘城社長)が、過疎によって16年前に閉校になった旧高根小学校を市から借り受け、運営と経営に当たる。 旧体育館で行われたセレモニーでは、舞台に設置したポットスチル(蒸留器)の前に関係者らが、子どもたちが使っていた椅子に座り、開校式さながらの風景のなか開所を祝った。有巣社長は「ウイスキーは未来につなぐ酒。いま我々が作った原酒は、未来の多くの人たちを喜ばせるものになると信じている」と抱負を述べた。 4月から本格稼働し、蒸留を開始する。ウイスキーは完成するまで約3年かかるため、販売開始は2026年以降を見込んでいる。将来的には、ウイスキーセミナーやブレンド体験など、教室や理科室など学校ならではの空間も活用する予定だ。(溝脇正) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
桜満開の都心 雨でもにぎわう目黒川、傘と桜の「花」が共演
【動画】都心で桜が満開に。あいにくの天候も週末でにぎわう目黒川沿いの桜並木=福留庸友撮影 桜が満開のなか週末を迎えた東京都心。25日は雨が降るあいにくの空模様だったが、人気の花見スポット、目黒川沿いの桜並木は、多くの見物客でにぎわった。 千葉県柏市から友人と来た30代の女性は「雨だから人は少ないと思っていたけど、多くてびっくり」と傘を差しながら写真撮影を楽しんでいた。外国人観光客の姿も多く見られ、あちこちで「ビューティフル」という声が上がっていた。台湾から桜を見るために日本に来た親子は「雨が降っていても桜はほんとうにきれい」と感激していた。 今年は4年ぶりに花見の自粛要請がなくなり、夜桜のライトアップが復活している。(福留庸友) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル