大学での様々なハラスメントについて、国や大学は実効性のある対策を――。大学生や若手の大学教員らで作るグループが27日、文部科学省に対し、実態調査を行うことなどを求める署名や要望書を提出した。 このグループは、早稲田大や東京芸術大、京都大など全国の大学生や若手教員ら約30人で作る「キャンパス・ハラスメントと差別に反対する横断ネットワーク」。アカデミック・ハラスメントやセクシュアルハラスメントなどに対する大学の対応に不満を持つ学生らが、昨年8月ごろからオンライン上で連携。同11月に文科省に対応を求めるオンライン署名を始め、これまでに約2万4千人筆の賛同署名を集めた。 27日に主要メンバーの学生らが、同省の伊藤孝江政務官に要望書とともに手渡した。①大学でのハラスメント相談窓口が機能しているか実態調査の実施②大学の教職員向けのハラスメント研修に利用できる教材の用意③各種の大学評価の項目へのハラスメント対策の反映――などを求めた。伊藤政務官は「学生の相談窓口がどう機能しているのか、相談が来た時にどのように対応できているのか、その後にどうつなげることができているのかを文科省が確認するのは必要だ。学生のみなさんが、勇気を出して声を上げてくれた重みを受け止め、具体的な対応を考えたい」と応じた。 学生らは、要望に合わせて2… この記事は有料記事です。残り363文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
重要湿地にリニア残土 「計画見直しを」日本生態学会が要望書
保坂知晃2023年3月27日 21時30分 岐阜県御嵩町にある国選定の重要湿地に、リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う残土を処分する計画を巡り、生態学の研究者らでつくる一般社団法人「日本生態学会」の自然保護専門委員会は27日、事業区域の変更を求める要望書を同町に提出した。地域に残存する貴重な湿地群や希少種に対し、事業が多大な影響を与えるとしている。 要望書はJR東海にも郵送したほか、古田肇知事と国土交通、環境両大臣には要望書の提出を報告する文書を送った。 要望書は、JRが計画する移植によるハナノキ(絶滅危惧Ⅱ類)の保全について、絶滅危惧種の移植には一般に枯死のリスクが伴うとし、「自生地で『生息域内保全』を優先して検討すべきだ」と指摘した。 ハナノキ以外も含め、湿地群で確認されているすべての希少な動植物に十分な保全措置を施すことは、「コストや科学的情報の欠如などから困難と考えられる」として、処分候補地から除外すべきだとした。 また、昨年12月の国連の生物多様性条約の締約国会議(COP15)で、2030年までに地球の30%以上を保全エリアとする「30by30」などを盛り込んだ新目標が採択されたことを挙げ、「国際的な視点からも、(現在の処分候補地は)開発から除外され、優先的な保全が検討されるべきだ」と主張した。(保坂知晃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「アトラクション的感覚で楽しめる」 桜のトンネルくぐるローカル線
迫和義2023年3月27日 22時30分 【動画】桜の見頃を迎えた、いすみ鉄道の沿線=熊倉隆広撮影 桜の見ごろを迎えたローカル線を、1両編成がゆっくりと走る。 千葉県の房総半島東部の約27キロを走るいすみ鉄道。大原(いすみ市)―上総中野(大多喜町)間を1時間程度で結ぶ。田園風景がのどかに続く路線だ。 途中の東総元―久我原間では線路の両脇が桜で彩られ、桜のトンネルをくぐるようだ。鉄道ファンらが土手近くにカメラを構え、列車と花を写真に収めていた。 いすみ鉄道の担当者は「単線なので、車窓からの花や木々がとても近い。アトラクション的な感覚で楽しめるかもしれません」と話している。(迫和義) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
消防署でフライドポテト揚げたらぼや 「あってはならないこと」
張守男2023年3月27日 19時45分 水戸市消防局の南消防署住吉出張所(同市住吉町)で、フライドポテトを揚げようとしてフライパンの油から出火、換気扇などが焼ける火事があったことが、27日わかった。同消防署が発表した。 同消防署によると、25日午後4時20分ごろ、出張所内の炊事室で、職員がフライパンにサラダ油を入れて熱していたところ、数分間目を離した後、火が出ていることに気づき、ガスを止めて消火した。けが人はいなかった。 同消防署の猿田純夫署長は「消防局としてあってはならないことで、重く受け止め、再発防止と信頼回復に努めていく」とコメントした。(張守男) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
消防車と救急車各1台がウクライナで第2の人生 埼玉県川口市が寄贈
仙道洸2023年3月27日 20時00分 埼玉県川口市は27日、ロシアから軍事侵攻されているウクライナに、廃車する予定だった消防車と救急車を1台ずつ贈った。在日ウクライナ大使館職員らが出席した寄贈式がこの日、あった。 消防総務課によると、市では、消防車は16年、救急車は8年使うと原則、廃車にする。2台は期限が迫っているが、放水やサイレンの機能などに問題はないため、市内にある鳩ケ谷ロータリークラブが市に、外部に引き渡して再利用することを提案。ウクライナでは消防車や救急車が不足しているといい、「一番役に立つのでは」と決めた。 今後、海運でポーランドを経由して現地に送られる。輸送費用約100万円は鳩ケ谷と川口東の両ロータリークラブが出す。現地で運転席を左に移すなど改良し、砲撃によりけがをした市民の搬送や、火災の消火などに使われる。奥ノ木信夫市長は「2台の車両が、ウクライナ国内で多くの方々の命と財産を守ってくれることを期待している」と話した。(仙道洸) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地下鉄が延びる→街から学生が減る? 福岡の地下鉄延伸で心配の声
地下鉄が延びると、街の学生が減る――!? 27日に延伸した福岡市営地下鉄七隈線の沿線で、そんな動きを心配する声が聞こえてきた。便利になったのに、なぜ? 沿線には九州最大の大学、福岡大をはじめ複数の大学や短大があり、たくさんの学生が住む。 福大生専用の賃貸住宅を扱う「高田住宅」の高田雅也代表が、異変に気づいたのは昨秋のことだ。 毎年秋になると、翌春に契約を更新するかを学生に聞き取っている。しかし今回は、3年生から解約希望が多く出たという。 事情を聴くと、「大学前に駅… この記事は有料記事です。残り415文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Samurai Japan manager Hideki Kuriyama critical of sudden bracket change during WBC
World Baseball Classic-winning manager Hideki Kuriyama on Monday criticized organizers of the tournament for a sudden change in the bracket that resulted in the United States being pitted against his team in the final. The two teams were to meet in the semifinals under the original bracket, but the organizers […]
亡き兄へ 同じ17歳になった妹からの手紙 那須・雪崩事故6年
栃木県那須町で2017年3月、登山講習中だった県立大田原高校山岳部の生徒7人と男性教諭1人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故から、27日で6年が経った。同校2年だった兄、浅井譲さんを亡くした千鶴さんはこの3月、事故当時の譲さんと同じ17歳になった。「同じ年齢になって、わかったことがあります」。千鶴さんは今の思いを兄あての手紙の形でつづり、朝日新聞に寄せた。 栃木県那須塩原市にある自宅の譲さんの部屋に、一つの箱が残されている。中には、「妖怪ウォッチ」のシールや山岳部で登ったこともある富士山の写真。大切にしていたものが詰まった、さながら「宝箱」だ。 その中で一番多かったのが、封筒や手紙だった。 送り主は、事故当時小学5年だった千鶴さん。小学3年のころから、土日の夕飯の後などに家族に手紙を書いて渡していた。そんな一つひとつを譲さんはしまっていた。 妹思いの兄だった。遊んでとねだると、つきあってくれた。近くの公園で野球をしたり、自宅の庭でバドミントンをしたり。千鶴さんはそんなとき、手紙でお礼の気持ちを伝えた。ふだん返事はなかったが、ねだって泣くと「ピアノも水泳も頑張っていてすごいね」などと書いてくれた。 雪崩事故から6年になるのを前に記者が取材を申し込むと、千鶴さんは兄あての手紙の形でつづった文面を寄せてくれた。 「私は今高校生で、日々悩みながらも多くの友達と楽しく生活しています。きっとあなたもそうであったでしょうね」 「突然予告なしに人生が終わったらどれだけ悔しいか。あなたの無念や恐怖が今ようやく少しわかったような気がします」 千鶴さんは4月から高校3年生。夢は、得意な英語をいかし、通訳や国際的な仕事で活躍することだ。兄はきっと、応援してくれると思う。 「あなたの代わりになることはできないけれど、あなたに私のこれからの歩みを見守ってもらうことはできる。とりあえず、私は今を精いっぱい生きます」(吉田貴司、岡見理沙) ◇ 〈那須雪崩事故〉2017年3月27日、栃木県那須町のスキー場のゲレンデ近くで行われていた県高校体育連盟の登山講習中に雪崩が発生。参加した県立大田原高の山岳部員7人と教員1人が巻き込まれて死亡、他校の参加者を含め40人が負傷した。宇都宮地検は22年2月、講習会の責任者ら3教諭を業務上過失致死傷罪で在宅起訴し、宇都宮地裁で刑事裁判が続いている。また一部の遺族は3教諭や県、県高校体育連盟に損害賠償を求める民事裁判を起こし、同地裁で6月28日に判決が言い渡される予定。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私は今を精いっぱい生きます」亡き兄へ 妹からの手紙全文
栃木県那須町で2017年3月、登山講習中だった県立大田原高校山岳部の生徒7人と男性教諭1人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故から、27日で6年。亡くなった山岳部員、浅井譲さん(当時17)の妹、千鶴さんが兄への思いを手紙の形でつづった。全文は以下の通り。 ◇ お兄ちゃんへ あなたがあの日いなくなってから、早くも6年が過ぎました。私は当時11歳、今年の3月に誕生日を迎え17歳になりました。あなたが事故で命を失った年齢についに追いついてしまいました。 同じ年齢になってみるとあな… この記事は有料記事です。残り1054文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雪の下、17歳で亡くなった兄へ 「同い年」になった妹からの手紙
栃木県那須町で2017年3月、登山講習中だった県立大田原高校山岳部の生徒7人と男性教諭1人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故から、27日で6年となる。同校2年だった兄、浅井譲さんを亡くした千鶴さんはこの3月、事故当時の譲さんと同じ17歳になった。「同じ年齢になって、わかったことがあります」。千鶴さんは今の思いを兄あての手紙の形でつづり、朝日新聞に寄せた。 栃木県那須塩原市にある自宅の譲さんの部屋に、一つの箱が残されている。中には、「妖怪ウォッチ」のシールや山岳部で登ったこともある富士山の写真。大切にしていたものが詰まった、さながら「宝箱」だ。 その中で一番多かったのが、封筒や手紙だった。 送り主は、事故当時小学5年だった千鶴さん。小学3年のころから、土日の夕飯の後などに家族に手紙を書いて渡していた。そんな一つひとつを譲さんはしまっていた。「私があげた手紙を大事にしてたんだな」 妹思いの兄だった。遊んでと… この記事は有料記事です。残り1278文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル