有料記事 編集委員・秋山訓子2023年3月24日 16時00分 村上フレンツェル玲さん(28)は昨年から、政治家を志す女性を支援する活動を始めた。日本は政治の世界に女性が少ないことで有名だ。今年の統一地方選は、女性がどれだけ当選するかも焦点の一つ。なぜ今、女性と政治をつなごうと? 父の世彰(よしあき)氏が創設し、投資家として得た利益を社会貢献活動に還元する村上財団の代表理事を2022年1月から務める。もともと社会貢献に関心があったという。 「高校はカナダに留学したんですが、ボランティア活動が必須でした。私は月に1度、ホームレス支援の炊き出しに参加していました。大学時代は、社会起業家を支援するプロジェクトに参加。支援をする喜びってあると思います。『ありがとう』と言われると本当にうれしい。支援というのは、される側だけでなく、する側も幸福にするのではないでしょうか」 代表理事になってまず始めたのが、党派に関係なく政治家を志す10代から30代の女性を支援する「パブリックリーダー塾」だ。 「カナダの高校は国籍や性別… この記事は有料記事です。残り2288文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空き家を解体したいのに 撤去は税金4倍、処分阻む法令に対策の動き
全国で空き家の増加が問題になっています。国の調査によると、賃貸用などをのぞいて人が長い間住んでいない家は349万戸。活用や処分が進まない理由は、税金や建築基準法の仕組みなど、複雑に絡み合っています。国や自治体も、改善に向けた様々な対策を始めています。 埼玉県久喜市の女性(56)がかつて両親と住んでいた家は4年前、空き家になった。 築50年ほど。状態が悪くリフォームも難しいと感じ、解体することを考え始めた。 ネックになったのが、固定資産税の仕組みだ。 現状の制度では、解体して更地にすると住宅のままの時に比べて、固定資産税が4倍ほどに上がる。女性の場合、空き家のままの場合、建物と土地を合わせた固定資産税は年間約2万8千円。一方で、解体して更地にすると年間9万円になる計算だった。 早めに処分したかったが、取り壊すと固定資産税が高くなるのが、「少しばかばかしく思えた」。 結果的に、空き家のまま置いておくことになった。 解体して更地にするよりも、空き家のままの方が税金が安くなる――。この制度が、空き家の解体が進まない要因になっている。住宅の敷地として利用されている土地の税負担を軽減する「住宅用地特例」は、住宅不足の解消にむけた新築奨励を目的に、1973年に始まった。 市が新たに税減額の制度、動き出すきっかけに 女性が処分に向けて動き出す… この記事は有料記事です。残り1933文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遮断・警報機ない踏切、全国に2千超 死亡事故続くも解消めど立たず
記者解説 高松総局・増田洋一 踏切横断中の高齢者が電車にはねられ亡くなる事故が、香川県の私鉄で相次いで起こった。いずれも遮断機も警報機もない第4種踏切で、危険性が改めて懸念されている。JR、私鉄あわせて2022年3月末で全国に2455カ所ある。国は改良や廃止を促すが、費用や地元の反対もあって十分には進んでいない。 総務省によると、第4種踏切の事故発生数は19年で100カ所当たり1・02件。遮断機と警報機を備えた第1種踏切の0・59件の1・7倍だ。 01年以降の安全基準では鉄道と道路は立体交差が基本で、例外的に踏切を設ける場合は遮断機と警報機が必要とされる。国土交通省は経過措置として第4種の存続は認めているが、早期の廃止か第1種への改良を要請している。 全体の約半数が中小私鉄に残る。「ことでん」の略称で知られる香川県の高松琴平電気鉄道では現在39カ所(22年3月末は40カ所)ある。廃止や第1種への改良でこの10年で7カ所減らしたが、全て解消するめどは立っていない。 ことでんでは、この半年で第4種踏切での事故が2件あった。まんのう町では3月2日、歩いて横断していた女性(83)がはねられた。ことでんによると運転士が約45メートル手前で気づき、警笛を鳴らしてブレーキをかけたが間に合わなかったという。踏切は幅約4メートルの町道に設けられている(踏切部分は幅約1メートル)。簡易遮断桿(かん)という長さ数十センチのさおを押し開けて入る構造だ。電車は日中は1時間に4本ほど往来するが接近を知らせる警報機や遮断機はない。周囲には畑と住宅が混在し、警察は女性が普段から踏切を利用していたとみている。 昨年9月には、高松市で76… この記事は有料記事です。残り523文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Trevor Bauer arrives in Yokohama with goal of winning championship with BayStars
Trevor Bauer is back in professional baseball. After failing to find a home in MLB following allegations of sexual assault against him in 2021, the former Cy Young winner will embark on a career in Japan with the DeNA BayStars. Bauer kicked off his NPB journey during an introductory news […]
泣きぐずる娘を抱き夜中にスマホ検索 障害児が安心するイスと出会い
真夜中。リビングの床に座り、泣きぐずる1歳の娘を抱っこし続けた。 娘は生後5日目に水頭症の手術を受けた。体を自由に動かせない障害がある。食べることもままならず、鼻から胃に通したチューブでペースト状の栄養剤を取る。 1歳になるまでに計6回、手術を受けた。呼吸できる姿勢を保つのに苦痛を感じるのか、1~2時間ごとに泣いて起きる。その度に抱き上げ、呼吸が楽になる姿勢にしてあげる。 昨年の1月ごろ、森中あみさん(42)と次女の晶子(しょうこ)さん(2)は、一日中、そんな状態が続いていた。 ベッドにタオルを敷いて、姿勢を保てるよう工夫してみた。だが、抱っこのようにはいかない。すぐに反り返って、泣いて起きてしまう。 眠れないのは、あみさんも同じ。体力的にも精神的にも、疲れ切っていた。 どうすれば、晶子が楽に寝られるようになるだろう。 筋肉が突っ張ると成長にも影響 呼吸の確保を気にすることな… この記事は有料記事です。残り1413文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
会費ゼロ、清掃なし お台場の「続けられる自治会」、削れない役割は
有料記事 片田貴也、篠健一郎2023年3月24日 12時00分 会費の徴収はなく、清掃活動などの義務などもない。「ゆるやかにつながる」ことで、無理なく続けることを目指す自治会がある。 東京都港区の台場にある5棟の賃貸マンションが集まる「お台場合同自治会」だ。 2013年に結成。賛同会員は全体の6割ほどにあたる約500世帯でファミリー世帯が多い。 お台場の夏祭りへのブース出店や地域内の団体でするハロウィーンなどのイベントの協力、エリア全体の防災協議会への参加など、様々な活動に取り組んでいる。 一方で負担は少ない。町内の… この記事は有料記事です。残り2025文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
常陸宮さまが退院 尿管結石で2度目の手術 経過は順調
多田晃子2023年3月24日 13時00分 宮内庁は24日、尿管結石と診断され、2度目の手術を受けた常陸宮さま(87)が東京・広尾の日本赤十字社医療センターを退院したと発表した。常陸宮さまの術後の経過は順調で、発熱などの症状はないという。(多田晃子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ダメかもしれない街」再生へ JINS創業者の故郷での挑戦
シャッターが閉まったままの商店街は、その一角にたどり着くと、雰囲気が一転する。姿を見せたのは、緑に包まれた現代的な建築だ。気鋭の建築家が改修を手がけたその建物に足を踏み入れると、そこにはアートがあふれている。 前橋市の中心街にある白井屋ホテルは、1泊5万円以上する部屋もある高級アートホテルだ。もとは、創業300年の白井屋旅館。前橋市のシンボルのような存在だったが、2008年に廃業した。 高層マンションに建て替える案もあったが、伝統の旅館は大胆によみがえる。首都圏にあるカフェが入り、ドラマのロケ地になったこともある。前橋の新しい街づくりの拠点にもなった。 このホテルを手がけたのが、大手眼鏡チェーン「JINS」創業者の田中仁さん(60)だ。ホテル経営だけではない。民間主導で、前橋市の街づくりも手がけている。 休日の昼間なのに人通りがまばらで、シャッターが閉まったままの商店街……。自治体主導の街づくりは、科学館や図書館などの複合施設を作る再開発計画が何度も浮上したが、市長交代とともに白紙となることが続いていた。 「この街は、もうダメかもしれない」 日本有数の眼鏡ブランドを育てた田中さんは10年余前、故郷・前橋の衰退ぶりに驚きを隠せなかった。 前橋市出身で、地元の信用金庫で働き、その後、前橋市で起業した。雑貨の企画販売で成功し、韓国を旅行した際に安価ですぐ受け取れる眼鏡を見て眼鏡業界に参入。いまは東京にも本社を置き、全国展開している。そんな田中さんが本格的に地元に目を向け、自ら動き出そうと思ったきっかけがあった。 衝撃受けた欧米の企業家の情熱 11年6月、モナコで開かれ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
40年超放置の廃虚旅館、撤去に7千万円 持ち主分からず税金で負担
下地毅2023年3月24日 9時45分 和歌山市は23日、長年放置されている雑賀崎の廃旅館を解体して除去する最終手続きにはいったと公告した。所有者が名乗りでなければ5月22日以降すみやかに着手する。所有者は分からなくなっているため7千万円の税金をつかうことになりそうだ。 和歌山市空家対策課によると、問題の廃旅館は「太公望」。鉄筋コンクリート造り一部木造の3階建てで延べ床面積は937平方メートルある。昭和初期には営業していて、1975年ごろから使われなくなった。2013年からは関係する法人・個人の破産手続きがはじまった。その後に所有者が亡くなったり相続人が相続を放棄したりしたため、いまは「所有者を確知できない」状態にあるという。 廃旅館は崖地にあって倒壊の危険があるほか、イタリアの景勝地アマルフィに似ているということで売りだしている雑賀崎の風景の一角を占めていることから、まわりの住民は対応を長年もとめてきた。 和歌山市は、所有者をつかんでいたときには適正管理依頼文書を繰りかえし送っていた。らちが明かないため、「空家等対策の推進に関する特別措置法」の略式代執行をすることにした。これほど大規模な代執行は県内初だろうといい、費用の7千万円は国と和歌山市が4割ずつ、県がのこりの2割を負担する。所有者をつきとめて費用を回収するめどはたっていないため、尾花正啓市長は「いまのところ市が肩代わりするしかないかな」と話している。(下地毅) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5歳児餓死事件「ママ友」の刑確定 懲役15年、期限までに上告せず
中山直樹2023年3月24日 9時46分 福岡県篠栗町で5歳の男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死罪などに問われた男児の母親の「ママ友」赤堀恵美子被告(50)が23日までに上告せず、懲役15年とした福岡高裁判決が確定した。 赤堀被告は無罪を主張していたが、福岡高裁は今月10日の控訴審判決で、男児の母親の碇(いかり)利恵受刑者(41)=同罪で懲役5年が確定=との共謀を認定した一審判決を支持し、控訴を棄却していた。 一審判決によると、赤堀被告は、碇受刑者の生活全般を支配。碇受刑者の三男・翔士郎ちゃん(当時5)の食事量を減らすように指示し、2020年4月に餓死させた。また、碇受刑者から夫の浮気調査費用など虚偽の名目で約200万円をだまし取るなどした。(中山直樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル