岡山県笠岡市は20日、市内の医療機関で温度管理を誤った新型コロナウイルスのワクチンを、2021年10月から今月までの間、市民計1110人に接種したと発表した。市外の人にも接種した可能性があり、現在確認を進めている。健康被害の報告はないという。 市によると、ワクチンは市役所の超低温冷凍庫で保管後、冷蔵(2~8度)で医療機関に配送する。同じ温度での保管が必要だが、この医療機関では届いた後も冷凍保管していた。16日に市が今後の接種について伝えるためにこの施設を訪れた際、職員から冷凍保管している旨の発言があり、発覚したという。市が製造元に問い合わせたところ、「詳しい調査が必要だが、物理的安定性は許容範囲」との見解が寄せられたという。(小沢邦男) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「役員ばかり負担」「なぜ強制?」 自治会に募る不公平感と不透明感
2月中旬。町内会長を務める京都市内の50代男性は、次年度の会長と役員の引き受け手を探すため、引き受けてくれそうな家庭を個別にお願いして回った。 だが、すんなりとはいかなかった。 「役員をやるくらいなら、町内会をやめます」 「もう2回も会長をやったから」 最終的に何とか決まったが、「僕もやめますわ、と言いたくなった。役員決めが一番大変」とぼやく。 数年前から毎年度、何らかの役員をやってきた。前年度は体育委員で、今年度は初めて会長を引き受けた。来年度は再び体育委員をする。小学校区内運動会や町内会対抗グラウンドゴルフ大会など行事が多く、会長と並んで敬遠される。同じ人が何度も役員を引き受ける状態が続いており、負担が偏っていると感じる。 市の広報誌の配布は月2回。町内会非加入世帯にも配るよう市から依頼されている。寄付集めも年に何回かあり、そのたびに会合に出て説明を聞き、回覧で希望者を把握し、組長が集金して会長が預かる。 「役員になった人だけプライベートな時間が削られ、不公平感がある。共働きなので、両立も負担です」 やめられるものならやめたいと思ったことも。だが、「近所づきあいがないと、お年寄りの独居もわからず、いざというときに助けてあげられない」と踏みとどまっている。 一部の人たちに役員などの業務が集中することで増す不公平感。一方、活動のあり方に不透明さを感じ、遠ざかる人たちもいる。 関東地方の60代女性は、会… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺産を動物に贈ります 円山動物園と北洋銀行、手続き円滑化へ協定
日浦統2023年3月21日 12時40分 【北海道】自分の死後、残っているお金は世の中のために使ってほしい――。遺言書で遺産を公益法人などに寄付する「遺贈寄付」が注目されていることから円山動物園(札幌市)は20日、寄付の手続きを円滑化するための協定を北洋銀行と結んだ。 同園への遺贈寄付の申し出は年数件あるが、手続きが煩雑で対応に苦慮していた。「終活」への関心の高まりから今後増加が見込まれるため、協定に踏み切った。市民から同園に寄付の申し出があった場合、北洋銀を相談先として紹介。同行は寄付者の意向に沿って信託銀行などを紹介する。 昨年6月、市は「生物多様性の保全」と「動物福祉」を活動目的に掲げる動物園条例を全国に先がけて制定し、寄付金を積み立てる「動物園応援基金」も設置した。遺贈寄付は同基金に積み立てて、野生動物の保全活動や獣舎の改修の費用に活用する仕組み。 円山動物園の神賢寿園長は「活動にはお金がかかる。収入の過半を寄付金が占める海外の動物園を参考にしていきたい」。北洋銀の安田光春頭取は「SDGs(持続可能な開発目標)の観点からもお客様の遺贈寄付のニーズは今後、増えるだろう」と話す。(日浦統) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Cuban catcher defects to U.S. after WBC loss
Ivan Prieto, the bullpen catcher for the Cuban team that competed in the World Baseball Classic, reportedly defected to the United States hours after his team was eliminated by the Americans in Miami. According to baseball writer Yordano Carmona, Prieto “escaped” from the team hotel in Miami and the team […]
Japan heads to WBC final after comeback win over Mexico
Miami – Japan stunned Mexico in the World Baseball Classic semifinal in Miami on Monday, staging a dramatic 6-5 comeback victory that booked them a ticket to Tuesday’s championship game. Samurai Japan will now play the United States for the championship in Miami on Tuesday after the U.S. team stayed […]
原発事故賠償費の送電線使用料への上乗せ、適法か? 22日に判決
家庭向け電気代の3割ほどを占める託送料金(送電線使用料)には、東京電力福島第一原発事故の賠償費用が2020年度から上乗せされている。これを違法として、福岡市の新電力事業者が国に認可の取り消しを求めた訴訟が22日、福岡地裁で判決を迎える。賠償額が膨らむなか、経済産業省が異論を押し切る形で導入した仕組みを司法がどう判断するかが注目される。 消費者団体など反発 「原発みなに恩恵」と経産省 託送料金は、すべての電力小売事業者が送配電網の使用料として送配電会社に払わなければならない。そこに、原発事故の被災者への賠償費用を上乗せして回収できるよう、経産省は17年に電気料金制度の省令を改正。20年に料金変更を認可した。 国がこの仕組みの導入方針を決めたのは16年12月。標準家庭で月18円程度を上乗せし、40年ほどかけて約2・4兆円分を回収する。 賠償費用は国が立て替える形になっており、それまでは東電と原発を持つ大手電力から回収していたが、賠償額は年々膨らみ、国はこの時点で見込み額を従来より約2・5兆円多い約7・9兆円に引き上げた。想定より増えた分を電気利用者全体に負担させる形だった。 消費者団体などは「とんでもない」と反発したが、経産省は「過去にはみんなが原発の恩恵を受けてきた」などとして導入を進めた。 新電力「原発とは無縁」、「国の決め方おかしい」と提訴 原告の「グリーンコープでんき」(福岡市)は、原発に頼らない電気を届けるため、原発事故後に設立された新電力事業者。各地に太陽光発電所を開設し、16年から電力小売事業も始めた。 その母体のグリーンコープは… この記事は有料記事です。残り786文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駆け抜けたコロナ禍の3年間 卒業生が振り返る中学校生活と涙のわけ
壇上の指揮者を見つめ、校歌を斉唱する生徒たち。時折、目元を拭う生徒も。20日、東京都世田谷区立東深沢中で卒業式が開かれた。今年の卒業生たちは、全国一斉休校の影響で入学式が6月になるなど、コロナ禍の影響を強く受けてきた。3年間の思い出を振り返ってもらった。 式の終了後、暖かな日差しのもとで、胸にコサージュを着けた卒業生たちが校門前で写真撮影をしていた。 バスケットボール部だった藤山麗菜さんは、初戦敗退で終わってしまった、昨年5月の最後の大会のことを思い出して言った。「楽しいことも苦しいこともあった部活も、これで最後なんだって。めちゃくちゃに泣きました」 長引くコロナ禍で満足に練習や対外試合ができない日々が続いた。なかなかモチベーションを保てない部員も出てきて、部員同士で気持ちがすれ違うこともあった。「けんかして、ぎくしゃくしたまま迎えてしまった」という大会は、決して満足のいく結果ではなかった。「もっとやれたんじゃないかという気持ちや、これで最後なんだという寂しさ、チームメートへの気持ちがあふれてきて、涙が止まりませんでした」 恩師を囲んで談笑する生徒たちの中に、一回り大きな背中を見つけて声をかけた。 身長175センチ、体重78… この記事は有料記事です。残り820文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「スポーツで戦おう」ウクライナ・パラ選手訴える 札幌に招待
ロシアの侵攻を受けているウクライナのパラ・ノルディックスキー選手たちが、日本障害者スキー連盟の招待で来日し、札幌市で開催中のアジアカップに出場している。昨年の北京パラリンピック金メダリストで世界的第一人者のグリゴリー・ボウチンスキー選手(34)がインタビューに応じ、侵攻から1年が過ぎた母国のスポーツを取り巻く状況を語った。 アジア杯は18日、白旗山競技場で始まった。男子5キロクラシカルでウクライナ主将のボウチンスキー選手が、先にゴールしていた佐藤圭一選手(43)のもとに駆け寄った。両手を合わせ、日本語で「ありがとう」と声をかけた。 ボウチンスキー選手と佐藤選手は世界を転戦してきた仲間だ。 佐藤選手が2015、16年、バイアスロンの強いウクライナを訪れた。佐藤選手は「言葉も通じないのだけど、ボウチンスキー選手は滑り方や練習方法などを図解で説明してくれた」と振り返る。 昨年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻した。ウクライナの選手たちは、尊い日常を奪われた。 佐藤選手は、現地のボウチンスキー選手とテレビ電話で話すことがあった。 「シェルター(避難所)から『暇だから』とかかってきたこともある。そういう現実を知っているから、戦争はテレビの向こうのことではない。自分も年を取ってきたけれど、まだまだ頑張らないといけないと思わされる」 日本障害者スキー連盟(椎名茂会長)が募金を呼びかけ、ウクライナ選手の渡航費を集めた。冬季パラ競技の強豪国のウクライナは本来、アジア杯の出場国ではない。コロナ禍で延期されていた大会が開催されたことを受け、親善大会と位置づけてウクライナの選手たちを特別招待した。 国際大会への出場は戦禍に苦… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「絶対に忘れない」 被災地のふるさとで働き始めた若者の3.11
「一緒に生きていたら、どうなっていたんだろう。もっと強く逃げろって言っていれば」 東日本大震災から12年経った11日、岩手県大槌町で暮らす高木桜子さん(25)は、猛威をふるった海や生まれ変わった街を見つめ、そう語った。 あの日、高木さんは町立中学校の1年生だった。地震発生後、高台に避難する道中ですれ違い、「さっこ(高木さんのあだ名)、今日部活あるかな」と聞いてきた級友を失い、沿岸部にあった自宅は跡形もなく流された。 高木さんは中高時代、吹奏楽部でサックスを担当。チャリティーコンサートなどで他県の生徒たちと交流したり、大槌町を訪れた人たちに被災の体験や町の歴史、魅力を伝えたりするなかで、自身も成長したという。「卒業したら帰ってこよう」と心に決め、東京の大学に進学。被災地出身であることに対して心ない言葉をかけられたこともあったが、心の中にはいつも大槌町があった。 震災から10年が経った20… この記事は有料記事です。残り574文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
かれんなシデコブシの花が見ごろ 愛知・田原の藤七原湿地で
戸村登2023年3月21日 6時00分 愛知県田原市田原町にある市天然記念物・藤七原(とうしちばら)湿地植物群落で、愛知、岐阜、三重県の伊勢湾周辺のごく限られた場所に自生するシデコブシの花が、見ごろを迎えている。市教育委員会文化財課によると、4月初旬ごろまで楽しめるという。 シデコブシはモクレン科の落葉樹で、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。同課によると、市内にはシデコブシが自生し、国や県、市が天然記念物に指定している群落が4カ所ある。その中でも、藤七原湿地には市内最大の約300株が自生しているという。 同湿地には木道が設けられており、白やピンク色のかれんな花を眺めて楽しめる。 市博物館の木村洋介学芸員(44)は、「天然記念物に指定された群落が4カ所もあるのは珍しいのではないか。渥美半島には開発にさらされなかった湿地が比較的多く残り、シデコブシの自生地が温存されたのだろう」と話している。問い合わせ先は市教委文化財課(0531・22・1720)。(戸村登) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル